あらすじ
過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっとある。この世を生き抜く勇気がむくむくと湧いてくる、全6篇。
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Posted by ブクログ
スカッ。としたり、イライラしたり、ホッ。としたり「ざまぁ。」って思ったり、ゾワッ。ってなったり、、、。
とにかく感情の忙しい一冊。
何話か「あれっ?知ってる?」って思ったら漫画アプリのお試しで読んでたwww
小説も漫画も好き。
どっちもお勧め。
美味しそうな食べ物がイッパイ出てくるから夜中に読むのん危険www
☆めんや 評論家おことわり
☆BEKESHOP MIREY’S
☆トリアージ2020
☆パティオ8
☆商店街マダムショップは何故潰れないのか?
☆スター誕生
Posted by ブクログ
まじめぶった文章に潜むユーモア、今作も柚木節が全開。
笑わせながらも、今の時代にもまったく解消する気配がないジェンダーギャップや社会格差に真っ向から立ち向かう姿勢には、こちらも背筋が伸びる。
どの作品も好きだけど、一番は「BAKESHOP MIREY'S」。
社会格差がどんどん大きくなるなか、分断された人と人が歩み寄ろうとすれば、お互いにもやもやしたり傷ついたりするのかもしれない。
でも、痛みを伴ってもお互いに解ろうとしていかないと、未来はないんじゃないかと思った。
Posted by ブクログ
短編集でしたが全作違った切り口から現代日本の日常生活から生まれる問題を照らしつつも、しっかり映える物語になっていて、一作読み終えるたび素直に「凄い!」と唸ってしまいました。
様々な意味で抑圧されている人たちがいて、その抑圧も抑圧された結果の現れだったりする。自分の事だけで大変だろうけど、ほんの少しでも良いから周りを見て労りや心配していると言葉を掛けたりするだけでも救われる人がいたりする。
このご時世掛ける言葉の精度には慎重にならないといけなかったりするけれども、相手への配慮を怠らなければ多少の誤解はあっても気持ちは伝わるんでないかな、なんて思いました。
どの話もとても良かったですが、主人公視点と他の人物視点の違いが凄まじい「めんや 評論家おことわり」、怪談めいた「商店街マダムショップは何故潰れないか?」は特に良いと思いました。
Posted by ブクログ
「私のために私はやる!!」圧倒的当事者意識で突き進む話 バラバラなテーマの中で全部の話の底にあるのは「あいにくあんたのためじゃない」なのがすごい。みんな自分のために自分たちが頑張ってる。パティオ8が個人的に一番好き。コロナ禍で鬱屈としたかでごくごく普通のマンションに棲む女達が力を合わせて大企業相手にやり合うの最高
Posted by ブクログ
最初は漫画から一話目の作品を知る(最後まで読んでないけど)。
一つの話かと思っていたら、オムニバスだったようだ。
どれもほぼコロナ下に起きた話だったようです。
それにしても、うまく縁がつながり、解決していくな~。
こういうミラクルがいつも起こればいいけど…。
めんや 評論家おことわり
らーめん評論家がいろいろなラーメン屋でいろいろやらかす。無断でお客さんの動画や写真をアップしたり、セクハラ発言したり等。それを被害にあった人たちで復讐していく。それぞれ加害者にやり切ってすっきりしていた。
BAKESHOP MIREY'S
秀実の会社近くの居酒屋で働く未怜が、秀実ははがゆくて仕方がない。ベーカリーショップの夢を実現するならば、語るだけではなく、行動あるのみ!なのに…。いてもたってもいられず、秀実は未怜のためにオーブンを買ってしまうが、それは未怜にとっても居酒屋の店主にとっても大きなお世話だった。秀実はそのオーブンがかわいそうでお菓子を焼くことに…。
トリアージ2020
医療ドラマを同じ趣味としてネット上で交流がある妊婦の升麻梨子(ポッカレモンさん)とよこちんさん。あるとき、よこちんさんのお母さんと家が近くということでパンデミック下での対面交流が始まる。でも、あのネット上のよこちんさんはひょっとしてお母さんなのでは?という疑惑が沸くのだが…。
パティオ8
低層階の集合住宅には中庭がある。そこはパンデミック下での子供たちの遊び場であり、親たちにとっての救いの場だった。身元がしっかりしているし、交代で子供たちの面倒を見られるし、在宅の親は仕事をしながら子供を見れられる。
その時、子供の声がうるさいと、子供がいない101号室の住人が子供の声がうるさくてリモートワークができないと文句を言ってきた。
仕方なく親たちは子供を遊ばせるのを控えたのだけれど、親たちのほうがまいってしまう。腹いせに101号室の仕事をうばってやろう!と、画策し、住民たちが一致団結する。しかし、どうしても一瞬101号室の住人の目をそらさなくてはいけない事案が発生。そこで手助けしてくれたのは、なんと!…。
商店街マダムショップは何故潰れないのか?
その近辺の店はどんどん閉まっていくのに、商店街マダムショップはいまだに健在。どうやら町のパトロールをしているこの町のガーディアン的な存在だったらしい。その黒幕はだれなのだろう?誰かは書かれていなかったけれど、きっとフィクサーだ。
スター誕生
あるユーチューバーが撮影しているときにたまたま映り込んだ親子。その文句を言ったらカリスマラッパーと化した主婦(MCワンオペと名付けられてしまう)。その主婦を探し出そうと、ユーチューバーや昔アイドル今キャスターのニュースMC、今やお腹の出た中年有名ミュージシャンがタッグを組み、迷惑をかけてしまったMCワンオペが通っていた幼稚園の七夕祭りに出演する。
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自分の機嫌を自分でとれない方にたのしんでいただけたらありがたいです。めんや 評論家おことわり→ラーメンを実際に作ってみて気づいたことを全てかきました。BAKESHOP MIREY’S→若い方に相談をもちかけられると、ついつい力技で一瞬で解決してしまいたくなる、私の悪いところから生まれた話です。トリアージ2020→これは実際に私の身の回りで起きたことがもとになっていて、私の鎖骨の間にも抜糸の跡があります。パティオ8→これも私の友達から聞いた話がもとになっています。zoomで吐いたのは私の話です。商店街マダムショップは何故潰れないのか?→昔から商店街マダムショップがきになっていて、ようやく最近、中に入ったり、購入することができるようになりました。その度に、女主人たちがなぜか驚いた顔をすることから、生まれた話です。スター誕生→どうして、この話を書こうと思ったか、理由は伏せますが、強いて言うならば、MCワンオペがうっかり言ったことは、私が本当にたまたま口にしたことです。(新潮社:本人談)
過去のブログ記事が炎上中のラーメン評論家、夢を語るだけで行動には移せないフリーター、もどり悪阻とコロナ禍で孤独に苦しむ妊婦、番組の降板がささやかれている落ち目の元アイドル……いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっとある。この世を生き抜く勇気がむくむくと湧いてくる、全6篇。(新潮社さんより)
Posted by ブクログ
宇垣さんがお勧めされていて読みました。
私は、「めんや 評論家おことわり」、「トリアージ2020」、「パティオ8」が好きで、1番は「トリアージ2020」!。
よこちんが存在していた事にホッとした反面、コロナ禍の最前戦で戦っている事を知って、あの頃の自分のことを重ねながら思い出した。あの時は、コロナについてまだまだ分からない事が多い時期。よこちんは大変な中でやり取りしてたんだなって思うと、グッときた。麻梨子が少しずつ元気になっていくところも好き。横山さんによって、少しずつ食を楽しめるようになっていくところも、穏やかで幸せな気持ちになった。
Posted by ブクログ
一作目の「めんや 評論家おことわり」と、4作目の「パティオ8」が個人的にはおもしろかった。
6話からなる短編集だが、全編通じてコロナ渦を少々扱っている。柚木先生も相変わらずおもしろい。
Posted by ブクログ
めんや 評論家おことわり
ネットに勝手に上げられて生活を壊された人たちの復讐劇
今の時代色々なところで発生してそうだし、こーゆー傲慢な考え方のおじさんたくさんいそう。
BAKESHOP MIREY'S
口だけは達者だけど努力をしない家庭環境の悪い子と、恵まれて結果を出して来たOLとの話
んー同じ言葉でも言う人の立場によって解釈も異なるし、善意は時に迷惑にもなるし、難しい。
トリアージ2020
一人での出産を決めた孤独な中年女性と、共通の趣味で出会ったネットでの友達との繋がり。誰かがいるって大切だなぁ。
パティオ8
協力しながら子育て世帯が暮らす住宅地に、文句をつけてきた男性にみんなで協力して復讐する話。
みんなのそれぞれの能力を掛け合わせていく感じが面白かった。
商店街マダムショップは何故潰れないのか?
年の離れた幼なじみと地元でも生活の話。確かにこの店やっていけてるのかな?ってお店ってたくさんある。最後までミステリアス。
スター誕生
落ち目のアイドルと発信で炎上した中年男性が、再浮上するために力を合わせる話。
恥を捨てたところから、人気って出てくるのかも?
全体を通して、人間関係もSNSも難しいなーと思った。私も安易な発言で誰かを不快にさせたりしちゃってるのかもなーと。考えさせられるけど、読みやすくて面白かった。
Posted by ブクログ
SNSと言えば、インスタかFBばかりで、tiktokやツイッター(X)はあんまりよく知らないし、ほとんど観てない。
そういやインスタを見ていると気がつけばスレッズのページなっていることが最近良くある。
で、スレッズってなんか雰囲気良くないねんなぁ。例えば阪神ファンは藤川監督の采配とか梅ちゃんのリードを叩いている投稿、その叩いてるヤツを叩いている投稿。
トレイルランナーを叩く登山愛好者、ミニマリストを叩くコレクター、タレントを叩く批評家を叩くファン…まず、誰かを叩く投稿の多いこと。
それから、不器用にポジティブな投稿。「今日〇〇できただけですけど、一生懸命です誉めて」的なヤツ。
俺もここには結構批判的な読書レビューを書くこともあるので、目くそ鼻くそなのかも知れないけど、言いたいことを言える場とはいえ、それを言うと自分の人格すら損なってしまわへんか?と心配になるような不快な内容の投稿が目立って、イヤになる。
閑話休題
で、この本だけど、そういったSNSやコミュニケーションツール(LINEやメッセンジャー、ZOOMなど)で交流する人々に起こりえそうなトラブルを描いた短編6本を収録。
問題を提議しっぱなしにするんではなく、着地点を一ひねりするテクニックが上手い。小説なんだから問題を解決させることよりも物語を面白く展開していく方がメイン。その辺、柚木麻子は読者の予想は裏切っても、期待は裏切らない。
スレッズの毒は食えたもんじゃないものが多いが、柚木麻子の毒は食らいに行って損はない、ただし中毒性があるので要注意、いや注意してもしゃーないか。
Posted by ブクログ
いまは手詰まりに思えても、自分を取り戻した先につながる道はきっとある…。相手が悪いように感じても、相手は別にそんなこと考えてないし?みたいな。作品紹介とタイトルに妙に納得。
“Butter“の時もそうだったけど、食べ物の描写が魅力的。ラーメンが無性に食べたくなった。
Posted by ブクログ
この世界を回すのは誰だ。
悪気はなかった。でもあなたの言動に傷ついた。そんなことが多い世の中になっている。どうして、と振り上げた拳をほどいて、手を差し伸べるためには。日常の中でもがく人たちを描いた短編集。シスターフッドの物語ともいえるし、今までの世の中を牛耳ってきた価値観に対抗する人たちの強かさを描いているとも。
「トリアージ2020」母娘がちゃんと存在するオチでよかった!
「パティオ8」多分文藝で一度読んでる。動き出した女性たちが強すぎて脱帽。
「商店街マダムショップは何故潰れないのか?」タイトルに全面的同意。決してマダムが何かしているわけではないだろうが魔女っぽさがあるの、わかる。主人公の強かさも琴美の強さもよい。
Posted by ブクログ
『あいにくあんたのためじゃない』の「あんた」は誰?
「あんた」は、理不尽な社会の抑圧や、女性に対して勝手にレッテルを貼る「権威的な存在」の象徴かな。
(以外、ネタバレあります)
【BAKESHOP MIREY'S】
これが1番お気に入り。
良かれと思って行動した秀実の善意が、未怜の無気力に繋がるなんてね。誰の得にもならない善意は悲しい。
「ノブレス・オブリージュ」(社会的責任)は、技術が必要。本物の成功者以外が、身銭を切ってやるもんじゃない。まずは自分の余裕を目指そう。
【パティオ8】
近所の人たちとこんなに仲良くできない。
恐怖。
急にオンラインで海外向けに商売するってムリ。
恐怖。
急に離婚。
恐怖。
【商店街マダムショップは何故潰れないのか?】
タイトルは、1番面白そう。
期待と裏腹に、展開も結末もやや雑な気がする...。
途中まで面白くなりそうな展開が、思った方向にいかなかったな。
短編集なので、サクサク読めた。
短編集は、評価をつけるの難しいなー。
Posted by ブクログ
食べ物がおいしそうな短編集、ですがテーマはそれじゃないと思う。柚木さんはとある俳優のスキャンダルを機にXをやめてしまってその後心配していましたが、元気そうで何より。作品より作家個人の方が面白そう。
Posted by ブクログ
少し前の話題(コロナ禍など)をまとめた短編集で、みんなが普段少し気になっているようなこと集という感じ。
読み易いけど、それ以上でも以下でもないかな。
「商店街マダムショップは何故潰れないのか?」は、みんなが気になってるいいとこ突いていて、展開も結構面白かった。
「誰が買うかわからないマダムショップの商品を買うと、世界の秩序にバグが起きたりして」はオモロかった。
確かに‼︎ それはバグ起きるかも‼︎
Posted by ブクログ
何より表紙が面白くて、中身もとても面白かった。
あっという間に読めて、スカッとしました。
タイトルの意味はちょっと取りかねたけど、誰かのためじゃなくて、自分が思うように生きよってことなのかな?
Posted by ブクログ
多くの情報に惑わされ、コロナ禍でダメ出しされる社会現象。
それでも、もがき、苦しんだ先には、何かが見出せる。
力強く、かつ、辛味たっぷりで描かれた短編集。
めんや 評論家おことわり・・・あのブロガーからの迷惑を
被ったのは自分だけではない。偶然に集った彼らの
復讐は、10年以上の皆のスキルアップの成果。
BAKESHOP MIREY'S・・・ベイクショップへの夢。持ってるものの
中で叶えたい。そんな彼女に感じ入った秀実は
後押しするのだが・・・すれ違う本心の悲しさ。
トリアージ2020・・・TVドラマシリーズのTwitterでの交流は、
思わぬ出会いとなった。匿名の相手からの気遣い。
それは出産を控える身への“トリアージ”。
パティオ8・・・入居条件は「中庭で子どもが騒いでも気にしない
こと」なのに、横やりをいれた男性の存在。在宅の
女性たちのスキルを侮るなよ!奴の商談を奪ってやる!
商店街マダムショップは何故潰れないのか?・・・その店の謎。
遥か昔からの存在。変わらぬマダムと品揃え。カエルの
置物。スワロフスキーのベンツ。そして視線。
スター誕生・・・落ち目のスターは市井に埋もれていたスターに
注目する。共に活動することが再起の道と行動するが、
同様に落ち目なYoutuberたちも同様。そして彼は悟る。
ブロガー、SNS、デジタルタトゥー、Youtuber、炎上、
そしてコロナ禍。そんな社会事情の中で、惑わされ、困惑し、
暴走したり、悔悟したり・・・何はともあれ、人間だから。
情報過多の中で如何に生き抜くのかを、熱く描いています。
自分で、自分たちで人生を取り戻し、その先を歩もうとする
姿は勇気凛凛な逞しさをも感じられました。
パティオ8のズーム飲み会には驚き。
ズームをやっていない自分としてはびっくりの交流でした。
かつてのコロナ禍の前後を思い出させてくれる話が多いけど、
ネット関連の負の不条理が現在もあるのはやるせないです。
で、それぞれの物語、その後が気になったりします。
マダムショップはこれからも存在し続けるのかな?たぶん。
Posted by ブクログ
面白いのであっという間に読めた。
本当に軽い、ドキドキも感動も軽くあるし、予想外の展開も軽くある。
読後感もサッパリ。
そうめんみたいな短編集だね。嫌いじゃないけどすぐ忘れちゃいそう
面白かったのはめんやとパティオ8かな
Posted by ブクログ
「Butter」で衝撃を受け、それまで知らなかった作者の作品を読みたいと購入。
うーん、短編集だったのね。
それぞれコロナ禍やネット社会の問題点を描いてますが、個人的にはハッとするような展開ではなくて余韻は残らず。
多分自分は柚木さんのシリアスな感じが好きなのかなぁと思います。
Posted by ブクログ
めんや
登場人物の気持ち、分かるなー。
《心底腹が立って、仕返ししないと気が済まない》
そんな気にさせた人。
仕返しは長期計画で確実に!だね。
ちょっと毒のある、ブラックユーモアの短編集だけど、
《あいにくあんたのためじゃない》(表題の作品はない。短編集1冊のタイトルだった。)
まさに
あんた(誰か)のためじゃないよ。
あんたも私もその人もあの子も
みんな自分のためにやってる
自分ファーストで生きてる
そんな作品集だった。
そんな中でもお互いを思い合える《トリアージ2020》はよかった。
Posted by ブクログ
コロナ禍の閉塞した世相を柚木麻子らしい切り口で描いた作品という感想。
ラーメン評論家の話は、現実にも起こり得るのではないかと思った。
もし自分が被害者の立場になったら、あれほどの執念を見せられたかは分からないが。
テンポ良く読んでいけるので、重い本の後に読むといいかもしれない。
Posted by ブクログ
短編集
「めんや 評論家おことわり」のパンチが一番良かった。
他作品も、そっちに向かうかフツー⁈
と、ツッコミたくなる内容ばかり
ただ、やられるばかりじゃ無いスタンスが面白い
Posted by ブクログ
最初はラーメンブロガーの佐橋が誹謗中傷に合う話かと思いきや、佐橋にネットに晒されて人生が大きく変わってしまった人たちの話へと変わっていった。
佐橋の酷さと、被害の大きさに腹が立つのと同時に怖さを感じた本だった
Posted by ブクログ
めんや評論家おことわり
BAKESHOP MIREYs
トリアージ2020
パティオ8
商店街マダムショップは何故潰れないのか?
スター誕生
イギリス
Posted by ブクログ
内容共感できないストーリーもあり、あまり入り込めなかった。
いい意味でミスリードが気持ちよかった作品もあるので作品によるが、すごく心に残ったものはなかった。
Posted by ブクログ
『めんや 評論家お断り』『パティオ8』現代版さるかに合戦といったところか。
『BAKESHOP MIREY’S』 が興味深かった。
「ときめきをお金で買う必要がない人生こそ、最高に恵まれているのだ、と。」
私は貧乏性でケチなので、消費に癒されるどころか、過度の消費は罪悪感さえ抱く。だからこの未怜のセリフは、新鮮な驚きであった。それなのに読み進めるうちに、なぜだか理解できる気がした。消費行動は理想の生活を味わえる夢の時間をもたらすのだ。しかし、オーブンは違う。
「オーブンをもらったことで、夢見ている時間さえ奪われたのだ。」うっとりと夢想していたら、たたき起こされて現実を見せられたのだ。こんな残酷なことってあるだろうかと。
共感したわけではない。自分の考え方や生活習慣とは全く違う。でも、異なる考え方であっても、思考回路をトレースするうちにすとんと腑に落ちた。
これだから読書は面白いと思うのだ。