あらすじ
発行部数12万部を超え、著者を一挙に若手人気作家へと押し上げた注目作がついに文庫で登場! 彼氏にフラれて落ち込んでいた派遣社員の澤田三智子は、畏怖する上司、通称“アッコ女史”こと黒川敦子部長から突然、一週間のランチ交換を命じられる。表題作ほか、「読むと元気になる!」と絶賛され、本屋大賞にもノミネートされたビタミン小説。
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この本を読んで、会社の昼休みに散歩するようになった。
おそらく自己啓発本にも「昼休みに10分歩くようにしましょう」って書かれている本はあるんだろうけど、それを読むよりもこの本を読むほうが、運動習慣をつけるいいきっかけになった。
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主役の澤田三智子は、派遣社員。失恋して食欲も元気もない。そんな折、部長の黒川敦子(アッコ女史)に、昼ご飯に誘われるも食欲がないと断る。三智子の弁当を見たアッコ女史は、三智子の弁当とアッコ女史がいつも昼ご飯を食べに行く場所を1週間だけ、交換するという内容。
アッコ女史のランチ先は三智子が知らない、色々な味と人々がいる世界だった。
2話では、すっかりアッコ女史に惚れ込んだ三智子が、アッコ女史と一緒にキッチンカーで活躍する話。深夜でも食を必要としている人はいると、アッコ女史はポトフを売って大忙し。(前の会社は潰れちゃってる)
的確に必要とする場所に行き、三智子はまた新しい成長をとげ、会社における正社員と派遣の間にある問題を解決していく。
3話は、満島野百合という女子が主役。
野百合は、カード会社で働く派遣社員。合コン中に、店に自分の出身の制服を着た女子が現れる。その子は、自分の担任だった教師に追われていた。教師と一緒になって生徒を追いかける。ふっと、自分が高校性だった頃を思い出しながら。ここで、ちょい役でアッコ女史と三智子が出演。
4話目は、ブラックな企業に就職した佐々木玲実の話。
能力は低いが、色々と頑張る玲実だが、ついに仕事をやめてしまう。しかし、すぐにその会社が入るビルの屋上でビアガーデンを始める。玲実は、社長に仕事よりも大切にしなければならないものがあると諭されるが、なかなか受け入れられない。しかし、玲実と関わる中で少しずつ変わっていく。
初めて柚木麻子さん作品でしたが、面白かったです。他の作品も読んでみたいです。
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目の前の問題で行き詰まっているところに、食(お弁当)を通して、人との出会いで問題を解決していくのは、少しスッキリする。
人の考えや視点って、ちょっと見方を変えると視野が広がるのを考えさせられる小説だった。
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登場する食べ物がどれも美味しそう
ビアガーデンの話が一番好き
美味しいビール飲むために仕事してる
まさにそう!
食べる事は生きる事
しっかり食べてれば人生楽しめてることになるなぁって思えて元気を貰えた。
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かわいい表紙!!!裏のタコさんウインナー君もかわいい(^^)読み終わったとき、明るい気持ちになっている。ほんとにどの話も、あったかい。
明日からわたしは仕事内容がガラッと変わる。4年やってきた仕事をまるまる引き継いで、全然違う仕事になる。楽しみなことも多いけど、すごく不安要素も多い。
でも、やるからには楽しもう、自分なりに頑張ろうって思えた。勇気をくれてありがとう!!
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もしかしたら星5かも…?くらい、好きな話だった
環境が変わる展開が早くて、もっとこの職場でのアッコさんを読みたかった、残念って思っちゃったけど、
そう思えるほど、愛せるアッコさん、そして周りの人たちもなんだか一生懸命に生きてるのが好き
こういうお話のとき、悩んでる方の人はクヨクヨしすぎてる時があるけど、このお話の中では、悩んでても
前を向こうという意思や意識があるのが、
イライラしなくてよかった〜✨!
その中でアッコさんがらさらに力強く引っ張ってくれる安心感と爽快感がよかった
アッコさんもロボットのようなできすぎる女ではなく、適度に力が抜けているような、こちらも親しみを持てるような、絶妙な温かみがある強さで、とても惹かれた
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食べ物を取り囲んで冷えきった東京の生活を暖めてくれる物語たち。
お腹と心を満たすご飯の力なめるな、笑顔で突き進む女の力なめるな。
目を凝らせばそっと手を差しのべている人がいる、昨日よりちょっと幸せになれる。
Posted by ブクログ
何かに疲れてたり、しんどくなってたりしてる人に日々の暮らし方を見直すきっかけになるような作品かも?
●ランチのアッコちゃん
三智子と黒川敦子(アッコ)の出会い
失恋で後ろ向きなミチコにキラキラとしたいろいろな外の世界を見せ、以前より前向きになれるような心温まる話
●夜食のアッコちゃん
東京ポトフでアッコさんと共に深夜ワゴンで夜を生きる人たちとの出会いを描く
●夜の大捜査先生
個人的に一番好き
派手な学生時代を送っていたがいつの間にか収まりのいい自分になっていた主人公が、昔の自分と重ねられるようなハマザキという女子高生を追う先生(元担任)との出会いを通じて若い頃のキラキラとした感性を少し取り戻す話
●ゆとりのビアガーデン
メンタル強いなあ。凝り固まった価値観でなく、物事の変化に柔軟な女の子。人に頼るのだっていいじゃない。
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サクッと読めた!
おもしろかったし可愛かった。
働くこととか食べることとか、なんかもっと気軽に考えて、でも大切にしていきたいなと思った。
「食べることは生きること」って本当にそうだよなぁ……としんみりしていたらアッコさんが「ほっこりしたこと言ってんじゃないわよ!」と言ったのでケラケラ笑ってしまった。
私は結局ああいう人が好きなんだよな。
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読んでて元気になるまさにビタミン小説。アッコさんの話はもっと読んでみたいしこんな上司の元で働きたいと思った。美味しそうな料理と人との出会いに癒されつつも前向きになれる1冊。
Posted by ブクログ
2025/7/26-27 さくっと読める4つの短編。1話2話はアッコ部長と主人公三智子の話。後半の2話にもアッコ部長と三智子がカメオ出演する。主人公の三智子も野百合も自分に自信を持てない派遣社員の立場だ。最後の話の玲実はゆとり世代の出来ない社員として描かれている。人は無限の可能性があるってことを体現してるような小説なのだ。三智子もとてもアイデアマンで調整上手だし、玲実の発想力はとてもビジネスセンスがある。なんかもっと自分も自由に発想して生きられるんじゃないかなという励ましを得たような気がする。その手をにぎりたいを読み終わってすっかり柚木麻子さんに惹き付けられていたので、見つけて迷わず手に取った。
Posted by ブクログ
中々一冊読みきれなくなってきた頃に薄めのコチラを読みました。そこまで頭を使わずサクッと読める。短編集だが、1,2章は同じ登場人物でタイトル通りのアッコちゃんの話。3章と4章は全然違う登場人物だった。
1,2章で完全に登場人物の魅力に掴まれたので、3章以降で全然違う話になったのは残念。
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「アッコちゃん」シリーズ1作目
アッコさんみたいな人に出会いたい!なりたい!
三智子が自己を認識し、成長していく姿に元気が出ます。2人の素敵な関係の始まりとして大切な一冊。
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3.5
4つの短編からなるお話。1と2がアッコさん節が効いていて好き。3のお話は全く感情移入できず。柚木さんが描きがちな女子校出身の女が全面に出ている気がした。時代背景が古いのはやむを得ないかと思う。続編もあるようなので、またアッコさんに出会いたい。
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とても読みやすくて、読むと前向きになる元気を分けてもらえる様な作品でした。
短編集の形態をとっているので読書に慣れていない方でにもオススメです。
自分を疑わない、特別な能力を持っている様な登場人物にちょっと凹んでいるモヤモヤしている人が感化されていく様は読んでいて楽しい。
何かで落ち込んでいたり、前向きになれなくても、ちょっと周りを見渡してみたくなる。
アッコさんが居なくてもきっと誰かが助けになってくれる気がする。
続編があるみたいなので楽しみです。
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読み終わった後にちょっと元気になる短編が4話。
食べることが大好きなOLである私には刺さりました。
仕事して食べて笑って、また明日頑張ろうって思う。
今日はちょっと元気になるご飯を食べようと思える小説でした。
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一番最初のランチ交換のおはなしが面白かったです!
アッコさんかっこいい☆
相手が自立できるように振る舞っているのが
理想の先輩!上司!
ただ寄り添うだけ、優しい=良い先輩、上司
とは思っていないので。
今の時代には合わないかもしれないけど。
アッコさんの助言(?)をもとに
ちゃんと考えて行動できる三智子も
デキる人だなぁとは思う。
短編4話、全てにアッコさんは出てくるけど
後半2話はメインじゃないので
もっとアッコさんの出てくるおはなしが読みたくなりました。
これはビジネス書でいいんじゃないですか?笑。
とくに最後のビアガーデンのおはなしは
読んでてそう思いました。
残業は美学じゃないよ~。
Posted by ブクログ
面白かった。
自分が社会に出て新人の大変さ、辛さを味わったのにも関わらず「今時の若い人」という括りで見てしまっていたような気がした。
自分と違う価値観や自分が見てきていない世界を否定するのではなく、そこに飛び込む勇気だったり
理解しようとする姿勢、そこから得られるものがあることを学んだ気がします。
もっと力を抜いて、色んなものを見て生きていきたいなと思いました。
自然と前向きになれる本です。
Posted by ブクログ
柚木さんの作品は読むだけで、とにかく元気になれる。明日からも頑張って働こうという気持ちになれた。心の中に小さなアッコさんを住ませたい。
「いつもニコニコ優等生過ぎるのよ。だから、なめられるの。たまには不機嫌そうな顔もして、周りに気を使わせてやったほうがいいのよ。」というフレーズにグッときてしまった。
いま、オススメ♫
読んでるうちに、美味しいランチに行きたくなりました。
登場するお店がホントにあったら!
最後のおはなしは、自分にも何か新しいことができるんじゃないかと、元気付けてくれるような…栄養ドリンクのような作品です。
Posted by ブクログ
行動力のない私には、羨ましいような、妬ましいようななぜか落ち込んでしまった。。
こんなふうに、かろやかに元気に明るく周りの人に頼ったり助けられたり、生きられたらどんなに素敵かなぁと思った。
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同作者の「BUTTER」が英国で脚光を浴びているとの記事を見て、他の作品で人気のある同作品を手に取りました。
第一部の「ランチのアッコちゃん」はなかなか面白い作品だなあと思いながら読みましたが、第二部以降は小さな世界のたわいもないやり取り、異様な女子高生の生態、能天気な女子社員の夢物語の様に思えて、楽しめませんでした。
Posted by ブクログ
大好きな柚木麻子さん。10年前の作品かあ〜
"ビタミン小説"という名の通り、四編すべて心がほっこり元気になるような話だった。
個人的には最後の作品が好きだったかな。
Posted by ブクログ
綺麗にまとまりすぎてる、と言えば
そこまでなんだけど。でも。
サクッと、エネルギー供給出来ておすすめ。
アッコちゃん、近くにいてほしい。
あわよくば、心の中に飼いたい。
人生、うまくいかないなーって思ってる人。
実は見方を変えるとそうでもないかも?
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった『ランチのアッコちゃん』
アッコ女史のバイタリティが凄すぎて、ランチ交換してから三智子が感化されていくのが面白い。
『ゆとりのビアガーデン』は同じくゆとり世代の私に刺さりまくった。自分も玲実のような仕事の出来なさだったので、起業するという考えに至った彼女を尊敬する。
『会社の仕事』が出来ないから、自分に出来る『起業』を彼女はやったのだ。
Posted by ブクログ
アッコさんに会いたい!!!!ってめちゃ思った笑。
料理だけじゃない、なんか人間関係における大事なこと?も学べて、シリーズものだから全部読みたいなぁ、、、。
後半の二つのお話はあんまりアッコさん出てこなくて寂しかったけど、その分学びとかもあって、悪くない、感じ!
ほっこりする、なんか、学び多き、いいお話でした。