あらすじ
発行部数12万部を超え、著者を一挙に若手人気作家へと押し上げた注目作がついに文庫で登場! 彼氏にフラれて落ち込んでいた派遣社員の澤田三智子は、畏怖する上司、通称“アッコ女史”こと黒川敦子部長から突然、一週間のランチ交換を命じられる。表題作ほか、「読むと元気になる!」と絶賛され、本屋大賞にもノミネートされたビタミン小説。
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Posted by ブクログ
人間関係が難しい。仕事がうまくいかない。自分はどうしてこんなことをしているんだろう。登場人物がそれぞれ抱える悩みにとても共感した。だからこそ、ほんの少しの言葉や出会いやおいしい食べ物で少しずつ元気になったり前を向いたりする様子が気持ちよかったし、元気をもらえた。
文庫のあらすじに『ビタミン小説』と書かれているのも納得。
アッコさんが三智子ががっつり登場するのは四編のうち二編で、まだまだ2人のやりとりを見ていたかったから続編を読もう。
Posted by ブクログ
アッコさんの行きつけのランチ先で人間関係が広がっていくのが面白い。わたしも上司と裏取引してみたい。部下の気持ちの落ち込みを汲み取って、食事と交流で元気づけて視野を広げさせるアッコさんはさすが!
ポトフ回では昼夜問わず働き続ける三智子にアッコさんを超える可能性を感じた。笑
三智子は発想力と行動力が凄いからアッコさんの部下としてのポテンシャルかなり高いと思う。
『夜の大捜査先生』は30代になって落ち着いた大人になった主人公が、非行を重ねて背伸びしていた10代を振り返る話。大人びていると思う行為は実は幼稚で、自認はイケていたはずなのに側から見たら将来を不安視されていたことに気づく。ちゃんと会社に行って偉い、そんな大人になれているから、過去と比べて悩むなよってエールが聞こえてきた。
一番印象的だったのは『ゆとりのビアガーデン』。玲実が新入社員としてやらかす数々にはあまり驚かされない。ミスが多いからとヤバい人認定されるのはどこでもありがち。ベンチャーだから早期に切られたのだろう。でもこういう図太いタイプに憧れるし、発想力や行動力が素晴らしい。イイ意味でも悪い意味でもあまり周りの目に左右されないのが羨ましい。私は彼女の行動を目の前で見れば非難してしまうだろうので、社長に感情移入しつつ読み進め、最後は同じように玲実にキラキラしたものを感じた。
Posted by ブクログ
もしかしたら星5かも…?くらい、好きな話だった
環境が変わる展開が早くて、もっとこの職場でのアッコさんを読みたかった、残念って思っちゃったけど、
そう思えるほど、愛せるアッコさん、そして周りの人たちもなんだか一生懸命に生きてるのが好き
こういうお話のとき、悩んでる方の人はクヨクヨしすぎてる時があるけど、このお話の中では、悩んでても
前を向こうという意思や意識があるのが、
イライラしなくてよかった〜✨!
その中でアッコさんがらさらに力強く引っ張ってくれる安心感と爽快感がよかった
アッコさんもロボットのようなできすぎる女ではなく、適度に力が抜けているような、こちらも親しみを持てるような、絶妙な温かみがある強さで、とても惹かれた
Posted by ブクログ
表題作よりも「夜の大捜査先生」に惹かれた。羊の皮を被った狼が合コンで大人しくしてる姿、痛快じゃないか。本性は荒ぶる狼なのに野百合というベクトル真逆の清純な名前も気に入った。男としての自信を粉々に打ち砕くレクリエーション、愉快じゃないか。自分が女子高生に生まれ変わったならそのレクリエーションを存分に味わってみたい。夜食のあっこちゃんに至ってはランチの〜でお世話になった雲と木社がいきなり潰れてるし笑った。でも社長、結婚までしてるしちゃっかりし過ぎ。あっこさんのようにこの人と働きたいって思える上司に巡り逢いたい
Posted by ブクログ
軽くて明るくてさくさく読める。これがあの絡み取られるような「BUTTER」の作者の柚木麻子さんが書いたとは思えない。
アッコちゃんこと、上司のアッコさんが、冷たい感じだが面倒見がいい。
出来る上司の理想みたいな人。ちょっと強引だけど軽妙なドラマにちょうど良さそうだと思った。
食にまつわる文章もさらっとしてて、やっぱりあの濃厚で執拗な「BUTTER」を書いた人とは思えない。
でも……どっちも女性に勢いがある。
そこが魅力なのかもしれない。