柚木麻子のレビュー一覧
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久しぶりに柚木麻子さんの作品を読みたくて。
書店で本書が平積みされてて手に取りました。
映画化されるんですね。
プロテスタント系女子高。
そこに通える人は大抵恵まれた環境にいる。
だけど、そのなかでヒエラルキーがあって、
それぞれにコンプレックスと嫉妬があって。
私が高校生の時も、
社会人の彼氏がいる友達とかいたけど、
今考えるとちょっと…って思います。苦笑
でも、大人に見えたりすることもあるんですよね。
本書ではある意味カリスマというか、
ある意味奔放で自由な朱里が、
嫉妬と注目を集めるのですが、
大学になるとみんな似たようなもんになるんですよね。
むしろ、地味だと思ってた子が活躍してたり
地に足ついたような生活をしていたり。
最後にタイトルの意味もわかります。
完全に爽やかでも完全に良い人でもない、
だけどなんかザワザワする感じが柚木さん節で、
久しぶりに読めて良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「BUTTER」の版権を引き上げたニュースが記憶に新しいですが、日頃から差別に問題意識を持っておられたんですね。
柚木さんと言えば私の中では朝井リョウさんとのコンビで、お二人で全力で余興をするイメージが(朝井さんの手により)植え付けられていたので根は真面目な方だと初めて知りました(すみません)
エッセイでは小さいお子さんを抱えての自粛生活や食の楽しみ方が書かれていますが、偏食のお子さんのために作る具材をたっぷり入れた混ぜご飯に驚いたー!
私こんな工夫しなかったなあ、面倒くさくて。入れても2品がいいとこ。
牛乳から蘇を作ったのもすごいです!
食に丁寧に向き合っているのがよく分かります。
タイトルが口癖のお母様もすごい人でした。お話してみたいなあ。
『らんたん』読まなきゃ。 -
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お酒が好きなのと読んだことのない作家さんを開拓したくて手に取りました。
一言にお酒をテーマにと言っても、お酒の失敗や作り手の跡取り、人それぞれの楽しみ方…いろんな視点からのお話が詰まったアンソロジーです。
初恋ソーダでは仲良くしていた山城という男性を主人公の家にあげて、手作りのお酒を振る舞う場面がありますが、短時間自分のテリトリーの中で過ごす中で価値観の違いにより主人公の女性が示す不快感がまざまざと描かれており面白かったです。自分の大切にしているものを雑に扱われるくらいなら1人の方がいいという気持ちはわかりますね。
また、原田ひ香さんの定食屋「雑」も面白かったです。丁寧な味の料理をお酒で流し込んで欲しくない。食事は食事、お酒はお酒で楽しみたい主人公。そんな考えを押し付けて夫は週3食堂に、それすら咎めると離婚を言い渡されてしまいます。そんな主人公がきっかけとなる食堂で働き始めるお話です。定食屋の主人であるぞうさんが魅力的です。気になって調べたら、定食屋「雑」の単行本があるんですね。そちらも読んでみたくなりました。 -
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10年ほど前の作品なので、サイトやらブログやらが出てくるけれど、今はInstagramや Xに変わっただけで一緒。ルッキズムという考え方が生まれて、この作品ほどブスとか美人とかいう言葉は聞かなくなったけれど、痩せていて綺麗でいなければいけないという雰囲気はずっと蔓延している。私自身もずっとそこに参加してる。
耶居子ほど大きく変わることはできないかもしれないけど…自分がどんな服を着て、どんなメイクをして、どんな仕事をして、どこに住んで、誰と一緒に生きていくかは自分で決められる。美人だからとかブスだからとか関係ない。関係ないとはいえ…誰でもモデルになれるかといえばそうじゃないけど…綺麗でいたいという気持ちが周りに好かれるためではなくて、自分の内からの気持ちではありたいとは思った。 -
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第161回直木三十五賞(2019年上半期)候補作。
最近、村山由佳『プライズ』を読んだばかりなので、直木賞まわりが気になって調べてしまった。
柚木麻子さんは これまでに6作品が候補に上がっている。
数年おきに、きちんと評価される作品を発表し続けているということは確かですね。
確かな実力の証なのだは思いますが、
書き手としてやはり苦しいのではと想像してしまいます。
さて、柚木麻子さん講演参加前リスペクト読書が続きます♪
5章からなる、エンタメ小説に分類される作品だと思います。
各章の量的バランスがよいので、何かに連載されていたのかと思ったのだけれど、どうやら書き下ろしらしい。
などと、どちらでもよいようなことを書いているあたりで察していただきたいのですが どうやらあまり合わないタイプの小説だったんですね。
パワフルな元女優の高齢女性と、亡くなった夫を頼ってきた若い女の子。この関係性には、柚木麻子らしさがよく出ていると思います。
ただ、もともとドタバタした展開はあまり得意ではなく、グランマに興味が持てず、
それに加えて、柚木麻子さんの文章は、ときどき気づかないうちに視点がすり替わるような感覚があり、そこでもう一段つまずいてしまうんですね。
苦手が重なってしまった、というのが正直なところでやんす。
私の、単なる好みの問題でやんす。 -
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キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみた。アンソロジーは読んだことのない作家さんに出会えるよい機会なので、ときどき読むようにしている。
よかった順に、「夏も近づく」、「味のわからない男」、「好好軒の犬」、「どっしりふわふわ」、「エルゴと不倫鮨」。
「夏も近づく」に出てくる料理はどれもシンプルで美味そう。塩むすびとか、筍ご飯とか。可哀想な生い立ちの葉月くんが、叔父さんの料理で癒されていく姿が清冽でよい。
「どっしりふわふわ」は年の差20位のパン職人カップルのお話。ラスト2頁で種明かしされるミスリードについては、これがあるのとないのとでは、どれだけ読後感が違ってくるのか、オチを知ってしまった後では何ともよく分からないが、ない方が良かった気がする。
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Posted by ブクログ
お金持ちの家に生まれ物質的に豊かであっても、絶対的に精神的に豊かになれるというわけではない。与えられた環境で、いかに精神的に成熟できるかが、人生を進めていくうえで大切なことなのだと感じた。
どの登場人物も承認欲求が強く、信奉してくれる誰か、もしくは信奉できる誰かがいなければ不安定な状態。共感できる人はいなかった。だけど、真実子が最後のほうで「どうしてプロの私が、黒木さんのために企画を考えなきゃいけないんですか?」「煙草消してもらえませんか?」と発言したのは、よくぞ言った!と拍手を送りたくなる瞬間だった。
お嬢様キャラが出てくる小説は別世界を見ているようで面白い。