柚木麻子のレビュー一覧
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第161回直木三十五賞(2019年上半期)候補作。
最近、村山由佳『プライズ』を読んだばかりなので、直木賞まわりが気になって調べてしまった。
柚木麻子さんは これまでに6作品が候補に上がっている。
数年おきに、きちんと評価される作品を発表し続けているということは確かですね。
確かな実力の証なのだは思いますが、
書き手としてやはり苦しいのではと想像してしまいます。
さて、柚木麻子さん講演参加前リスペクト読書が続きます♪
5章からなる、エンタメ小説に分類される作品だと思います。
各章の量的バランスがよいので、何かに連載されていたのかと思ったのだけれど、どうやら書き下ろしらしい。
などと、どちらでもよいようなことを書いているあたりで察していただきたいのですが どうやらあまり合わないタイプの小説だったんですね。
パワフルな元女優の高齢女性と、亡くなった夫を頼ってきた若い女の子。この関係性には、柚木麻子らしさがよく出ていると思います。
ただ、もともとドタバタした展開はあまり得意ではなく、グランマに興味が持てず、
それに加えて、柚木麻子さんの文章は、ときどき気づかないうちに視点がすり替わるような感覚があり、そこでもう一段つまずいてしまうんですね。
苦手が重なってしまった、というのが正直なところでやんす。
私の、単なる好みの問題でやんす。 -
Posted by ブクログ
キャッチーなタイトルに惹かれて読んでみた。アンソロジーは読んだことのない作家さんに出会えるよい機会なので、ときどき読むようにしている。
よかった順に、「夏も近づく」、「味のわからない男」、「好好軒の犬」、「どっしりふわふわ」、「エルゴと不倫鮨」。
「夏も近づく」に出てくる料理はどれもシンプルで美味そう。塩むすびとか、筍ご飯とか。可哀想な生い立ちの葉月くんが、叔父さんの料理で癒されていく姿が清冽でよい。
「どっしりふわふわ」は年の差20位のパン職人カップルのお話。ラスト2頁で種明かしされるミスリードについては、これがあるのとないのとでは、どれだけ読後感が違ってくるのか、オチを知ってしまった後では何ともよく分からないが、ない方が良かった気がする。
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Posted by ブクログ
お金持ちの家に生まれ物質的に豊かであっても、絶対的に精神的に豊かになれるというわけではない。与えられた環境で、いかに精神的に成熟できるかが、人生を進めていくうえで大切なことなのだと感じた。
どの登場人物も承認欲求が強く、信奉してくれる誰か、もしくは信奉できる誰かがいなければ不安定な状態。共感できる人はいなかった。だけど、真実子が最後のほうで「どうしてプロの私が、黒木さんのために企画を考えなきゃいけないんですか?」「煙草消してもらえませんか?」と発言したのは、よくぞ言った!と拍手を送りたくなる瞬間だった。
お嬢様キャラが出てくる小説は別世界を見ているようで面白い。 -
Posted by ブクログ
2026.03.22
柚木さんらしい、痛快で、疾走感のある、女子大生がテーマの連作小説。
地方に住んでるので正直大学にはピンとこなかったけど、ラブコメと青春小説が苦手な私でもスッと読めて読後は爽やか!
実に久しぶりに青春!を味わったなあ。
登場人物たちはみんな頭が良くて美人なのに私には珍しく卑屈にならずに読めた笑
どの子も見た目の華やかさとは裏腹にズルさや弱さをさらけ出しながら自分の気持ちと人生と戦っている様が描かれていたからかもしれない。
「私にふさわしいホテル」の有森樹李が出てきたのも楽しかった!私が知らないだけで他の作品にも出ているのかな? -
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すごい一代記。
教育はとても大事。特に戦争をしない国にするにはとても大事だと思う。戦争をしてる国の人々はきっと戦争についてきちんと教育を受けなかった人たちなんだろうな、と感じるから。
世界中を飛び回り、いろいろな国の人と交流して、そのいいところを日本に持ち帰り、押し付けがましくなく少女たちに教えた人、身につけさせた人、それができた人、という印象を受けた。
あの戦争の時代に学校で英語を教えてた?楽しいイベントをたくさんやってた?そんなことできたなんてすごい。コロナ禍のとき、家の中でもなんだか騒いだり楽しんだりしてはいけないような気になった。あれの何十倍もの見えない圧力がかかっていたはずの時期だよね。すごい。
でも、日々楽しむことはとても大事。ほんとにその通り。
全部に賛同はできないけど、違う意見も受け入れる姿勢が身につくなら、とても素敵な教育なんだと思う。 -
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ネタバレ立石三千子
立教大学四年。香夏子とは金沢の中高一貫私立女子校からの大親友。たまたま最初に内定したレストランチェーンのマーケティング部に内定。
早乙女香夏子
早稲田大学四年。教育学部国語国文学科。演劇サークル「早稲田チャリングクロス」(早稲チャリ)に所属。永和出版に内定。
長津田啓士
留年を繰り返す脚本家志望のダメ男。香夏子の腐れ縁の彼氏。早稲チャリの脚本・演出を担当するが、まだ一度たりとも作品を完成させてない。
早乙女習子
学習院大学一年。文学部フランス語圏文化学科。香夏子の妹。映画研究部。
あっちゃん
三歳上の三千子の元恋人。原宿のヘアサロンで働いている美容師。
杉野雄二
早稲田大学法学部四年。大手芸能プロダクションの営業に内定。
本田麻衣子
日本女子大学。一年。埼玉の公立女子校から日本女子大に推薦入学。
吉沢洋一
永和出版の早稲田卒のOB。六歳上。
遠藤真理
エンちゃん。立教大学。社会学部社会学科。一年の頃、映画サークルで知り合った。アパレルの営業に内定。
久美
日本女子大学。エンちゃんが夏にビッグサイトでコンパニオンのバイトをしたときに仲良くなった。
相沢美奈子
麻衣子の友達。慶應のテニスサークル「ジャスティス」所属。
鬼怒川
麻衣子が早稲田のサークルでマドンナとしてもてはやされるように、実に様々なことを教えた。麻衣子が所属する慶應のテニスサークル「ジャスティス」の部長。
佐原
麻衣子が所属する慶應のテニスサークル「ジャスティス」の副部長。
律子
麻衣子の幼馴染。埼玉の公立女子校から日本女子大に推薦入学。野草の会。
賢介
習子と同じサークル。夏休みから付き合いだした。
三村
早稲田大学政治経済学部一年。香夏子に居酒屋で介抱された。
中条省平
教授。
和美
二年。映画研究部。
久美子
二年。映画研究部。
隆
映画研究部。
峰岸
執事カフェ「ブラックスワン」。
慶野亜依子
永和出版営業部きってのマドンナ。慶應義塾大学ミスコン出場経験の美貌に加え、中高六年間バレー部で鍛えた男顔負けのガッツと細やかな心配りがある。同期の恋人、吉沢洋一に一方的に別れを告げられた。
澤木
永和出版営業部部長。
駒子
亜依子の中学からの親友。元ゼミ仲間であるファイナンシャルプランナーの渡辺と結婚し、一時の母にして名門私立女子校の教師。
聡美
亜依子の中学からの親友。高校の頃から交際している宮部と、彼のMBA取得を待って昨年入籍。大手銀行の総務部を育児休暇中。
明美
亜依子の仲良しグループの一人。化粧品メーカー広報で、相手は元クラスメイトの伊藤は弁護士。
西本良介
亜依子に未練たらたらって噂の男。亜依子が洋一以外に付き合ったことがある唯一の男。高校二年から大学卒業間際まで続いた初めての恋人。
青島みなみ
青山学院大学。文学部史学科。雑貨販売の会社に内定。
篤志
みなみが一年のときの三年生。「カフェ文化研究会」の新入生歓迎会で知り合った。
小井出祐司
みなみか就職することになる、骨董通りの人気インテリアショップのスーパーバイザー。
響子
みなみの妹。同じ大学に入学。
有森樹李
香夏子の担当作家。
若林菜穂子
永和出版入社二年目。早稲田大学卒。
淀川
合コンの幹事。