柚木麻子のレビュー一覧
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この本を読み見えたものの、感想が書けずにいた。
私は母から大事な事を教わらなかったからだ。
架空の人物と比較するのもおかしいが、ティアラさんや貴子さんが魅力的でならないのだ。
ティアラさんに対して思う事は沢山ある。
もしティアラさんがお母さんだったら嫌だし、かと言って貴子さんがお母さんだったら息が詰まりそう。
ティアラは、「ティアラ」として生きる事が処世術なのかもしれないと思った。
この本を読んで色々な事を思い出した。
周りより少し早く初潮が来た事、私立中学を受験した友人の事、お受験させた友人のお母さんを逆恨みした事、親しい友人と別れて進学した中学で人間関係にとても苦労した事…みかげちゃんみたいな意地悪な子はクラスに1人はいた気がする。
もしもダイアナが実在したら中学でヤンキーかギャルになっていたと思う。何せ可愛いと周囲から一目置かれるし男子にもモテると思う。周りと話が合わなくても孤立するよりマシってなるんじゃないかな。
彩子ちゃんの大学時代の話は読んでいて辛かった。
性の対象として差し出され、値踏みされるあの感じ…大学はそんなに恐ろしい場所なのか…
「私に命令できるのは私だけ」という強い台詞は多くの読者に刺さったと思う。
沢山の小説が出てきたが、恥ずかしながら一冊も読んだことがない。いつか赤毛のアンを読みたいと思う。 -
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オーディブルで。デビュー作『フォーゲットミー、ノットブルー』を含む四篇。私立のエスカレーター式の女子高で、その他大勢の一人だったキヨコは、高校から入ってきた一風変わった女の子、アカリの、ちょっと変わった家庭環境(父は写真家、父の彼女と同居)、言いたいことを言う自由奔放な性格に、ぐいぐい惹かれてゆき、それまで自分の属していたグループをつまらないと敬遠するようになる。アカリと特別な関係を結びたいキヨコ。が、アカリは誰とも特別にならない特別な子で、その本心を知ってしまい、自分の手に入らないことに苛立ち、クラス中で虐めにかかる。続く三編は、その女子校仲間の、それぞれの視点から。全ての話に、他人と比較し、優越を感じることで生き延びている女子高生たちの、息苦しさがある。
誰とも比べないことが、楽しく、自由に生きられる秘訣。そうわかっていても、自分より恵まれている人を見れば、嫉妬を感じるし、他人に軽んじられないために、背伸びをする。どのグループにも属さないでいることは、人生が終わることとほとんど同義で、でも、上のグループも下のグループも、そして自分の属するグループのメンバーも、見下さずにはいられない。特別なことがなんにも起こらないまま、時間だけが過ぎてゆく焦燥感。
派手でクラスのトップに君臨している美人、キョウコと、最下層、オタクグループに属するサチコが、読書を通じて互いに興味を持ち、惹かれ合うのに、持っているものが違うために理解し合えないのが、もどかしくもよかった。相手のためを思ってすることが、裏目に出、すれ違う。
人間関係の悩みは、大人になっても続く。それを、いつまで経っても終わらない駅の工事と重ね合わせるなんて、天才だな。 -
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早稲女的には読みたいような読みたくないような、複雑な気持ちだった本。学生時代には大学内の本屋で見かけても避けてましたが、『BUTTER』以来柚木さんの本に興味があり、手に取ってみました。
柚木さんの一貫したテーマである「女同士の友情」がこの作品でもテーマになっていました。
今どき早乙女香夏子のようにすっぴんでデニムにTシャツの早稲女は天然記念物だと思うけど、酒豪だけど根は真面目で頼れる早稲女は今も昔もたくさんいると思う。
序盤、早稲女の描写がコテコテすぎて胸焼けしそうだったんだけど、その原因は早乙女香夏子にあるのではなくて、早稲田の女子を「早稲女」という枠に押し込めようとする周りの男たちにあるなと読んでて気付きました。私たちは周りの早稲男や慶應ボーイによって「早稲女」を演じさせられてたのかもしれない… -
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御神籤ブック5冊目。
5人の作家さんがお酒と女性をテーマに書いた5つの短編集。
自分自身も酒好きな女性である。
大抵の呑兵衛は、お酒にまつわる話と言われても失敗談しかこないだろうと勝手に思っていた私たけれど…。
お酒にまつわる話は失敗談だけじゃない!
と言わんばかりに、どのお話もほっこり温かくて、心がほぐれた。
『定食屋「雑」』のお話が一番好き。
食事もお酒も人生の活力。自分の好きなお作法でいただくのが一番美味い、ということには激しく同意。家を出て行った夫には共感しかなかった。
『BAR きりんぐみ』で紹介されてたお酒は、いつか試したい!!
私の中にも、お酒にまつわるいいおエピソードあったかなぁ?とふと振り返ってみる。
………ダメだ、やはり、失敗談しか、ない。
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「アッコちゃん」シリーズ第三弾。
最近、ほんわかして良くも悪くもエネルギーを要しない作品を多く読んでいる気がする。
「アッコちゃん」も良い意味でその印象があったけれど、なんだろう…登場人物のアッコちゃんへの反発がけっこう長めに続くので、意外と疲れてしまう。
アッコちゃんも(愛はあるんだけど)割とぶっきらぼうな感じだし。
自分にエネルギーがある時であれば、もう少し楽しめたのかなぁ。
…と「アンチ・アッコちゃん」を読んだあたりで思っていたが、第一弾からの黄金コンビであるアッコちゃん×三智子の話になったら、途端に心が温かくなった。
【密かに気になった組み合わせ】
チーズ×日本酒
粗塩×テキーラ
米1合×梅干し1粒(で炊く) -
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女性作家たちが描く「たったひとりを求める」恋愛アンソロジーでした。
1番好きな物語は、瀬尾まいこさんでした!
飛鳥井千砂さん 「神様たちのいるところ」
元彼、10年前の約束を覚えてくれているか?
約束の地、ギリシアで待つ。
大人の青春か?と思ったらビターな大人フレーバーでした。
ビターよりもほっとする環境が似合う主人公でした。
彩瀬まるさん 「かなしい食べもの」
同棲しはじめた彼女が食べたいパンを作ってという。
パンの謂れを知ったら、作りたくないだろうなと思った。
けど作った彼をカッコいいと感じた。
そして哀しさを乗り越えていく2人に幸せになって願う読後感でした。
瀬尾まいこさん 「運命の湯」
私の名前はジュリエット。あーロミオ、ロミオはどこ?
瀬尾まいこさんの小説を全部読むためこの本に辿り着いた。
やっぱり瀬尾まいこさんの文体が好き、心地よい。
ジュリエットを見つめていたロミオに出逢って良かったね。
西加奈子さん 「宇田川のマリア」
あなたよりも立派な小説家になってやる!
はちゃめちゃな短編でした(笑
南綾子さん 「インドはむりめ」
結婚してもお母さんになっても、絶対に絶対に友達でいようね、約束してから…もう30歳。
日常のショートムービードラマのようでした。
読んで流れていった、そんな感じでした。
柚木麻子さん 「残業バケーション」
同じ趣味を持つ同僚と盛り上がったドラマ…そして。
主人公は男と思って読んでいたら女でした(笑
飛び越えたくなったり、訳も分からず行動できちゃう時に、突っ走れるか、踏みとどまるかで人生は変わるのでしょうね。
小説の中も悲喜交々でした。 -
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河井道。
伊勢神宮神職の父が明治維新で失職。家族で北海道に移住することに。父はキリスト教に改宗し、道もキリスト教系の学校へ進む。
新渡戸稲造と知り合い、上京後、津田梅子の教えを受け、アメリカへ留学。
帰国後、津田梅子が創設した女子英学塾の教師となり、生涯の友・シスターフッド・渡辺ゆりと出会う。
アメリカでの学びをもとに、『光はシェア』することを目指し、女性教育に力を入れ、恵泉女学園を創設。
戦時中は、その思想が危険視されることに…
天璋院篤姫、大山巌,津田梅子、大山捨松、新渡戸稲造、野口英世、広岡浅子、平岡らいてう、村岡花子、柳原白蓮、有島武郎、ロックフェラー、マッカーサー、市川房枝、吉田茂、白洲次郎…
歴史上の人物が次から次へと。
大河ドラマと朝ドラを一度に観ているような。
淡々と長い…
河井道の華麗なる交友関係だった。
男尊女卑のたいへんな時代だったと。
そんな時代に戦ってきた道たちがいたからこそ今があるのだと。
でもほんとに長かった…