柚木麻子のレビュー一覧
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ユーミンの名曲と作家が紡ぐ6編のストーリー。
○あの日にかえりたい〜小池真理子
ちょっとした嘘で気まずくなった友、苦い思い出。
○DESTINY〜桐野夏生
規則正しい生活の中に運命の人だと感じた出会い。
○夕涼み〜江國香織
老女たちの沈黙の中に見えてくる感情。
○青春のリグレット〜綿矢りさ
身勝手な主人公はどうするのだろう。
○冬の終わり〜柚木麻子
女たちの感情のやりとりがあるある。
○春よ、来い〜川上弘美
願いを叶える能力があれば、どう使うのか。
きっと春は来る…という結末。
ユーミンの歌は、どことなく哀愁があって心にじんわり沁みてくる。
それに合わせて物語もありふれた日常 -
Posted by ブクログ
柚木さんの初のエッセイ集
と言っても名作案内になっているのでエッセイ@レビュー本の風情です。
紹介されている本は57冊
数冊は読んだ事があったけれど、海外物に手を出した事がないので(カタカタの名前が覚えられない人_| ̄|○)
フランス文学篇、イギリス文学篇、アメリカ文学篇は未知の世界でした。
しかしそこは柚木さん、ご自身のエピソードを絡めながら非常に解りやすく解説されています。
レビュー部分より導入部の柚木さん自身の生活部分、そして〆の言葉がとても印象的。
本レビューも参考になりましたが、完全なるエッセイも読んでみたいものだ。
赤ずきんちゃんをモチーフにした装丁やタイトル(石野真子さん -
Posted by ブクログ
ネタバレ映画にもなったと聞き、ミーハー心が疼いて読破。
伊藤くんダメ男だなー!と思って読んでいたら、伊藤くんEで印象がガラッと変わったのが面白かった。
軟弱軽薄と思っていたら、人として深さが見えたような。
人生で大切なことは、誰からも傷つけられないこと。
傷つくことを恐れず立ち向かえるのは、ほんの一部の強者だけ。だから、みんなが夢を諦める。
恥をかかないために、捨てる。
安全な場所から誰かを笑い続け、自分を主役にした人生を回す。だから、関わった人が勝手に傷付き、倒されていく。
そんな自分をいつか誰かが救い上げてくれる、僅かな可能性を信じるお姫さま。
でも、そんな人でも、自分を見てくれるからと再 -