柚木麻子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
セックスレスのため性欲をこじらせている主婦のお話
結婚して3年の初美
夫婦関係は円満で不満ないが、唯一の悩みがセックスレス
そのため、欲求不満を拗らせて同級生といい感じになったり、義弟との妙な妄想をしたり、マンションの向かいの浪人生を誘惑したり、産婦人科の女医の触診で欲情したり、果ては家出の逃避行をしてしまう
果たして、夫婦関係はどうなるのか?
12編の連作になっているので1編は短め
1. 西瓜のわれめ
2. 密柑のしぶき
3. 苺につめあと
4. グレープフルーツをねじふせて
5. ライムで全裸
6. 林檎をこすれば
7. 柚子の火あそび
8. ピオーネで眠れない
9. 桃の種はしゃぶ -
-
Posted by ブクログ
知ってる作家さんもいれば、はじめましての作家さんもいて
すごく盛り沢山な感じの本だった。
飛鳥井千砂「神様たちのいるところ」
元カレとの約束でギリシャに降り立つ。
彩瀬まる「かなしい食べ物」
同棲中の彼女から枝豆チーズパンを作るようねだられる。
瀬尾まいこ「運命の湯」
呂三男じいさんとジュリエット。
西加奈子「宇田川のマリア」
殺されたはずなのに、みんな私のことが見えるの?
南綾子「インドはむりめ」
結婚してもお母さんになっても、絶対に友達でいようね…。
柚木麻子「残業バケーション」
昔のドラマを録画したビデオを探し出す。
私、西加奈子さんの作品を初めて読んだんだけ -
-
Posted by ブクログ
ネタバレフランス文学、日本文学、イギリス文学、アメリカ文学から有名な本たちを柚木さん視線で紹介。
タイトルは知ってるけど、半分以上読んでなくて、「名作」にはついつい構えてしまってたな。
柚木さんの文章にニヤニヤしたり吹き出したり。
思っても見なかった解釈や、時代背景に驚いたり。
どの本もとても楽しそうに語られるので、もう少し気軽に楽しみたくなった。
といいつつ、やはり最初は大好きな名作を再読しちゃうかなー。
罰がなんだよ、それでも私は、やりたいようにやるよ、と言いたげな彼女達の姿に勇気づけられる「赤と黒」
女性の魅力の正体や、欲しいものを手に入れた時の恍惚とむなしさについて、ここまで突き詰めて描い -
Posted by ブクログ
「お酒」を題材にしたアンソロジー5作。
・織守きょうや「ショコラと秘密は彼女に香る」
チョコレートボンボンに思い入れがありげな伯母を探る姪っ子は、その人物に会いに行く。
・坂井希久子「初恋ソーダ」
果実酒作りが好きなキャリアウーマンの話
・額賀澪「醸造学科の宇一くん」
実家を継ぐのが既定路線の酒造の一人娘は自分の将来に悩んでいて…
・原田ひ香「定食屋「雑」」
夫の好きな食事が許せない妻は離婚を切り出される。
・柚木麻子「bar きりんぐみ」
コロナ禍で昔の同級生からオンライン飲み会を依頼されたバーテンダー。
お酒がスパイス的に、過去だったり、これからだったりを見つめ直すきっかけにな -
Posted by ブクログ
読んでいて楽しくなかった。
佐和子や実花、ガツガツ婚活する芝田など、自分らしさ、自分がどう生きるのが幸せなのかよりも、
世間が求める(と思っている)女性としての生き方を求めてしまう(求めざるを得ないと自分で縛っている)苦しさがしんどかった。
独身で婚歴がないと変わり者、出産こそ女性の幸せ。母親になったら自分より子供を優先という世間の価値観。
自分らしさがそれと一致すれば何の問題もないが、反するものだったら今の日本で生きるのは苦しい。
最後に出てきた、結婚に向かないと気づいた大人達のシェアハウス。そこに近所の喫茶店から週何回かのデリバリーサービス。
これはいい!
経済的にも精神的にも自 -
Posted by ブクログ
文学新人賞を受賞したものの、同時受賞は元アイドルだったため注目をさらわれ不遇な道を辿る加代子。それから加代子の激闘ぶりがはじまる。この強烈なキャラは本性なのか。夢を叶えるにはこれくらい打たれ強く、執念深くってことか。
コメディと捉えればいいのだろうが、やりすぎ感が否めず笑えないところもあった。そして、復讐に燃える加代子は好きではない。
なのになんでだろうラストの場面はとても美しく感じた。最後なんとかきれいにまとまってゆくでもない、これからも何が起こるか分からない加代子の作家人生の荒波の幕開けのようでもあり。
最初は宿敵だった東十条。妨害し合った東十条の心まで澄みわたらせ、かけがえのない友人にな -
Posted by ブクログ
2020年夏に刊行された本。コロナ後の社会の変化について。 人間、生命、歴史、国家、くらしと文化をテーマに21人の知性が語る。
インタビューと寄稿された文で構成されている。コロナが蔓延し拡大していた頃の見解なので、現在の視点で読むとやや違和感がある意見もあるけれど、総じてコロナをきっかけに、今後社会が大きく変化すること、先が見通せない不安がつきまとうことで一致している。コロナ発生から1年が経って、ワクチン接種が進んでいるが、なかなか終息しないのが心配。 経済活動は悪化しているが、でもマクロレベルでの指標と実態の乖離は、それほど危機的ではないように思う。 影響が出てくるとすれば社会構造の変化、人