柚木麻子のレビュー一覧

  • 早稲女、女、男

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    早稲田大学の女性を軸に、各大学ごとの特色を持った登場人物達の連作短編

    メインのキャラは6人
    早乙女香夏子:早稲田、すっぴん、ジーンズ、強気、理屈、真面目、努力家
    立石三千子:立教、香奈子の友達
    本田麻衣子:日本女子大、長津田が好き
    早乙女習子:学習院、香奈子の妹
    慶野亜依子:慶応卒、出版社勤務、営業、吉沢の元カノ
    青島みなみ:青山学院、卒業旅行のメキシコ行きの便でたまたま知り合った香夏子と行動を共にする。境遇が香夏子と似ている

    その他のメンバー
    長津田:早稲田、7年生、香奈子と付き合っている
    吉沢:早稲田卒、出版社勤務、香夏子が好きで告白している
    美奈子:日本女子大、麻衣子の友達、派手系

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    2022年04月21日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    欲求不満を燻らせてる
    クレイジーな奥様の話


    初美の空回りぶりがなんとも言えず
    可愛らしくもあり、哀しくもあり、
    夫婦をやっていくって大変だと改めて思いました



    夫婦2人だけで全てを満足するって
    なかなか難しいですよね


    私も夫とはいつまでもラブラブでいたいけど
    とっくに家族として見られているとわかってるので
    キュンキュン不足です笑笑


    そういうのは別の、
    ドラマとか、本とかから得て
    家族としてでも仲良くいられればいいかなと
    最近は思います


    他の家庭ってどんななんですかねー

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    2022年04月19日
  • 残業バケーション/運命の人はどこですか?

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    知ってる作家さんもいれば、はじめましての作家さんもいて
    すごく盛り沢山な感じの本だった。

    飛鳥井千砂「神様たちのいるところ」
    元カレとの約束でギリシャに降り立つ。
    彩瀬まる「かなしい食べ物」
    同棲中の彼女から枝豆チーズパンを作るようねだられる。
    瀬尾まいこ「運命の湯」
    呂三男じいさんとジュリエット。
    西加奈子「宇田川のマリア」
    殺されたはずなのに、みんな私のことが見えるの?
    南綾子「インドはむりめ」
    結婚してもお母さんになっても、絶対に友達でいようね…。
    柚木麻子「残業バケーション」
    昔のドラマを録画したビデオを探し出す。

    私、西加奈子さんの作品を初めて読んだんだけ

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    2022年04月16日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    もう少しでいいので、それぞれの人の話をテーマを絞って深掘りして欲しいなと思った。
    最後の柚木さんの話がやはり一番印象に残った。苦労されてる分、意識が高いのだなと、彼女の昨今の著書の傾向に納得。

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    2022年04月04日
  • 名作なんか、こわくない

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    柚木麻子さんが今まで読んできた「世界名作劇場」。
    正直、読んだことのない名作ばかりで、
    あぁー、私って本当に読書してこなかったんだなぁーと
    改めて思っちゃったよー。

    どれも、柚木麻子さんの作品に繋がるような感じがして、
    「ふむふむ」と読んだよー。
    「嵐が丘」では、読書感想文を書いて教師に注意される
    なんてエピソードもあり、笑えてしまったー。

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    2022年03月21日
  • 早稲女、女、男

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    現役の早稲女としては、そこまでじゃないよって感じたり、インカレのサークルに所属してるけど、本女とも学女とも仲良くやってるよって思ったけど
    所々で納得してしまった笑
    とても面白かった!
    でも、香夏子のような恋愛をする可能性があるのかと思うとちょっと恐怖かな…笑

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    2022年03月20日
  • 名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)

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    ネタバレ

    フランス文学、日本文学、イギリス文学、アメリカ文学から有名な本たちを柚木さん視線で紹介。
    タイトルは知ってるけど、半分以上読んでなくて、「名作」にはついつい構えてしまってたな。
    柚木さんの文章にニヤニヤしたり吹き出したり。
    思っても見なかった解釈や、時代背景に驚いたり。
    どの本もとても楽しそうに語られるので、もう少し気軽に楽しみたくなった。
    といいつつ、やはり最初は大好きな名作を再読しちゃうかなー。

    罰がなんだよ、それでも私は、やりたいようにやるよ、と言いたげな彼女達の姿に勇気づけられる「赤と黒」

    女性の魅力の正体や、欲しいものを手に入れた時の恍惚とむなしさについて、ここまで突き詰めて描い

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    2022年02月24日
  • 残業バケーション/運命の人はどこですか?

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    タイトルから広がる私の想像とはちがった物語たち。それぞれに味がある。
    瀬尾まい子さんの物語が、瀬尾さんらしくて好きだった。
    南綾子さん、初読みの作家さん。
    はじめての出会いがあるのもアンソロジーの楽しさだと思う。

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    2022年02月13日
  • さらさら流る

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    とにかく光晴の性格がつらかった。不安定で、菫に対する態度に苛つく部分が多かった。



    菫の家族や友達はみんな素敵で、こんな人たちと過ごせる菫はうらやましい。

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    2022年01月21日
  • 早稲女、女、男

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    それぞれの大学を擬人化した感じでおもしかろかったー。
    立教大学 立石三千子
    日本女子大学 本田麻衣子
    学習院大学 早乙女習子
    慶應義塾大学 慶野亜依子
    青山学院大学 青島みなみ
    早稲田大学 早乙女香夏子

    みんな違う大学だけど、早乙女香夏子と関わりがあって、
    それぞれ恋愛に悩んでて…って感じだったー。

    大学ごとに、「こんなイメージ」ってのがあるのを
    初めて知ったよー。
    早稲女って言葉も初めて知りましたー笑
    でも、そのイメージが自分にとって良いときもあれば
    鎖になるときもある。
    そんな話だったよー。

    早稲女って、男にこびない、がさつ、すっぴん、まじめ…
    そんなイメージなんだってー

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    2022年01月06日
  • 踊る彼女のシルエット

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    ん?なんか読んだあると思ったらデートクレンジングの改題とのこと。前回はかなりずしんと来たが、今回はそういう環境にないからか、さらっと読めた。

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    2021年12月26日
  • ほろよい読書

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    「お酒」を題材にしたアンソロジー5作。

    ・織守きょうや「ショコラと秘密は彼女に香る」
    チョコレートボンボンに思い入れがありげな伯母を探る姪っ子は、その人物に会いに行く。

    ・坂井希久子「初恋ソーダ」
    果実酒作りが好きなキャリアウーマンの話

    ・額賀澪「醸造学科の宇一くん」
    実家を継ぐのが既定路線の酒造の一人娘は自分の将来に悩んでいて…

    ・原田ひ香「定食屋「雑」」
    夫の好きな食事が許せない妻は離婚を切り出される。

    ・柚木麻子「bar きりんぐみ」
    コロナ禍で昔の同級生からオンライン飲み会を依頼されたバーテンダー。

    お酒がスパイス的に、過去だったり、これからだったりを見つめ直すきっかけにな

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    2025年06月27日
  • 踊る彼女のシルエット

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    読んでいて楽しくなかった。

    佐和子や実花、ガツガツ婚活する芝田など、自分らしさ、自分がどう生きるのが幸せなのかよりも、
    世間が求める(と思っている)女性としての生き方を求めてしまう(求めざるを得ないと自分で縛っている)苦しさがしんどかった。

    独身で婚歴がないと変わり者、出産こそ女性の幸せ。母親になったら自分より子供を優先という世間の価値観。

    自分らしさがそれと一致すれば何の問題もないが、反するものだったら今の日本で生きるのは苦しい。

    最後に出てきた、結婚に向かないと気づいた大人達のシェアハウス。そこに近所の喫茶店から週何回かのデリバリーサービス。

    これはいい!
    経済的にも精神的にも自

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    2021年10月23日
  • さらさら流る

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    自由な家族の中で、幸せに囲まれて育った菫は人を疑うことを知らなかった。家庭環境が恵まれてない光晴にとって、憧れの存在であると同時に、羨む存在でもあり嫉妬の対象でもあり、不平等への不満が湧いてくる相手だったんだろう。

    一緒の時間を過ごせば過ごすほど、光晴は幸せな環境にいる菫の無自覚さに腹が立っていたのかも。それがヌード写真を軽く扱ってしまったことにつながってしまったんだと思う。

    ヌードモデルになることで、自分の裸が再定義される。菫が自分を拾い集める気持ちになるのはなんかわかる気がする。

    東京の街を思い浮かべながら読めます。

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    2022年07月06日
  • 私にふさわしいホテル

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    すごかった。主人公の、なんとしても自分の夢をかなえようとする姿、手段を択ばぬやり方。作家という職業は不安定だと思うが、自分を鼓舞し続ける原動力は相当なパワーがいるだろう。

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    2021年09月21日
  • 私にふさわしいホテル

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    文学新人賞を受賞したものの、同時受賞は元アイドルだったため注目をさらわれ不遇な道を辿る加代子。それから加代子の激闘ぶりがはじまる。この強烈なキャラは本性なのか。夢を叶えるにはこれくらい打たれ強く、執念深くってことか。
    コメディと捉えればいいのだろうが、やりすぎ感が否めず笑えないところもあった。そして、復讐に燃える加代子は好きではない。
    なのになんでだろうラストの場面はとても美しく感じた。最後なんとかきれいにまとまってゆくでもない、これからも何が起こるか分からない加代子の作家人生の荒波の幕開けのようでもあり。
    最初は宿敵だった東十条。妨害し合った東十条の心まで澄みわたらせ、かけがえのない友人にな

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    2021年09月19日
  • 踊る彼女のシルエット

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    結婚や妊娠を機に変わっていく女性の人間関係については共感できた。表紙が可愛くてワクワクして読み始めたが、内容は明るくはなく楽しく読める感じではなかった。

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    2021年08月30日
  • 早稲女、女、男

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    大学でカテゴライズする文化に焦点を当てて、大学を擬人化した主人公達の作品。大学あるあるが散りばめられていて読んでいて楽しかった。

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    2021年08月30日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    2020年夏に刊行された本。コロナ後の社会の変化について。 人間、生命、歴史、国家、くらしと文化をテーマに21人の知性が語る。
    インタビューと寄稿された文で構成されている。コロナが蔓延し拡大していた頃の見解なので、現在の視点で読むとやや違和感がある意見もあるけれど、総じてコロナをきっかけに、今後社会が大きく変化すること、先が見通せない不安がつきまとうことで一致している。コロナ発生から1年が経って、ワクチン接種が進んでいるが、なかなか終息しないのが心配。 経済活動は悪化しているが、でもマクロレベルでの指標と実態の乖離は、それほど危機的ではないように思う。 影響が出てくるとすれば社会構造の変化、人

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    2021年08月21日
  • 名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)

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    100年経っても変わらない愛、恋、友情、野心、本音。

    フランス文学、日本文学、イギリス文学、アメリカ文学の4章に分けて、いわゆる古典名作が紹介されている。読んだことのある話も、あらすじだけ知っている話も、著者の語りと共に「そうそう!」「なるほど!」と思わず声が出そうになる。

    「ダウントン・アビー」やケイト・ブランシェットへのファン活動、作家のレシピ研究など、著者自身の日常も楽しそう。

    三島由紀夫『女神』の中で、娘を完璧なマドンナに育て上げようとする紳士が娘に与えた『クレーヴの奥方』は三島由紀夫的「モテ教科書」説、『風と共に去りぬ』のスカーレットと『若草物語』のジョー(そして作者のルイーザ

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    2021年08月20日