柚木麻子のレビュー一覧

  • とりあえずお湯わかせ

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    2022年刊。エッセイ集。新型コロナの流行前から、未だワクチン接種が繰り返されている期間に書かれたもの。先が見えない不安、肺の病を抱えている筆者、子育て真っ最中での心身共に辛い日々。女性や子供に皺寄せをして改善しようと動かない政府・政治への不満が噴出。そうなるのか……と、実感を持てない自分は情けない大人なんだろうか。

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    2023年09月23日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    松任谷由実さんの楽曲をテーマに各作家さんが書いた短編集。
    個人的には「春よ、来い」が一番好きだった。3人の視点から描かれるストーリーで、一見全く設定のない3人がどう関わってくるのか楽しかったし、ちょっとファンタジー的要素もあって(読んだ人にはわかる「あれ」)、なんだかあったかい作品で素敵だった。そして、ちゃんとユーミンのことが書かれてた。

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    2023年09月20日
  • マジカルグランマ

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    とにかくパワフルおばあちゃん!
    思いつきで、後先考えずに行動!そして失敗!(成功もします笑)
    最後は、え?!そーなる?!で終わりました(笑)
    いい意味で、正子さんらしい終わり方で良かったです。

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    2023年09月17日
  • とりあえずお湯わかせ

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    柚木麻子さんのコロナ禍を含む4年間の日記エッセイ。
    柚木さんのシスターフッド的、女たちの結束で盛り上がるストーリーが大好きなのですが、プライベートもやっぱりパワフルで、素敵な女性たちに囲まれているのだなぁと思いました。じゃないとあんな作品、生み出せないよなぁと。
    柚木さんは自分の好きなもの(おいしいものとか、賑やかなパーティーとか)はすでに把握しているのですが、このエッセイでは、子育てやステイホームな風潮で好きなことをするのがままならなくなったときにどう対処するのか、どんな心持ちでいるのが自分に合うのか模索しながら見つけていく様子が伝わってきます。

    あと、インスタに素敵な瞬間をアップしている

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    2023年09月16日
  • けむたい後輩

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    3.5ってところかな。好き嫌い別れると思う。
    ラストはすごくスカッとするけど、それまでがうずうず続き。

    結局のところ、人はみんな自分が好きだし、利己的。それを表に出すか、どれくらい出すか、そういう塩梅をコミュニティによって使い分ける。時と場所が変われば考え方も表情も変わる。
    女の子の説明書の具体例を読んでいるような感覚。あんまり好きになれるキャラはいなかったけど、真実子は天然かと思いつつ、めちゃめちゃ頭いいよな。なんだかんだ1番個性的で世渡り上手なタイプ。
    男の人が読むと「女って怖っ」と思うかもしれない。女からしてみれば「こういう子いるよね」という感覚。

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    2023年09月10日
  • 注文の多い料理小説集

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    2018〜2019年オール読み物に掲載された短編から登場する料理が魅力的な小説で編んだ文春文庫オリジナル・アンソロジー。あんまり読んだことのない作家ばかりが収められており、読んだことがあるのは深緑野分くらいだった。冒頭3作がイマイチでどうなることかと思ったが、コミカルなネタをうまくまとめた「味のわからない男」(中村航)、叙述トリックが嫌味でない程度のいいアクセントになっている「どっしりふわふわ」(柴田よしき)、一瞬のタイムスリップを描いた「福神漬」(深緑野分)はこの順に良い。

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    2023年09月07日
  • 踊る彼女のシルエット

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    言ってることは分からなくもないのだけれど、なんかイマイチ共感できないというか・・・主人公が必要以上にぐるぐるしてる感じが好きになれないのかも。

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    2023年08月31日
  • 幹事のアッコちゃん

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    ネタバレ

    これでアッコさんシリーズは終わりでしょうか。そんな幕引きでした。
    『ランチのアッコちゃん』からここまで、三智子は結婚もして働く女性として成長しましたね。どの話も三智子と一緒に、アッコさんから元気をもらえたなあ。
    今回はアッコさんが風邪で寝込んだり、けん玉をぶつけたりと今までとは違う一面も見れて楽しめました。
    「困った時は湯を沸かせ」のセリフは、おお!?でしたね~。

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    2023年08月30日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    この夫とはもう無理ちゃう…?
    レス夫妻、欲望のバランスが一致してれば別に良いけど奥様ばっかり必死でせつない

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    2023年08月29日
  • さらさら流る

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    主役や恋人の心理に、深く突っ込みそうであまり深く突っ込まないんだなーと。
    頼れる両親がいる菫のことがうらやましかった。

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    2023年08月24日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    【2023年82冊目】
    なんとなく本棚にありつつもタイトルで嫌厭していた一冊。厚さ的に読みやすいかなと思って手に取りました。夫との仲は良いのに、数年に渡ってセックスレスな初美は身の内を焼くような欲望と、物悲しさと、夫が理解できない思いに苛まされ浮き沈みを繰り返す日々。仕事も友達付き合いも、夫との生活も満たされているというのに、セックスレスであることが初美の心を底へと沈ませます。愛する相手から求めらる手段はセックスだけではないときっとわかっているのに、生物学的な本能も含め、どうにもままならない思いがとてもリアルでした。二人の関係が満たされすぎているからこそ、欠けている部分に寄り一層辛さを感じるん

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    2023年07月28日
  • マジカルグランマ

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    マジカル〇〇は、差別に基づいた便利な存在を象徴する言葉だとか。老人でも女性でもない私には、共感しにくい場面も多かったですが、前向きで奔放な前向きさがステキなおばあちゃんでした。自分の親なら、応援できるのかなあ?

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    2023年07月13日
  • 3時のアッコちゃん

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    仕事辛いけど、がんばっかなと少し元気が出る。
    前作の方が強烈だったけど、こういう何も考えず安心して読める本好き。

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    2023年06月27日
  • けむたい後輩

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    ネタバレ

    読み終わった後に残る香りがとても力強い。
    自身が横浜住みであるのと、娘が石川町にある女子校に6年間通っていた為、馴染みある土地でもあり、懐かしい気持ちになる。

    そして、私自身が真美子と重なってみえた。
    真美子を中心に皆が自分の人生を自分の足で歩いていくラストが清々しく感じた。

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    2023年06月18日
  • さらさら流る

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    ネタバレ

    かつて高校生だった頃に読んだ作品。
    当時は坂咲さんの目線でしか読めませんでした。
    「こんなの撮る方が悪い」ではなく、じゃあとらせなければ良いじゃんと思ってました。
    菫と光晴の感じ方が違いすぎて苦しいですね…。
    女と男だからこうも違うんだとばかり思っていましたが、どうやらそんなことはなさそうです。
    家庭環境、考え方の違いでこんなにも違うものなのかと…。
    メインはリベンジポルノですが、酒癖の悪さも関係してると思います。結末はさらさないでほしいものが勝手に流出するのと芸術として本人の同意を得て描かれるのは全く違うよと言いたいのかなと解釈しました。

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    2023年06月17日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    あまり歌詞リンクしている感じはしなかった気がする(あまりユーミン詳しくないのもあるかもだけど)

    綿矢りささんの青春のリグレットは綿谷さんらしいぶっとんで振り切った感じの主人公で面白かったし、歌詞と相まって忘れられない恋がある人には刺さると思う。
    「尽くされるより尽くす方が好き、自分が心から愛せる相手と一緒になることん夢見ていた20代のころ」

    春よ、来い
    「合コンが苦手じゃない男や女ってあんがい少ないんだよ」合コンって結局、互いを値踏みしてアピールする競技でしょうそんなのが好きな人間ってスポ根マンガに出てくるようなタイプの人間だけだから。

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    2023年05月31日
  • 名作なんか、こわくない

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    読んだことある作品をどうまとめているか、読んだことない作品で面白そうと思えるものがあるか知りたくて手に取った。

    仏文はどうしてこうも恋愛で身持ちを崩すのかw
    あとは大体女が逞しい

    2023.5.29
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    2023年05月29日
  • 伊藤くんA to E

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    柚木麻子さんの作品を久しぶりに読んだ。前回のは正直記憶にないんだけど、この方の人間の感情の表し方の巧みさがすごく好きだー!って思った。
    この作品は1人の人間に翻弄される人物を各々の角度で綴られたもので、読んでいて点と点が繋がっていって面白かった。伊藤くんの"ヤバさ"を正確に理解できた気はしていないけど、作品として面白かったからよし

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    2023年05月17日
  • けむたい後輩

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    横浜の名門お嬢様大学が舞台。14歳で作家デビューした元有名人の栞子と彼女を崇拝する後輩の真実子。

    実際にいたら栞子の性格が悪すぎて絶対嫌いだと思うが、なぜか親しみを感じ嫌いになれなかった。自分を慕う真実子に苛々する気持ちに共感すらしてしまう。

    真実子の栞子を崇拝する姿や行動は、真っ直ぐすぎて恐怖すら感じました。1番自分を貫き通したのは、真実子なのては?

    女友達同士のプライド、優越感、劣等感、嫉妬、女性なら誰でも刺さる作品です。

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    2023年04月11日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ユーミンを聴きながら読む、曲を小説に合わせて読むのは初めての体験。音からも世界の広がりが感じられて面白かった。

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    2023年04月03日