【感想・ネタバレ】奥様はクレイジーフルーツのレビュー

あらすじ

「私、欲求不満でどうにかなっちゃうかも」
セックスレスという名のモンスターに挑む初美は禁断の果実をかじってしまうのか?

結婚して三年ほどの三十歳の主婦、初美。
編集者の夫とは仲が良く、優しい彼に不満はないが、夜の営みが間遠に。
欲求不満で同級生の男と浮気をしそうになったり、義弟に妄想、浪人生を誘惑、果ては乳房を触診する女医にまで発情する始末。

夫婦はエロさから遠ざかる?
幸せとセックスレスの両立は難しい?
“セックスレス”という名のモンスターに挑む主婦は、禁断の果実をかじってしまうのか!?

解説 小橋めぐみ

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Posted by ブクログ

夫婦のデリケートな問題をポップに描いた作品。
夫婦ってなんだろうなぁと、一言で言ってもいろいろな形があって難しくて面白い。

だけど1人じゃ成り立たない、それが夫婦なんですよね。

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2022年08月28日

Posted by ブクログ

深刻な夫婦の問題だが、コミカル要素もあり、ついつい笑ってしまう場面がたくさん。きっかけがあればヒョイっと超えてしまうであろう境界線のギリギリ手前で戦う初美。頑張れ初美!と、ついつい応援したくなる主人公。また章ごとの果物にも女性心がくすぐられる。ももの種のところなんて共感(笑)
両極端にあるものなのに、全てを手にすることはなかなか難しいのだと、二十代の時にはわからなかったものがつまってる。とてもおもしろかった。同年代の友人におすすめしたい本。様々な意見が飛び交い、話に花が咲くであろう。

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2022年06月16日

Posted by ブクログ

官能的?なのに全然そういうドロドロな感じ?というか嫌な感じもなく、サラッと性的な描写が書かれてるところがとても良かった。

セックスレスって重い話題だと思うし、主人公である初美の葛藤とか考えたら全然笑えないはずなんだけど、【グレープフルーツをねじふせて】なんかは笑っちゃったし、全体を通して「頑張って!初美!」と応援したくなる1冊だった。

フルーツはどうやって絡んでくるんだろうかと思っていたけど、1話ごとにそれぞれのフルーツもちゃんと主役というか、物語を盛り上げる大事なキーワードになってるのがすごい。


主人公と自分が重なりすぎて無我夢中で読んだけど、こういう夫婦って割と多いんだろうなと思った。
初美はいつ夫以外の人と一線を越えてしまうのか…!?と先が気になって仕方なかったが笑

【セックスレス】ってワードなだけに誰彼構わずってわけにはいかないかもしれないけど、色んな人に勧めたくなる1冊になった。

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2022年02月13日

Posted by ブクログ

割と重めのテーマなんだけどコミカルに、でも真剣に書かれていてさっくり読めた。はちゅが健気で可哀想で愛おしい。だがしかし私も他人事とは言えないのであった…。

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2025年08月14日

Posted by ブクログ

乳首の色とハツラツさの関連性なんて思いつかないよ。面白すぎるよ。
それを読んでふふっと笑った後、つい下を向いて自分のそれを確認してしまったよね。

セックスレスや性の価値観の違いで悩んでいる女性の為のきっとお守りになってくれる作品

主人公は夫を愛し愛されながらもセックスレスの30代初美。欲求不満故になにもかもを性に結びつき暴走しかける描写に途中までは官能小説なの..?!とも思ったが、紆余曲折経て性欲や夫婦関係に向き合っていく

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2024年12月26日

Posted by ブクログ

テンポ良くて面白い。
夫とはセックスレスで、何度も誘惑に駆られながらも結局は夫のことが大好きってところがかわいい。

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2023年07月26日

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結婚して3年ほどの三十歳の主婦、初美。夫と仲が良いものの夜の営みは間遠に。
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妄想力が豊かな主婦でもなんとか最終的には持ち直しているところは良い。笑
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2023年04月02日

Posted by ブクログ

インスタで見て初めて読んだ柚木さん。果物をはじめ描写の仕方がすごく素敵だし、主人公に対して共感しまくりだし、軽く読めて心地よい。ストーリーもラストも◎

「もしかすると、すべては実りを待つようなものなのかもしれない。時間をかけて、手間をかけて、肌を合わせていれば、心を通わせてさえいれば。夫婦で居ることをしぶとくやめなければ。いつしか花はゆるやかに開くのかもしれない。」

私も変わりたいな、と前向きになれた1冊。心がガサガサしてしょうがなくなった時、また読みたい。

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2023年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

セックスレスがテーマのお話。よく考えたら初めて。

読後感はどこか爽快で、楽しかった…!

もっとジメジメしているものを想像していたけど、
主人公の初美がなんともさっぱりしてる性格で。

乳がん検診で、女医相手に興奮するところは思わず笑ったなぁ。


最後、ラブホで必死になる啓介さん相手に、どこか気の乗らない初美。でも、あの感じ、わかる。。笑

柚木さんの作品は他にもたくさん読んだけど、柚木さんの、もう情景がありありと思い浮かぶー!って表現が今回は見事に下ネタの方面で発揮されていて。

ぬるぬる滑る鯉、とか、子持ち昆布、とか。(笑)


女はみんなクレイジーフルーツを持っているんだと思う。
そしてそれは男のソレよりきっと過激。
初美の秘密をこっそり盗み見ているような、そんな気持ちになりながら最後まで読みました。

2人の試みが近いうちに成功していますように。



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2022年10月03日

Posted by ブクログ

初美の心の変化、周りの言葉、すごく心を打って、何度も苦しくなった。でもたくさん考えるきっかけになった。ぐわーーーーっと。

p.91 「俺、おかしい。きっと疲れてるんだ。明日の終わりっていつもこうなんだ。情緒不安定っていうか…。なんだか、人生がどんどん終わっていくみたいで。やり残したことがある気がして、焦って寂しくなるんだ」羽生ちゃんの言葉に、初美はぎくりとした。なぜなら、かつては自分もそう思っていた。8月の終わりはいつも悲しかった。どんな夏にも、満足できなかった。これといった理由もなく、美咲さんで、家族や友達を心配されたことがある。いつの頃からだろ、やり過ごす術を身に付けたのは。

p.105 女性誌編集長の多忙さを理解しているつもりだし、彼ばかりが悪いわけではないこともわかっている。自分だって、仕事が立て込んでおり、展示会の直前だと、ろくに家事もせず、彼の帰りを待たずにさっさと寝ている。その時の夫は、自分も疲れて、いるだろうに、野菜たっぷりの食事を作ったり、勤務先をしてくれた人をいたわってくれる。男と女でなくなったからこそ生まれた連帯感や高さはって何者にも変えがたい。彼の妻をなくして生きていく事は、おそらく可能だとよくわかっている。


p.106 おいしいりんごの見分け方は、ぎゅっと握ったときに、内側から跳ね返してくるような生命力のある、硬く、引き締まったものを選ぶこと、と彼女教えてくれた。

p.113 だってさー、もし不倫するとしたら、そうそう、高いホテルに行けるわけじゃないし、ラブホテルかビジネスホテルでセックスするわけでしょ。シャワーを浴びたら、髪が濡れるじゃない。あゆホテルのドライヤーって壁に作り付けで、使いづらくて、ものすごい激しい熱風でさぁ。ぼさぼさの頭で身支度整えてとぼとぼ歩いて家に帰るわけでしょう。たった1人で。さっきまで暖かい場所に2人でいたのに、もう1人で。重たい秘密を抱えて、髪の根元があ、ちょっとまだ湿っている、帰ったら、下着を脱いですぐ洗わなきゃ、とか忙しく、考えながら、どんどんを冷たくなる体を引きずって、帰るわけでしょ。セックスの後って家だるくて眠いのに、我慢して寒空の中を歩いて何事もない。顔で日常生活に戻るんでしょう。ものすごい気力と体力が必要だよ。海外旅行位大変そう。私には無理。

p.121 りんごをすり終えるまでは、潤平君にとってのエロスの女神様で居させてくれ、と祈るように思う。できる限り、ゆっくりとりんごの皮をむく。くるくると螺旋を描きながら、赤いリボンが降りてくる。鮮やかな赤香宗様は、まるで結果のようだ。潤平くんや明子にあって、自分にはない、貪欲な生きるエネルギー。正しいとか正しくないではなく、ただ体が発するがままに従うこと。

p.141 「定期的に試験があって、季節が変われば、学年が変わって、入学式があって、卒業式があって。目に見える形で、ちゃんとオーケーを出してもらえて、安心して先に進めた…。でも、今は…」「自分で自分にオーケー出さないといけないって、しんどいよね。私も同じ」

p.167 LINEは、やっぱり会話がしにくい。お互いほとばしる感情を自分のペースでぶつけるから、噛み合わない言葉がいびつな鎖になって伸びていく。元はほんのりと笑ってしまう。それでも、その学校でこちょこちょした首飾りが、今の自分にはよく似合うと思った。1歩と言うには、幅が狭すぎる。何も解決していない。子供引き換えしても、あの砂漠を思わせる、日常に戻るだけ。しかし、今、克己は心から干している。彼の隣で安心して、時々困った。体を伸ばして眠ること。すべては、そこから考えたい。

p.175 「私は桃の美味しいところを、あなたにまず最初に切り分けているのに、自分は金で我慢しているのに、いつも何だってあなたを優先しているのに、できるだけくつろげるように心を砕いているのに、ぬかみそくさい、女房だって責めるんだ!?家族になりすぎて、女を感じることができないとか言われちゃうんだ。ひどいよ。ひど過ぎるよ!」

p.188 花火を見たときって真っ先に思い浮かんだのは夫の顔だ。今朝のやりとりを全く許せていないのに、この景色を彼見せたい、と思った。好きとか嫌いではなく、を条件反射だ。売れたものをそいだらみずみずしい果実、ごく自然に夫に差し出し、他にも自分がしゃぶることと同じこと。まるで呼吸するように染み付いている。良いものは全て彼と分け合っては気が済まない。そこに萎えると言われたら、一体この先ってどうやって一緒に生きていけば良いのだろう。わかっているのは、全部手にする事は無理と言う事だけだ。では、自分は心身ともに満たされることを諦めるべきなのか。欲望をぶつけ合うような本物のチェック済求めなければ、中学生の戯れられるのふれあいで我慢すれば、楽しいことにだけ目を向けるようにすれば、だましだまし平穏に生きていけるのだから。

自分はそんなに欲張りなのか。潤平君の言うような「欲張りボディ」なのか。あれ「わがままボディ」だっけ?

今夜、夫とは仲直りするだろう。おそらく初美の機嫌を取るつもりで、彼が買ってくる。コンビニのシュークリームと夕食の後のラブコメのDVDで全てはうやむやだ。つまりは、上も寂しさもこのまま秋に持ち越される。そんなことを考えていたら、夜風に枯れ草の香ばしさが感じられた。あー、今年は何もないまま夏が終わる。あと何回こんな夏を繰り返すのだろう。

p.209 「仕方ないのよ。どうしたって言ってないものはあることにできないの。全部を手に入らないし、できないものはできないんだよ」

p.222 「時間、時間て何よ。もう私にそんな気持ちにならないくせに…。時間なんて何も解決してくれ養いのよ。もうやだ。こんな高い温泉につかって生理痛を癒しに来たわけじゃないのに。喧嘩をしに来たわけじゃないのに。何もうまくいかない。思っていた。30代と違いすぎる!」

メロンでさえ硬い皮の中には、豊かな果肉を湛えていると言うのに。自分で裸の乳房を軽く触ってみる。丸くて柔らかい。でも、こんな体に何の意味もないし、生理痛を何回食べたところで、生まれるものが何もない。もう、何もしたくなかった。何も考えたくなかった。ただこうやって澄んだ湯につかって、ひたすら上げ膳、据え膳で出されたものを食べる。暮らしが今の自分には合っていると思った。

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2022年10月02日

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性別は違いますが、セックスレスに悩む男です。非常に主人公にも旦那にも共感できた。
心のつながりも、体のつながりも大切。

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2022年02月24日

Posted by ブクログ

あらすじを読んで柚木麻子さんは
こういうテイストも書かれるのか…!と
思いながら手に取りました。

ある意味で想像とは違う、奥が深いお話でした。

男女として出会って結婚して
一緒に暮らす時間が長くなって家族になって
表面上ではとても『平和で幸せ』だけれども
心の中ではどこか満ち足りない…
そんな気持ちと向き合い、戦う初美がすごい。

小橋めぐみさんによる解説の
最後の一文も良かった。

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2022年02月07日

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思ったより官能?小説でした笑。可愛い表紙絵に惹かれてジャケ借りしてきましたが、短編ごとの扉絵も色っぽい短編タイトルに合っていたし当たりでした!美味しそうなカクテルを作ってくれる控えめなマスターが居るバー、初美さんと行ってみたくなりました。

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2024年07月28日

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コメディのようなストーリーだと感じた。でもシリアスな悩み、問題も所々散りばめられておりあまり無い趣向の本だなと感じた。
多かれ少なかれ、特に既婚女性は初美さんのような感情を持ってるのではないでしょうか?ただ、初美さんはちょっと行き過ぎてる感じもしたけど笑
要は人間「無いものをねだる」ということかなと
それを性欲にフォーカスするとこの本のような話になるんじゃないかなと思った。面白い本だと思います。

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2024年06月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

レスに悩む割に自分のだらしなさを改善しようとはせず、ただ旦那のせいにする初美にイライラしたり、すぐに妄想に走るところに嫌悪感すらあったけど、後半にかけて本気でダイエットしたり前向きに頑張る姿に応援したくなった。それでも旦那さんは初美のことをちゃんと見てくれなくて、切なくなったり。。。モヒートがすごく美味しそうで、この夏はモヒートを飲もうと思った。

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2024年06月20日

Posted by ブクログ

作者お得意の饒舌な妄想と描写力に何度も声出して笑った。渇望と失望が急展開し続けるパターンは、ギャグとして面白いけど、射精までいかないと賢者に戻れない男性としては生殺しに付き合いきれないとこはある。女性も意外と直接的な性欲に人生振り回されてるんだなと理解できた。

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2024年02月25日

Posted by ブクログ

妻や夫をもう家族としてしか見れない。
だからセックスをするという考えにはならない。
“セックスをする関係“ってなんだろう。
恋人、夫婦、セフレ、友人
どれもシチュエーションは違えどもありえるけど、
家族としてしかみれないってどういう意味なんだろう。
恋人、夫婦→家族この壁にはなにがあるんだろう。
族だし夫婦だし、セックスできる仲
そういうものではないのかな・・・・
と理論上言ってみるけど、家族になると
セックスをするに至らないのは分かる気がする。
でもそれって悲しい事だよね。

人間の三大欲求の一つでもあるから
まったくしたくなくなるというのは
違うと思うんだけど
他の人だったらしてしまうんだろうか

と、考えたら止まらない題材だったと思う。
結局解決したんだろうか?という終わり方。

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2023年10月25日

Posted by ブクログ

初めは官能小説かと思って少し戸惑いましたが、少しずつ主人公の気持ちに感情移入してしまいました笑
卑猥なことを考えてしまう主人公を憎めず、なんだか可愛いなと思いながら読み進めました。
最後まで、旦那さんとどう言う関係になって終わるんだろうと気になりながら読み進めることができました

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2023年10月23日

Posted by ブクログ

2019年刊。結婚して互いに幸せだが、性欲の強さ・タイミングも合わず、様々な方向に悶々とし試行錯誤。錯乱したり平穏に悟った気持ちになったり、はたまた熱く激したり。世間に幾らでも有りそうなパターンの一つを小説という形にしたような。
有りそうで、実は希少じゃないか?と思われる設定の中、展開されるアレヤコレ。読んでいる此方がムズムズして切なくなって来る。う~ん、何だろう……
結局、読んだ時間だけ無駄をしたような、そうでもないような… つまらなかった訳でも無いのだが。

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2023年10月11日

Posted by ブクログ

この夫とはもう無理ちゃう…?
レス夫妻、欲望のバランスが一致してれば別に良いけど奥様ばっかり必死でせつない

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2023年08月29日

Posted by ブクログ

【2023年82冊目】
なんとなく本棚にありつつもタイトルで嫌厭していた一冊。厚さ的に読みやすいかなと思って手に取りました。夫との仲は良いのに、数年に渡ってセックスレスな初美は身の内を焼くような欲望と、物悲しさと、夫が理解できない思いに苛まされ浮き沈みを繰り返す日々。仕事も友達付き合いも、夫との生活も満たされているというのに、セックスレスであることが初美の心を底へと沈ませます。愛する相手から求めらる手段はセックスだけではないときっとわかっているのに、生物学的な本能も含め、どうにもままならない思いがとてもリアルでした。二人の関係が満たされすぎているからこそ、欠けている部分に寄り一層辛さを感じるんだろうなぁ。

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2023年07月28日

Posted by ブクログ

何食わぬ顔で日常生活に戻るとか、そういうの考えただけで俄然、面倒くさいんだよね

本当これ。
いや浮気だけじゃなくてね。

センシティブな問題をコミカルに
ちょっと笑える
側から見た初美はこんな風に悩んでるようには見えないんだろうなーって女性だと思う
めちゃくちゃかわいい女性だわ。

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2023年03月24日

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わーお、クレイジー!
外から見れば滑稽に思えることが、本人には悲しい。お互いを大切に思える仲の良い夫婦なのに、タイミングとか、仕事とか、なんかうまくいかない気持ちわかるな。性の問題を、何の問題もなく満たし合える、しかも持続できるって、そんなことあんのかなー。

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2022年12月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

セックスレスの夫婦の奥様のお話。
世の中にはレスの男女は多いのかな?
私はそれが8割ぐらいの原因で5年付き合った人と別れたので、共感できる事も多かった。
性の不一致は悲しく重い問題だと私は思う。浮気せずに自分の欲求と戦いながら、相手の事も思いやり妥協する部分も多いこの主人公は凄いと思う。私だったら別れを考えていると思った。
読み終わり、この本の題名がぴったりだなぁと感じた。

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2022年11月08日

Posted by ブクログ

セックスレス。
この響きはどこか秘めた熟れた匂いがする果実のようで、
実際には冷たく乾いた人と人の戦争だ。
最後まで読みきってしまったのは、
セックスレスに終わりはあるのかこの眼で確かめたかったからだ。
わたしも実際に乗り越えてきたから、
人の解消法が気になる野次馬根性です、すいません。
今でも自分自身がなぜセックスレスを解消できたのか、
答えが出ていないなと読みながら、ふと思う。
わたしのクレイジーフルーツは、夫にとってどう写っているのだろう。
夫と改めてセックスについて話してみたいという気になった。

言うて、さらっと映画を見るように読めた。
女性からしてみれば、どこかの夫婦の中を覗いているようで
面白いかもしれない。
男性からしてみれば、まさに"クレイジー"なフルーツのような
女性の話だろう。

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2022年09月18日

Posted by ブクログ

主人公が開けっ広げな性格なのもあり、セックスレスという身近な題材ながら、さくさく気軽に読めた。

主人公が同級生に「周りがみんなレスだから自分もそれでいいのかよ」って言われるシーンは確かになぁとは思った。
プライベートなことも、もっと気軽に専門家に相談できる世の中になるのがいいよなぁと、ドラマ「30までにとうるさくて」を思い出しながら感じた。

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2022年08月08日

Posted by ブクログ

各章のフルーツを交えたタイトルが曲名のようで素敵

官能小説は読んだことがないけれど、こんな感じ?ドキドキした、、、、

身体の関係のない世界で何十年生きて死んでいくの、私は寂しいなと思ってしまう。家庭で難しいから外へ、という考えが良い悪いでなく、ひとつの手段だと思う。それにしてもマスターのつくる季節のフルーツカクテルは美味しそう…飲んでみたい

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2022年07月03日

Posted by ブクログ

まだ子供もいない若い夫婦のサックスレス。
旦那さんは仕事が忙しくてそんなきになれないと相手にしてくれず
奥さんは悶々とする毎日。

そんな2人は段々と「家族」になっていく…。

電車で読むのにちょっとハラハラしたけど
サラッとした描写なので大事には至らずw

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2022年06月23日

Posted by ブクログ

セックスレスのため性欲をこじらせている主婦のお話

結婚して3年の初美
夫婦関係は円満で不満ないが、唯一の悩みがセックスレス
そのため、欲求不満を拗らせて同級生といい感じになったり、義弟との妙な妄想をしたり、マンションの向かいの浪人生を誘惑したり、産婦人科の女医の触診で欲情したり、果ては家出の逃避行をしてしまう
果たして、夫婦関係はどうなるのか?

12編の連作になっているので1編は短め

1. 西瓜のわれめ
2. 密柑のしぶき
3. 苺につめあと
4. グレープフルーツをねじふせて
5. ライムで全裸
6. 林檎をこすれば
7. 柚子の火あそび
8. ピオーネで眠れない
9. 桃の種はしゃぶるしかない
10. 柿に歯のあと
11. メロンで湯あたり
12. よそいきマンゴー

各話で題に関係したフルーツが登場する

そう言えば、スイカのソルティードッグはけむたい後輩でもバーで出てましたね


実体験を元に語るのであれば
セックスレスに限らず、夫婦間の問題って相互理解、またはそれに対するお互いの姿勢が大事なんですよね
一方が不満に思っている事を勝手に溜め込んだり、相手の言い分を真摯に聞かないという態度が問題の解決を難しいものにするのが根本にあると思う

初美視点で描かれているので、どうしても夫の方の理由に対して不審感を抱いてしまうけれども
向こうは向こうで何らかの理由があるんだろうなぁとも思える

やはり、夫婦円満には一方的ではないちゃんとした話し合いが必要ですよねー

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2022年06月03日

Posted by ブクログ

欲求不満を燻らせてる
クレイジーな奥様の話


初美の空回りぶりがなんとも言えず
可愛らしくもあり、哀しくもあり、
夫婦をやっていくって大変だと改めて思いました



夫婦2人だけで全てを満足するって
なかなか難しいですよね


私も夫とはいつまでもラブラブでいたいけど
とっくに家族として見られているとわかってるので
キュンキュン不足です笑笑


そういうのは別の、
ドラマとか、本とかから得て
家族としてでも仲良くいられればいいかなと
最近は思います


他の家庭ってどんななんですかねー

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2022年04月19日

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