柚木麻子のレビュー一覧
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「アッコちゃん」シリーズ第三弾。
最近、ほんわかして良くも悪くもエネルギーを要しない作品を多く読んでいる気がする。
「アッコちゃん」も良い意味でその印象があったけれど、なんだろう…登場人物のアッコちゃんへの反発がけっこう長めに続くので、意外と疲れてしまう。
アッコちゃんも(愛はあるんだけど)割とぶっきらぼうな感じだし。
自分にエネルギーがある時であれば、もう少し楽しめたのかなぁ。
…と「アンチ・アッコちゃん」を読んだあたりで思っていたが、第一弾からの黄金コンビであるアッコちゃん×三智子の話になったら、途端に心が温かくなった。
【密かに気になった組み合わせ】
チーズ×日本酒
粗塩×テキーラ
米1合×梅干し1粒(で炊く) -
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女性作家たちが描く「たったひとりを求める」恋愛アンソロジーでした。
1番好きな物語は、瀬尾まいこさんでした!
飛鳥井千砂さん 「神様たちのいるところ」
元彼、10年前の約束を覚えてくれているか?
約束の地、ギリシアで待つ。
大人の青春か?と思ったらビターな大人フレーバーでした。
ビターよりもほっとする環境が似合う主人公でした。
彩瀬まるさん 「かなしい食べもの」
同棲しはじめた彼女が食べたいパンを作ってという。
パンの謂れを知ったら、作りたくないだろうなと思った。
けど作った彼をカッコいいと感じた。
そして哀しさを乗り越えていく2人に幸せになって願う読後感でした。
瀬尾まいこさん 「運命の湯」
私の名前はジュリエット。あーロミオ、ロミオはどこ?
瀬尾まいこさんの小説を全部読むためこの本に辿り着いた。
やっぱり瀬尾まいこさんの文体が好き、心地よい。
ジュリエットを見つめていたロミオに出逢って良かったね。
西加奈子さん 「宇田川のマリア」
あなたよりも立派な小説家になってやる!
はちゃめちゃな短編でした(笑
南綾子さん 「インドはむりめ」
結婚してもお母さんになっても、絶対に絶対に友達でいようね、約束してから…もう30歳。
日常のショートムービードラマのようでした。
読んで流れていった、そんな感じでした。
柚木麻子さん 「残業バケーション」
同じ趣味を持つ同僚と盛り上がったドラマ…そして。
主人公は男と思って読んでいたら女でした(笑
飛び越えたくなったり、訳も分からず行動できちゃう時に、突っ走れるか、踏みとどまるかで人生は変わるのでしょうね。
小説の中も悲喜交々でした。 -
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河井道。
伊勢神宮神職の父が明治維新で失職。家族で北海道に移住することに。父はキリスト教に改宗し、道もキリスト教系の学校へ進む。
新渡戸稲造と知り合い、上京後、津田梅子の教えを受け、アメリカへ留学。
帰国後、津田梅子が創設した女子英学塾の教師となり、生涯の友・シスターフッド・渡辺ゆりと出会う。
アメリカでの学びをもとに、『光はシェア』することを目指し、女性教育に力を入れ、恵泉女学園を創設。
戦時中は、その思想が危険視されることに…
天璋院篤姫、大山巌,津田梅子、大山捨松、新渡戸稲造、野口英世、広岡浅子、平岡らいてう、村岡花子、柳原白蓮、有島武郎、ロックフェラー、マッカーサー、市川房枝、吉田茂、白洲次郎…
歴史上の人物が次から次へと。
大河ドラマと朝ドラを一度に観ているような。
淡々と長い…
河井道の華麗なる交友関係だった。
男尊女卑のたいへんな時代だったと。
そんな時代に戦ってきた道たちがいたからこそ今があるのだと。
でもほんとに長かった…
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「ニート・童貞・イケメン(フェミニン系)・自分勝手・地主の息子」である伊藤くんと関わった、5人の女性視点で展開されるストーリー。
伊藤はもちろん、5人の女含め全員嫌いで「おもしろイライラ」という初めての感情を抱いた。
伊藤の、実家が太いからか世の中、周りの人に甘え続けてるくせにプライドが高い感じが受け付けなさすぎるし、そんな伊藤に惚れてる女たちもおかしいだろという感想。(読者はみんな同じ感想だと思う)
最後の解説で、
伊藤くんは小説の中では鏡として扱われていて、伊藤くんを通した女たちが内省し、成長していくのがこの本の本筋だというようなニュアンスのことが書かれていて、たしかになーと思った。
クズケンだけ唯一好き。女兄弟居そうな感じ。モテそう -
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料理をテーマにした7人の作家さんによるアンソロジーです。
こちらのお目当ては柚木麻子さんと伊吹有喜さん。あと未読の井上荒野さんが気になってました。装丁のデザインとタイトルがなかなか洒落てますよね。
『エルゴと不倫鮨』柚木麻子
最初は不倫の話かぁ…ちょっと嫌だな、と思いきや、さすがの柚木さん。吹き出しそうになるくらい痛快でおもしろかったです。
『夏も近づく』伊吹有喜
自然の中で食べるちゃんと手をかけた料理が本当においしそうでした。
『好好軒の犬』井上荒野
初めましての井上荒野さん。最初から最後まで独特で不穏な雰囲気のあるお話でしたね。
『色にいでにけり』坂井希久子
こちらも初めましての坂井希久子さん。時代物で和菓子が本当においしそうでした。食がテーマというよりも、色がテーマなのかな?なかなかおもしろい着眼点で続きがありそう…と思っていたら、シリーズで文庫本が4冊も出てるんですね。そちらも読んでみたいです。
『味のわからない男』中村航
グルメレポーターが地方ロケに行くお話で、う〜ん、実際にもこんなことあるんだろうな、と思わせるお話でした。
『福神漬』深緑野分
苦学生の食のお話かと思いきや、不思議な展開に…。
『どっしりふわふわ』柴田よしき
初めましての柴田よしきさんはパンのお話。どっしりもふわふわもどちらも大好きです。ちょっとだけ最後やられたーとなりました。『高原カフェ日誌』というシリーズのスピンオフらしいので、そちらも気になります。