柚木麻子のレビュー一覧
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バターが食べたくなる小説。
読書のおともに、醤油とバターをお餅にかけて食べた。
実際に起きた事件と木嶋佳苗という人物が衝撃的過ぎたのもあり、同じようなインパクトを期待して手に取ったのだが、ちょっと期待しすぎてしまった感じだった。
序盤は面白かったが、中盤から後半にかけてはあまり楽しめなかった。男性を虜にする梶井真奈子の魅力が最後までよく分からなかった。
ラストも無理やりハッピーエンドっぽく終わらせた感が否めなくて、いまいち納得できなかった。
生きづらい世の中を強く生きていく女性、というテーマは柚木麻子さんらしい。読み手に読ませる文章表現も素晴らしいと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ文章のところどころ、文学的な表現が多くてどういう意図なのか考えさせられる。考え始めると読み進められないので読むのに時間がかかりました。こういう文章をスラスラ読めるようになりたいなぁ。。
料理の味は食欲をそそられるような表現が多く、バター使いのラーメン、七面鳥が食べたくなりました。
前半〜中盤は、自分の軸を持っていて傲慢なカジマナに惹かれていく主人公。しかし後半になるにつれてそれは寂しさの裏返しだと分かっていく。親友や理解のある仲間を持つ主人公に対して、同性の友達を作りたくても作れないカジマナ。両極端にいる2人がお互いに惹かれ合うが、最後はカジマナの嫉妬?により、どん底まで突き落とされてしまう -
Posted by ブクログ
婚活サイトを通じて出会った男性3人に対する殺人の嫌疑がかけられている女性の生い立ちや殺人に至るまでの動機をバリキャリの女性記者が追う話。
2010年ごろ実際に起きた事件をベースにしていて、事件を起こした女性は若くもなければ太っていて美しくもないわけなんですけが、その女性がどうやって男性を魅了したのだろうという点で当時結構注目を浴びていました。
そういった観点からルッキズムの問題を中心に女性として働くことの難しさなどシリアスな社会問題を取り上げている。
まぁそんなシリアスな面もありつつ、とにかく食の描写が素晴らしく、読んでいてひたすらお腹がすく小説だった。 -
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ネタバレ読んでる間は結構しんどいなって思うことが多かったです。
誰かと比較したり、体型のこと言われたり、根も葉もないことを言われたり。一度は心当たりがあるようなことが多く出てきて、心理描写が妙にリアルで、それがとてもしんどかった。
でも主人公やその周りの登場人物達が、どんどん自分の道を見つけて、問題を抱えながらも自分の決めた道を生きていく姿に救われた気がします。
悩みは尽きることがないけど、人と人が支え合うことの大切さ、大切にしてくれる人がいる素晴らしさを改めて教えられた気がします。
読みながら、結構気持ち的には主人公に引っ張られてたなと思います。
序盤は梶井って女にすごく引かれたというか、やば -
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この本を読見終えたものの、感想が書けずにいた。
私は母から大事な事を教わらなかったからだ。
架空の人物と比較するのもおかしいが、ティアラさんや貴子さんが魅力的でならないのだ。
正直、ティアラさんに対して思う事は沢山ある。
(理由があるとはいえ)小さいうちから娘に髪を染めさせたり彼氏がコロコロ変わったり。
なにより「大穴」という名前もありえない。
でも、彼女からしたら「ティアラ」で生きる事が処世術で、自分を偽りなく守れる姿なのかもなぁと思った。
この本を読んで色々な事を思い出した。
周りより少しだけ早く初潮が来た事、私立中学を受験した友人の事、お受験させた友人のお母さんを逆恨みした事、親 -
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オーディブルで。デビュー作『フォーゲットミー、ノットブルー』を含む四篇。私立のエスカレーター式の女子高で、その他大勢の一人だったキヨコは、高校から入ってきた一風変わった女の子、アカリの、ちょっと変わった家庭環境(父は写真家、父の彼女と同居)、言いたいことを言う自由奔放な性格に、ぐいぐい惹かれてゆき、それまで自分の属していたグループをつまらないと敬遠するようになる。アカリと特別な関係を結びたいキヨコ。が、アカリは誰とも特別にならない特別な子で、その本心を知ってしまい、自分の手に入らないことに苛立ち、クラス中で虐めにかかる。続く三編は、その女子校仲間の、それぞれの視点から。全ての話に、他人と比較し
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早稲女的には読みたいような読みたくないような、複雑な気持ちだった本。学生時代には大学内の本屋で見かけても避けてましたが、『BUTTER』以来柚木さんの本に興味があり、手に取ってみました。
柚木さんの一貫したテーマである「女同士の友情」がこの作品でもテーマになっていました。
今どき早乙女香夏子のようにすっぴんでデニムにTシャツの早稲女は天然記念物だと思うけど、酒豪だけど根は真面目で頼れる早稲女は今も昔もたくさんいると思う。
序盤、早稲女の描写がコテコテすぎて胸焼けしそうだったんだけど、その原因は早乙女香夏子にあるのではなくて、早稲田の女子を「早稲女」という枠に押し込めようとする周りの男たちに -