柚木麻子のレビュー一覧

  • けむたい後輩

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    ストレスがたまると開いてしまう一冊。
    先輩にやられっぱなしでずーっとイライラもやもやするけど、最後は痛快。スッキリ。

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    2023年05月14日
  • BUTTER(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    すぐに読み返したくなる!

    友情、恋愛、家族、たくさんの内容の濃いお話しでした。

    #タメになる #ドキドキハラハラ

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    2023年05月13日
  • 伊藤くんA to E

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    どの女性も近くにいそうな感じが親近感が持てた。伊藤くんみたいな人も、実際にいる気がしてならなかったし、そういう人って頭の中で何考えてるんだろう、とか考えたりもした。
    登場人物全員がリアルな作品は世界観に入りやすくて好き。

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    2023年05月03日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    現在2023年4月末。先日、まもなく新型コロナが5類になることが正式決定されたとニュースで流れた。
    この本に掲載されているインタビューや手記は2020年。コロナ禍がいよいよ始まり、おそらく世界中の誰もが、今まで非日常と思ってきたことを日常的なものとしなくてはならないという不安に覆われはじめてきた、そんな時期の発言だ。そのような意味では、更に数年後、コロナ禍を振り返るための格好の史料となりうると思った。
    この本の中で多くの識者たちが言及していたと思うが、人間にとって一番厄介なのは、人間の心の中に生じる差別、偏見、批判なのだ。どのような状況下にあっても生じるこの心の動きに、私たちはどのように打ち勝

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    2023年04月28日
  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    印象に残ったところ
    ・小池真理子 『あの日にかえりたい』
    学生時代のほろ苦い仲違い。どこでボタンをかけちがったのかなーと思うことは、人生であるけれど、そのどうにもできない思い残りを微妙なタッチで描いた作品だった。ズシンと澱が残るような、そんな読後感。
    ・綿矢りさ 『青春のリグレット』
    菓子の思い出に共感。
    その当時は、その後にそんなに大きな存在になることなどないと思った存在が、ふといちいち思い出す存在になっていたと感じることはある。それが確かに青春という時期特有のものなのかもしれないなーと気付かされる。

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    2023年04月25日
  • 伊藤くんA to E

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    再読。
    イケメンで実家がお金持ち、だけどプライドが高く何者にもなれない男、伊藤くんと関わる5人の女性の短編物語で構成される作品。
    どの物語をとっても最低の人物としか思えない伊藤くんに振り回されながらも、それぞれの物語の主人公たちが自分自身と向き合い前に進む姿は読んでいて応援したくなる。

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    2023年04月17日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    結婚して3年ほどの三十歳の主婦、初美。夫と仲が良いものの夜の営みは間遠に。
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    妄想力が豊かな主婦でもなんとか最終的には持ち直しているところは良い。笑
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    2023年04月02日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    インスタで見て初めて読んだ柚木さん。果物をはじめ描写の仕方がすごく素敵だし、主人公に対して共感しまくりだし、軽く読めて心地よい。ストーリーもラストも◎

    「もしかすると、すべては実りを待つようなものなのかもしれない。時間をかけて、手間をかけて、肌を合わせていれば、心を通わせてさえいれば。夫婦で居ることをしぶとくやめなければ。いつしか花はゆるやかに開くのかもしれない。」

    私も変わりたいな、と前向きになれた1冊。心がガサガサしてしょうがなくなった時、また読みたい。

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    2023年03月14日
  • 幹事のアッコちゃん

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    アッコちゃんシリーズ第3弾。厳しい中にも愛があるアッコさん。いつもカッコいいアッコさんだけど、脆いところもあって、こんな女性の下で働いてみたいと感じた。
    最後の章は、ちょっと切なくなってホロリとした。


    時間の使い方に対し印象的な場面があった。
    アッコさん→“FacebookもLINEもTwitterも楽しいわよ。アプリも役立つ。でも、一日30分以上もスマホとにらめっこに奪われるのは、私のライフプランには無駄だと判断して、ある時、全部やめたの。私がネットに触れるのは朝と夜のメールチェックと、仕事とプライベートの情報収集を兼ねた15分のネットサーファーのみ”

    三智子→そこまでストイックに徹す

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    2023年03月10日
  • 私にふさわしいホテル

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    ネタバレ

    ドタバタコメディだと思ってたら壮大な復讐劇だったでござる。

    出てくるキャラみんな好きになれるし
    コメディも復讐も面白かった。
    幸せになって欲しいなぁ。
    たぶん一般的な幸福は無理なんだろうなぁ。

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    2023年02月24日
  • 幹事のアッコちゃん

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    仕事に行き詰まりそうになった時読み返したいシリーズ。励まされるし日々の仕事にヒントやエッセンスとなる。最後の章は泣けた。

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    2023年02月20日
  • 王妃の帰還

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    私立女子中学で、ある事件をきっかけに、いつもは動くことのないグループ分けに連鎖的に変化がおき…というお話。主人公の範子の感情の移り変わりがめまぐるしい。おそらくみんな同じように感情が刻々とかわってて、その偶然のぶつかり合いで出来事がおきていくんだよなと感じた。

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    2023年02月12日
  • 幹事のアッコちゃん

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    「アッコちゃん」はいつも人生のヒントをくれる。強くて逞しい女性だけど一人の人間としての弱さもあって、アンチもいたけどアンチにとっても気になる存在で支えたくなる人っていいな。弱さを見せれる強さ、すごい。

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    2023年02月05日
  • ねじまき片想い

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    片思いの相手、西島さんに度々降りかかる事件を刑事以上の推理力で解決して行く宝子さんがかっこよくて!
    実は内に秘める想像力を全開にして、キラキラ楽しんでいて可愛かった!
    しかも、自分が勤める玩具会社のオモチャ達を武器?として駆使しているのが面白かったです。
    そして西島さんのダメンズっぷりもなかなか!
    そんな彼に夢中になってしまう宝子さんを止めたくてウズウズしてしまいました。

    舞台も浅草、スカイツリー、東京タワーていうのが素敵でした。柚木さんの食べ物の表現がやっぱり美味しそう!
    ローレライの仲間達、西島さんも宝子さんも、どの登場人物も、子供心を忘れてなくて、「好き」を大事にしているのが良いなと思

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    2023年02月01日
  • 注文の多い料理小説集

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    どれも面白かった。
    井上荒野さんの作品は本人の短編集「小説家の一日」に入っているので既読でした。
    柚木さんと伊吹さんは短編を読むのは初めてだったのだけれど、印象が違ってそれも面白かったです。

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    2023年01月31日
  • 伊藤くんA to E

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    「カラフル」森絵都作→「伊藤くん A to E」

    愛されて、憎まれて。
    きちんと言語化できる程の伊藤くんの腹の括りっぷりは、自分にはない信念の強さを感じました。見習えないほどの。

    伊藤くんに同性の友人がいないことは容易に想像できるけど、ここまで振り切れてたら、声をかけてしまうかも。食いつかれたら、逃げるけど。そんなゲスい野次馬根性が、モンスターにエネルギーを与えているのかも!

    皆さんの感想を読んで、色んな考え方に触れることができて、2度楽しめる作品でした。

    カラフルより、ある意味カラフル!

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    2022年12月29日
  • 私にふさわしいホテル

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    中堅出版社で新人賞を取ったのにそのまま鳴かず飛ばず・・・なアラサー小説家が自分の力で(というかもはや力業でw)己の欲しいものを手に入れていくドタバタ劇。
    表題の私にふさわしいホテルのみが雑誌掲載であとは書下ろしなので掲載した後に膨らませていったモノなのでしょうか。
    実在するホテル、小説家の名前も多々出てきますし現代文学読む人はそういう意味でも楽しめるのでは?と思います。
    ドタバタ劇でフィクション味は強いものの作中にはいくつもの「真実」が書き込まれていてメインストーリーの周りに散りばめられた言葉にも作者の「文学が、本が好きなんだ」という強い気持ちを感じられます。
    登場人物が決して善人じゃないとい

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    2022年11月22日
  • 踊る彼女のシルエット

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    女性はライフステージが変わるごとに昔の友達と疎遠になっちゃう。
    既婚未婚、子あり子なし。

    ステージが違っても仲良くし続けるって難しいよな。

    この作品のさっちゃんと実香もまさにそんな感じで、わかりすぎてしんどかった。

    結婚しなくちゃって焦る気持ちも分かる。
    子どももほしいとなると、女性にはリミットもあるし、尚更。

    でも固定観念に縛られているだけならば無理に結婚しなくていいと思う。
    結婚はゴールじゃなくてスタートだしな。

    この小説のラストはめちゃくちゃよかった!!

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    2022年11月17日
  • 伊藤くんA to E

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    もっとポップな内容かと勝手に思い込んでいた。雰囲気としてはラブコメっぽいところもあるけれど、なかなかに深く抉ってくるお話。

    5人の女性が、伊藤誠一郎という1人の男について語る形式。「伊藤くんA」「伊藤くんD」という感じで描かれる短編連作なので、A to Eというわけだ。
    こういう手法は使い尽くされている。ということを皮肉っぽく取り上げる巧さがある。そしてシンプルに面白い。

    伊藤くん、マジでクズなのよ。笑
    でも何だろう…こういう要素を持った人身近にもいるよな…と思ったりも。
    口だけ達者で一見深いものをもっているように見せかけつつ、ボンボン的バックグラウンドを持ち、実は臆病で何も出来ない薄っぺ

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    2022年11月08日
  • さらさら流る

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    自分自身の強さや弱さが好きになれなくても、自分自身を作り上げている性格の一部で、その部分と向き合い、「許す」という形で受け入れる登場人物は、人として強く感じられ引き寄せられる清々しさがあった。

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    2022年10月22日