柚木麻子のレビュー一覧
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いやもうあきれるほどドラマ観てるわ著者。
子どもの頃からドラマ好きで、大学時代はドラマの制作会社でバイトもしてたらしい。
女性誌に掲載される散文ということもあってか、女性が主人公のドラマを中心に批評している。
NHK大河やジャニーズもの、たとえば目黒蓮(サイレント)とかニノ(いろいろ)はあまり取り上げてないな〜、と思ったのは、私が観るドラマに偏りがあるせいね。
テレ東ドラマにもう少し触れてほしかった。
そう言う私は、東京ラブストーリーすら観ておらん。
巻末「番外編」では、「セクシー田中さん」の原作者が亡くなった件、著者が大ファンを公言していた俳優の性加害が発覚してショックを受けた件についても言及している。
その俳優(たぶん香川照之)がドラマ主演復帰を果たしたWOWOW「災」がメチャメチャすごい! メチャメチャ怖い! やはりすごい俳優なのは間違いない。 -
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あっという間に春休みが終わっていたΣ(-᷅_-᷄๑)
新年度はみなさんいかがお過ごしですか?
我が家もみんな進級し、
ちょっとお姉さん、お兄さんになれて
嬉しそうに登校してます(*´꒳`*)
私はなんだかバタバタしていて
スローペースで少しずつしか本が読めず_:(´ཀ`」 ∠):
ガッツリ読みたいー!
さて、柚木麻子さんです
一流作家を目指す加代子のサクセスストーリー!
連作短編です
ちょっとランチのアッコちゃんシリーズっぽい雰囲気を感じさせつつ、
そこに少し柚木さんらしいピリッとしたスパイスを足した作品でした
毎回スカッとさせられ、
ハッとさせられる展開もあり
楽しく読めました♪
主人公のバイタリティがすごい。
こんな貪欲に物語を生み出しているんだな、、
いろんな作家さんの名前も出てきて面白いです!
セリフのある方も!!笑
思わず笑ってしまいました(//∇//)
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ネタバレ美容院でオススメにananを置かれなくなってもうどの位経つだろう?
そう言えば本屋で自分から手に取ることも無くなってた
だからこうして書籍にまとめてくれなかったら知らなかったコラム連載
テレビっ子の私はドラマ観ている方だと思うけど…その分面白いだけじゃなくて意外と⁈考えさせられた
「ドラマがアップデートすることで、社会認識は確かに変わる」
テレビドラマの在り方、各局の特徴と変遷、小説との違い、ハラスメント、脚本、原作の映像化…何か大学の卒論で語りたくなるテーマ満載だった
まだ連載続いてるなら10年後、第二弾が出る頃社会はどうなってるのかなぁ〜 -
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料理にまつわるアンソロジー
どのお話もひとくせ、ふたくせあって
興味深いおはなし
中でも、伊吹有喜さんの
「夏も近づく」がおいしそうでたまらなかった
塩おにぎりや、水出しかぶせ茶、ブロッコリーのオリーブオイル漬け、春キャベツのピクルス、たけのこご飯、手作りベーコン
どれも自家製で少し地味かもしれないけど
間違いなく美味しいってわかる
食をきちんと考えられる人に悪い人はいないですね
この頃はどんなに単純な料理でもいいから
自分で家で作って食べたいと思うようになった
なんでだろうな
けして美味しいものを作れるわけでもないのに
この本を読んでさらに思う
食に対して考え直すいいキッカケになりそう
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松任谷由美デビュー50周年を記念して、6人の女性作家さんたちが書き下ろしたユーミン曲がテーマのオリジナル小説集。題名見るだけで惹かれるものがあり、即購入。
収録されている話は以下、
・あの日にかえりたい(小池真理子)
・DESTINY(桐野夏生)
・夕涼み(江國香織)
・青春のリグレット(綿矢りさ)
・冬の終り(柚木麻子)
・春よこい(川上弘美)
いずれの曲も知っていたが、あらためて思ったのは、その曲に対する偶像イメージは『人それぞれ』ということ。特にユーミンなどは僕らの年代は誰もが知っていて、その曲に対する絵が脳裏に自然と浮かぶ。
ただ、それをいざ物語化してみたら、作家が描くストーリーが自分とは少し違うのだ。
例えば『あの日にかえりたい』のストーリーは学生運動の渦中であり全くオシャレ感は無く、『冬の終り』は歌詞には一切関係なく女性のパート職場の人間関係の話だった。
まあ当時の僕らがカーステレオで流す音楽の何割かがユーミンやサザンであったように、青春の傍らには必ずユーミン曲が流れていたという象徴のような小説なんだということかな。
『私を許さないで 憎んでも覚えてて』というキラーフレーズが印象に残る『青春のリグレット』は、自由奔放に恋愛をしていた女性が回顧しながら交差点で物思いする話は、僕のイメージに近かったかなあ。『綿矢りさ』だから、女性のしたたかさ?が描かれていてちょっと怖かったな。
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料理にまつわる短編のアンソロジー。
小洒落た創作寿司屋、土鍋ご飯、金平糖、蕗の薹(ふきのとう)、パン…。
どれも美味しそうで、お腹がすいてくる本だ
★5が2本
★4が2本
★3が3本
やはり大好き作家さんのは面白かった!
男たちの下心が渦巻く隠れ家的な高級寿司屋。
男たちが落としたい女性にお寿司のウンチクをスマートに披露している場面に、唐突にのしのしと現れたのは…。
乳児を抱っこ紐で抱え、母乳で汚れたカットソーにスウェットを履いた体格良い中年女性。
ドスンとマザーズバッグを置き、ツウなお料理を野太い声で次々と注文し始める。
お母ちゃんに支配されていく店内の様子が痛快!
このストーリーは柚木麻子さんの。
伊吹有喜さんのは唐突に始まった中年男性と中二男子の同居生活を軸にした素朴でほっとするストーリー。
井上荒野さんの小説家の妻の話はジワジワくる。日常にかすかにサスペンス要素が見え隠れするような…。
時代小説も挟み込まれて、それぞれの作家さんの個性ある短編集で飽きずに楽しめる。
ちょっとした時間つぶしにも適した1冊。
装丁もすき。 -
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ananに連載されていた柚木麻子によるドラマ評。
どうしてこんなに私はドラマ評や書評が好きなんだろうか、と思ったら、あ、そうか、単純に本当に私はドラマと本が好きなんだな、と気づいた。や、好きかなーと思ってたけど、すごい好きなんだな多分。ドラマと本。
というのも、このエッセー、その時やってる一つのドラマを起点に、過去作にも遡ってフェミニズム的に読み解いたりしていくのだが、だいたいそのドラマ全部わかる。
だってドラマ好きなんだもん。ほぼ全ドラマ見てるもん。
さて、そんなことよりこのドラマ評本。しっかりドラマを社会批評、フェミニズム批評していてとっても面白かった。
なるほど柚木麻子。 -
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2014年3月から10年に渡り「anan」に連載された「柚木麻子のドラマななめ読み!」を書籍化。
柚木麻子さんの小説は何冊か読ませていただいているし、私もドラマ大好き。
お話を作る職業にある柚木麻子さんがどのようにドラマを観ているのかと、興味がありました。
何気なく観ていた時に私がモヤモヤと感じていたもの、漠然とした感想といったものに、見事に言葉を与えてくれていた。
そして、柚木麻子さん的な名言も色々あって、目から鱗。
「歌は世につれ世は歌につれ」というフレーズがあるが、その「歌」は「ドラマ」に置き換えられる。
ドラマが時代を先取りしたり、そのまま売れ筋にあぐらをかいていたら時代と視聴者に取り残されたり。
確かに、「ヒロイン像」は変わったなあ〜と思う。
人生100年時代、価値観の全く違う世代全てに受け入れられるドラマというのはもう無理ではないか?
これからドラマはどうなるのかなあ・・・
と憂いつつも、この本を読んで再放送を期待するドラマが増えた。
『第1章 「ヒール女」や「エロいのに味方な女」と一緒に 2014〜2015年』
・ドラマウォッチャーの思考が成熟してきた。ヒロイン、敵役に関わらず、「無駄と分かっていてもありったけの努力を惜しまない」女が支持される。
・いい子なだけでは同性の支持を集められない
・海外ドラマで「夫婦はチーム」と気付く。チームプレイに向かない人にも一様に結婚を押し付けるのは間違っている(※現実世界の話)
『第2章 アイドルも、男も、女も、シニアも 2016〜2017年』
・男三人の物語は『俺たちの旅』が始まり。男の物語は父親との和解がテーマになることが多い。『ゆとりですが何か』は父親不在。
・時間をかけて人を育てる余裕のある大人がいないのに、日本社会はいまだに家父長制で成り立っている(※現実世界の話)
・『逃げ恥』の新しさ。野木亜紀子(脚本)は、政治と生活は直結していることをストレートに描く
・坂元裕二脚本の魅力『カルテット』
・シニア世代のリアルとは?『やすらぎの郷』倉本聰
『第3章 平成から令和へ 2018〜2019年』
・不景気はドラマにも影響し、うちで食事する描写が増える
・お酒が恋愛のきっかけだった時代も終わる
・ドラマは新たなフェーズへ。LGBTQ『きのう何食べた?』
・愛ゆえに、が理由でモラハラや性犯罪が許されていた恐ろしい時代があった。ドラマの影響は意外に大きい。アップデートしなくてはいけない。
『第4章 シスターフッドとサードプレイス 2020〜2021年』
・『凪のお暇』「恋愛や結婚がなんでも解決する」は、もはや幻想
・昔の男たちとのいい関係『大豆田とわ子・・・』
・日本のドラマは「変わり者の天才」が好き
『第5章 その先へ! 2022〜2024年』
・「料理好きで家事上手な女たち」が男のためだけに存在することから解放された
・「貧困」というシビアな問題も丁寧に描く『日曜の夜ぐらいは・・・』
・ただ、「リッチ」の描写は90年代くらいから変わらないステレオタイプ
『番外編 ファンとして、脚本家志望者として、原作者として』
・推しだった有名俳優の性加害が明るみに出てショック
・原作者が守られるように願う -
Posted by ブクログ
2014年からananで連載されていたエッセイをまとめた一冊。
最新のドラマと過去のドラマを比較しながら、女性、マイノリティ、恋愛、家族等のあり方について柚木さんの視点から語っています。
知っているドラマも知らないドラマもありましたが、10年前のドラマ内の女性の描き方が現在の視点から見ると随分古くてびっくりします。
ジェンダーギャップ指数がまだまだ低い日本ですが、10年前から比べると世の中は少しずつアップデートされてきていることが、ドラマからよく分かります。
柚木さんの社会問題に対する鋭い批評精神に、何度もハッとしたり、現実への解像度が上がった気がします。特に納得した部分を以下に引用すると…
「社会的成功や恋愛成就が必ずしも安定とは限らない現代、我々が一番求めるものは、役立つアドバイスよりもどんな最悪な状況であれ、そばにいてくれる誰かなのではないか」
「自己責任論がかまびすしい時代のヒロインに本当に必要なのは、情熱やときめきや出会いなどではないのかもしれない。労働環境と経済状況の安定、プライベートの確保、失敗や冒険を大目に見てもらえる周囲の寛容さではないか。だって、仕事を早めに切り上げて好きなお店で酔っ払い、LINE通知を無視して思う存分眠った翌日には、どんな女だって、野生のエネルギーを取り戻せるはずなのだから」
「ヒロインがモテるのはこれまでのドラマに欠かせない要素だった。キャラクターの魅力が伝わるエピソードよりも先に、周囲の人間を何人くらい夢中にさせているかをはっきりさせることが、求められてきた。(略)
しかし、時代はロマンチックラブイデオロギーから解放されつつある。むしろ、望まない相手からの恋愛感情は足枷になるだけだ。「恋されない」幸せと自由を目一杯満喫しながら、視聴者を魅了するダー子は、沈みかけた月9の救世主にふさわしい存在ではないだろうか」
また、大好きな『虎に翼』を柚木さんも絶賛していてとても嬉しい。
『虎に翼』ついて柚木さんは「これまでこの書籍で取り上げてきたフェミニズムを感じさせるドラマを私はみな、愛している」と言いながら、「でも、あくまでも既存のルールの中で、せいいっぱいフェミニズムを感じさせてくれた愛しいドラマ達であり、フェミニズム作品というのとは違っていたのだな、と気付かされて、ハッとしている」と述べているが、まさに自分も同じことを『虎に翼』を見ていて気づかされました。ここまではっきりとフェミニズムを表明したドラマが描かれた衝撃は本当に大きくて。しかもそれをNHKの朝ドラでやったということに、時代が大きく変わったなという感動がありました。
更にクドカンの『ふてほど』と比較して、「『虎に翼』をもってして、のらりくらりはかっこいいのではなく、ただ単に卑怯かつ不勉強なのだとバレてしまった。この2024年をもってしてクリエイターが社会問題に対して声を上げないのがスマートだった時代はもう完全に終わったのだと思う。ニュースに無関心なのは致命的欠点というターンがやってきた」と述べている。
他にも大好きな野木亜紀子さんや坂元裕二さんの作品についても沢山語られていて、とても楽しめました。