柚木麻子のレビュー一覧
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ネタバレ1話:
アッコさんと三智子ちゃんの話は、いつも明るくて変な人が出てこないから楽しく読める。
アフタヌーンティーが美味しそう過ぎた。
ゆっくりお茶を入れてお茶の時間を持ちたくなる。
2話:
会社がブラック過ぎ、登場人物がネガティブ過ぎ…
でもスムージーってめっちゃ心身に良さそう。飲みたいなと思ってしまった。
3話:微妙?と思ったけど「いのシュシュ」には吹き出してしまった。
4話:駅の構造を知らないせいか、ちんぷんかんぷんで、話に入り込めなかった。
やっぱりアッコさん登場率が高いお話は面白いし、読んでてスカッとするというか、元気になれます。
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帯は、
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結婚、妊娠、出産……
人生のステージが
変わるたび
揺さぶられる
女の友情を描く
長編小説。
会えなくなってしまった
ひとがいるあなたへ。
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文庫本の解説は、ジェーン・スーさん。贅沢。
「デートクレンジング」を改題しての文庫化。
ハードカバーで読んでて、
すっかり忘れて文庫読んでました。苦笑
本書では、
デートクレンジングという
アイドルグループが登場するんですが、
このアイドル達の本を
過去に読んだという私の記憶。
怖すぎる、私の記憶。泣
しかも、全く気づかず読み切って、
レビ -
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ネタバレ最初は、なぜこんな男に、魅力的な女の子達が惹かれるのだろう、そして、何故こんなにもこの男は嫌な奴なんだろうと、不思議を通り越して嫌悪感を感じていた。
しかし、最後の"E"を読んで、すべての謎が解けた。
伊藤は、傷つくことから逃げるため、何も生み出さず、どこにも踏み出さない生き方を選んでいた。
そして、伊藤という男を描くという目的以外に、
全ての短編に共通するテーマがあることに気づく。
この連作は、プライド、傷つくこと、そしてそれらから目を背けることを一貫して描いていた。
それを表現したセリフの中でも、特に印象に残ったのは、修子の親友、マッキーの一言だ。
「世の中なんて -
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ネタバレ◾️record memo
あんたもよくやるよね。付き合ってもいない男のためにさ。完全に自家発電だね。自分でねじまいて自分で走るゼンマイおもちゃって感じ。
それでも、あなたは生きなきゃ駄目なの。自分の心にねじを巻いてくれるのは自分だけよ。
自分の価値を誰かの評価にゆだねては駄目。
いずれにしろ、他人の心に何があるかなんて、口にしてくれない限り、永遠にわからないのだ。
こうして服装の自由な会社に就職した以上、金髪のツインテールやバミューダパンツ、原宿の古着屋で買うアメコミキャラクターのTシャツにも、誰にも文句は言わせない。
やってみて初めてわかる。男に媚びると、自分がすり減る。作り笑 -
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苦学生の真央と、真央のバイト先のスーパーで試食販売をしている四葉。四葉は真央と同じく余裕のない生活をしているにもかかわらず、真央のために、全財産だという宝箱をくれた。もとは横浜の裕福な家の生まれだった四葉。現在に至るまでの人生には、ミャーコという親友が深くかかわっていて……。
シスターフッド小説だという。けど、格差問題、同性愛、性被害と、社会的なトピックの色濃さのほうが印象に残った。きっとそれは、「すべてを個人の連帯に任せてはいけない」という柚木さんの意思があるからこそなのだろう。よって、小説内でのシスターフッドは、時に切れてもしまう脆いものとしても描かれている。
真央と四葉の物語として読めれ -
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松任谷由実の曲を元にしたトリビュート小説集
著名な作家さん達による、別角度からの切り口で綴られる物語
歌詞をそのまま物語にしたものではない
むしろ設定のリンクはそんなにないかも
タイトルにインスパイアされた短編という表現の方が近い
収録は6編
あの日にかえりたい/小池真理子
DESTINY/桐野夏生
夕涼み/江國香織
青春のリグレット/綿矢りさ
冬の終り/柚木麻子
春よ、来い/川上弘美
解説:酒井順子
・あの日にかえりたい/小池真理子
いまも私の心は学生時代を過ごしたあの場所にいる
昭和の学生運動が盛んな頃の大学生
男を巡る友人とのちょっとした行き違い
大学生の頃に戻りたい -
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ネタバレユーミンの曲を女性作家さん達がトリビュートし
創作された物語の短編集。
小池真理子「あの日にかえりたい」
まだ共同玄関や共同トイレが一般的だったころに
学生時代を過ごした主人公の郷愁の物語
既に老年に入った主人公が人生を振り返るような
切ない物語。短編の中に人生の流れがつまっていて
さすが小池真理子さんだなと思った。
桐野夏生「DESTINY」
村上春樹が愛読書の争いごとを好まない青年の物語
変わらぬルーティーンの中ではっと目についた
女学生に少し惑わされてしまうけれど、また
普段の日常に戻っていく。何も劇的なことは
ないのだけれどシニカルでとても良かった。
村上春樹とか山田風太郎とか主人公