柚木麻子のレビュー一覧

  • ねじまき片想い

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    片思いの相手、西島さんに度々降りかかる事件を刑事以上の推理力で解決して行く宝子さんがかっこよくて!
    実は内に秘める想像力を全開にして、キラキラ楽しんでいて可愛かった!
    しかも、自分が勤める玩具会社のオモチャ達を武器?として駆使しているのが面白かったです。
    そして西島さんのダメンズっぷりもなかなか!
    そんな彼に夢中になってしまう宝子さんを止めたくてウズウズしてしまいました。

    舞台も浅草、スカイツリー、東京タワーていうのが素敵でした。柚木さんの食べ物の表現がやっぱり美味しそう!
    ローレライの仲間達、西島さんも宝子さんも、どの登場人物も、子供心を忘れてなくて、「好き」を大事にしているのが良いなと思

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    2023年02月01日
  • 注文の多い料理小説集

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    どれも面白かった。
    井上荒野さんの作品は本人の短編集「小説家の一日」に入っているので既読でした。
    柚木さんと伊吹さんは短編を読むのは初めてだったのだけれど、印象が違ってそれも面白かったです。

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    2023年01月31日
  • 伊藤くんA to E

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    「カラフル」森絵都作→「伊藤くん A to E」

    愛されて、憎まれて。
    きちんと言語化できる程の伊藤くんの腹の括りっぷりは、自分にはない信念の強さを感じました。見習えないほどの。

    伊藤くんに同性の友人がいないことは容易に想像できるけど、ここまで振り切れてたら、声をかけてしまうかも。食いつかれたら、逃げるけど。そんなゲスい野次馬根性が、モンスターにエネルギーを与えているのかも!

    皆さんの感想を読んで、色んな考え方に触れることができて、2度楽しめる作品でした。

    カラフルより、ある意味カラフル!

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    2022年12月29日
  • 私にふさわしいホテル

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    中堅出版社で新人賞を取ったのにそのまま鳴かず飛ばず・・・なアラサー小説家が自分の力で(というかもはや力業でw)己の欲しいものを手に入れていくドタバタ劇。
    表題の私にふさわしいホテルのみが雑誌掲載であとは書下ろしなので掲載した後に膨らませていったモノなのでしょうか。
    実在するホテル、小説家の名前も多々出てきますし現代文学読む人はそういう意味でも楽しめるのでは?と思います。
    ドタバタ劇でフィクション味は強いものの作中にはいくつもの「真実」が書き込まれていてメインストーリーの周りに散りばめられた言葉にも作者の「文学が、本が好きなんだ」という強い気持ちを感じられます。
    登場人物が決して善人じゃないとい

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    2022年11月22日
  • 踊る彼女のシルエット

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    女性はライフステージが変わるごとに昔の友達と疎遠になっちゃう。
    既婚未婚、子あり子なし。

    ステージが違っても仲良くし続けるって難しいよな。

    この作品のさっちゃんと実香もまさにそんな感じで、わかりすぎてしんどかった。

    結婚しなくちゃって焦る気持ちも分かる。
    子どももほしいとなると、女性にはリミットもあるし、尚更。

    でも固定観念に縛られているだけならば無理に結婚しなくていいと思う。
    結婚はゴールじゃなくてスタートだしな。

    この小説のラストはめちゃくちゃよかった!!

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    2022年11月17日
  • 伊藤くんA to E

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    もっとポップな内容かと勝手に思い込んでいた。雰囲気としてはラブコメっぽいところもあるけれど、なかなかに深く抉ってくるお話。

    5人の女性が、伊藤誠一郎という1人の男について語る形式。「伊藤くんA」「伊藤くんD」という感じで描かれる短編連作なので、A to Eというわけだ。
    こういう手法は使い尽くされている。ということを皮肉っぽく取り上げる巧さがある。そしてシンプルに面白い。

    伊藤くん、マジでクズなのよ。笑
    でも何だろう…こういう要素を持った人身近にもいるよな…と思ったりも。
    口だけ達者で一見深いものをもっているように見せかけつつ、ボンボン的バックグラウンドを持ち、実は臆病で何も出来ない薄っぺ

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    2022年11月08日
  • さらさら流る

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    自分自身の強さや弱さが好きになれなくても、自分自身を作り上げている性格の一部で、その部分と向き合い、「許す」という形で受け入れる登場人物は、人として強く感じられ引き寄せられる清々しさがあった。

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    2022年10月22日
  • 踊る彼女のシルエット

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    『踊る彼女のシルエット』
    柚木麻子/双葉文庫
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    柚木さんの作品は女同士の友情の中の暗い気持ちや前向きな気持ちが細かく表されているように感じる。そのため読んでいく中で、今まで過ごしてきた人生で味わったことのある人への嫌な感情や楽しい感情が思い出される。
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    主人公とその友人らがそれぞれの幸せを探せて良かった。

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    2022年10月22日
  • BUTTER(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    バター

    一見、男性にだらしなく危ない感じかと思われたカジマナだかそんな彼女と話すたびに魅了され変わっていく里佳。カジマナの男女や食への考え方は変わっているというかどこか達観していてなんだかはっとさせれる。カロリーを気にして絶対できないけどバターを思い切り食べたくなる。

    #深い

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    2022年10月27日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    ネタバレ

    セックスレスがテーマのお話。よく考えたら初めて。

    読後感はどこか爽快で、楽しかった…!

    もっとジメジメしているものを想像していたけど、
    主人公の初美がなんともさっぱりしてる性格で。

    乳がん検診で、女医相手に興奮するところは思わず笑ったなぁ。


    最後、ラブホで必死になる啓介さん相手に、どこか気の乗らない初美。でも、あの感じ、わかる。。笑

    柚木さんの作品は他にもたくさん読んだけど、柚木さんの、もう情景がありありと思い浮かぶー!って表現が今回は見事に下ネタの方面で発揮されていて。

    ぬるぬる滑る鯉、とか、子持ち昆布、とか。(笑)


    女はみんなクレイジーフルーツを持っているんだと思う。

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    2022年10月03日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    初美の心の変化、周りの言葉、すごく心を打って、何度も苦しくなった。でもたくさん考えるきっかけになった。ぐわーーーーっと。

    p.91 「俺、おかしい。きっと疲れてるんだ。明日の終わりっていつもこうなんだ。情緒不安定っていうか…。なんだか、人生がどんどん終わっていくみたいで。やり残したことがある気がして、焦って寂しくなるんだ」羽生ちゃんの言葉に、初美はぎくりとした。なぜなら、かつては自分もそう思っていた。8月の終わりはいつも悲しかった。どんな夏にも、満足できなかった。これといった理由もなく、美咲さんで、家族や友達を心配されたことがある。いつの頃からだろ、やり過ごす術を身に付けたのは。

    p.1

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    2022年10月02日
  • さらさら流る

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    いい本!心情が複雑なのは柚木麻子さんの本の面白いところ!すみれちゃんかっこいい。
    光晴も最後自分の思いを家族に言えてる。リベンジポルノは良くないけどみんなすごい成長してて、こうやって辛いことを乗り越えていきたい

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    2022年09月12日
  • 早稲女、女、男

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    悪意のあるカテゴライズは嫌いだけど、大学時代の「○○大の子ってこうだよね」みたいなのって懐かしくて好意的に受け止めて読みました。
    偏差値、知名度、難易度でわかりやすく比べられる部分と、その大学の歴史に根付いた独自の文化みたいなものってある…あるよね…。

    私は関西の国立大だったので、東京の私大のこういう関係性や、幼稚舎から…みたいなものとは直接は無縁だったけど、関西だと京都大学のインカレには周りの女子大がいっぱい入ってたり、××大学は△△大学をちょっと下に見てるみたいなのありましたよね…。

    香夏子が周りの男の価値観を内面化してしまってるのを、卒業後に後輩に指摘される流れ良かった。若い世代から

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    2022年08月29日
  • ねじまき片想い

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    ノンケしか好きになれない美人のレズ(バーテン)というお腹いっぱいキャラが出てきて最高なのでみんな読んでほしい。
    主人公の恋路よりそっちが気になって私は…

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    2022年08月23日
  • 残業バケーション/運命の人はどこですか?

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    色々な作家さんを1冊で読めてお得な気分。
    それぞれの作風が色濃く出てて面白い。

    ほっこりもあればぶっ飛んでるものもあり、主人公の女性もいろんなタイプがいて、本当に1冊でたくさん楽しめました。

    運命の人っていうのは、白馬に乗った王子様だけではない。
    タイトルと表紙から、甘々恋愛小説だと思って読むとかなり期待はずれなので要注意。

    飛鳥井千砂
    「神様たちのいるところ」
    彩瀬まる
    「かなしい食べ物」
    瀬尾まいこ
    「運命の湯」
    西加奈子
    「宇田川のマリア」
    南綾子
    「インドはむりめ」
    柚木麻子
    「残業バケーション」

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    2022年08月11日
  • 私にふさわしいホテル

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    ホテルやワインの蘊蓄が多い内容かと期待しつつ読み進めていたのですが、そうではなく。
    デビューした作家がいわゆる売れっ子作家になるまでの道のりの物語でした。これはこれでとても興味深い!後半にいくにつれてますます面白くなります。
    途中、朝井リョウまで出てくるし!

    高畑充希ちゃんでドラマ化してもらえないかなぁ。東十条先生は松重豊さんで、島田かれんは、最近話題の松本若菜さんだったら絶対面白いと思うんだけど。

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    2022年08月06日
  • 踊る彼女のシルエット

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    「デートクレンジング」を改題して文庫化
    既婚者と独身者の女性同士の関係性についてのお話

    女性に対するあらゆる呪いへの、柚木麻子さんのガチ殴りに思える

    既婚者と独身は仲良くできない、姑と嫁はわかりあえない、男に評価されなければ無価値というありがちなものに代表される、女性同士の友情や女性に対する偏った価値観


    『デートクレンズ』の意味は「一定期間、異性とデートをしない」こと
    のべつまくなしにデートを重ねるのではなく、デートとデートの間を空けて、気持ちをリセットする行為
    アメリカ発祥の概念らしい

    ってか、内館牧子も前にこんな事を言ってたなぁ
    次から次へと恋愛をし続けると、その気持を感知するア

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    2022年08月03日
  • 王妃の帰還

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    名門女子中学のあるクラスで一番地味なグループである範子のグループが、クラス一の華やかなグループの中でも際立って綺麗な女の子(王妃)を、あるトラブルを発端に迎えることに。

    美しいけれどめちゃくちゃワガママな王妃に振り回されてグループ崩壊の危機に陥った範子たちは、王妃を元いたグループに帰還させる作戦を練り始めて…というお話。

    ※※※

    率直に面白かったです!
    辻村深月さんの「オーダーメイド殺人クラブ」を読んだときにも感じましたが、中学生女子特有の空気感の描写がとてもお上手。

    まずグループごとのあだ名のつけ方が的確だなぁと感心しました。派手グループはただ下の名前を呼び捨てにしているのに対し、範

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    2022年07月24日
  • ねじまき片想い

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    ほわほわ可愛い片想いOLさんの、クレバーさ、行動力、そして最後の自分の力で生きていく感じ、かっこよかった。
    なんだか元気になれる本気。

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    2022年07月09日
  • ねじまき片想い

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    玲奈の、

    「たった一人でくるくる回って人生を回転させていけるのはね、意固地なわけでも、魅力がないわけでもなくて、心豊かに生きているあかしなんだよ。あたしはね、あんたの溢れるような豊かさに惚れたんだと思う。あんたくらい惜しみなく人に与える人間はいない。あまりにも豊かだから、いくら人に与えても、あなた自身は一ミリもすり減らないの」

    という台詞がとても、とても心に響いた。
    いつもは“ あんた” 呼ばわりなのに、最後では“ あなた” と言っているところにグッときた。

    1人でも楽しめる素質が人一倍ある宝子の魅力がよく分かる言葉だなぁと思った。

    西島も宝子も、自分の世界を保ちつつ人生をメリーゴーラ

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    2022年06月29日