柚木麻子のレビュー一覧

  • ナイルパーチの女子会

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    なかなか読んでいるとグサッと刺さるものもあったが、学生期間に苦しむ「人と向き合う」ことをアラサーになって初めて経験した人たちの話なんだと思った
    。そして私たちも物語としてそれを追体験することで自分の中にある思想や偏見を改めて客観視できた気がする。面白かった。

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    2026年09月23日
  • あまからカルテット

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    女子校時代からの仲良し4人組のお話

    女子校出身者からすると、共感できるポイントが多く、とてもスラスラ読めた!美味しそうなご飯がたくさん出てくるのも楽しい

    ただ、4人とも恋愛がベースにある感じがあんまり好みではなかったかな〜

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    2026年09月22日
  • ほろよい読書

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    ネタバレ

    お酒に関する短編集だけど、それぞれ角度が違っててどれもおもしろくてよかった。5つの短編の中で同性愛の話が2つも入っていたのは、時代だなぁ。

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    2026年09月22日
  • ランチのアッコちゃん

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    シャキシャキしたアッコさんの性格のせいか、展開が早くてそれが楽しかった。
    ホットチョコレートが印象的。

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    2026年09月22日
  • さらさら流る

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    「話のテーマが重すぎて、ちょっと読むのがツラいんだよーーーーッ!!!!」と途中で読むのをやめていたけれどなんとか全部読み終わった。しんど!!!!!!!!!!!!

    東京の地理に詳しかったらもっと楽しめたのかしら、と思った。
    等々力渓谷は知ってる。10年以上前、友だちと東京観光で行った。なんでわざわざ等々力渓谷に行ったかというと、好きなバンドマンが行っていたからだった。あそこは本当に森で、東京じゃないみたいだった。

    私の母と祖母は東京出身である。
    でも私は関西に住んでいる。母が関西を選んだからだ。東京の方が水が合うらしいが、母はもうこっちに住んでからの人生の方が長い。

    二十歳そこそこの頃はしょっちゅう、それこそ毎週ペースで東京に行っていた時期があり、祖母が喜ぶと思って「今回は等々力渓谷に行ったよ」「今回は荻窪に行った」「三鷹に行ったんだけどね」「下北沢に行ったよ」と逐一教えていたら「田舎ばっかり」と肩を落とされた思い出がある。「田舎!?有名なとこばっかだよね!?」と私が母に問うと、「おばあちゃんの時代の話だから」「23区じゃないとこもあるし」みたいな反応だった。今の時代はどうなのだろう。私はすっかり東京への用事がなくなってしまった。東京でやりたかったことは若いときに全て済ませた、ようにも思う。それともまた行きたくなるときが来るのだろうか。

    写真の件に関してはもう本当に。怖かった。流出するなんて思わないものね。分からないものね。隠し撮りされてる可能性もあるし。付き合ってる人と裸で向き合っているとき、「へんなの」「滑稽だ」と思ってつい笑ってしまったことがある。アジカンの「架空生物のブルース」が頭に流れることもあった。
    あれは二人だけの空間のはずだったのに、そんなのが世界にばらまかれたら、怖いだろうな。嫌だった。怖かった。気分が悪かった。でも最後まで読んでよかった。

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    2026年09月21日
  • ナイルパーチの女子会

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    一気に読んだ。
    作中の2人と同年代の自分、今読んで良かったなと思える小説だった。
    自分も2人のようになってしまうことはあるのかな?
    何でもない電話したりLINEしたりする友だちはいないし、一人暮らしで孤独を感じることはあるけれど、会えば楽しく話せるからこのくらいの距離感がちょうどいいのかもと思えた。
    何でも持っているように見える人でも、裏では苦しんでいるかもしれないなんて当たり前といえば当たり前かもしれないけど、SNSが発達して良いところだけ切り取れる現代はそんな視点を持てなくなりやすいよななど思った。

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    2026年09月20日
  • ランチのアッコちゃん

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    ネタバレ

    できる上司アッコさんと派遣社員三智子がランチを交換。アッコさんは曜日毎にランチに行く店が決まっておりその指示を三智子にする。三智子は自作のお弁当をアッコさんの机に置く。三智子がある意味強引で魅力あふれるアッコさんに惹かれるのは自然で読んでる私も嬉しくなる。アッコさんのフットワーク軽さと人の名前やバックボーンをきちんと覚えるところは商売人っぽい、こんな人に引っ張られたい私…

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    2026年09月19日
  • その手をにぎりたい

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    ネタバレ

    バターよりこっちの方が好きだった
    女の人がバリバリ働くのがいかに難しいことだったのか、バブル時代の古い考え方がしんどい
    Z世代で良かったと思う

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    2026年09月18日
  • BUTTER

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    エシレの有塩バターをバター醤油ライス。カルピスバターたらこスパゲティに和える。銀座ウエストのバタークリームケーキ。焼いた餅をバター 砂糖醤油で。恵比寿ジョエルロブションのフレンチ。ブフ・ブルギニョン。ニューヨークグリルのステーキ。 今半のすき焼き。帝国ホテルのガルガンチュアのシャリアピンパイ。新潟編-クラリネというケーキ。レーズンとバタークリームの渦巻きパン。ル・レクチェの羊羹。古町にある大きなカツの乗ったどんぶり。窯焚きのご飯専門店のお膳。

    基本構造は ハンニバルレクターとクラリスを彷彿とさせたが、 もっと生々しいキャットファイトだった。
    第一義的にはフェミニズムを考えさせられるのだが 気がついてみるとより大きなヒューマニズムを根底から考えさせられた。

    とはいえ当然だが女性目線の小説であることは変わりなく、こちらの許容範囲が狭いため、やはりどうにも理性では規定できない異様なものを感じる。まだまだ修行が足らんな。

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    2026年09月29日
  • 本屋さんのダイアナ

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    ガールミーツガーが結構好きなのと、書影とタイトルの可愛さに惹かれて手に取りました。冒頭では小学生の女の子同士の友情がかわいく描かれていたのですが、2人がそれぞれの環境の中で成長するにつれ、思春期特有のモヤモヤした感情だったり、親に対する反発の感情、大人になる過程の複雑な感情が本当に緻密に解像度高く描かれていて、さすが柚木さんだなと感じました。物語としても「理想」通りではなく、そう来るのか!と現実をたたきつけられるような物語で、でもその中でも希望もささやかに描かれていてすごくおもしろかったです。

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    2026年09月16日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    悪いやつ、嫌なやつとそれを成敗する正義がはっきりしていて面白い。
    どの話しもスッキリ読み終えられて好き。

    1番印象的で「もしかして世の中の真実はここにあるかも」と思ったのはマダムショップの話。うちの近所にもある!!人が入っていなさそうで休みも多いのにつぶれないマダムショップ。そして結構近場に支店がある。ここがつぶれたらうちの町も終わるかもしれない…。

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    2026年09月16日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    レスの話題って大切だけどおおっぴらにされないから、自分の中で燻りイライラする。経済的に恵まれ優しい夫だけどそれだけで満たされることはない。お互い同じ熱量ならいいけど、こういう時って女性側をおかしい、狂ってる、みたいに扱われがち。男性側の時はあまりそう言われないのにどうしてなんだろう。なんとなく曖昧に終わったけど結論はない、スッキリしないけどね。

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    2026年09月12日
  • その手をにぎりたい

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    食を通じて描かれる青子の欲望が生々しすぎて清いくらい。バブル時代の勢いならではかもしれないけれど、一度きりの人生、これくらい貪欲であってもいいのかも、と思わせてくれた物語。

    そして艶やかな言葉がたくさん。

    「あのカウンターに座るときの自分が、おそらく知る限りもっとも好きな自分であることは誤魔化しようがない。」

    「自分の欲望がどこまで伸びていくか、この目で見届けたい気もした。」

    「人の二倍愛せばいい。人の二倍食べればいい。」

    「本当に好きなものを誰かと向かい合って食べると、瞳と唇はしっとりと甘く濡れる。」

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    2026年09月10日
  • 3時のアッコちゃん

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    前作に続き、今回もアッコさんのおせっかいが良い。心身共に大きな負担がかかる職場で、心が潰れてしまいそうな明海。そんな彼女の弱りきった様子に気づき、半ば強引に手を差し伸べるアッコさん。

    アッコさんのように優秀でもパワフルでもないけれど、誰かが少し元気になるような一言をかけたり、気遣えるようになりたいです。もうだいぶ良い大人だし。

    そして、アッコちゃんシリーズといえば、やっぱり、美味しそうなお料理!今回気になったのは、曜日ごとに登場する紅茶と英国菓子のペアリング。中でも試してみたいのが、ダージリン + きゅうりのサンドイッチ。
    きゅうりは皮をむいて塩もみするのがポイントだそう。蒸し暑い日の午後、冷たいきゅうりサンドとダージリン。試してみたい。

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    2026年09月04日
  • その手をにぎりたい

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    文章に勢いがあります。バブルの時代の喧騒と重なって楽しめました。しかし、手から手へと言うのは少し抵抗感があります。

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    2026年09月04日
  • ランチのアッコちゃん

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    彼氏にフラれて落ち込んでいた派遣社員の三智子に、畏怖する上司アッコ女史から突然の指令。

    「一週間、ランチを取り替えっこしましょう」

    いや、上司から急にそんなこと言われたら、ちょっと怖い。

    でも、アッコ女史の風変わりなランチコースを巡り、いつもと違う場所へ行き、知らない人と出会い、おいしいものを食べる。その繰り返しの中で、しょんぼりしていた三智子に少しずつ活力が戻ってくる。

    読むと元気になる!と言われているのも納得。
    登場人物たちはみんな魅力的だし、食べ物はどれもおいしそう。落ち込んだとき、人生を立て直すのに必要なのは大げさな何かじゃなくて、案外いつもと違うランチくらいなのかもしれない。

    そして読後、気になったのがハーブの効いたポトフ+大根おろし。和風ポトフに柚子胡椒は時々作るけれど、+大根おろしは未経験。これはぜひ試してみたい。元気も出るし、お腹も空くお話。

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    2026年09月01日
  • その手をにぎりたい

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    バブル時代に生きる女性を一流店の常連になる過程と共に描いた作品はとても素晴らしかった。目まぐるしく動きのある時代において、時間を忘れて、まるで時が止まるような時間の過ごし方が心底羨ましくなった。食事の描写も垂涎もので、作品そのものが贅沢だった。

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    2026年09月01日
  • 伊藤くんA to E

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    クズケンは一見軽薄そうなのに、実は努力家で誠実なのが良い。伊藤は女の敵だけど、なんか憎めない。付き合うなら、絶対クズケンのほうが良いんだろうけど…。ダメな男を好きになる気持ちもわかるなぁって感じた。

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    2026年08月31日
  • その手をにぎりたい

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    セクハラ、パワハラ、モラハラなんでもありのバブル期。悩みながらも懸命に生きる青子。ご褒美だった「すし静」と職人の一ノ瀬との微妙な関係。美味い寿司が食べたい。

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    2026年08月31日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    面白かった!スカッとする短編集。物語における悪者に対しても少し優しさが見えるところも好き。
    ラーメン批評家がやらかす話と、マンションの女たちが結託して大仕事をやり遂げる話が特に良かった。スター誕生も好き。というか、全部面白かった。

    頑張っている女たちはかっこよくて強い。コロナ禍の描写をフィクションの物語として抵抗なく受け入れられるくらい、あの頃の異質な空気が過去になったんだなあとも思った。

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    2026年08月30日