柚木麻子のレビュー一覧
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柚木麻子さんの小説には、女の敵なんじゃないかというような女がでてきたり、女の嫌な部分を大きく大きくして描いていたり、そういう印象があるけれど、最後にはいつも、女の敵は女ではないし、女だから嫌な部分があるとかそういう話ではない、とちゃんとわかる。最初から最後まで、どこまでいっても女がメインだし、こういうところが女性作家さんへの信頼感というか、私は好きだしこれからも読みたいと思う。
柚木麻子さんの本を読んでいると、女として生きていく覚悟みたいなものを感じるのは私だけだろうか。
「女の上っ面の慰め合いや愚痴や井戸端会議を、軽蔑したり、莫迦にして笑う男・・・、そうだね、女にもよくいるよね。じゃあ遠 -
Posted by ブクログ
舞台はミッション系の中高一貫女子校。
中学から持ち上がりの希代子は高校から入学してきた奔放で雰囲気の違う朱里に魅了され、それまで仲良しだった奈津子と疎遠になっていく。しかしそのことに希代子自身は気付いていない。
希代子の朱里に対して憧れ、羨望、渇望、失望、怒りと、心の機微が手に取るように伝わってくる。
朱里は奔放で人を常に見下しても自分は何も悪く無いと、周りに敵を作りまくる。身近にいたらイヤなタイプだな。女子の敵だ。
希代子に疎遠にされていた奈津子は、自分の都合よく戻ってきた希代子をパシッと拒絶する。女子の世界では有りがち。よく分かる。
女王の恭子さんが夏休み、淋しさからオタ -
Posted by ブクログ
『終点のあの子』や『ナイルパーチの女子会』と比較すると、「女性VS女性」の構図から「女性VS男性」への構図に変わってきているというように感じた。女性としての生きにくさは男性側に原因があるとされており(実際に、最低でクズな男たちが本作で描かれている)、それを通じて女性同士で結託して男性優位社会に切り込んでいく様子がかっこいい。今でこそ男女平等という言葉が言われるようになってきたけれど、それでも男性優位の社会は続いている。ずっとずっと続いているこの風潮を小説にして社会の在り方に問いを投げてくれている柚木さんの作品を一人でも多くの人が読んで、未来がより良くなるといいな、と思った。