柚木麻子のレビュー一覧

  • 3時のアッコちゃん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    4編の短編集

    アッコさんがグイグイとお節介をやく2編と関西の土地柄が出ている2編。

    どちらも、自分自身を振り返ることで本当の気持ちを大切にしながら、一歩踏み出す力が湧いてくるようなお話でした。

    特に『3時のアッコちゃん』はアッコさんの存在がかっこいい。そして、考え方や使い方一つで無駄なことなんてないなぁと思った。

    アイデアの出ないチーム会議の司会とお茶係にほとほと困っていた三智子に、アッコさんは
    「お茶を用意する係こそが、頭の使い方次第で会議を牛耳り、会社の舵取りができる」
    と教え、
    「5日間続けて、午後3時に企画会議を開け。自分がアフタヌーンティーを用意する」
    と言い放つ。
    アッコさんの登場に、最初は戸惑う面々も、美味しいお茶とお菓子に場が和み、会議の雰囲気とメンバーの意識が劇的に変わっていく。

    あと『梅田駅アンダーワールド』で、就活のために一生懸命自分自身を説明する言葉が、真実か虚飾か訳がわからなくなる感じが、すごくリアルだった。
    回り道しても、自分の大切なものは大切なままに。そんな考え方もいいなぁ。

    0
    2026年10月09日
  • とりあえずお湯わかせ

    Posted by ブクログ

    柚木さんの『らんたん』という作品が大好きな私にとっては、最高のエッセイだった。日常の体験ひとつひとつが、小説の力強さにつながっていると感じた。これから柚木さんの小説を読むのがより楽しみになった。

    0
    2026年10月07日
  • 王妃の帰還 新装版

    Posted by ブクログ

    女子中学生のとあるクラス
    グループによるカーストに右往左往する少女たち

    家にお金があるとか、見た目が美しいかとか大人たちの決めた基準に子供は振り回される、、みたいな文言があったけど、1番容姿で人を判断してるのは主人公じゃないの?とモヤモヤした

    ここまでのカースト制度があるクラスも珍しいなとは思ったけど楽しく読ませて頂きました

    0
    2026年10月05日
  • オール・ノット

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夢中になって何でもキラキラして見えるときと、それが冷めてしまうときとの落差が切ない。真央視点もミャーコ視点も舞視点も同じ。山戸四葉は何度もそうやって大切にしてきた人たちに離れられてしまってなんて悲しいんだろうと思ってしまった。みんなどこか心のうちは薄情だし。でもたしかに四葉さんは最後まで愛されていた。
    ずっと決して綺麗事ではなくて、「失敗」を何人もの女たちが紡いでいった結果、誰かが救われる「瞬間」がある。ひとの人生丸ごと救うなんてそうそうできないけど、まっすぐな生き方が近くにいる誰かの心を温めるってことがあるんだろうなと思った。

    【下の世代が自分よりさらにひどい苦境に立たされているのを見ると、腹の底から湧いてくる感情は、憐れみではない。この国への怒りなのだ。】
    帯の言葉すごいなあ。現実とぴったりリンクするわけでないけど、どこか社会への諦観が滲み出ている。暗くて辛い日本社会への嘆きも感じる。でもきっとエールなんだろうな。この社会で苦しくても生きなきゃいけない我々に、地に足ついた励まし方をしてくれている気がする。


    どうしようもないミャーコの魅力が、真央の言葉でわかってしまうようなところがある。いいなあ。年齢も育ちも関係ない、歯に衣着せぬ話せるこういう親友がいたらいいんだろうな。
    -ミャーコさんが消えたら、まったく評価されていないような映画や本の話をする人が周囲から完全に消えてしまう。寂しい、と正直に打ち明けてくれる人がいなくなる。おおっぴらに誰かを好きになっては、しつこくしすぎて嫌われてしまう人もいなくなる。自らの失敗をあっさり認める人もいなくなる。こんな風に、朝からは想像もつかなかった、真っ暗なだけの景色にひとりで魅入る経験もできなくなる。

    0
    2026年10月04日
  • ナイルパーチの女子会

    Posted by ブクログ

    友達のすべてに共感したり分かりあおう、分かり合いたいと思う気持ち、あったな。大人になると自然とその気持ちが薄れて、友達関係も薄くなっていくような。でも理由はなく離れがたい友達だけが関係続いていて、本当に有難いと感じた。
    学生時代、流行全般にあんまり興味持てなくて、でも周りの友達に合わせたくて(興味がない自分って変なんだと思っていて)流行曲を聞いたり、アイドルグループのメンバーを調べてみたりしてたことを思い出した。そんなことをしなくていいやって思えてから楽になったんだよな

    0
    2026年10月01日
  • その手をにぎりたい

    Posted by ブクログ

    「本当に美味しいものはたった一人で集中して味わいたい」、渡仏前のフランス語の授業で先生に、なぜ一人で食事に行くのかと聞かれた時に答えたことと殆ど一致していたし、私の場合寿司ではないけど、大好きなパフェ屋も間も無くシェフが辞めてしまう奥渋のビストロも、カウンターを挟んで座るあの時間が好きだったんだよなと、青子は私だなと思いながら完走した。ほぼ官能小説。

    0
    2026年10月01日
  • 終点のあの子

    Posted by ブクログ

    個性的で父親は有名カメラマンの少女はなぜか男子にモテて自分には人とちがう魅力があると人を見下す

    そんな個性的な少女に憧れる少女が妬みからイジメを画策する

    クラスで1番キレイでヒエラルキートップの少女はクラスの人の目を気にしながらオタク女子と楽しい時間を過ごす

    自分は特別できっとすごい人間なんだって思えるのは思春期なのかな?まだ失敗をしていないからなのかな?社会経験が少ないからかな?

    0
    2026年10月01日
  • ナイルパーチの女子会

    Posted by ブクログ

    ナイルパーチにばかり興味がもっていかれてしまい、作品内で紹介されるダーウィン事変はかなりおもしろかった

    感情移入が難しい2人だった

    0
    2026年09月29日
  • あまからカルテット

    Posted by ブクログ

    四人はどんなチャンスもピンチもお互いの力を合わせて乗り越えてきた。そんな姿に私も友達を助けてあげたくなった。
    私自身、地元を離れ、高校時代に心を交わしてきた親友達とも簡単には会えなくなってしまった。そのことをどこか不安にも感じていたし、大学で知り合ったまだ付き合いの浅い友達だけだと、ふと怖くなる瞬間がある。
    でもこの本を読んで、中・高と厳しく鍛錬された友情はこんなことでは途切れないと自信を持つことができた。それに私は、予定があっても時間を作って会いにいくし、そのパワーをお互い持っていると信じてる。あー、私の自慢の親友達に会いたいなぁ〜

    0
    2026年09月28日
  • 本屋さんのダイアナ

    Posted by ブクログ

    大学生になった彩子の話が苦しくて仕方なかった。
    「誰も教えてくれなかった」その通りだ…
    男女問わず、親になる人に読んでほしい。男女問わず、中高生に読んでほしい作品でした。

    0
    2026年09月26日
  • 名作なんか、こわくない

    Posted by ブクログ

    柚木麻子さんは、名作と呼ばれる本をどんなふうに読んできたんだろう?
    それが知りたくて手に取った一冊。

    フランス、日本、イギリス、アメリカ文学と、ずらりと並ぶ名作たち。読んだことのある本は、そんな見方もあるのかと面白く、そして、未読の本は更に興味がわく。読書案内を読むと、読みたい本がさらに増える。本好きの積読はこうして育っていくのですね。

    なかでも読み返したくなったのが、宇野千代の『おはん』

    ちょうど来週から始まる朝ドラ『ブラッサム』は宇野千代がモデル。宇野千代と親交のあった文豪たちも登場するそうで、芥川龍之介や梶井基次郎をモデルにした人物もいるとか。となれば個人的には、ぜひ谷崎潤一郎もお願いします。

    そして本書の中で、気になったのが、宇野千代の「極道すきやき」。牛肉を生卵とブランデーにからめて焼くという、名前からしてただ者ではない一品。これは、ここぞという時に作ってみたい!

    0
    2026年09月26日
  • 幹事のアッコちゃん

    Posted by ブクログ

    アッコさんはどこにいってもアッコさんだ、そう思わせるエンディングが良き。
    「祭りとアッコちゃん」はストーリーに合わせた季節を持ってきてる感じがして、それも良かった。

    好みなのは「アンチ・アッコちゃん」
    温子は好きになれないが、自分の短所と折り合いをつけるってきっとこういうことなんだな、と思った。

    0
    2026年09月24日
  • 私にふさわしいホテル

    Posted by ブクログ

    大好きな柚木麻子さん作品。
    女性目線での書きっぷりで安心して読める本。
    読み進めるうちに破天荒な主人公の才能が引き出されてって次はどんなことが起きるか楽しみに読み進めてしまう本

    0
    2026年09月23日
  • ナイルパーチの女子会

    Posted by ブクログ

    なかなか読んでいるとグサッと刺さるものもあったが、学生期間に苦しむ「人と向き合う」ことをアラサーになって初めて経験した人たちの話なんだと思った
    。そして私たちも物語としてそれを追体験することで自分の中にある思想や偏見を改めて客観視できた気がする。面白かった。

    0
    2026年09月23日
  • あまからカルテット

    Posted by ブクログ

    女子校時代からの仲良し4人組のお話

    女子校出身者からすると、共感できるポイントが多く、とてもスラスラ読めた!美味しそうなご飯がたくさん出てくるのも楽しい

    ただ、4人とも恋愛がベースにある感じがあんまり好みではなかったかな〜

    0
    2026年09月22日
  • ほろよい読書

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お酒に関する短編集だけど、それぞれ角度が違っててどれもおもしろくてよかった。5つの短編の中で同性愛の話が2つも入っていたのは、時代だなぁ。

    0
    2026年09月22日
  • ランチのアッコちゃん

    Posted by ブクログ

    シャキシャキしたアッコさんの性格のせいか、展開が早くてそれが楽しかった。
    ホットチョコレートが印象的。

    0
    2026年09月22日
  • さらさら流る

    Posted by ブクログ

    「話のテーマが重すぎて、ちょっと読むのがツラいんだよーーーーッ!!!!」と途中で読むのをやめていたけれどなんとか全部読み終わった。しんど!!!!!!!!!!!!

    東京の地理に詳しかったらもっと楽しめたのかしら、と思った。
    等々力渓谷は知ってる。10年以上前、友だちと東京観光で行った。なんでわざわざ等々力渓谷に行ったかというと、好きなバンドマンが行っていたからだった。あそこは本当に森で、東京じゃないみたいだった。

    私の母と祖母は東京出身である。
    でも私は関西に住んでいる。母が関西を選んだからだ。東京の方が水が合うらしいが、母はもうこっちに住んでからの人生の方が長い。

    二十歳そこそこの頃はしょっちゅう、それこそ毎週ペースで東京に行っていた時期があり、祖母が喜ぶと思って「今回は等々力渓谷に行ったよ」「今回は荻窪に行った」「三鷹に行ったんだけどね」「下北沢に行ったよ」と逐一教えていたら「田舎ばっかり」と肩を落とされた思い出がある。「田舎!?有名なとこばっかだよね!?」と私が母に問うと、「おばあちゃんの時代の話だから」「23区じゃないとこもあるし」みたいな反応だった。今の時代はどうなのだろう。私はすっかり東京への用事がなくなってしまった。東京でやりたかったことは若いときに全て済ませた、ようにも思う。それともまた行きたくなるときが来るのだろうか。

    写真の件に関してはもう本当に。怖かった。流出するなんて思わないものね。分からないものね。隠し撮りされてる可能性もあるし。付き合ってる人と裸で向き合っているとき、「へんなの」「滑稽だ」と思ってつい笑ってしまったことがある。アジカンの「架空生物のブルース」が頭に流れることもあった。
    あれは二人だけの空間のはずだったのに、そんなのが世界にばらまかれたら、怖いだろうな。嫌だった。怖かった。気分が悪かった。でも最後まで読んでよかった。

    0
    2026年09月21日
  • ナイルパーチの女子会

    Posted by ブクログ

    一気に読んだ。
    作中の2人と同年代の自分、今読んで良かったなと思える小説だった。
    自分も2人のようになってしまうことはあるのかな?
    何でもない電話したりLINEしたりする友だちはいないし、一人暮らしで孤独を感じることはあるけれど、会えば楽しく話せるからこのくらいの距離感がちょうどいいのかもと思えた。
    何でも持っているように見える人でも、裏では苦しんでいるかもしれないなんて当たり前といえば当たり前かもしれないけど、SNSが発達して良いところだけ切り取れる現代はそんな視点を持てなくなりやすいよななど思った。

    0
    2026年09月20日
  • ランチのアッコちゃん

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    できる上司アッコさんと派遣社員三智子がランチを交換。アッコさんは曜日毎にランチに行く店が決まっておりその指示を三智子にする。三智子は自作のお弁当をアッコさんの机に置く。三智子がある意味強引で魅力あふれるアッコさんに惹かれるのは自然で読んでる私も嬉しくなる。アッコさんのフットワーク軽さと人の名前やバックボーンをきちんと覚えるところは商売人っぽい、こんな人に引っ張られたい私…

    0
    2026年09月19日