柚木麻子のレビュー一覧
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ネタバレめんや 評論家おことわり
ネットに勝手に上げられて生活を壊された人たちの復讐劇
今の時代色々なところで発生してそうだし、こーゆー傲慢な考え方のおじさんたくさんいそう。
BAKESHOP MIREY'S
口だけは達者だけど努力をしない家庭環境の悪い子と、恵まれて結果を出して来たOLとの話
んー同じ言葉でも言う人の立場によって解釈も異なるし、善意は時に迷惑にもなるし、難しい。
トリアージ2020
一人での出産を決めた孤独な中年女性と、共通の趣味で出会ったネットでの友達との繋がり。誰かがいるって大切だなぁ。
パティオ8
協力しながら子育て世帯が暮らす住宅地に、文句をつけてきた男性にみ -
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女子会とタイトルがあるから気軽に読み始めたけど、どんどん追い詰められていく2人に辛くなっていった。
だって自分の中に栄利子の部分も翔子の部分もあるし、2人ともが悩んでいた自分の輪郭がぼやけている感覚が少なからずわかってしまうから。
今まで生きてきた中でぼんやりと感じたこともあるから。
男も女も関係ないけど、どうしてこうも人は自分の輪郭がぼやけてなくなりそうになる孤独感があるのか。幸せに見えていても、自分では何不自由なく思っていてもどこか隣に寄り添う孤独感があるのはなぜなのか。
うっすら霧がかかった街みたいな不安感が拭えない。
見て見ぬ振りしてきた色んなことが自分の中にあるからなんだろう。
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差し伸べられた手が実際の助けにならなかったとしても、手を差し伸べられた事実が心の救いになる。
気高い心を見失わない没落したお嬢様と貧しい少女の交流を描いた、柚木麻子流『小公女』。
主人公は貧しい少女であるところの、苦学生 真央。彼女の視点で小公女セーラであるところのお嬢様 四葉さんを描いている。ちなみに本作のセーラは少女ではなく歳を重ねた女性、資産を築いたのはお父様ではなくおばあちゃま、そしてラストがなんとも柚木麻子らしい。
オールノットが真珠のネックレスを指す言葉だと本作を読んで初めて知った。四葉さんのように、そして真央のように、ひとつひとつ堅実に積み重ねていくことで、けっしてほどけないオー -
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これまで読んだことのない、新しい小説だった、!
ストーリー展開は、全く予想つかない。
というか著者も、あまり先を決めすぎず書き進めたらしい。
主人公2人の行動は、客観的に見てたら「アタオカやん...」ってなることも多かったけど、
心理描写で共感できることはたくさんあったなぁ
私も友達が少ないほう。正直、友達の必要性をあまり感じずに生きてきた。めんどくさいと思ってしまうタイプ。
翔子が気づいた、「案外世の中の女友達の多くも、心の通わない時間をやり過ごしているのではないか」という感覚は、結構小さい時から思ってた...
でも30前にして、やっぱり人との関わりで喜べる瞬間たくさんあるなと思う。 -
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ネタバレSNSと言えば、インスタかFBばかりで、tiktokやツイッター(X)はあんまりよく知らないし、ほとんど観てない。
そういやインスタを見ていると気がつけばスレッズのページなっていることが最近良くある。
で、スレッズってなんか雰囲気良くないねんなぁ。例えば阪神ファンは藤川監督の采配とか梅ちゃんのリードを叩いている投稿、その叩いてるヤツを叩いている投稿。
トレイルランナーを叩く登山愛好者、ミニマリストを叩くコレクター、タレントを叩く批評家を叩くファン…まず、誰かを叩く投稿の多いこと。
それから、不器用にポジティブな投稿。「今日〇〇できただけですけど、一生懸命です誉めて」的なヤツ。
俺もここには -
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女性2人の出会いと別れ
序盤でえりこが「この世の中で一番価値あるものは時間」とはっきり書いている。
信頼関係も時間が必要と思う。何度か会っただけで親友と思い込んでしまうのは、その部分だけネジ曲がってしまったのかなと思う。
私もそんなに人付き合いは得意ではない。ここまでの狂気はないにしても2人ともにそれぞれ思い当たる節があって、自己中じゃダメだなとなぜか反省した。
それにしても、ご本人のエッセイを読むとお友達多そうでこんな感情抱かなそうな方なのに、2人の微妙な感情の違いを書き分けられてて作家の方って本当にすごいなと思う。
と同時に誰でも少しづつ色んな感情の側面があるのかなと安心した。 -
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柚木麻子さん。たぶん初かなあ。BUTTERも気になるけど前々からお気に入りにいれていたこちらから。電子書籍はボリュームがわかりにくいのよね。読み始めたらけっこうな大作でびっくり。恵泉女学園を創設した河井道という一人の女性教育者の一生、実に濃いし熱いしドラマティックだから、丁寧に描けばそりゃ長くなるわね。登場人物も知っている(ドラマとか本で)人たちばかりで、イメージしやすくて読みやすかった。
男女別学がどんどん減っている昨今だけど、女子校育ちの身としては、河井道が言っていたような女子校の良さというか意義は、やっぱり今も変わらずあると思うけどな。でもあるってことはまだまだってことでもあるな。 -
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恵泉女学園創設者、河井道の物語。
恵泉女学園とは、明治以後、日本全国に作られた外国人宣教師主導のキリスト教系学校とは異なり、河井道と一色ゆりが奔走して作ったキリスト教系女学校(著者柚木麻子も同窓生)。
そのため、河井道というカリスマ性を持つ女性の理想とする個性的な教育を施していた。
例えば、園芸に非常に力を入れており、戦時中に農芸専門学校を作り、のちに園芸短期大学になっている。
歴史上の数々の有名人がところどころに出てくるが、どこまでが作者の創作なのだろうか?
平塚らいてうなど女性解放運動に携わっていた数多の著名人も出てくるのだが、それぞれ主義主張が違い、決して一筋縄ではいかなかったのもよ -
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大学時からの友人、佐和子と実花。佐和子は義母が営む喫茶店を手伝いながら妊活をしていて、実花は芸能事務所でアイドルグループのマネージャーをしている。
いつものように喫茶店で話す2人だが、実花が急に「婚活する、私には時間がない!」と焦ったように言い出した事から、2人の間の時間が動き出す。
焦って婚活をする実花に違和感を抱く佐和子。
なぜ、こんな気持ちになるの?
既婚と独身の友人関係。
既婚同士の子あり、子なし。
ワーママか主婦か。
女性は常に周りからの「見えない常識、ひ非常識」に振り回されて生きている。
本当に大切なものは何?
自分にとっての幸せって何?
2人と一緒に成長出来る一冊です。