柚木麻子のレビュー一覧
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購入済み
自分にも重なる
ある二人の女性の人間関係がうまくいかなくなったところからストーリーが展開していきます
主人公のえりこは一見とんでもない人のように見えて、実は私と大して変わらないのではないかという疑問を抱かせます
人間関係の築き方や、人の気持ちを思いやるということがどういうことか、深く考えさせられる作品でした -
購入済み
こんな風に紹介されたら何でも読んじゃうな、と思わせる素晴らしい書評でした。
学生さんに読んでもらったら取っつきにくい名作も興味を持ってくれるんじゃないでしょうか。
少なくとも私が読まされたら全部読むね。図書室なんていう便利な物が身近にある生活は働き出したらそう無いですし。
私が一番笑ったのは白鯨とジェーン・エアです。 -
Posted by ブクログ
アンソロジーでは読んだことはありましたが、長編では初めての柚木麻子さん。また大河小説そのものも初めてでした。
河井道が日本女性に教育を、男女平等に…と強い発信をしてきた女性を、この『らんたん』で初めて知りました。
道が生涯を全うするまで、関東大震災、第二次世界大戦と明治・大正・昭和と激動の年を駆け抜け、今の日本女性が教育を受けられるのも、仕事も男性と一緒に働けるのも、道とその周りにいる女性たちが国と戦い続けてきた証なんだと感銘を受けた。
道の子どもへの教育の仕方は印象深い。各々の意見を持ってて問題ないような『多様性』を重視されていた。ここまで人間を客観的な目線で寛大な心を持ってるのは、令