柚木麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
実在の犯罪者をモデルにした獄中の梶井真奈子。独占インタビューをとろうとする週刊誌記者の町田里佳が彼女に翻弄され、知らず知らず洗脳されていく。
地の文が妙に読みやすい。それなりに難しい言葉や漢字も使っているのに。なんだか地に足がついているように感じる。
理由は何だろう。場面や心境がイメージしやすい描写なんだろうか。
食事の表現が豊かで、食欲が湧いてくる。
ちびくろさんぼの例えは見事。
こういうの、プロットの時点から仕込んでるんだろうか。それとも書いてる途中に思いつくんだろうか。後から組み込むのはけっこう難しく思える。
ラストは暖かくて良かった。
ただ犯罪関連への踏み込みや、風呂敷広げす -
Posted by ブクログ
ネタバレ木嶋佳苗をモチーフにした小説と聞き、興味が出てきて読んでみました。途中までは、梶井の殺人事件の真相が週刊誌の記者の主人公が解明するのかなと読んでいましたが,そういう小説ではなかったです。そこについては結局よくわからずで,もやっとしました。
この小説に分かりやすい物語はなく、人間関係をさまざまな角度から丁寧に描写することで、日々生きづらさを抱える読者にも所々、何かが刺さる描写や考え方が見つかるような小説なのかなと思いました。そんな感じなので、途中よくわからなくなってはきますが、なんだかんだ気になって最後まで読むことはできましたが、若干の中弛み感はいなめず。。
体型についての世間の厳しい目線や生 -
Posted by ブクログ
高級なバターを一度くらい買ってみよう。
そして梶井お勧めのバター醤油ご飯を体験してみたい。
どうしたって木嶋佳苗のルックスを頭に浮かべながら読んでしまう。
なぜあの人がモテるのか、当時すごく不思議だっので、この小説も興味津々で前のめりで読んだ。
記者の里佳が梶井容疑者の食を追体験することで自身が変化し、周りをも巻き込んでいくのがおもしろかった。
梶井容疑者がどうして男性たちを崩壊させていくのかも納得できた。
自分を愛する姿勢は学ぶものがあるけど、美味しいものばかり食べて幸せでいられるのは病気にならないうちだよなぁ。
やっぱり好感はもてない。 -
Posted by ブクログ
木嶋佳苗をレクター博士にするという発想からもう面白いし、フェミニズム作品としても読み応えがあった。読んでよかったなあと思う。
女だというだけで何かを弁えて生きなきゃいけないような、社会の嫌な閉塞感がありありと描写されてる。「もっと努力しろ、でも絶対に世界を凌駕はしない形で」なんかは特にそう、明文化してくれて嬉しくもあり苦しくもあった。
私も料理は嫌いじゃないけど、お料理教室って"花嫁修行中"みたいな人たち、もしくは優雅な主婦の集まりでしょ?っていう偏見があって、何となくフェミニズムに反する習い事のように思ってしまってた。けどよく考えたら全くそんなことない。健康に楽しく生きる