柚木麻子のレビュー一覧

  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    豪華なアンソロジー

    まずは参加している作家陣の豪華さです。そして、ユーミンの楽曲のとのコラボということで、面白くないわけがありません。個人的には綿矢りささんの「青春のリグレット」が好きでした。読んだ後で、楽曲を聞きなおしたくなるような一冊でした。

    #泣ける #切ない

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    2022年08月14日
  • さらさら流る

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    前情報なして読み始めて「お散歩ほのぼの恋愛小説かな?」と思ったのも束の間、柚月麻子先生がそのような作品を書くわけもなく…(好き)

    過去の恋人に撮られた裸の写真の流出と、周りの協力を得ながらそこから這い上がる主人公菫。リベンジポルノというかなり重い題材ではあるが、登場人物が少しずつ自分や自分の周りの人と重なるのがさすが柚月先生だなと思った。

    「今回は写真の流出という形で表に出ただけで、根っこにあるのは「女をモノ扱いする男」という問題です」というのがいろんな人の視点を通じて描かれていて、そうなんだよな〜と。それを小学生の祐の台詞として表面化させたりするのが良かった。

    光晴がコテンパンに罰を受

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    2022年08月01日
  • ねじまき片想い

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    報われない片想いを胸に秘め、大好きな彼の受難を先手先手で防いでいくスーパーガール。知恵もあり行動力もある主人公の、でも体当たり出来ない切ない恋が歯痒い。
    自分の心にねじを巻いてくれるのは自分だけ。
    自分の価値を他人の評価に委ねてはダメ。
    まだまだあった名台詞、何度もジワッときたし、何度もクスッとさせられた。
    恋愛小説?推理小説?冒険譚?成長物語?カッコいい人生の先輩たちや、一緒に足掻いてくれる仲間たちに、読後すぐまた逢いたくなる素敵な作品だった。

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    2022年07月31日
  • 奥様はクレイジーフルーツ

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    深刻な夫婦の問題だが、コミカル要素もあり、ついつい笑ってしまう場面がたくさん。きっかけがあればヒョイっと超えてしまうであろう境界線のギリギリ手前で戦う初美。頑張れ初美!と、ついつい応援したくなる主人公。また章ごとの果物にも女性心がくすぐられる。ももの種のところなんて共感(笑)
    両極端にあるものなのに、全てを手にすることはなかなか難しいのだと、二十代の時にはわからなかったものがつまってる。とてもおもしろかった。同年代の友人におすすめしたい本。様々な意見が飛び交い、話に花が咲くであろう。

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    2022年06月16日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    すごい

    相変わらず柚木さんの作品は読んでて、丁寧な描写のため安易に想像できる素晴らしい料理達!なんじゃこれめっちゃ美味しそう!と刺激された食欲が、人間らしいというか、あー、、、、って感じの女のドロドロした闇や裏切りを見せられて、ズーーーンと凹んでって、やっぱ元気なときにしよう、、、、っていう、、、なんとも言えない後味を残してくれます

    自分がどっちかって言うと、リカ達のキラキラ系頑張る女子ではなく、カジマナのような外見なので、なるほど納得な部分多い

    美味しいもの食べて、太って何が悪いって感じ
    食べたいもの我慢して、痩せるのが本当にいいのか?

    、、、って思っても、やっぱ骨の髄まで「痩せ

    #深い #切ない #怖い

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    2022年06月01日
  • 名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)

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    フランス文学、日本文学、イギリス文学、アメリカ文学、いろんな名作と云われる本が出てきて楽しい!紹介されてる名作文学の抜粋部分を読むだけでも楽しめるし、柚木麻子さんの書評には共感フレーズが大量に出てくる。そして昔の本なのに、今の時代の自分と重ねてしまう女性主人公の作品を多数発見。読まなければと思わされるような文学がたくさん!さぁ、まずは何から読もうかな。あぁ、私の本の読み漁り時期はまだまだ終わらなさそう。

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    2022年05月04日
  • 名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)

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    フランス文学、日本文学、イギリス文学
    アメリカ文学、の順に分類して書かれている。
    古くは、1600年代から、1900年代に書かれた古典の名作について、クスッと笑えたり、エスプリに満ちた解説で、楽しいエッセイでした。

    かなり昔、読んだ筈の本が、こんな内容だったのか!
    と言う感じで、自分が全く理解していなかったのと、忘れてしまった事で、まるで別の本の様!

    未読の本も、読んでみようかなぁ、と思ってしまう話術?文章で、眼の前で、話しを聞いている様な楽しさ、流石ですね。

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    2022年04月28日
  • さらさら流る

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    ネタバレ

    よかった。
    元彼が、ミソジニーから抜けきれてなくて、無意識でごりっごりの性差別しながら、悪いことを悪いことだと受け止めきれずにいて、その立場から見た世界の描写が秀逸だなと思った。
    本当に酷くて取り返しのつかないことをしたのに、いつまでも自分ごととして受け止めきれない元彼の呑気さに腹が立った。実際こういうものなのだろうか。
    また、性被害に遭って男性が怖くなったり全てがしんどくなったりしている主人公の心情や行動もとても共感できるもので、読んでいて辛くなったし、でもこれを描く物語があったことに救いを感じた。
    また、性被害の加害者が、昔はかけがえのない大切な相手であった事、それと被害の落差がものすごく

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    2022年04月04日
  • その手をにぎりたい

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    確かなものとは 安定、確かなもの、贅沢とは何か。
    Chapters2月。
    冒頭から一章ずつ丁寧に読みたいと思わせてくれた作品。鮨屋の常連になりたくなった。仕事に恋愛に、自分の居場所とは何か。結局は自ら経験し納得しないと変われない。時代に翻弄され踊る人、じっと見守る人、根を張って確かなものを積み上げんとする人。バブルの時代を追体験すると同時に、いつの時代も変わらない個々人の迷いのようなものを感じた。年齢的にも考えさせられた。
    著者の他書も読んでみたい。

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    2026年01月04日
  • さらさら流る

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    久しぶりに一気読みしてしまった。そもそも暗渠に目をつけたの「おお…!」ってなるし、冒頭暗渠巡りのシーンから「うわぁ…すごい…めっちゃ好き…」ってなってた(語彙力ないな)話の要所に暗渠、川、海で人物とか状況を象徴するのシンプルに天才かと思う…そして各人の人間味がいい、そんでもって情景描写が良すぎた。読んでて何回もため息でた。「ナイルパーチの女子会」は読んだけど、柚木麻子の他の本も読もうと思った。本屋であらすじ読んだだけではおそらく読んでないから、この本を薦めてくれたY氏に感謝。

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    2022年02月15日
  • ねじまき片想い

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    ねじまき片思い
    おもちゃプランナーとしてできる女性 富田宝子
    美人で仕事ができて満点な女性
    ところが さえない男性に片思いを継続
    その男性の為 献身的に尽くす事で 色々なハプニングが発生 
    また より完璧な女性になっていく
    TVドラマ化か映画化したら面白いな

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    2022年01月23日
  • さらさら流る

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    相変わらず
    細やかな情景を空想しながら読み進め次の展開が気になって仕方なくなる大好きな柚木さんの作法。
    東京が暗渠だらけということも初めて知って
    興味深く色々調べたくなった

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    2021年11月29日
  • 名作なんか、こわくない

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    今まで外国文学にほとんど触れてこなかったことを恥じ、外国文学の「ザ名作」に手を出す今日この頃。
    次に読むべき作品が見つかるかしらと何気なく手に取ったこの本だが、なかなかどうして私のツボをがんがんついてきた。
    柚木氏の日常の話から作品の紹介へとつなげていくのだけど、それがまた滑らかで柚木氏の日常を垣間見ていると思いきや、いつのまにか作品の世界に入り込んでしまっている。
    そしてこの柚木氏の日常の話、いわばエッセイが面白い。軽妙洒脱な語り口の一方で、さらりと至言も残しているのがいい。文章の軽重のコントロールがお上手。個人的には確定申告のエピソードを織り混ぜた「居酒屋」の紹介が秀逸だと思ったな。
    さら

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    2021年09月24日
  • ねじまき片想い

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    レビュー数も少ないのであんまりなのかな…と思いつつ読んでみたところ、これが見事にツボに。誰もが手にしたであろうおもちゃと柚木先生お得意の悩める女性の描写、面白くない訳がなかった。
    ご都合主義な展開やダメ男・重い女感は少々あるものの、恋する人のために暗躍する宝子のカッコよさが輝いていて、読んでいて楽しい。おもちゃ箱の中を見ていたあの頃と同じくらいワクワクしました。「好き」がある人間は強い。

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    2021年08月26日
  • 本屋さんのダイアナ

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    絶対に読んで欲しい一冊

    今まで出会った本の中でもトップクラスで好きな本。ダイアナと彩子という正反対な二人のそれぞれの視点で描かれ、どちらの気持ちも共感できた。
    作品の中に登場するたくさんの本もまだ読んだことのない本を読んでダイアナをもっと深く知りたいと思った。

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    2021年03月14日
  • 名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)

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    フランス、日本、イギリス、アメリカの「名作」を読み解く、書評というかエッセイ集。

    フランス文学と日本文学のチョイスが特に柚木さんっぽくてよいな〜〜と思った。

    ラクロ「危険な関係」の項がすき。そんなことで負けるあなたじゃないでしょ、メルトイユ公爵夫人。

    日本文学編は、全て昭和の女性作家作品。そういえば日本の女性作家は今まであまり読んでこなかったなと後悔。いくつかポチッた。社会に抑圧されながらもしたたかであっけらかんと生きていく日本の女性たち。柚木さんの作品のルーツを何となく感じた。
    〝女の子は誰かのものになんてならず、のびのびと感性の翼を羽ばたかせるべきなのだ。〟(「アップルパイの午後」)

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    2021年03月13日
  • 名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)

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    柚木さんのエッセイを含んだ本を紹介するための本。
    柚木さんの作品と同様に女性が主人公の作品ばかりです。
    紹介される作品もその時代や境遇に抗うだけの主人公ばかりではなく、様々なタイプの女性が主人公で新鮮味も失われず面白そうな作品をたくさん知ることができました。
    またさすが作家さんというべきか、作品への愛が深いのか柚木さんのエッセイもおもしろく読めます。
    海外作品をたくさん知ることができるのもよかった。
    次何を読もう、となったら開いてみるようにします。

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    2021年01月30日
  • 名作なんか、こわくない

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     タイトルの通り、古典の名作など、自分からは絶対に手に取らなさそうな本達が、柚木さんの軽快な語り口でとても興味が沸きました。
     第二弾希望です!

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    2021年01月02日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ネタバレ

    1人めの養老先生の「私の人生は「不要不急」なのか?」という問いでガツンと来る。数に限りがある人工呼吸器を若い患者、高齢の患者どちらに使うかで、現実にトロッコ問題が発生しているとは。「トライアル・アンド・エラー」ではなく「トライ・アンド・エラー」という表現は相変わらず気になる。伊藤隆敏さんのページにもあるように現金給付は一律じゃなくてもよかったんじゃないかと思う。ブレイディみかこさんのページにあるように普段質問しなかった子がオンラインだと質問するようになったみたいな予想していなかった変化は今後も起こるだろう。

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    2020年09月22日
  • ナイルパーチの女子会

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    自分にも重なる

    ある二人の女性の人間関係がうまくいかなくなったところからストーリーが展開していきます
    主人公のえりこは一見とんでもない人のように見えて、実は私と大して変わらないのではないかという疑問を抱かせます
    人間関係の築き方や、人の気持ちを思いやるということがどういうことか、深く考えさせられる作品でした

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    2020年01月12日