柚木麻子のレビュー一覧

  • さらさら流る

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    ネタバレ

    よかった。
    元彼が、ミソジニーから抜けきれてなくて、無意識でごりっごりの性差別しながら、悪いことを悪いことだと受け止めきれずにいて、その立場から見た世界の描写が秀逸だなと思った。
    本当に酷くて取り返しのつかないことをしたのに、いつまでも自分ごととして受け止めきれない元彼の呑気さに腹が立った。実際こういうものなのだろうか。
    また、性被害に遭って男性が怖くなったり全てがしんどくなったりしている主人公の心情や行動もとても共感できるもので、読んでいて辛くなったし、でもこれを描く物語があったことに救いを感じた。
    また、性被害の加害者が、昔はかけがえのない大切な相手であった事、それと被害の落差がものすごく

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    2022年04月04日
  • その手をにぎりたい

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    確かなものとは 安定、確かなもの、贅沢とは何か。
    Chapters2月。
    冒頭から一章ずつ丁寧に読みたいと思わせてくれた作品。鮨屋の常連になりたくなった。仕事に恋愛に、自分の居場所とは何か。結局は自ら経験し納得しないと変われない。時代に翻弄され踊る人、じっと見守る人、根を張って確かなものを積み上げんとする人。バブルの時代を追体験すると同時に、いつの時代も変わらない個々人の迷いのようなものを感じた。年齢的にも考えさせられた。
    著者の他書も読んでみたい。

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    2026年01月04日
  • さらさら流る

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    久しぶりに一気読みしてしまった。そもそも暗渠に目をつけたの「おお…!」ってなるし、冒頭暗渠巡りのシーンから「うわぁ…すごい…めっちゃ好き…」ってなってた(語彙力ないな)話の要所に暗渠、川、海で人物とか状況を象徴するのシンプルに天才かと思う…そして各人の人間味がいい、そんでもって情景描写が良すぎた。読んでて何回もため息でた。「ナイルパーチの女子会」は読んだけど、柚木麻子の他の本も読もうと思った。本屋であらすじ読んだだけではおそらく読んでないから、この本を薦めてくれたY氏に感謝。

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    2022年02月15日
  • ねじまき片想い

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    ねじまき片思い
    おもちゃプランナーとしてできる女性 富田宝子
    美人で仕事ができて満点な女性
    ところが さえない男性に片思いを継続
    その男性の為 献身的に尽くす事で 色々なハプニングが発生 
    また より完璧な女性になっていく
    TVドラマ化か映画化したら面白いな

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    2022年01月23日
  • さらさら流る

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    相変わらず
    細やかな情景を空想しながら読み進め次の展開が気になって仕方なくなる大好きな柚木さんの作法。
    東京が暗渠だらけということも初めて知って
    興味深く色々調べたくなった

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    2021年11月29日
  • 名作なんか、こわくない

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    今まで外国文学にほとんど触れてこなかったことを恥じ、外国文学の「ザ名作」に手を出す今日この頃。
    次に読むべき作品が見つかるかしらと何気なく手に取ったこの本だが、なかなかどうして私のツボをがんがんついてきた。
    柚木氏の日常の話から作品の紹介へとつなげていくのだけど、それがまた滑らかで柚木氏の日常を垣間見ていると思いきや、いつのまにか作品の世界に入り込んでしまっている。
    そしてこの柚木氏の日常の話、いわばエッセイが面白い。軽妙洒脱な語り口の一方で、さらりと至言も残しているのがいい。文章の軽重のコントロールがお上手。個人的には確定申告のエピソードを織り混ぜた「居酒屋」の紹介が秀逸だと思ったな。
    さら

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    2021年09月24日
  • ねじまき片想い

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    レビュー数も少ないのであんまりなのかな…と思いつつ読んでみたところ、これが見事にツボに。誰もが手にしたであろうおもちゃと柚木先生お得意の悩める女性の描写、面白くない訳がなかった。
    ご都合主義な展開やダメ男・重い女感は少々あるものの、恋する人のために暗躍する宝子のカッコよさが輝いていて、読んでいて楽しい。おもちゃ箱の中を見ていたあの頃と同じくらいワクワクしました。「好き」がある人間は強い。

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    2021年08月26日
  • 私にふさわしいホテル

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    ネタバレ

    文学新人賞を受賞した加代子、本格的に小説家の道を歩もうと思うのだが、何故かこの賞に人気アイドルもW受賞で加代子は全く目立てず。加代子の受賞は全く蚊帳の外。これに怒った加代子は大物の男性作家である東十条宗典を出し抜いて彼の執筆枠を横取りする。この東十条も熱いお爺ちゃん。加代子との対決を楽しむようになる。この2人の対決がとてもコミカルだけど作家の苦悩を考えると他人ごとではいられない。作家の世界は厳しい。それだけ個性の強い、批評に負けない図々しさを有する人が、本屋の陳列棚に作家のスペースがあるんだと尊敬と感動

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    2021年06月25日
  • 私にふさわしいホテル

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    新人賞は獲ったがその先になかなか進めない新人作家、中島佳代子がパワーとハッタリ、成功に対する執念で文壇の海を貪欲に泳いでいく。最初は無理して泊まった「山の上ホテル」で階上で缶詰になっている大物作家東十条の執筆の邪魔をして原稿を落として自分の短編を捻じ込むためにさてどうするか?から始まるのだがその解決法が可愛らしく思える程次々出てくるピンチに対する対処が大学の先輩編集者遠藤他を巻き込んでどんどん豪快になっていく。これが痛快かつ表現者の闇の深さをびりびり感じてページをめくる手が止まらない。東十条初め嫌な奴!なのに後半は掌返してしまう。実際の作家達や読書メーターまで出てきてにやり。最終章こうきたか!

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    2021年06月23日
  • 本屋さんのダイアナ

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    絶対に読んで欲しい一冊

    今まで出会った本の中でもトップクラスで好きな本。ダイアナと彩子という正反対な二人のそれぞれの視点で描かれ、どちらの気持ちも共感できた。
    作品の中に登場するたくさんの本もまだ読んだことのない本を読んでダイアナをもっと深く知りたいと思った。

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    2021年03月14日
  • 名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)

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    フランス、日本、イギリス、アメリカの「名作」を読み解く、書評というかエッセイ集。

    フランス文学と日本文学のチョイスが特に柚木さんっぽくてよいな〜〜と思った。

    ラクロ「危険な関係」の項がすき。そんなことで負けるあなたじゃないでしょ、メルトイユ公爵夫人。

    日本文学編は、全て昭和の女性作家作品。そういえば日本の女性作家は今まであまり読んでこなかったなと後悔。いくつかポチッた。社会に抑圧されながらもしたたかであっけらかんと生きていく日本の女性たち。柚木さんの作品のルーツを何となく感じた。
    〝女の子は誰かのものになんてならず、のびのびと感性の翼を羽ばたかせるべきなのだ。〟(「アップルパイの午後」)

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    2021年03月13日
  • 名作なんか、こわくない(PHP文芸文庫)

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    柚木さんのエッセイを含んだ本を紹介するための本。
    柚木さんの作品と同様に女性が主人公の作品ばかりです。
    紹介される作品もその時代や境遇に抗うだけの主人公ばかりではなく、様々なタイプの女性が主人公で新鮮味も失われず面白そうな作品をたくさん知ることができました。
    またさすが作家さんというべきか、作品への愛が深いのか柚木さんのエッセイもおもしろく読めます。
    海外作品をたくさん知ることができるのもよかった。
    次何を読もう、となったら開いてみるようにします。

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    2021年01月30日
  • 名作なんか、こわくない

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     タイトルの通り、古典の名作など、自分からは絶対に手に取らなさそうな本達が、柚木さんの軽快な語り口でとても興味が沸きました。
     第二弾希望です!

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    2021年01月02日
  • コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線

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    ネタバレ

    1人めの養老先生の「私の人生は「不要不急」なのか?」という問いでガツンと来る。数に限りがある人工呼吸器を若い患者、高齢の患者どちらに使うかで、現実にトロッコ問題が発生しているとは。「トライアル・アンド・エラー」ではなく「トライ・アンド・エラー」という表現は相変わらず気になる。伊藤隆敏さんのページにもあるように現金給付は一律じゃなくてもよかったんじゃないかと思う。ブレイディみかこさんのページにあるように普段質問しなかった子がオンラインだと質問するようになったみたいな予想していなかった変化は今後も起こるだろう。

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    2020年09月22日
  • ナイルパーチの女子会

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    自分にも重なる

    ある二人の女性の人間関係がうまくいかなくなったところからストーリーが展開していきます
    主人公のえりこは一見とんでもない人のように見えて、実は私と大して変わらないのではないかという疑問を抱かせます
    人間関係の築き方や、人の気持ちを思いやるということがどういうことか、深く考えさせられる作品でした

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    2020年01月12日
  • ねじまき片想い

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    普通のラブコメ的な話かな?と思ったら、
    柚木さんお得意のミステリーエンターテイメント作品でした。
    アッコちゃんシリーズや、あまからカルテットが好きな人は絶対好きなやつ。

    主人公の富田宝子(タカラトミー!)だけでなく、他の登場人物もきちんとキャラ出ているのがさすが。
    おもちゃプランナーとか、浅草の街とか、すごく魅力的に見えます。

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    2018年10月16日
  • 名作なんか、こわくない

    nao

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    こんな風に紹介されたら何でも読んじゃうな、と思わせる素晴らしい書評でした。
    学生さんに読んでもらったら取っつきにくい名作も興味を持ってくれるんじゃないでしょうか。
    少なくとも私が読まされたら全部読むね。図書室なんていう便利な物が身近にある生活は働き出したらそう無いですし。
    私が一番笑ったのは白鯨とジェーン・エアです。

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    2018年09月01日
  • 本屋さんのダイアナ

    購入済み

    純粋に

    最後まで良かった。自分の子供にも読んでもらいたい作品です。

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    2018年06月12日
  • 名作なんか、こわくない

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    面白かった。読書好きとしては、バイブルとして置いておきたいほと。専攻の関係で取り上げられているフランス文学はだいたい読みましたが、尻の青い大学生の頃にはいかに内容がわかってなかったか思い知らされました。熟年になった今こそフランス文学の魅力がわかるのでは、と強く実感。日本文学、外国文学含めもう一度じっくり読んでみなければ、と思わせてくれます。文学の魅力を噛み砕いて教えてくれた、軽妙な作品でした。スカーレットオハラのドレス、思わず検索してしまいました。

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    2018年04月05日
  • 名作なんか、こわくない

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    ネタバレ

    「ダウントン・アビー」が観たくなる不思議な名作案内。
    狼なんか怖くないってことかな赤ずきんちゃん。

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    2018年03月22日