柚木麻子のレビュー一覧
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ネタバレ津田梅子から戦後まで、連綿と続くシスターフッドの物語。
メインは、恵泉女学園の創始者、河井道と教え子の一色ゆり。
解説は村岡恵里で、もしやと思ったら村岡花子の義理の孫だった。
明治~昭和まで、活躍した女性たちがたくさん登場するが、みんなそれぞれに考えがあり、決して一枚岩ではない。
それでも、女性の地位向上のためにゆる~く連帯する様子がシスターフッドなのか。
しかし、登場する男性は総じてクズばかり。
まともな男が、ゆりの夫の一色乕児しかいない。
あ、新渡戸稲造も良い男に描かれていた。
有島武郎に至っては、相当ひどい書かれようである。
その有島が、道の心の闇を照らす亡霊として、死後も登場し -
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著者の主張と行動に賛同し、河出書房からの出版を待って購入。
レクター博士を想起させるサイコスリラー張りの序盤、カジマナに引きずられるように読んだ。脇役と思っていた伶子の狂気じみた行動にもゾクッとした。
「私の七面鳥を食べに来てくださいね。きっと」の里佳の言葉に泣き出すカジマナ。二人の関係は友達の領域に発展するのかな?と思いきや、カジマナは獄中結婚し里佳を突き離す。
一方で、里佳は人間関係の積み重ねや食との関わりの中で、里佳らしく成長していく。
人それぞれの過去を抱えながらも、もがきながら、自分らしく成長していく…著者の描く女性像は好きだ。
英語版でも読めるようになりたいなあ。 -
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短編小説集
全編共通したテーマとしては、女性の自立でしょうか
まぁ、例外的な作もあるけれども
大体は柚木麻子さんのいつも通りのテイストなシスターフッドの物語
・Come Come Kan!!
新人賞を受賞したものの、次作について編集者からダメ出しされ続けて、掲載されない新人作家の覚子
そんな彼女は打ち合わせが行われていた文藝春秋のサロンにある菊池寛の像に話しかけられる
そこで語られる菊池寛の思いとアドバイス
文藝春秋は菊池寛が始めた会社だとか、芥川賞と直木賞は菊池寛が始めたとか、サロンも昔ながらの文豪同士の交流の場として作られたとかの情報は知ってる
「オール讀物」も、どんな人でも発言 -
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主人公と同じくらいの年齢なのでブッ刺さりました。
ラストは割とおとなしく収束していったなあという印象ですが、初めから8割くらいまではかなり面白かったです。
カジマナ、カジマナに翻弄される主人公、男女の埋まらない溝、はっきり言って不愉快になるような描写が多いのに、なぜか読み進めてしまう。
個人的にバターが嫌いなので、こってり料理の描写はサッと斜め読みした。
また、あっさり味を否定するカジマナを残念に思った。玲子の作る滋味料理は絶対に美味しいはず。
イギリスではフェミニズム小説として評価されているとのことで、女性視点の生きづらさについて、登場人物たちから語られるシーンは多い。
また、男性の生 -
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75歳の正子が、炎上や再就職、メルカリ、家族や旧友との再会など、現代社会の出来事に真正面から向き合っていく物語。
読み始めは『ランチのアッコちゃん』シリーズのような軽やかさを予想していたけれど、実際には「今の時代をどう生きるか」というテーマを、ユーモアを交えながら描いた作品だった。
『風と共に去りぬ』を巡る価値観の変化や、「過去にこだわろうにも、未来がない」という言葉など、考えさせられる場面も多い。
一方で、メルカリや遺品整理といった身近な題材は共感しやすく、柚木麻子さんらしい食べ物の描写も健在だった。
少し都合よく物事が進みすぎると感じる部分はあったものの、それも正子自身の行動力があ -
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「どんな女だって自分を許していいし、大切にされることを要求して構わないはずなのに、たったそれだけのことが、本当に難しい世の中だ。」
海外でも高い評価を受けた話題作。
「こうあるべき」という枠に縛られず、誰もが自分らしい生き方を選べたらいい、という理想を語るだけではなく、本当にそうした生き方を選べる社会になっているの?という視点が根底にあるように感じた。
普段目には映りにくい、社会の歪みの結晶のようなカジマナ。
こうしたテーマを真正面から描き、それについて多くの人が議論する場を生み出したこと自体に、大きな意味があったのかもしれない。
個人的には、人間関係そのものの機微や駆け引きに焦点を当てた