柚木麻子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
映画を観た後に、原作が気になり読みました。
なんでこんなに強くて脆いあの時期の女の子の気持ちを繊細に描けるのだろうと感心するし、涙が出ました。今まで読んだ本では描かれていなかったような、奥の奥の誰にも見透かされたくない女の子の気持ちを読みました。
映画で感じた朱里のいやらしさを言語化してくれる第4章が特に好きでした。そんな彼女も抱えるものがあったのだよなあ、人はみんなどこかにコンプレックスを抱いていて、きっとそんな自分に嫌気を感じながら、それでも他人と生きていくしかないんだよなあ、と思うなどしました。
とにかく柚木さんの若い女の子の解像度の高さに驚き、まだまだこのクラスの別の子の話を読みたいと -
Posted by ブクログ
ネタバレ・『BUTTER』で話題の直木賞作家、柚木麻子さんの旧作を読んでみる
・産まれ/環境に恵まれた商社勤めのプライド激高(?)主人公栄利子、自信の無い主婦ブロガー翔子が出会い、お互いの同僚知人友人も巻き込みながら、お互いの人生を逆回転させて行く様な話
*こういう人いる(た)ー!&自分にもこういう面が無かったとは言えない
・脚色された部分はあるにせよ、育った環境や経験が人格形成にどれだけ影響を及ぼすか、、の解像度が高くてゾクゾクした
・立場によって受け取り方が大きく違う小説なのではないか、と今回は特に思った。女性/男性/既婚/未婚/親/子供/他、どんな見え方がするのか機会があれば話してみたい
・朝井 -
Posted by ブクログ
明治期の歴史的に有名な人々が数多く出てきて、みんな知人だったんだぁ〜なんて思った。
キリスト教に元づいた思想、理念なのだろうが、河井道は、シェアの精神、明るく前向きで強く、生涯、教育者として生きる姿勢が素敵。
そして、戦後の新しい日本を創ることにも寄与された。
古い日本は男性社会で、女性の立場が弱いのに、明治期に進歩的で自立した考えを持っている方たちがいることに驚いた。
河井道の場合は、父親が働かなくなって、母親が強い人の家庭だったのも女性の自立の一因になったのだろう。
シスターフッド、女性同士の強い絆、家族…分け隔てなくシェアする、明るく前向きな心の持ち主の道。
そのシスターフッドに -
Posted by ブクログ
昨年末にロンドンに旅行に行った際、現地の書店で「Hooked」Published in March 2026の広告を見て知った。Asako Yuzukiという作者さん、てっきり日系の英国で活躍されている作家さんなのかな?と思っていたのだが、めちゃくちゃ有名な日本の作家さんだった…。
そこで知ったのだけど、いま日本文学が英語圏で有名なんですね。特に柚木麻子さんのBUTTERが2025年に英国の文学賞を取ったとかなんだとか。全然知らなかった。
最初から最後まで歪んだ話だと思った。割れた鏡越しに世界をのぞいているような、全員が狂っているという感想を持った話。最後まで誰にも共感できなかったし、キモ -
Posted by ブクログ
NOが言えないっていうより、YESしか言えないんじゃねえの?
認めたくないけれど、力強く肯定されることにずっと飢えていたのかもしれない。
全力で頑張れ。結果はちゃんと付いてくるはずだ。
面白いと思ったらすぐ行動きうつす、だから色んな発想が形になる。
あなたって、結局、怖がりなのよ。自分にとって居心地の良い生き方を追求するのが怖いのよ。それは逃げじゃないのに。
優れたアイデアっていうのは、豊かな人生から生まれる。
あきらめだけは早いんです。ダメって思ったら、ぱっと離れて、次の手考える。いちいち、落ち込まない。身をすくませているうちに、何かは出来るかもしれないじゃないですか。
認めたくはない。でも -
Posted by ブクログ
“絆”とあちこちで叫ばれる時期がある。
コロナ禍、災害時には、人との人との絆のありがたさ、大切さは一層とりあげられる。このような危機的状況に改めて繋がりを意識する人は、環境に恵まれた人かもしれない。
大災害のような誰からも明らかな不安定下の状況でなくても、日々難しい課題に晒されながら孤立して生きる人や子どもは多くいる。
ずっと信頼できる大人が周りにいなかった子ども、失敗が許される安心安全な子ども時代を送れなかった人。そういった、今を孤立して生きている人にとって、絆とは、言葉が一人歩きして遠いものになっているかもしれない。人と繋がるのは体力を使うし傷つくリスクを抱える。でも、オール・ノットの物 -
Posted by ブクログ
商社勤務、容姿も美しく育った環境に問題もない栄利子と、専業主婦ブロガーで家庭環境があまりよくない翔子。一見、正反対の2人だが、偶然出会い意気投合。友達になれると思っていたが…。
お互い友達がいないという共通点があり、気のおけない友達とすごす時間、人との距離の測り方などが分からない。キラキラした友情を見るたびに羨望と自分に何が足りないのか?と憂鬱な気分になる栄利子の描写がたびたびある。わたしも友達は多くない方なので、共感はできた。
栄利子の翔子へ抱く気持ちは、友達になりたい、から、次第に執着じみたものへと変わっていく。
栄利子は翔子と友達になりたいというよりも友達というものを祥子と作り上げたい、 -
Posted by ブクログ
栄利子のヤバさにびっくりしちゃったけど、栄利子は女友達に対して極端な愛情みたいなものを完璧に求め過ぎてるだけなんだなと思った。彼氏に重いってフラれる女子と似たような感じ。オンリーワンの恋人とか親とかに対する感情を女友達に抱いてるから、重くて避けられる→避けられるのを感じて周りが見えなくなるから自分勝手になってますます嫌われるパターンなんじゃないかなって思った。何事も適度なゆるさとバランスが大切。。。翔子にはあまり共感できなかった。ただ、色々と意識低めのゆるい専業主婦のブログは人気が出そう。どこかで見下して安心できるからか?
他人任せ過ぎる翔子と、他人に自分を押し付ける栄利子、女友達以外尊重しな