柚木麻子のレビュー一覧
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栄利子は最後までヤバい奴だし全く共感できないんだけど、それでも人並みに人間関係を作れるようになりたくて必死にもがいてるところは応援したくなる。
終盤までどんよりするような展開が続くけど、ラストは、これといった救済も大きな変化もないけれど、それでも静かに栄利子も翔子もほんの少し前に進むことができてちょっと希望が見える終わり方でよかった。
Butterとこれの2冊しか読んでないけど、カジマナや栄利子みたいな常識から外れたキャラクターは、全く理解の及ぼないモンスターとして描けばそれでも話としては成立すると思うのだけど、しっかり内面や思考を描いて、共感はできないけどこいつはこういう人間なんだな、と -
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日本では2017年に刊行、その後著名翻訳家が手がけた英語版他が出版。2024年にはイギリスで大ヒットとなり主な書籍大賞を多数受賞。
言われて気づいたのだが、本作品は日本で起こった連続不審死事件をなぞる形で話が進む。犯人を追いかける女性誌記者が、スクープ記事を求めて拘置所で犯人に接するうちに、心身ともにグロテスクに引き込まれていく。その変化が周囲との軋轢を生む。
なんでイギリスで売れたのかは本文だけではピンとこなかったのだが、フェミニズムを象徴する作品として受け入れられたことをあとに知る。なるほど。
書店に山積みされているが、手に取って後悔しない作品だろう。 -
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女あるあるが沢山散りばめられていて、とても面白かった!!最後以外は。結末が案外あっさりしていた印象。
女のギスギスを直に感じた。あぁめんどくさいなこんな友達いたら、と素直に思ってしまった。
絶対江里子なんかと友達になりたくない。反対に私は翔子に「共感」していた。ぜひ友達になりたいと思った。
しかし、友達ってどこの基準からできるのだろうか?言われてみれば、「共感」からご飯に行ったり、お出かけ行くようになったりしたのかな。友達ができない、ってなんだろうと思った私はおめでた、なのかもしれない。だけど、読んでいたらなんとなくわかる。2人に足りていないものが何か。
ナイルパーチ、あんまり関係ないと思 -
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面白かった!
なんだかノリスケ達がえらい大人に思える時もあれば、しっかり中学生の思考で安心した。
こんな露骨ではなかったがどの学校にもカーストはあるんだなぁと思った。
スーさんのおっとりしてるのに芯がまっすぐなところがすごい好きだった。
王妃のことも、こんなワガママすぎてやばいと最初は思ったが、中学生で可愛いかったらもう世の中の全てを手に入れたと思っちゃうよな…と思ったり、大人になった今はまぁ仕方ないのかなと思うが、当事者たちにとっては世界の全てで、もがかないといけないことなんだなと思った。
ノリスケの最後の怒りはもっともだったが、なんだか王妃の行動に拍子抜けした。
その行動できるなら、も -
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菫と光晴の出会いは唐突だった。東京は暗渠が多いのはブラタモリを見て知っていたけどその理由が東京オリンピック前に街の景観を整える為にたくさんの川を暗渠にしたと言う事だ。目から鱗だった。
この足の下には隠れた水の流れがある。18歳の春人生で最初にそれを菫に教えたのは光晴だった。しかし22歳のあの夏一緒にいてもこんなに惨めで菫が菫である事を忘れさせ、いたたまれない気持ちにさせる男とはもう会うべきではないと決死の覚悟で断ち切った。凄い決断だと思った。次の日からの生活を想像するだけで自分には絶対できない。
暗渠の下を流れる淀んだ汚い川でも心がけ次第で時間は掛かるが自然の持つ力がいつか浄化してくれたのでは -
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ネタバレオーディブルで聴いた。
女子教育というものが、戦前は当たり前ではなかったことに改めて衝撃を受けた。女性参政権もなかったのは、うっすら学校で習って知っていたけれど、想像をしたことがなくて、女性の人権がなかったんだなと思った。
私もキリスト教の女子校出身なのだけれど、自分の学校は戦争中どんなふうだったのかも気になった。
祖母が、戦時中は女子は学校ではなく工場で働かされたと言っていたのを思い出した。
道先生や、様々な先人たちのおかげで、日本でも女性が教育が受けられるようになったんだなと思った。
『一房の葡萄』の有島武郎が嫌な奴で出てきて、そんなキャラだったのか!と驚いた。(有島武郎については、一房