柚木麻子のレビュー一覧
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2007年(平成19年)〜2009年(平成21年)にかけて発生した、首都圏連続不審死事件という実在の事件が元になった作品。
「BUTTER(バター)」という題名の通り、こってりさを感じた。特に、バターを使っているシーンでは、読むだけで太るような気がした。
人は背景を何も知らないのに、身長や体型などの表面的なところだけしか見ていないのに、攻撃することがある。そして、それによって傷付く人がいる。人を変えてしまうこともある。人は自分が一番大事であり、それは悪いことではない。けれど、周囲に迷惑をかけるくらいなのは、信頼や関係構築がないとできないことだ。
また、自分の適量を知ることは生きていく上で役に立 -
Posted by ブクログ
モチーフになった事件は知っていたけれど、気になってしまって改めて色々調べたら
彼女の文字の綺麗さに驚いた。
モチーフにしつつも、現代の女性の生きづらさに言及されている感じ。
いまは変化していて、いろいろな家族の形があるけれどまだ根底には女性は男性をケアするべきという考えはあるんだよなぁと思う。めちゃめちゃ仕事が忙しかった頃に「嫁が欲しいよ〜」とふざけて言った記憶もある。
食べ物のシーンがたくさん出てくるのだけど、あの恵比寿の有名フレンチや手の込んだ料理よりバター醤油ご飯が食べたくなったよ。
一番好きなフレーズ
「おもてなしを頑張り過ぎるのは日本人の悪いクセ、何もかも一人で完璧にやろうと -
Posted by ブクログ
主人公の里佳がカジマナと会って話すようになってから、彼女が第二のカジマナになってしまうのでは、と読み進めるにつれて、じわじわと怖かった。
1人の人間が他の人間に与える影響は大きいかもしれないけれど、結局は自分の人生であって、自分で選択をして生きていかなければならないと改めて思った。
度々カタカナで表記される"カジマナ"がなんとなく好き。あと表紙も。料理に関する表現が繊細で、読書をこれまでしてこなかった私が読んでも、頭にはっきりと料理の形が浮かぶ。思わずバター醤油ご飯も作って食べた。ご飯の上でゆっくりと溶けていくバターは、一見ご飯の表面だけに付いているかと思いきや、じわ〜とし -
Posted by ブクログ
「強炭酸エナドリ短編集」のコピーは言い得て妙!考えた人は天才だと思う!
日々、我々は悪意のないレッテルに少しずつ傷ついていたり、違和感を感じたりしているんですね。そのことにあらためて気づかされた。
たとえば「女性・子どもにおすすめ」とか「お嫁さんにしたいNo.1女優」とか。なんなら褒め言葉とも取れたり、分かりやすくする工夫なのかもとも取れる、そんな無自覚な言葉たちが人を傷つけている可能性をコミカルに毒々しく書いている。たしかにこれは劇薬。だって自分も無意識のうちにレッテル貼りしてる可能性が高いから...。この小説に登場するおじさんたちを他人事だと笑えないブラックさは、自分にもブーメランのように -
Posted by ブクログ
ネタバレどのキャラクターもつかみどころがなく、この人ってどんな性格・キャラなんだろうと思っているうちに読み終わってしまった
そういうところがリアリティがあるのかもしれない
主人公、動機はともかくなるべく痩せ体型を意識してた人なのに深夜に炭水化物+脂+塩分みたいなのガツガツ食べててすごい。それだけ梶井が魔力的だった、という描写だと思うけど、栄養知識とか美容知識が少なくて心理的ストッパーがない、あとは普段の食事に興味がなかった反動のようにも思えた。あんなに食べ物への感受性があるのになぜ…??と感じた(これは後述の彼女の持つトラウマに関わっていたのだと思う)
人を欲情させるのに興奮を覚えてたのになんでそん