柚木麻子のレビュー一覧

  • BUTTER(新潮文庫)

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    ・料理の描写が非常に丁寧に描かれている。お腹が空くし、実際にバター醤油ご飯は作って食べてしまった。
    ・周囲の目を誰よりも気にして、優位でありたいとする被告と、世間の持つ女性へのルッキズム。
    ・共感できる事ことは多く無いが、一定するあると同時に、自己のその感覚・世間と抗っている人が一定数いるのだと学んだ。
    ・文量も多く、内容としても少し難しめの本だが、イギリスを中心に大ヒット。日本だけでなく、世界から見ても(世界の方がより)その風潮があることを学び、視野が広かったと思う。

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    2026年04月16日
  • ナイルパーチの女子会

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    大手商社に勤務する英利子は、信奉している主婦ブロガーの翔子と偶然出会い、意気投合します。ところが翔子は英利子のストーカーのような行動に違和感を感じ、彼女を拒絶します。しかし翔子の浮気現場を押さえて弱みを握った英利子は、「親友になって」と翔子に強要します。なぜ英利子は「女友達」にそこまでこだわるのか?

    翔子と偶然であった喫茶店も、英利子はリサーチ済みだったように思えます。序盤の英利子はバリキャリとして描かれていましたが、早い段階で彼女の粘着質で自己中心的な素顔が明かされます。特に思い込みの激しさが際立ち、「私が〇〇してあげなければ」「〇〇すべきだ」と英利子が翔子などの他人を見下し、コントロール

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    2026年04月14日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    「自分が太っていることを悪いと思ったことがないから、自分の好きなものを削ってまでするダイエットが苦しいし『何やってるんだろう』ってなる」って話をした相手から勧めてもらって読んだ
    「自分の好きなものでできている自分の体が好きだ」っていうカジマナの言葉に共感してしまった笑
    でも弱い自分を固めるために自己保身の理論を並べる虚無感も感じたし、そうではなくて今の自分が何を持っていて何を持ってないのか、何が好きで何がやりたくないのか、何をやるべきなのか地に足つけて考えられる自分でいたいなと思えてよかった。

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    2026年04月13日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    わずかな温度の変化で溶けて、固まり、また溶けては流れ込み、さりげなく染み込むバター。さらりとしながら濃厚な風味と重量感のある深い味わい。摂り過ぎてもいけないかな、と思いながら止められない背徳感も味わいのひとつだろう。
    ためらうほどの主張があるのに入り込む。わかっているのに止められない。そんなものかな、人間関係も。ひとりで生きているようで、いとも簡単に自分の領域に入り込ませてしまう隙。入り込む側の人間こそバターの特性にまみれている。摂り過ぎた結果の、わかり切った不都合ですら二の次にしてしまう甘さ。したたかさを許す甘さ。
    たぶんそれでいい。それ以外に何もできっこないから。なるようにしてなること。因

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    2026年04月13日
  • ナイルパーチの女子会

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    ネタバレ

    心と体が追い詰められているにも関わらず、また会社に行きひとつひとつ作業をこなして行く、えりこ偉いよ。最後の母との距離感いい。どんなになっても、あなたは綺麗よ。

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    2026年04月11日
  • BUTTER(新潮文庫)

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    P570 の 自分の考えていること、下世話な勘繰り、事実が何を指しているのかが?で誰かと話したい! 誰が彼女を裁けるだろう、の彼女はカジマナで正解?

    一瞬、篠井さんが玲子のセカンドパートナーになったといことだと思った。玲子の両親を考えを受け入れた玲子は精神的にとても楽になった。
    これからは亮介さんは、心の拠り所、身体の拠り所は篠井さんという意味かと思ったのですが、これは深読みしすぎ?

    みなさんの意見を聞きたいです!

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    2026年04月10日
  • らんたん(新潮文庫)

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    らんたんとはランターン(ランプ)のことで、教育の志や灯火を次の世代へ引き継ぐという意味が込められている。本書は、アメリカ留学後に日本で女子のための英語塾を開いた津田梅子の後を継ぐ、河井道と一色ゆりの物語である(恵泉女学園を創設した二人)。明治から昭和にかけて、日本の女子による女子のための教育を切り拓いた歴史を描くと同時に、道先生とゆりさんのシスターフッドの物語でもある。文庫で700ページ近い大作で読み応えがあるが、柚木麻子による「女子の自由と自立」を描いた物語が面白くないはずはない。

    「シスターフッド」という観点にはあまり馴染みがなかったため、新鮮に感じた。キリスト教的な思想なのだろうか。光

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    2026年04月10日
  • ナイルパーチの女子会

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    久々の柚木麻子さん作品。
    柚木さんの作品は面白いと感じることが多いので期待していたが、やはり期待を裏切らない。
    「女同士に限らず、人間関係って一色じゃないじゃない。いろいろなものを含みながら、変化して続いていくものじゃない」
    女同士の嫌な関係とか、親子の関係とか読んでいて気持ちがしんどくなった。現実離れしてると思って読んでいたが、分かるな、あり得るなと思った。
    読んで良かった。

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    2026年04月11日
  • 王妃の帰還 新装版

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    女子校のスクールカーストのお話。
    当時は皆必死ですもんね。狭い世界の中で浮かないように、ボッチにならないように。気の合う友達とグループで過ごせることの安心感。あ〜青春。
    読みやすくて面白かったです。

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    2026年04月05日
  • 王妃の帰還 新装版

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    女子校のスクールカーストをめぐる、青春の成長物語

    私は男子校出身なので、本作で描かれる「グループ」という存在は興味深かった。現実はここまで極端ではなくとも、出身者の談によれば確かにグループは存在するらしい。
    本作では、カーストトップグループの代表者が不祥事により追放されたことをきっかけにおこる、各グループの混乱や騒動を描いています。目まぐるしく動く人間関係からは目が離せず、とても面白いです。

    また、この手の作品では珍しく、親や教師といった大人が存在感を放っている点が地味な評価ポイント。みんなまだ中学生ですからね。

    なお、本作はフランス革命をモチーフにしているうえ、主人公・ノリスケがフラン

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    2026年04月04日
  • ナイルパーチの女子会

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    人間心理を炙り出す「ホラー小説」と感じた作品。
    ドロドロとした関係やゴシップ好きな方はきっとハマると思います◎柚木さんといえば『Butter』を想起する人が多いと思うけれど、この作品もおすすめ。

    性格が悪く、どうしようもない登場人物が出てくるのだけれど、ほんの一欠片でも自分の中にも同様の性質があるのではないか?と感じさせられる箇所が複数あり、人との関わり方を見つめ直そうと思わせてくれました。

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    2026年03月31日
  • 本屋さんのダイアナ

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    小学3年生で親友になった2人がつまらないことで仲違いして別の道を歩み始める。
    あまりにも色々あり過ぎる2人の人生だが、10年後に再開し…
    最後は泣ける。2人の友情がまた始まる…

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    2026年03月30日
  • あまからカルテット

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    タイプの違う4人の友情、本当にいいなぁと思わせられる
    誰かがピンチになれば他の3人で助けに行くぞ!みたいな、おせっかいではあるけれどとても愛を感じる
    依存しあっているわけではなく個人としてしっかり立っているところも素敵
    『おせちでカルテット』はこんなにトラブル重なる⁉︎と驚きながらも、結果オーライ、みんな幸せで終わるのよかった

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    2026年03月30日
  • あいにくあんたのためじゃない

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    一番好きだったのは三篇目。人と人のつながりの美しさをこれでもかと表現されている。新たな命を世に産み出す未来に孤独で立ち向かおうとする語り手。そんな語り手を心配に思ったネットの友人が、近所に住む母を語り手の元へ送り届ける。語り手と同じく一人で娘を育てた彼女からの差し入れやそれと共に添えられたメモも相まって、語り手は感じてた孤独感が、幾つも年上の友人の手によって取り払われる。
    そんな二人の会話や、ネットの友人と新しく出来た友人の親子関係にも確かな繋がりがあり、心が浄化された気分になった。終わり方も好みで、実際の距離が離れていくことで、心の距離の近さがより強調されていたように思えた。

    初めと終わり

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    2026年03月30日
  • けむたい後輩

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    さすが柚木麻子さんだなという、女性特有の感覚が言語化された作品。世界観も人物も魅力的で一気に読んでしまった。
    天才型の真美子と、努力型の美里、そして平凡ゆえに尖っている栞子。それぞれが少しずつ自分の中にいるような気がする(真美子はほぼいないかも)。
    美里7:真美子2.5:栞子0.5くらいで生きるのが良いかも(笑)。

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    2026年03月29日
  • らんたん(新潮文庫)

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    柚木麻子さんの中高の母校、恵泉女学園の創立者河井道を軸に、日本の女子教育の歩みを描いた歴史小説となっています。
    ただし一人の偉人伝ではなく、女性たちの活躍が連なり、群像的な構造です。

    単行本は2021年刊行。
    第一部は文芸誌「きらら」第二部はウェブきらら、第三部は書き下ろしとなります。

    タイトル『らんたん』は、アメリカのキリスト教系学校における灯火の儀式に由来するそうです。灯りを手渡す行為は、教育や信念の継承を象徴。本作における女性たちの連帯、いわゆるシスターフッドの主題と重なります。
    読み始めすぐに NHKの連続テレビ小説でそのまま使えるわと思いましたが 著者も狙ってたみたいですね。

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    2026年03月29日
  • けむたい後輩

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    ネタバレ

    この作者は、女性ならおそらく誰しも一度は感じたことのある独特のモヤモヤを言語化するのが上手いなぁと。

    特に真実子が自分の知らないうちに女になっていたと知った時の美里の焦燥感の描写は、自分だけじゃなかったんだって過去のわたしが勝手に救われた気持ちになった。

    栞子みたいなタイプの女にとっては、美里よりも真実子の方がよっぽどけむたい存在だよなぁ。
    栞子よりも才能があって、素直で、愛情深くて、彼女こそ作中随一のファムファタールなのだろう。

    真実子サイドの心理描写がないので、彼女から見たこの物語をもう一度はじめから読んでみたい!

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    2026年03月27日
  • 王妃の帰還 新装版

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    範子たちの会話が面白かったです。個人的に友情は素晴らしいと伝える感じの小説は好きじゃないのでラストはちょっと、、

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    2026年03月26日
  • 私にふさわしいホテル

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    ネタバレ

    加代子が強い女性すぎた!最初はなんだこの人…と思って全然引き込まれなかったのに、ページめくるごとに自分の夢掴み取っててすごかった。
    自分に向き合うメンタル、いざというときの度胸、野心的な向上心、諸々がパワフルすぎた。
    ありとあらゆる人と険悪な雰囲気になってるのに、最終的に和解?して仲良くなってるの加代子マジック。でも島田かれんとは仲良くならなかったの、積年の恨みを貫いている感じがしてて良かった。

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    2026年03月22日
  • 柚木麻子のドラマななめ読み!

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    柚木さんのドラマ紹介おもしろい!また観たいドラマが増えてしまった…。補足もとてもよかった。一時期日本のドラマを観なくなってしまって海外ドラマばっかりだったけど、最近はまた面白いのが増えてきている!見逃してしまっても、柚木さんが観てくれるから大丈夫。笑
    いつか柚木さん脚本・演出のオリジナルドラマも観てみたい。

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    2026年03月18日