柚木麻子のレビュー一覧

  • Yuming Tribute Stories(新潮文庫)

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    ネタバレ

    豪華作家がユーミンの曲をイメージして描くショートストーリーです。
    自分はユーミン世代ではないので、知らない曲もありました。
    なんかストーリー的にしっくりこないなと思うのもあったのですが、読んだ後に曲を聴いてみると「メチャクチャ良いじゃん」でした。
    ユーミン世代や、ユーミンの曲をすでに知っている方はそのまま読んで楽しいと思いますし、自分と同じように曲を知らない方は、読んでから聴いた方がいいような気がします。
    聴いてから読む派の方の意見も聞きたいですね。

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    2026年06月25日
  • 終点のあの子

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    東京の私立の女子校の複雑な人間関係の話し。
    そこには、ヒエラルキー、妬み、蔑み、など様々な黒い感情が蠢く。

    女子高生の話ではあるけれど、
    大人の女性であっても、悲しいかな、こういうマウント合戦は存在する。
    一体何なんだろうね、こういう黒い感情は。
    女である以上は仕方がないのかな。

    私が唯一好きになった女の子は
    保田早智子ちゃん。
    聡明で優しくて温かくて、大好きになる。

    見た目なんてどうでもいいのにね。
    人を見下さないと自分を保てないのかな。

    その人の傍にいるのが苦しくなった時には、人を見下す前に黙ってそっと離れるしかない。



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    2026年06月23日
  • オール・ノット

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    一回失敗したらアウト、親ガチャで人生が決まる――そんなふうに思われがちな日本社会で、「いや違う」とこの作品は語りかけてくる。まだ遅くない、選べる。失敗してもいい、傷ついてもいい。それでも、自分の人生を他人任せにはしない。これは、そんなふうに生きようとする女性たちの物語だった。

    人生は理不尽で、心に傷を負ったり、後悔や諦めを抱えながら生きている人もいる。「もう無理」と思っていた登場人物たちは、人との出会いやふとした衝動をきっかけに、少しずつ変わっていく。

    ここでのテーマは、失ったものがあっても別の何かを手にしながら生きていけるという事だと思う。それはさまざまな人間関係の結び目(knot)がつ

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    2026年06月23日
  • 王妃の帰還 新装版

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    中等部に通う主人公はそのクラスで最下層の地味なグループでぬくぬくと楽しく暮らしていました。
    クラスで起きた事件で主人公がひそかに王妃と呼んでいた子がトップの華やかなグループから失脚して
    なんと主人公のいる地味グループへ
    ワガママで暴言吐きまくる王妃をなんとかまた
    華やかなグループへと返り咲きさせて
    穏やかな暮らしを取り戻したいといろいろな
    策略をたてるのですが…
    もうこれだけで ワクワク 学園ものが好きな
    読者なら 必ずハマると思います

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    2026年06月22日
  • オール・ノット

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    かなり現実的なようでいて、ちょっとファンタジーで、ハッピーエンドで軽く読めた。
    最後は、ちょっと未来の話だったし。
    なんか、もう一度読み返したいなと思える本だったな。
    そしてなんかちょっと、ほっとする。

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    2026年06月22日
  • その手をにぎりたい

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    チャプターズブックストアの森本さんがおすすめしていて、ずっと気になっていた一冊。
    GOATカバーで見つけて購入しました。

    80年代〜90年代初頭のバブル期。
    25歳の青子は、会社を辞め東京から実家のある栃木に引っ越そうとする。
    会社の上司に連れて行かれた銀座の鮨屋が、青子の運命を変える。
    自分の稼いだ金で、鮨屋に通う。

    バブルだと、ちょっと前に桐野夏生さんの「真珠とダイヤモンド」を読んだのを思い出しました。
    当時は証券と不動産なんですね。

    一人で稼いで生きてる人、
    一人が楽で良いと思ってるけど、
    このまま老後までいけるか不安な人、
    すなわち私ですが(苦笑)、
    読み進めずにはいられない一冊

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    2026年06月21日
  • けむたい後輩

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    うまい。人物描写がうますぎる。だってこういう人いるもん。栞子みたいなひと。黒木みたいな男もいるもんなあ。こつこつと努力もできないくせにでも自分を大きく見せたいから気取っていて。ずっとモラトリアムやってるようなタイプ。イライラしながら読んだのも自分の知ってる誰かにイメージが重なるからでリアルだった。真実子みたいなこの強さも、純粋さのゆえに実は人を傷つけてしまうこともそして成長した時の輝きもおお!と拍手を送りたくなって。要はこの物語の世界に引き込まれました。

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    2026年06月21日
  • 本屋さんのダイアナ

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    ネタバレ

     聞いたことあるタイトルでなんとなく気になっていたけれどなかなか手に取らなかった本。子どもの時に読むといいっておすすめされていたなぁと思いながら今回読みました。

     一本の映画を観ているような小説だったなぁとまず第一に思いました。重すぎず、でも読み終わった後にしっかり心に横たわるものがあるなぁと。ダブルヒロインだけどどちらかに偏ることもなく、境遇が全く違う2人だけど、読んでいて2人に共感できる要素が自分にもあるなぁと思いました。小学生の頃〜大学までの、多感で脆くて不安定で尖っている部分をものすごく上手に書き表していると思う。学生の時に読むのがおすすめされているみたいだけど、大人になって読んでも

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    2026年06月19日
  • ナイルパーチの女子会

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    タイトルに「女子会」と入っているので、楽しそうな話を想像して読み始めましたが、全然違いました

    「女性同士は仲良くなりやすい」のは男からすると、うらやましく感じますが、あくまで一般論で、そこに当てはまらない人は逆に苦しくなってしまいますね

    自分自身もちょっと落ち込んでいる時に読んだので、登場人物たちの苦しさが刺さりすぎて、何度も本を閉じて小休止しながら読み進めました

    ラストはハッピーエンドではないけれど、主人公たちは少し変わるきっかけをつかんでいて、自分も前に進めるヒントをもらえた気がします

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    2026年06月18日
  • ランチのアッコちゃん

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    ネタバレ

    他の人に影響を与える強さというのはどこか責任を伴う側面があると感じる作品だった。
    影響を与えた人たちのその後も回収するように展開しており、すべての人が成長をしていく。
    アッコさん自体がすごい独特というわけではないキャラのように思ったが、強い女性のキャラは不思議な魅力がある。
    一気に三部作読んだので境界が曖昧だが、むしろ主人公の澤田三智子の方がヤバいのではないか?と思えてくるようになってくるような…紫スカートの女的な雰囲気もある。

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    2026年06月17日
  • マジカルグランマ

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    マジカルグランマ(理想のおばあちゃん)なんて居るのかな?生きて来た時間の長さや濃さにより人それぞれかと思っています。75歳ならもう就活を考える歳だと思うけど夫の死をきっかけにドンドン生活が危うくなる。お金が必要な状況になった正子は周りを巻き込みながらマジカルグランマ像をぶち壊す。そして正子の良い所は息子のカミングアウトも素直に受け入れてしまう所は凄いなぁと思ったし杏奈の事も結局は受け入れ心配迄するお人好しな所、私は好きだなぁ。圧倒的にドタバタなんだけど本当に怖いのは「こうあるべき」という価値観に自分を当てはめてしまう事。けれども正子は自分と似たような立場の誰かと助け合う事で抗う事が出来ると考え

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    2026年06月16日
  • その手をにぎりたい

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    寿司職人・一ノ瀬の手に触れた瞬間から、青子のドラマは始まった――。
    一ノ瀬への淡い片想いにドキドキしつつ、虚構だらけのバブルの中に「確かなもの」を掴み取ろうと奮闘する青子の姿に、すごく勇気をもらえる。

    それにしても柚木先生は、手が触れ合う瞬間のような、見過ごしてしまいそうな細部からセンシュアルな世界を立ち上げるのが本当に上手すぎる!

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    2026年06月15日
  • その手をにぎりたい

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    ・1983年から1年ごと、鮨関連のタイトルともに10章から成る。私が生まれる前の時代ではあるが、その年の情勢を知っていたらもっと楽しめそう!

    ・柚木さんの描く女性は、完璧主義者なバリキャリでありながら、ちゃんと弱さも描いているところがいいなと思う。

    ・1章と10章の共通点を考えると、改めてすごいと思う。ネタバレになるので読んだ人と話してみたい。

    ・BUTTER と同様に、食への表現がすごく丁寧で、直近の夢に出てくるほど。(銀座の鮨屋ではなかった)

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    2026年06月14日
  • その手をにぎりたい

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    バブル期のOLが主人公。バブル期を通って来た読者には 懐かしく そしてあの時代 株価に踊らせれて本当になんだったんだろうと その主人公もなかなかのイタイOLでした…といっても バッドエンドではありません! ちなみに握りたい手のお相手は寿司職人です。  ドラマになりそうなストーリーでした。

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    2026年06月14日
  • 本屋さんのダイアナ

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    彩子と大穴が、嬉しいことも辛いことを経験し成長しながら自己のアイデンティティを模索し友情を再確認していく…応援しながら読んでしまいました。
    読後は赤毛のアンが読みたくなりますね。

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    2026年06月13日
  • あまからカルテット

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    女友達4人の友情の物語。どの短編も面白く、心が温かくなります。

    これを読んで、直感的に、子どもは私立の中高一貫校に入れてあげたいと思いました。
    柚木さんのバックグラウンドを辿ると都内の私立女子中高一貫のご出身。
    異性の目を気にせずに、多感な時期を一緒に過ごせる仲間というのはかけがえのない親友になるのだろうなと思いを巡らせます。そういう時期は、中高しかないとも思うので。共学化の流れが推進されてますが、同性との友情を育む時間が人生を豊かにするとも感じます。

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    2026年06月14日
  • とりあえずお湯わかせ

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    ネタバレ

    フェミニズムに関するようなお話を読んだ時には、とりあえず男性嫌いの傾向が強まってしまうのを辞めたいと思う。傾向が強まっている時ほど、閉店間際にいつまでも居座るおっちゃん。そのおっちゃんが手をズボンの中に入れているところを見てしまったときの嫌悪感たるや(おしり側で良かったね、じゃあすまないんだよな)。

    つまり、「男性」嫌いと、「女性蔑視を続けてきた社会」嫌いがごっちゃになってしまうのである。

    「幸せそうな女性を殺したかった」なんて事件が現実で起きてしまうのなら、常につまらなさそうな顔で生きてみようかななんて思う。
    でも幸せに生きていきたいし、お父さんや彼氏はおっちゃんや殺人犯のようにはならな

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    2026年06月10日
  • 終点のあの子

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    柚木麻子さんのデビュー作。(え!これがデビュー作?!)今年映画化されるということで、一年以上積読されていたものを急いで読んだ。
    私は柚木麻子さんの文章と相性が良い。Butterも取り憑かれるように読んだ。
    本作品も、自身も女子高出身ということもあり、当時の自分とも重ねながら(なんなら女の子に戻って)読むことができた気がする。
    少女たちの思考がリアルで、こちらが恥ずかしくなるくらい。
    柚木麻子作品をもっと読みたくなった。

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    2026年06月10日
  • ランチのアッコちゃん

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    ネタバレ

    美味しいランチと新しい出会い。
    それらは新しい自分に気づかせてくれたり、
    懐かしい自分を思い出させてくれる。
    そして、前へと進むパワーをくれる。

    どうしようもないと思っていた悩みや
    受け入れがたい人も
    視点を変えたり、相手を知ることで
    道が開けていく。

    読むと笑顔とやる気が湧いてくるような話です

    私もアッコさんにランチのオススメをお聞きしたい。
    あったかいポトフを夜中に食べてみたい。

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    2026年06月10日
  • ナイルパーチの女子会

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    友達とはこうあるべき、みたいな理想像って多かれ少なかれみんなあって、その型から外れてしまうと勝手に傷ついたり相手を恨んだりする。
    そこに大きな悪意はなくて(たぶん)、みんな自分こそが正義と思ってる。
    わかり合わない友情なんてあるのかな。これを理解できていないことが、私にも「共感こそが女の友情」という型があるということなんだろうな。

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    2026年06月09日