柚木麻子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2026.48
小説は時代をうつすと聞いたことがあるけど
この作品を読んで本当にそうだなと思った
過去であり現在であり未来だった
第5章の散りばめられた言葉たちが
小さな炎のように見えた
いいなあ、今読んで良かったなあ
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P75 「私、怖いんですよ、もし、動けなくなったら、私どうなるんだろう」
P155 「大丈夫だよ。オール・ノットの真珠にすれば。あんたみたいながさつな子も。これは絶対に切れない、そういうつなぎ方をしているんだよ」〜「え、オール・ノットって、全部ダメだって意味じゃなかったつけ?」「それはall not だよ。このつなぎ方はall knot ね。あとall -
Posted by ブクログ
恵泉女学園創立者の河井道を主人公に、明治期以降、日本の女性の地位向上に奮闘した人々を描く大河小説。
明治期、まだ女性は「家」に従属するものであり、独立した「個」とは見做されていなかった。
個人の夢なんかより「奥様」になり子をなすことを要請する日本社会に抗い、女子の自立を目指した津田梅子が主宰した女子英学塾。
そこから、主人公の河井道をはじめ多くの女性が、日本の女性の地位向上のために立ち上がっていく。
新渡戸稲造、津田梅子に始まって、平塚らいてうや山川菊栄、市川房枝…などなど、歴史で習った有名人が出るわ出るわ。
こんなにも多くの人たちが、それぞれにできるやり方で世の中を変えようと奮闘してきたの -
Posted by ブクログ
ネタバレ津田梅子から戦後まで、連綿と続くシスターフッドの物語。
メインは、恵泉女学園の創始者、河井道と教え子の一色ゆり。
解説は村岡恵里で、もしやと思ったら村岡花子の義理の孫だった。
明治~昭和まで、活躍した女性たちがたくさん登場するが、みんなそれぞれに考えがあり、決して一枚岩ではない。
それでも、女性の地位向上のためにゆる~く連帯する様子がシスターフッドなのか。
しかし、登場する男性は総じてクズばかり。
まともな男が、ゆりの夫の一色乕児しかいない。
あ、新渡戸稲造も良い男に描かれていた。
有島武郎に至っては、相当ひどい書かれようである。
その有島が、道の心の闇を照らす亡霊として、死後も登場し -
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短編小説集
全編共通したテーマとしては、女性の自立でしょうか
まぁ、例外的な作もあるけれども
大体は柚木麻子さんのいつも通りのテイストなシスターフッドの物語
・Come Come Kan!!
新人賞を受賞したものの、次作について編集者からダメ出しされ続けて、掲載されない新人作家の覚子
そんな彼女は打ち合わせが行われていた文藝春秋のサロンにある菊池寛の像に話しかけられる
そこで語られる菊池寛の思いとアドバイス
文藝春秋は菊池寛が始めた会社だとか、芥川賞と直木賞は菊池寛が始めたとか、サロンも昔ながらの文豪同士の交流の場として作られたとかの情報は知ってる
「オール讀物」も、どんな人でも発言 -
Posted by ブクログ
75歳の正子が、炎上や再就職、メルカリ、家族や旧友との再会など、現代社会の出来事に真正面から向き合っていく物語。
読み始めは『ランチのアッコちゃん』シリーズのような軽やかさを予想していたけれど、実際には「今の時代をどう生きるか」というテーマを、ユーモアを交えながら描いた作品だった。
『風と共に去りぬ』を巡る価値観の変化や、「過去にこだわろうにも、未来がない」という言葉など、考えさせられる場面も多い。
一方で、メルカリや遺品整理といった身近な題材は共感しやすく、柚木麻子さんらしい食べ物の描写も健在だった。
少し都合よく物事が進みすぎると感じる部分はあったものの、それも正子自身の行動力があ -
Posted by ブクログ
「どんな女だって自分を許していいし、大切にされることを要求して構わないはずなのに、たったそれだけのことが、本当に難しい世の中だ。」
海外でも高い評価を受けた話題作。
「こうあるべき」という枠に縛られず、誰もが自分らしい生き方を選べたらいい、という理想を語るだけではなく、本当にそうした生き方を選べる社会になっているの?という視点が根底にあるように感じた。
普段目には映りにくい、社会の歪みの結晶のようなカジマナ。
こうしたテーマを真正面から描き、それについて多くの人が議論する場を生み出したこと自体に、大きな意味があったのかもしれない。
個人的には、人間関係そのものの機微や駆け引きに焦点を当てた