柚木麻子のレビュー一覧
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“絆”とあちこちで叫ばれる時期がある。
コロナ禍、災害時には、人との人との絆のありがたさ、大切さは一層とりあげられる。このような危機的状況に改めて繋がりを意識する人は、環境に恵まれた人かもしれない。
大災害のような誰からも明らかな不安定下の状況でなくても、日々難しい課題に晒されながら孤立して生きる人や子どもは多くいる。
ずっと信頼できる大人が周りにいなかった子ども、失敗が許される安心安全な子ども時代を送れなかった人。そういった、今を孤立して生きている人にとって、絆とは、言葉が一人歩きして遠いものになっているかもしれない。人と繋がるのは体力を使うし傷つくリスクを抱える。でも、オール・ノットの物 -
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商社勤務、容姿も美しく育った環境に問題もない栄利子と、専業主婦ブロガーで家庭環境があまりよくない翔子。一見、正反対の2人だが、偶然出会い意気投合。友達になれると思っていたが…。
お互い友達がいないという共通点があり、気のおけない友達とすごす時間、人との距離の測り方などが分からない。キラキラした友情を見るたびに羨望と自分に何が足りないのか?と憂鬱な気分になる栄利子の描写がたびたびある。わたしも友達は多くない方なので、共感はできた。
栄利子の翔子へ抱く気持ちは、友達になりたい、から、次第に執着じみたものへと変わっていく。
栄利子は翔子と友達になりたいというよりも友達というものを祥子と作り上げたい、 -
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栄利子のヤバさにびっくりしちゃったけど、栄利子は女友達に対して極端な愛情みたいなものを完璧に求め過ぎてるだけなんだなと思った。彼氏に重いってフラれる女子と似たような感じ。オンリーワンの恋人とか親とかに対する感情を女友達に抱いてるから、重くて避けられる→避けられるのを感じて周りが見えなくなるから自分勝手になってますます嫌われるパターンなんじゃないかなって思った。何事も適度なゆるさとバランスが大切。。。翔子にはあまり共感できなかった。ただ、色々と意識低めのゆるい専業主婦のブログは人気が出そう。どこかで見下して安心できるからか?
他人任せ過ぎる翔子と、他人に自分を押し付ける栄利子、女友達以外尊重しな -
Posted by ブクログ
ワンオペ育児をなんとか"工夫"するサマにとても共感し、苦しくもありホッともした。
私が育児をし始めたのは2021年だから、コロナ禍ではあるものの最初からコロナだったから柚木さんほどの辛さはなかったかも。
と、思いつつ、未だにワンオペが続く日の荒れるメンタルには手を焼いている。
だから、柚木さんの荒れた感じにも、理想(とは?)通りにいかない育児家事の状態にも、みんな似たようなものかも…とホッとする。
フェミニズム色が強いかな〜と感じる回は影響を受けすぎず(ジェンダーについては出来るだけフラットでありたいと思っているから、私は意識しすぎると逆に過敏になりすぎて上手くいかない -
Posted by ブクログ
『BUTTER』をきっかけに、柚木麻子さんの他の作品も読んでみたいなと思って、デビュー作を手に取りました。
なるほど、柚木さんはデビュー時から「女の友情」をテーマに書いてたんだなということがよくわかりました。
本作は世田谷区のお嬢様中高一貫女子校を舞台に、女同士の友情やクラス内のグループヒエラルキーを生々しく描いている。どの話でも、いつもと違うグループの人に興味を持った女の子が出てくる。どの話もとてもリアルで、心情描写が素晴らしくて、自分の中高時代を思い出すような気持ちになった。
クラスのボスキャラの恭子さんが、オタクグループの保田と夏休みを過ごす話が特に好き。学期明けも2人の関係が続いてほ