柚木麻子のレビュー一覧
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ネタバレオールノット(All knot)とは、真珠のネックレスを作るときに、すべての真珠(珠)と珠の間に一つずつ結び目(ノット)を作って糸を通す仕立て方法のこと。
万が一糸が切れても真珠がバラバラにならない強い結び方のオールノット。
英語のall notは「少しも〜ない」「全く〜ない」という意味だけでなく「すべてが〜というわけではない」と希望が持てる言葉にも。
そして主人公を含め一見接点がなさそうな登場人物達が肝心の四葉とは疎遠になっていても、四葉を通して繋がっていること、紆余曲折ありながらもそれぞれに前を向いて歩きだしているところ、歩き出そうとしているところ、自分の人生を一度諦めた人でもall -
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河井道さんの生涯を描くノンフィクション。とても面白く、夢中になって読みました。さまざまな出会いや困難を乗り越えながら夢を実現していく姿は、朝ドラを見ているようでした。
女子が自由に学ぶことが難しかった時代に女子教育のために奮闘してくれて、今は性別に関係なく教育を受けらることに感謝。
また、新渡戸稲造や津田梅子、大山捨松、野口英世、徳冨蘆花、有島武郎、平塚らいてう、村岡花子など、歴史上の人物とのつながりが描かれているのも面白かったです。一人ひとりの人物描写も魅力的で、偉人なんだけど血の通った人間として想像できました。みなさんつながって影響を与え合っていたことに驚きました。 -
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栄利子は人の行動や発言を拡大解釈して妄想を繰り広げて自分の中だけで解決策を見出し突っ走る。
だからコミュニケーションの噛み合わなさがあり、
無意識に翔子を支配しようとしたり、真織からの命令にも従順に従おうとした。
それが気持ち悪すぎて、読んでいて途中で体調悪くなってきた(笑)
友達関係においては全く栄利子に共感しない。
だけどこと恋愛に置いては私の中にも栄利子のような危うさがあるかもしれないな、、、とか思ってしまう。
支配する・支配される関係は良い友達関係ではないし、もちろん良い恋愛関係でもない。
恋愛が苦手な人間がいるように、友達作りが壊滅的に苦手な人間もいるんだな。
杉下に自分の元彼を見 -
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ネタバレ自分とか自分が知ってる人が出てくるような本だった。ずっと家で読んでたら涙が止まらなかったと思う。
2026年読んだ本のベスト3に入る。カバーがかわいくて、著者がインスタに上げてた「女三代記が好き」というコメントがまさに有吉佐和子にはまった自分と同じだから気になってたら本屋さんでたまたま見かけて買ったんだけど、文庫買ってよかった、読み返したくなる本。平野啓一郎の本心とも重なる。女子校の感じが桐野夏生のグロテスクも思い出させるし。魅力的なキャラクターで笑いもあるところが桜庭一樹の赤朽葉家の伝説みたいで面白いんだけど、ちゃんと著者の意思も感じるところが好き。登場人物はみんな「そうそう」と思うところも -
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ネタバレ宝塚でベルサイユのばらをみてからこちらを読んだのでより一層わかりやすく楽しめた
自然とベースにされていて違和感がなく読みやすい
担任の先生とノリスケのお母さんの関係がバレて学級裁判になるのではないのかとヒヤヒヤ、ドキドキした
この子ってこういう子だよねという偏見からクラスの子とグループの入れ替わり、交流を通してこういう子なんだと知っていく過程からヒエラルキーって本当は存在しないことに気づいていく過程が面白い
学生の頃って学校の生活がすべてだからそれは空気を読んで必死に泳ぐよね、うんうん…それゆえの中学生らしい浅はかさやちょっとだけ背伸びした感じ、大人が思っているよりも子どもっぽい、大人っぽいの -
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望んで得たわけじゃない名前、性別、身体の特徴といった属性に振り回されながらも自己のアイデンティティとして受容していく物語。救いだと期待したものが予想と違って救いようのないものだとしたら?大穴は親友の両親、祖父母、理解ある上司、そして実父に救いの形を探すが完璧なものはどこにもない。何度も悔しがりながらそれでも自分の足で立つことを選んだその強さにとても勇気づけられた。
作中でも引用のあった『赤毛のアン』の親友ダイアナは大穴と同じく、故郷を離れるアンとは異なり、地元で暮らしていくことを決めた。名作では脇役だった存在の人生にももしかしたらこんなに複雑な人間ドラマがあったのかもしれない(もちろん名前に -
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素晴らしいです!柚木さん、恵泉の中高で立大出身なのか。ご自身の母校の創始者をこんなに素晴らしい小説で描き切って、道先生も喜んでるだろうなぁ。なんでBUTTERとかいう小説の方が人気あるのかわからん、どう考えてもこっちでしょうー!あの激動の時代を生きたこれだけの歴史上の人物たちをいきいきと交差させて道先生はじめ多くの教育者たちの苦労と功績をよくこんなにも立体的に情感豊かに描いたものだと感服した。実際にそんな会話を交わしていたんじゃないかと思うほど読んでてワクワクした。伊藤野枝の人生が火傷しそうな熱さなら、河合道先生の人生はキラキラしていて颯爽としていて眩しくて目が眩むよう。堂々たる体格で自信と慈
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そんなこと思いつく上にうえに、そんなうまくいく?!という話もありますが、私はフィクションとして楽しめました。
一番好きなのはマダムショップの話です。ミステリー要素のある話ですが、ちょっぴりホラーでもあり、ドタバタ感もあり、面白かったです。店とマダムを映像で見てみたい…!まさか2号店があるとは笑
出てくるほかの店もレトロで趣がありそうで見てみたいです。
トリアージ2020もよかったです。私も主人公と全く同じことを考えましたが見事にはずれました。SNSは危険というイメージばかりですが、こうやって素敵な出会いもあるんだな、いいなと思いました。
全体的に、さらっと軽い気持ちで読みたい時に合う本だと思い -
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「みんな違ってみんないい」って、本当はそんなに簡単じゃない。
羨望も劣等感も、目を背けたくなる感情もある。
それでも違う世界を持つ人同士が、重なる部分を持ち続けられることを信じさせてくれる、綺麗事ではなく痛みを伴って描いた物語だった。
˖ ⊹ ࣪ ˖ ☽ ⊹ ࣪
ダイアナと彩子が小学校で出会う場面では、子どもの価値観で見る世界のきらきらした感じや、自分とは違う家への憧れを思い出した。
でも今読むと、純真な子どもの世界を“大人の目線”で見てしまう自分にも気づく。
そこには意図せず、それぞれの家庭を「ジャッジ」するというノイズが入り込んでいて、あの頃のように純粋ではいられない自分を感じた。 -
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タイトルの「けむたい後輩」!けむたいを平仮名にしているのは煙草の煙をけむたがる後輩とけむたい存在になった後輩のどちらの意味に感じるのか私達を試しているみたいな気がする。
小樽の女子校から聖フェリシモ女子大に進学した羽柴真実子はロマンチスト。真実子の親友美里は幼稚園生の頃からの親友でキー局のアナウンサー志望のアナリスト。そして何よりも真実子の憧れの人栞子はナルシスト。横浜のレトロな建築やユーミンの歌の舞台になった根岸のドルフィン渋澤龍彦の住んだ鎌倉の喫茶店などの描写ご実に楽しい。確かに街歩きが小説内でアクセントになっている。柚木麻子は「フラヌール」をそぞろ歩きから自分探しと言う言葉に置き換えてい -
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季節の果物を味わうように、女の自分も味わって欲しい。そんな妻の切ない欲求が果汁を搾るように溢れていく描写。
ああ、このまま腐れ縁のようになってきた同級生の彼とどうにかなってしまうの?と思える危うさにハラハラしたけど、結末は前向きなものだったのでほっと胸を撫で下ろした。
初美は相当ヤケになっても夫じゃなければ意味が無いと分かっているからモヤモヤが溜まってしまう一方で本当に切なかった。夫も愛情深いが故にすれ違うのがもう。
生憎当方には結婚の経験が無いので何とも言えないこともあるけど、この作品に出会えたことは価値になったなと思う。きっとまた読み返すだろう。
コミカルなタッチでありながら適度に -
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ずっと積読していたのですが、積読していた自分を叱りたいくらい面白かったです。
親友だった二人の成長物語。どちらも親との関係や自分の内面と向き合い、もがき葛藤していく様子が生き生きと描かれています。どちらにも共感できます。
普通にあこがれるダイアナと、普通から脱却したい彩子。正反対な2人だからこそお互いにずっと憧れていて、嫉妬し、信頼している。
喧嘩別れしても心にはいつもお互いが存在している。羨ましい関係だなと思いました。
彩子が被害にあうところは本当にはらわたが煮えくり返りました。
今後ご両親に話すのかな。その時のご両親の気持ちを思うととてもつらいです。
彩子はそれを乗り越えて成長できたのだろ