柚木麻子のレビュー一覧
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私たちは酷い目に遭っても、ブチギレて薪を割る一方で、弱いものからは搾取しないし、下の世代が自分よりさらにひどい苦境に立たされているのをみると、憐れみではなく死に物狂いで宝石箱を託す。
「死ぬまでに一回でいい。強い感情に突き動かされて、後先考えず行動して、失敗してみたかった」
これができるのが、最も恵まれた境遇なんだ。
柚木麻子の女たちが本当に好きなのは、彼女たちがしたたかで逞しくて、judgyであり、それはすなわち価値判断する価値基準を育んできた人生なんだと裏付けるから。
そして、社会や時代というジャングルを個人がサバイブする世界観であること。世界の側に因果はなくて、単にそんな海の中を泳げ -
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ネタバレほんタメのあかりんさんがおすすめしていたことをきっかけに読んでみた。
柚木麻子さんの作品を読むのは初めてだったが、解説を読んで『BUTTER』の作者だと知り、そちらも読んでみたいと思った。
登場人物のほとんどがどこか変わった部分を持っていて、特に印象に残ったのが栄利子だった。
かなり「やばい」人物だと思う一方で、自分もあまり友達が多い方ではないので、友達を求める気持ちには共感できる部分もあった。
ただ、親友という関係にこだわり、自分の理想を翔子に無理やり押し付けていく姿は、途中からホラーを読んでいるようだった。
翔子は自堕落な部分があり、相手から守ってもらうことを優先しすぎているように感じ -
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面白かった!!!
みっちり詰まった、憎悪、憧憬、友情、愛情、そして料理。
梶井に翻弄され運命を狂わせて、それでも再生していく里佳と怜子。
女性の立ち位置、在り方を考えさせられつつ、読み応え抜群だった。
果たして彼女が里佳に語った言葉は本当だったのか、
本当に彼女が男たちに直接手をかけたのか、
彼女が七面鳥を焼こうとしたのは友情を求めてなのか、
結局裁判の結果はどうなったのか………
などは重要な事ではなくて、この本はただ里佳や周りの人間の生き方、
在り方、考え方、過ごし方の成長や変化を綴ったものなのかな~と思った。
私も読みながら、梶井がこう考えていたら良い、
心を開いてくれていたら良い -
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ネタバレ児童文学のような、素敵な作品だった。
大きい穴とかいてダイアナといういわゆるキラキラネームを持ち、絵に描いたようなTHEギャルといった母と二人で暮らす少女ダイアナ、上品で育ちのいい何も不自由しない家庭で育った彩子。
正反対のような存在の少女の二人の10年間が描かれている。
ダイアナより彩子の方が良い環境・良い家庭すばらしい両親の元で育っていると多くの人は思うだろう。
それでも、なにをかもをもっていても、彩子はダイアナがうらやましい。
もちろんダイアナも彩子がうらやましい。自分にないものを持っているお互いをずっときらきらした存在だと感じ、大切にしている。
そんな二人だったがある日仲違いし、そ -
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ネタバレ食の描写がお腹すく。
思うままに賢く生きて、自分の足で立ちたい。自分がダメになった時に手を伸ばしてくれる人には、素直に甘えたい。2つの気持ちは共存しないようだけど、どちらも本当で。本当であるがために自分の矛盾に頭を抱えるんだよね、嫌になるよね。
10年間の答え合わせのような、最後の寿司屋の場面が大好き。なんて焦ったい、なんて切ない、なんて清々しい。2人の関係がこれまでみたどの恋愛小説より濃密で、官能的だった。性的なことは何もしてないのに、そう思わせる柚木さんの筆致に脱帽
「私達には価値がある。財布を出さないことこそステイタスである、と幸恵は主張する。しかし、青子はかえってそのせいで、本来ある -
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この本は私の人生の大切な一冊。
ここで吐き出させてほしい。長文。
本当に本当にしんどいことがあった。
私は皮膚科クリニックで働く医者、転職しのんびり働いていた。土日の繁忙期だけ非常勤の先生が来てくれるけど、すれ違えばあいさつ程度のそれぞれ個々に働く感じで人間関係はノンストレスだった。
ある日職場に新しく年上の女の先生が来た。これから毎週来るらしい。最初は私の診察室にわざわざ来てあいさつをした。しばらくすると私の診察室にだけある冷蔵庫や電子レンジを使うらしく、1日に何度もこちらに来た。その度に軽い話をふられるようになった。「この仕事はしんどい」「ここの看護師は態度が悪い」日を追うごとに文句が増 -
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ネタバレ<不易>時代が変わっても、「私はどう生きたいんだろう」という迷いは変わらない。
<抽象>人は、自分が本当に欲しいものに出会ったとき、生き方まで変えてしまう
<抽象>恋愛によって人生が変わる小説
カウンター越しに時間を積み重ねてきた一ノ瀬と青子。
平成元年…天安門事件にベルリンの壁崩壊
p101 以下の文章からは、主人公・青子が、昇進してお金も手に入れて恋愛を楽しむ余裕が出てきていることがうかがえる。
「カウンターの下で、広瀬の手がそっと、自分のそれに伸びてくる。彼が満足するなら、指先ぐらい好きにさせてやろうと思った。なぜなら、青子の心と体は自由だからだ。誰のものでもない。一ノ瀬さんの手を -
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ネタバレいやー疲れた!!!!(褒めてます)怖くてエグくて容赦ないから、しんどいと同時に先が気になって一気に読みました。
最後2人が再会するのかと思ったけど、2人は会わずじまい。でも、もう二度と会えなくたって2人で自転車に乗ってはしゃいだ夜は本物で、そんな何気ない一瞬が煌めくだけで支えられる人生もあるのかもしれない。もしかしたらそれが友情ってものなのかも。
メモしておきたい文章があまりにも多すぎてメモしきれない。2人の登場人物の考え方や行動は突拍子もないようで、心情を考えると自分でも感じることがありどきっとする。
改めて同性の友達に心から感謝したし、その友達とずっと親しくいられるような自分でいたいと思っ