柚木麻子のレビュー一覧

  • その手をにぎりたい

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    バブルOL物語かぁとライトに手に取って読んだ。
    全く想像してなかった話の展開で、面白くて一気に読んでしまった。名作で、心に残る作品でした。主人公の青子の生き方がバブルにまみれてるのに芯はピュアな心がずっとあって、それが信じられて、胸を響いた。読後感が気持ち良く、また読みたいなと思いました。

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    2025年09月23日
  • らんたん(新潮文庫)

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    新潮文庫特有の「500に見えて700ページ」本です。

    ただ、内容は、大正から昭和に架けて激動の日本を舞台に、女性が活躍する姿が描かれていました。終始朝ドラ感がある進行で、とても読みやすく、かと言って登場人物一人一人に個性があったり、北海道や東京、大阪だけでなく、サンフランシスコやシカゴなどアメリカの描写がとにかく簡潔で読みやすいことこの上なかったです。

    戦争、関東大震災そして、戦争。焦土の日本の台地で、命の灯火を絶やさない一輪花。水も乾き、干上がった荒野でも、堂々と咲く彼女の意思に励まされ、次第に皆が花の名を宣う。無償の無尽の愛を注ぎ、人々を愛した女性の名を。
    天真爛漫に生きた彼女が施した

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    2025年09月21日
  • 終点のあの子

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    はじめはおもしろいけど、そこまで掴まれたわけではなかった。登場人物一人一人がフォーカスされていくたびに、なんだこのクラスのあの子の話しかみたいな感覚になっていく。それがほんとにうまい。そして教室では関わらないあの子とあの子という掛け合わせがまたよくて。クラスに戻るとやっぱり同じ世界で仲良くするということにはならないのが、友情がちゃんと芽生えただけにとても切なく、とてもリアルだった。

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    2025年09月20日
  • その手をにぎりたい

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    選書していただいた本。
    少しずつ読もうと思っていたのに、一気に読んでしまった。バブル期のお話で、あまり共感できないかも…って思っていたのですが、恋愛・友情・仕事・経済と要素が多くて、ぐんぐん読み進めてしまった。
    そして読後感が晴れ晴れとしているところも良かった。

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    2025年09月18日
  • らんたん(新潮文庫)

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    ずっと読みたいな、と思っていた柚木麻子さんの作品。
    まさか初めて手にとるのが歴史小説になるとは思っていなかった。

    らんたん。
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    日本社会は提灯型の社会。
    自身の足元を照らすので精一杯。
    現代に至っても、まだ日本人は足元を照らしているようなイメージがある。

    女子大は今、窮地にある。
    関西女子大の雄、武庫川女子大は共学化が決まっている。
    個人的にもあまり必要だとは思っていなかった。
    でもただ均質にするのも違うような気がしてきた。
    新しい時代の「男らしさ」「女らしさ」というものが、もう少し議題として深まればいいのにな。

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    2025年09月16日
  • らんたん

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    大河小説で、この厚さ・・・
    通勤鞄の中で、一番の重量と存在感を占めていて、どうしようかと困惑したのも束の間。

    すごくすごく面白かった!

    たくさんの女性が、女性として生きるために、時に果敢に、時にしなやかに闘った記録。

    そういうと、なんかすごい大河ーー!!って感じがしてしまって重かったり堅かったりしそうと警戒しそうだけど、そんな心配はいらない。

    主人公がとても人間的で、血が通って生きていた人なんだ、ということがよくわかって、ひとりの人間の人生を追っている感じがして、すぐに愛着が湧く。

    それから、出てくる人たちがみんな有名人で、
    えーこれどこまでが本当!?
    って、ドキドキしてしまうのも見

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    2025年09月15日
  • 本屋さんのダイアナ

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    お気に入りの一冊です。
    なんとなく手に取った本でしたが、想像以上に面白く、名作に出会えた気持ちです。

    二人の少女の出会いから社会人になるまでが描かれています。
    はじめは二人の素敵な出会いと友情に羨ましいなと物語に浸っていましたが、
    二人の成長とともにそれぞれを取り巻く環境は変わり、二人の距離感も変わって、二人の抱える様々な気持ちに共感してしまう部分がありました。
    時間の経過は早すぎず遅すぎず、テンポよく読み進めることができました。

    現代の「赤毛のアン」と紹介されています。
    「赤毛のアン」を愛する方と
    全女子におすすめできます。

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    2025年09月14日
  • らんたん(新潮文庫)

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    ゆりさんと道さんを中心にして、明治・大正・昭和の時代の女子教育を辿る物語
    女は男の従属物のような時代
    留学の機会を得た女性たちを中心に
    必要な教育を受けた女性の目が開いていく

    国にも夫にも盲目的に従わなくても良いのだと解り自分の世界に光が射す想いがしただろうか
    新しい価値観の世界に踏み込むにはたくさんの勇気が必要だったろうか

    道さんと出会えてよかった

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    2025年09月14日
  • ほろよい読書

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     ずっと読みたかった本。想像を超えるほど自分好み本で嬉しかった。
     お酒の失敗、自家製のお酒、酒蔵の子供、お酒の嗜み方、お酒の提供の仕方などお酒一つの題材で様々な角度から話が展開されて行くのは面白かった。
     お酒は人生を彩る一つのものでしたがないが、その一つの見方、触れ合い方を変えるだけで人生を少しずつ変えることができるように思えた。
     お酒の楽しみ方もすごく教えてもらえる本だった。東京に住んでいるから、一つはお気に入りのバーを探してみてもいいかもと思った。

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    2025年09月13日
  • らんたん

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    涙が止まらない うう、しょっぱい。

    幸せでうっとりするような温かい涙と、悔し涙。女が女として生きる人生は、こんなにも戦いに満ちている。

    フィクションなんだけど、これは一つの現実だ、と思うシーンがたくさんあった。
    岩倉使節団のシーンは本当に読んでいて悔しかった。けれど、そういう、行間に、歴史の流れの中に取りこぼされてしまった失われてしまった(あったかもしれないし、なかったかもしれないけれど、きっと、あったのだとおもう)
    声を、涙を、ひとつひとつ見つけて息を吹き込んで、物語として紡ぎあげていて、本当に本当に、すばらしかった。

    灯を灯しつないできてくれた、誰一人欠くことのできないすばらしい女性

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    2025年09月07日
  • その手をにぎりたい

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    バブル期の東京で、鮨に心奪われた女性の十年弱を描いた物語。主人公が自分の人生の軸を見つけ、掴みとり、ときに揺れ、もがきながら、バブル絶頂期の東京の海を泳いでいくさまは力強く、陳腐な表現だけど、勇気づけられる。「ついでにジェントルマン」を先に読んでいたので、柚月さんの鮨描写がやけに具体的で、読み手の食欲をそそると思ったけど、こちらが先行作品だったのね。とびきり美味しいお鮨を食べたくなる一冊。

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    2025年08月31日
  • 終点のあの子

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    学生時代のことを思い出し、胸が苦しくなりました(笑)。
    それくらい当時の感情とリンクしていて、「もし学生時代にこの本に出会えていたら良かったのに」と思わずにはいられません。

    友達への憧れや嫉妬、クラスの中で自分の役割を求めて空回りしてしまったことなど、懐かしい気持ちが次々とよみがえってきました。

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    2025年08月18日
  • らんたん(新潮文庫)

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     戦前から戦後まで、一貫して、男女の対等な社会を目指して女子教育を切り開いていった河井道先生の一代記。現代にも通じる内容でもあり、道先生の気合の入った信念に敬服する。

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    2025年12月07日
  • ついでにジェントルメン

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    こんな…こんなお話を書く人だったっけか?
    基い、こんな面白い話を書く人だったっけか?
    もちろん、作者の作品を全作読破していないのにこの言いっぷりは大変失礼なのですが。
    「エルゴと不倫鮨」がとにかく最高で、めちゃくちゃ共感でしか無い。パリッとした格好ができるのは家で洗濯やクリーニング対応してくれる妻が居てこそなのに、イイ男ぶって不倫正当化するオッサンの「ここは大人の社交場」発言への「男のための社交場でしょ」って言い切った美女の一言。溜飲下がるわぁ。子連れの母親がめちゃくちゃワインとそれに合う食事に造詣が深いのが、また最高。この一遍のために買ってもイイくらい気持ち良かった。
    「あしみじおじさん」(

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    2025年08月17日
  • らんたん

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    大河小説のらんたん
    凄く読み応えがありました。明治時代に渡米した日本人女性の河井道さん この小説を読むまで知りませんでした。奇しくも、キリスト教の学校を2校で学んでたのに…女子教育をグローバルな視点から推し進めた偉大な方がいたのですね。
     是非朝ドラで見てみたいです。

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    2025年08月16日
  • その手をにぎりたい

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    一ノ瀬さん好きすぎる
    島本理生さんの『わたしたちは銀のフォークと薬を手にして』に出てくる椎名さんが大好きなんだけれど それに匹敵するレベルで好き

    ラストは期待したものではなかったけど
    確かにそこ回収しておかないとなぁと思ったので これはこれで納得している。

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    2025年08月05日
  • BUTTER(新潮文庫)

    私がこの本の存在を知ったのは滞在先のイギリスでした。昨年のクリスマスの頃、突如店頭に山積みになり文字通りのベストセラーとなっていた光景をよく覚えています。以来ずっと気になっていました。読み始めて、最初に刺さったのがバター醤油ご飯の描写です。バターとご飯、それをこれほどまでに美味しく描いた本がかつてあったでしょうか。そこから続く、まさに垂涎ものの食べ物の数々。一方で、その後ろで肥えていく主人公里佳の、揺らぐ女性としての価値観。彼女がインタビューした受刑者梶井真奈子と関わる間に得たもの、失ったもの。混然と混じり合うこれらの中から里佳が最後にどう答えを出して、自らの人生の道を決めることにするのか、最

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    2025年08月05日
  • あまからカルテット

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    女子校出身の4人友達の話。
    人生のいろんな局面で友情が危うくなる可能性があるけど、なんだかんだで集まるとひとつになるよねって話。
    ご飯の表現が秀逸。

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    2025年07月30日
  • その手をにぎりたい

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    ネタバレ

    2025/7/7追加 19-25 第一章から引き込まれた。自分に置き換えつつも、青子と同年代の身近な人たちを重ねた。1人はバブル期から総合職で頑張り先輩と起業後、今は社長になっている前職の。もう1人は一般職で、適齢期で結婚して子供たちが小学生中学年までは専業主婦していた従姉。そして、今の職場の独身のお姉さま方。あの年代は仕事バリバリと家庭を持つことはまだ両立できなかった世代だと思う。今でも女性だからというバイアスを感じない訳ではない。青子が困難にぶつかると、自分も辛い気持ちになった。青子が自分の力で自由にすし静に通えることに喜びを見いだし、傷つきながら確かなものを掴もうと成長していく様には共感

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    2025年07月26日
  • 本屋さんのダイアナ

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    大穴と書いてダイアナと読むのはかなりウケた。名前の由来について、最後に伏線回収あるのかなぁと思ったら特段無くて残念だった。
    自分の娘を女子高に入れることのリスクを考えさせられる本だった。
    性被害にあった被害者女性が、加害者男性とその後付き合うのは、外形上は矛盾した行動にしか見えないが、後に付き合うことによって「あれは性被害ではなかった、お互い好き同志だったのだ」と、自分の心を守るための行動だというのは、悲しいがそれはそれで筋は通っている(実際は単なる性犯罪だと心の奥底ではわかっていても)。
    実際に色んな有名大学で学生による性犯罪で逮捕されるニュースもあるし、あれも氷山の一角で本当は色々有るんだ

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    2025年07月25日