【感想・ネタバレ】王妃の帰還 新装版のレビュー

あらすじ

『BUTTER』で世界中を魅了する著者が贈る
最高に愛おしいガールズ青春小説!
学園の王妃(プリンセス)はお城に
帰ることができるのか――

滝沢さんを再び王妃に――
少女たちの革命が始まった!

聖鏡女学園中等部に通うノリスケこと範子は2年B組の頂点に君臨する姫グループのトップ・滝沢さんを心の中で「王妃」と呼んでいた。
しかし、クラスで起きた腕時計事件で王妃は失脚。範子の地味グループに迎え入れたものの、我がままな彼女の振る舞いに気疲れするばかり。
穏やかな日常を取り戻すため、範子たちはある作戦を立てることにするが……。
誰だって、誰かの大事なプリンセスなのだ。

柚木麻子の物語に登場する人たちが、今すぐ、あなたの友達になる。
彼女たちはあなたの味方だ。だって、柚木麻子はずっと、
作品を通して女の子たちの背中を押してきた作家だからだ。
―――瀧井朝世(ライター・解説より)
カバーを一新した新装版登場!

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Posted by ブクログ

カースト最上位の学園の王妃がある事件により地位を失い、所謂地味なグループに所属することになる。
そんな物語のスタートから、クラス内でコロコロ変わる人間関係を追いかけながら思春期の女の子たちの成長を描く小説。本当に、中学生のころに読みたかったなあ。

思春期の女の子同士の人間関係ってどうしてあんなにも拗れるんだろう。
今思えばどうして、と思うことで毎日苦しんでいた。
学校生活のことはもう鮮明には覚えていないけど、友達と衝突した時の記憶や、ギスギスしていた空気感、学校に行きたくない朝の気持ち、仲直りをした後の世界の全てが味方になったような気持ち、そのあたりはやっぱりまだ思い出せる。狭い狭い人間関係が世界の全てだった。そして私は、多分上手くやれていない方だった。
自分より上だと思っている女の子達には愛想笑いをし、適切に距離を取り、聞かれたことにだけ答える。でも自分より下だと思っている女の子達には横柄な態度を取っていたと思う。おざなりにしたこともある。たくさん傷つけ、私もまた誰かによって傷ついていた。

学生時代の人間関係を思い出すと暗澹たる気持ちになるくらい、本当に上手くやれていなかった。でも、私が憧れていた女の子たちも、当時見下していた(酷いね)女の子たちも、みんなそれぞれに悩み、不安を抱えて、なんとか集うことで身を保っていたんだろうなあと思う。
大人になって世界が広がると、また別の苦しみはあるけれど、この頃の狭い世界特有の苦しみから逃げる方法はいくらでもあるということがよく分かる。でもその時はその世界が全てだからそんなことを言ったって響かない。
それでも私はあの頃の私をちょっとだけ認めてあげられるようになったし、あの頃のあの子をちょっとだけ許せたような気がする。

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

同じクラスや同じグループにいて、友達の誰かへの憧れとか、あの子のベストフレンドになりたいとか、誰と誰が仲が良いとか気になったり、そういうのってすごいあったなと思い出した。
女性同士のグループって、何歳になっても中学生の頃のように色々あると聞いた。その時は「へー、そうなんだ」と面白がっていたけど、そんなことの面白さとか大変さとか、不思議さとか、そんなことが柚木麻子さんの小説にはいっぱい詰まっている。そして、それを表現することがとても上手。
そういう意味で個性的で独特の作家さんであるともいえるし、本当に女同士の友情って素敵だよねって読んでいて思わせてくれる作家さんだと思う。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

自分自身の立ち位置とはどこなのか?相手にとって自分はどういう存在でいないといけないのか?この年齢だからこそ大人よりも過敏に反応して気を遣って傷ついてしまう。14歳の少女達は我々は大人達よりもはるかに先をみて大人びているのかもしれない。いや、この場合少女達は「大人美てる」か?

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

めちゃくちゃ面白い

「スクールカースト」をシャッフルして、垣根を壊して、風通しを良くする物語。東京の女子校の中学生の生活なんて全く分からないけれど、自分にもあった中学生という期間を思い出しながら楽しく読めた。

著者は中学生が読むことを想定して書いたそうだが、当時者である時期に読んでいたら共感で死にそうになったのではないだろうか。

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

まさか女子中学生の青春物語に浪漫を感じる日がくるなんて。すごく面白かった!女の子は誰もが主人公だ、なんてよく言った話だが、革命を起こすのもまた少女なのだ。青春小説と銘打つには勿体無い!

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2026年02月12日

Posted by ブクログ

2年B組の仁義なき戦い
最下層の範子のグループにクラス一の王妃が
クラスに予期せね!混乱が!
覇権争い、裏切り、仲間割れ!
怒涛の展開は圧巻

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

自分が中学生のころ、こんなに周りを思いやることができて、しっかりした考え方を持っていたかなーという部分。
中学生らしい浅はかさと、自分の半径5メートルが世界の全てだと思っていた感覚。
どちらも味わえる作品でした。
夢物語でもなく、夢がないわけでもない、幸せな結末も良かったです。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

マリーアントワネットの悲劇を繰り返すな、性格難あり美少女"王妃"を更生する!彼女たちの革命物語。
読み始めは、女子校のスクールカーストかぁ...苦手なお話かなと思ったけど、描かれる人間関係に違和感を感じて引き込まれた。孤独を避けるための友情はとても脆くて醜いなぁと。友達ってそんな毎日コロコロ変わるもんじゃないよ〜!と言いたくなる。
でも、最後に見せてくれた光景は最高に愛おしくて良かった。
柚木さんが描く同性同士の煩わしさ好きです!

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

柚木麻子さんは、ガールズ小説の中でも「シスターフッド」の系統を代表する作家だと思っています。とはいえ、私自身がガールズ系の作品をそれほど積極的に読んできたわけではないので、これまで読んだのは代表作くらい。少々反省しております。
今年は、シスターフッド文学の日本に源流(かな?)とも言える吉屋信子の生誕130年。横浜では企画展も予定されており、その関連講演を柚木麻子さんが行うと知って、まだ時間はあるので 少し読み積もうと思います。

本作『王妃の帰還』は、
雑誌「紡」連載を経て
2013年に実業之日本社から単行本化、
2015年に文庫化、
そして2026年に新装版文庫が刊行です。

『BUTTER』の海外での大ヒットの影響ももちろんあるのでしょうが、私は密かに、今年の「シスターフッド再注目」の流れにも乗った刊行なのではないかと勝手に思ってます。

物語の舞台は女子校。テーマはスクールカーストです。
クラスの頂点にいた“王妃”系女子が失脚し、下層グループに紛れ込むという大胆な設定がまず面白い。

さらに驚くのは、物語全体の構造にフランス革命が下敷きとして使われていること。これは、柚木さん本人が言ってますが、言われなければ気づかないほど自然に織り込まれています。この発想の大胆さにびっくりですが 大胆すぎて読んでも気が付かなかったです。

多少古い作品ではありますが、カースト下位の少女たちのしたたかさが思わぬ幸福を引き寄せる、痛快なガールズ小説でした。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表紙がめちゃくちゃ可愛くて、思わず表紙買いしてしまいました。
女子中の中で起こるグループや派閥の争い。地味な女の子の視点で書かれていますが、クラス1可愛い女の子がトップグループから外され、主人公のグループに入って…とゆう感じで始まります。
最初はこのクラス1可愛いと言われている女の子の性格が嫌で嫌で(笑)中学生とは思えない!あたしは無理だぁってなったけど、最後にはこの子が1番成長してたし、良い方向に変わっていったなぁと思います。思春期の女の子特有の、どこかのグループに属さなきゃいけないあの環境、大人になっても窮屈に感じることもあるけど、学生の頃ほどではないな、と思います。一人でいるのと、大勢の中に独りでいるのは全然違いますからね?大人になるとまぁ、それくらいでもいいや、と思えることもあるけど、あの狭いクラスの中でそうなるとホンット耐えられなかったですね。大人から見たら小さな世界で起こっていることですが、どこのグループに入って、どう立ち回るのか、本人にしてみたら死活問題くらいの重要さでしたからね。
男の子はそんな事ないんでしょうかね?こうゆうのほぼ女子の話しで書かれますが…まぁ、女子でもそんな体験していなかった人も居るのかもしれませんがね。
解説にもあるように、同じ世代の子にも、そして大人にもささる、共感してしまう、考えさせられる、そんなお話しでした。

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2026年03月02日

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