バリ山行

バリ山行

1,672円 (税込)

8pt

第171回芥川賞受賞作。

古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。

「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか! 本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」(本文より抜粋)

会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的生の実感を求め、山と人生を重ねて瞑走する純文山岳小説。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    160ページ
  • 電子版発売日
    2024年07月25日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    4MB

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バリ山行 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    仕事に行きたくないなぁと思いながら、泥みたいな気持ちで通勤バスに乗っていた頃のことを思い出した。
    うんざりするような日々を耐え抜くための依存みたいな登山の話は、真っ当で健康的な登山の話よりもずっと魅力的だった。

    0
    2025年10月30日

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作の中でも非常に読みやすかった。
    自分と同世代の方や純文学に慣れていない人でも、こちらは読みやすいのではないだろうか。
    主人公のような葛藤、現代人らしくていいなあ。私はすごく好き。

    0
    2025年10月24日

    匿名

    購入済み

    タイトルの意外性

    タイトルの意味がわからないまま読み進んでいく。
    途中でバリはバリ島ではないことがわかる。登山の話だったのだ。
    山の中の自然の描写、主人公を取り巻く環境、そして心の移り変わりが丁寧に描かれていて一気読みした。

    #ドキドキハラハラ #深い

    0
    2025年03月06日

    Posted by ブクログ

    芥川賞受賞作品。

    山⛰️を正規ルートではないバリエーションルートで進む、お話(?)。


    会社と山、社会と人間関係、日常と非日常の対比、山で直面する本物の危機などなど。

    山の情景がみえていくるようなステキな作品だった。

    ラストにトンデモな展開を期待したがあっさりだった。

    0
    2025年11月28日

    Posted by ブクログ

    最近、少し登山をするので興味深く読めた。
    私も混んでる登山道は好きでは無いのでバリやってみたいけど、やっぱりコワイなぁ。

    登山がキツくて、もう無理もう登山はやめよう!と思っても何故か又登りたくなる不思議な魅力がある。それを書いてくれている気がする。

    妻鹿さんその後どうしてるのか、最後何の言葉を言

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    イメージとしての不安・恐怖と現実の不安・恐怖は別物である、みたいなことを考えている人の話。
    サピエンス全史にある、妄想を共有することで人類は繁栄したという話に通じる部分があると思った。
    このように考えることで日常の不安を軽くできる効果がある。

    0
    2025年11月11日

    Posted by ブクログ

    わざわざ危険な道を選んで山に入り「本物の危機」を愉しむ“おかしいのかもしれない”妻鹿さんと、妻鹿さんが気になって仕方ない主人公。人間、普通じゃない部分に魅力があるのかもなぁ。
    職場は変わらず危機的状況なのに、バリ山行前後で、問題の捉え方というか描かれ方が変わっているのが印象的だった。

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    バリ山行。バリ島で山登りすると思ってたら、全然違うかった。バリ(バリエーションルート)で登山する事だった。滑落する描写があったが、わざわざ危険な山道を進む理由は?奥が深い小説でした。

    0
    2025年11月06日

    Posted by ブクログ

    山登りを通して、人生や仕事への取り組み方を考えさせられる一冊
    山の情景が丁寧に描写されており、バリ山行を本を読むことで味わうことができる

    0
    2025年11月03日

    Posted by ブクログ

    私も山登りが好きです。

    バリエーションルートを一人行く、おじさん。
    遭難しないように気をつけてください。

    0
    2025年10月25日

バリ山行 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    160ページ
  • 電子版発売日
    2024年07月25日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    4MB

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  • 【閲覧できる環境】
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