光のとこにいてね

光のとこにいてね

1,900円 (税込)

9pt

『スモールワールズ』を超える、感動の最高傑作

たった1人の、運命に出会った

古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。

運命に導かれ、運命に引き裂かれる
ひとつの愛に惑う二人の、四半世紀の物語

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光のとこにいてね のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年05月02日

    何度も泣いた。光が刺す終わり方がすごく好きだった。
    どちらの夫も本当に素敵で優しくていい人で、それが逆にしんどくて。でも、2人が一緒にいれるなら何でもいいと思えちゃうくらい運命で愛しかった。

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    Posted by ブクログ 2024年04月28日

    結珠と果遠が出会った小学2年生、再会した高校1年生、そして29歳と2人の内面が丁寧に綴られた読み応えのある作品だった。
    お互いになくてはならない存在になるなんて運命的な出会いだと思う。
    最後は私にはなかなかできそうにない選択で、だからなんだか応援したくなった。
    一般的な幸せの道ではないのかもしれない...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月24日

    光の描写があちこちに散らばっていて、この本に触れている時だけは、ほのかに自分がきらめいているような感覚になった。それが嬉しくて大事に少しずつ読み進めた。

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月14日

    一言一言噛み締めて読める小説でした。

    終わるのがとても名残惜しくて、大切に読んでしまいました。
    たった一人の出会いでこんなにも人生や価値観に影響されるのかと考えさせられました。

    引き裂かれても導かれて、繋がることができる。
    なんだかとても切なく考えさせられる小説でした。

    正直この世界観にもう少...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月12日

    「そこの、光のとこにいてね」
    作中にタイトルが登場した瞬間、身震いした。なんて無邪気で、あたたかいのに残酷な約束。

    第一章 羽のところ
    第二章 雨のところ
    第三章 光のところ

    手元になくとも章題を思い出せるほど、各場面が印象的で、とてもとても美しかった。
    時間を置いて、何度も交わるふたりの道。何...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月08日

    幼き頃、母の逢瀬の度に連れてこられ古びた団地の片隅で出会った小瀧結珠(ゆず)とそこに母娘で住んでいた校倉果遠(かのん)。何もかもが違った2人が惹かれあい、行き違いながらも高校生のひとときを経て再び出会い、家族の色々を抱えながらも時を共に過ごす物語。
    もの悲しくどろどろ感もあるが、どことなくいつも何処...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年04月05日

    462ページ
    1800円
    4月2日〜4月2日

    出会いと別れを繰り返す結珠と果遠。何年の時を超えても、多くの言葉を語らずとも、親友とはこういうものなのかと切実に感じた。

    何年かぶりで会っても、高校時代のあの頃に戻って、心の内を話せる私と友人の関係にどこか似ていると感じた。

    そばにいるのに想いのす...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月18日

    果遠と結珠

    光のとこにいる、光の中にいる、きっと2人で


    文章が美しくて、涙を流しながら読みました。
    果遠(かのん)の結珠(ゆず)に向けた想いと、それに応えようとする結珠の行い。藤野氏や水人くんたち、果遠の隣人のお姉さんなど、周りの人々も素敵でした。

    それに比べて、彼女たちの母親が。なんかもう...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月01日

     何かが欠落した家庭。
     幼い頃はそれが普通だと思っていた。でも心の中には、知らないうちに満たされない思いが沈殿していく。

     少女時代に出会った、性格から家庭環境まで対照的な結珠と果遠。なのに不思議に惹かれ合う2人。互いを思う気持ちはいつしか生きる支えになっていた。
     そんな彼女たちの半生を紡いで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月29日

    環境は違えどママならない環境に身を置いていた2人
    大人になって自分のことは自分で決められるようになり、光と陰だった2人が光に向かって走っていく最後のシーンが印象的だった

    0

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