【感想・ネタバレ】光のとこにいてねのレビュー

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Posted by ブクログ

ぜんぶよかった。
とても身勝手で打算的で、まるでいたい中学生の恋愛のような、、、なのに!感動した!
果遠ちゃんのたくましい一途さ、柚珠ちゃんの正しさと弱さと、チサさんの中にある優しさ、脇役に徹する男性陣。

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2024年05月19日

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結珠と果遠
2人の少女が出会い、離れ、そしてまた出会い

一緒に過ごす時間は決して多くは無いものの、運命的なものを感じる2人
恋愛とも共依存とも執着とも違う不思議な関係の物語

それぞれの一人称視点の物語が交互に描かれていくので、往復書簡を読んでいるような気持ち
情景描写も優しく、とても読みやすい作品でした

医師家庭で教育虐待気味な結珠の母
シングルマザーでナチュラリストな果遠の母

そんな元で育った彼女たちが大人になるにつれ、少しそれぞれの母親の片鱗が垣間見れる描写はゾクッとした

「光のとこ」の言葉の使い回しが絶妙

ただ、果遠の感情がイマイチ掴めなかった
なぜそんな未来を選んでしまうのか

藤野さんが最後まで良い人でよかった
何より、性暴力描写が出てこなくてよかったので☆5

2人とも「光のとこ」にいてほしい

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

2人の主人公が好きだ。
読み終わったあと、すぐに子供時代の2人に会いたくなって最初のページに戻った。

映像化するならアニメーションにして欲しいな。

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2024年05月07日

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タイトルにもなっている「光のとこにいてね」というセリフに胸がキュッとなった。
短い交流と突然の別れと再会をくり返す中でもずっと特別に想い合う2人。
子供にはどうすることもできない事情に振り回されながら互いの強さと弱さが絡み合い切なくなる。
最後は光が見える終わり方でとてもよかった。
甘いココアが飲みたくなります。

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2024年05月07日

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子ども時代の「光のとこにいてね」という、待ち合わせの時の約束が、大人になり、あなたには「光のとこにいて欲しい」という思いへ変わり、それが離別の理由となる様がなんとも切ない。

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2024年05月07日

Posted by ブクログ

感情を丁寧に言葉で表現して分かりやすく物語が展開する
また、それ以上に読者側で情景を想像する余地があった
多面的で論理的ではない感情の表現が巧みで、的確に物語に誘導された
本を読んでいると短時間で、この世界に没入できた

添えられた小冊子にスピンオフ作品が掲載されていた
主人公以外の主要な登場人物にも魅力があって、もっと其々について書いてくれれば、いくらでも読みたい

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

結珠と果遠が出会った小学2年生、再会した高校1年生、そして29歳と2人の内面が丁寧に綴られた読み応えのある作品だった。
お互いになくてはならない存在になるなんて運命的な出会いだと思う。
最後は私にはなかなかできそうにない選択で、だからなんだか応援したくなった。
一般的な幸せの道ではないのかもしれないけれど、2人が決めた道は2人にしかわからない幸せがあるのだと思う。
幸せいっぱいの物語ではないが、胸が温かくなる作品。
また読みたい。

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2024年04月28日

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光の描写があちこちに散らばっていて、この本に触れている時だけは、ほのかに自分がきらめいているような感覚になった。それが嬉しくて大事に少しずつ読み進めた。

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2024年04月24日

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一言一言噛み締めて読める小説でした。

終わるのがとても名残惜しくて、大切に読んでしまいました。
たった一人の出会いでこんなにも人生や価値観に影響されるのかと考えさせられました。

引き裂かれても導かれて、繋がることができる。
なんだかとても切なく考えさせられる小説でした。

正直この世界観にもう少し浸りたかった気がします。
スピオフも良かったです。(初回版のみ)

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2024年04月14日

Posted by ブクログ

「そこの、光のとこにいてね」
作中にタイトルが登場した瞬間、身震いした。なんて無邪気で、あたたかいのに残酷な約束。

第一章 羽のところ
第二章 雨のところ
第三章 光のところ

手元になくとも章題を思い出せるほど、各場面が印象的で、とてもとても美しかった。
時間を置いて、何度も交わるふたりの道。何度枝分かれしても繋ぎ止めていたいのは、あの子を愛しているから。あの子じゃないとだめだと、他でもない自分が知っているから。

かなり序盤から泣けてしまって、たぶん第二章がいちばん好きだった。少女時代って、特別なの。

「私たちは全然違って、だからお互いが必要だった」

「私たちは互いが互いのお守りだった」

あなたじゃなくて良かった。だって、もし私があなただったら、あなたのことを好きになれない。


こんな愛の形があったって良いし、どんな愛も美しいもの。心に棲まわせたい暖かさを持つ1冊でした。

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2024年04月12日

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 何かが欠落した家庭。
 幼い頃はそれが普通だと思っていた。でも心の中には、知らないうちに満たされない思いが沈殿していく。

 少女時代に出会った、性格から家庭環境まで対照的な結珠と果遠。なのに不思議に惹かれ合う2人。互いを思う気持ちはいつしか生きる支えになっていた。
 そんな彼女たちの半生を紡いでいくヒューマンドラマ。

 物語は2人の主人公、結珠と果遠の視点で交互に描かれる。
         ◇
 小瀧結珠と校倉果遠。同い年の2人の出会いは小学2年生のときだった。

 結珠は医師の父と専業主婦の母、兄1人の4人家族。裕福な家庭だが結珠には自分の居場所がそこにないように感じていた。
 果遠はパート勤めの母と2人暮らし。老朽化した団地住まいであっても家計は苦しい。しかも母は美人だが精神や思考に偏りがあり、果遠はかなりの不自由を強いられている。

 ある日、結珠は母に連れられ古びた団地を訪れた。そして母とともに薄汚れた階段を上がっていき、ある一室の前に立った。
 ドアの向こうにいたのは下卑た笑いを浮かべる汚らしい中年男。結珠は母に促され小さな声で挨拶したあと、下で待つよう言われて階段を下り外に出た。
 
 誰もいない公園で、何気なく向かい側の棟を見上げた結珠の目に映ったのは、上階のベランダから大きく身を乗り出している少女の姿。それが果遠だった。
  (第1章「羽のところ」)全3章。

     * * * * *

 読み終えて思ったのは、次の2つのことでした。

 1つ目は「魂のレベル」で結びつく愛情の美しさです。

 相手を求め、時には相手のために自分を擲とうとするほどの覚悟は、性別を超えて気高くすらあります。そんな2人の姿は、吉田秋生『 BANANA FISH 』の主人公、アッシュと英二に共通するものだと思いました。

 裕福な家に生まれ物質的にも恵まれていた結珠。生まれついての美少女で美しい髪も持っていた果遠。なのに、幼い頃からともに満たされないものを感じていました。
 成長するにつれ、いろいろなものを諦めつつそれでも居場所を求めて生きてきた2人。 
 出会い、別れ、再会し、また別れる。互いに不思議なほど相手に惹かれているのに肝心なところですれ違う展開に、ジリジリしながら読み進めました。

 最初の再会は、果遠が意図して ( ものすごく努力して ) もたらされたものでした。けれど次の再会はまったくの偶然。運命というものの存在を垣間見た瞬間です。
 このストーリー運びからは力強さを感じこそすれ、ご都合主義的な印象などありませんでした。一穂さんの文章の力なのでしょうね。

 そして果遠が敢えて結珠のもとから去っていこうとする最終章。結珠に「光のとこにいて」もらうために行動に出た果遠と、果遠の意図を見抜いた結珠。ラストシーンを読み終えて泣き笑いを浮かべている自分に気づきました。


 2つ目は「親ガチャ」についてです。

 決して好きなことばではありませんが、「ハズレ」の親がいることは確かで、否定しません。経済力等の生活レベルで「ハズレ」というのは違うと思いますが、愛情が歪んでいたり欠如していたりするような、いわゆる毒親は「ハズレ」と言っていいでしょう。
 
 結珠の母親の冷淡さ。果遠の母親の浅薄さ。どちらも娘のことなど考えず、自分の欲求最優先で生きています。どちらもハズレです。特に知恵の回る結珠の母親は悪質でした。
 「家族」という結びつきは、互いに思いやり合わないとすぐいびつになるし崩壊するのも早い。いい歳した大人がそれを理解していないとは思えないので、結珠の母親は知ってやっていたはずです。

 結珠と果遠との運命の出会いはその毒母たちによってもたらされたと言えなくもないので、作品的には毒母なりの存在価値があったのですが、たとえフィクションであっても出会いたくない人たちでした。

 
 最後に、主人公たち以外で印象に残った2人の人物について触れておきます。

 1人目は何と言っても藤野素生です。
 小瀧家から結珠を救い出してくれたのは彼でした。また、結珠を十分に支えるだけの包容力も持っていました。そして何より「魂の孤独」を彼も抱えて生きてきたという点では結珠と同じはずです。
 けれど結珠が最後に選んだのは果遠でした。それでも素生のスタンスは変わりません。結珠が自分から離れようとしているのを黙認しましたし、彼のその性格からして(恐らく) 素直に身を引くだろうと思われます。

 2人目は海坂瀬々。果遠の1人娘です。
 果遠の幼い頃に似て明るく愛らしい少女で、頭の回転もよさそうに見えます。
 田舎町の「家」意識や夫の水人の気持ちと、何より瀬々の将来のためを考えた果遠がひとり身を引こうとするシーンは胸を打ちました。
 でも水人の実家で育つ瀬々に、周りの大人たちが果遠のことをどう言い聞かせるのかは予想できるだけに、却って瀬々のことが心配になります。


もしスピンオフがあるのなら、(短編でもいいので) 結珠と果遠、そして素生や瀬々ちゃんのその後も読んでみたいと思いました。
 4人とも幸せになっていて欲しいと願わずにはいられません。

 初読みの一穂ミチさん。思わず引き込まれる作品世界で、この出会いには感謝しかありません。おもしろかったです。

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2024年03月01日

Posted by ブクログ

異なる境遇だけれどどちらも問題ありな母親を持つ七歳の女の子、結珠と果遠が運命的に出会い、高校生、成人と年を重ねることで二人の関係性や周囲の人達の繋がりに変化が表れていく。彼女達の成長する展開にすっかり惹き込まれました。
なんだか微笑ましくて、けれど切なくもあり、それでいて温かい。二人が光のような存在だからそう感じるのかも。
恋愛というジャンルとはまた違うような、深いヒューマンドラマ。素敵なお話でした。

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2024年05月19日

Posted by ブクログ

複雑な家庭環境で育った、小瀧結珠と校倉果遠は小学校二年の時に、始めて出会った。
束の間の交流だったが、心に沁みる記憶を残し、別れた。
高校生になり、再会したが「光のとこにいてね」と言い残し、果遠は、結珠の前から姿を消した。
そして、それぞれが成人し、結婚して、
藤野結珠、海坂果遠と名前が変わった時に、再び出会う。

果遠が好きだと言う、
「ギュスターヴ ル グレイ」のフォトモンタージュ作品『海景』をネットで探してみた。
彼女の心を覗いてみたかったが、暗い世界感しか感じられなかった。

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2024年05月14日

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 ほんの僅かな時間しか一緒に過ごすことはなかったのに、お互いにとって大切な存在だった果遠と結珠。2人とも母親や親族に苦しめられながらも、頑張って立派に成長したと思う。どちらも思いやりと良識のある大人とは言い難いが、あんな親に育てられてよく道を踏み外さなかったと感心する。ラストの結珠の逞しさには思わず笑みがこぼれた。直の未来も不安だが、姉同様光のとこにいられる気がする。結局最後まで結珠のママの気持ちが理解できなかった。結珠のママも果遠のママも、親になってはいけない人間だったんだろう。

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2024年05月08日

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小学生、高校生、そして29歳の四半世紀に渡って、二人の女性が惹かれあっては別れを繰り返す物語。
貧困や育児放棄、毒親、不倫など現代社会の問題をいろいろとぶち込んではいるが、中心になっているのは二人の関係性。恋愛でもなく友情でもない特別な何かが二人の間にあった。
作中で何度も登場する「光のとこにいてね」のセリフはお互いにとっての幸せを望む気持ちを表現する象徴的なものと解釈した。

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2024年05月07日

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何だろう、今までにないこの感覚は…
第一章からのめり込むように読んでしまった。

毎週水曜日、団地の階段の下で30分。ママの「ボランティア」が終わるまで待つ私(結珠)に内緒の友達が出来た。制服姿の私と団地住まいの果遠ちゃんは全然違うのに、ママが決めたことを守らないといけないところが似てる。
小2の二人が定点を外れて少しずつ行動半径を広げていく様が見えるようで、上手い文章だなと思った。

白詰草は結珠(ゆず)、鳥の羽が果遠(かのん)の視点だと気づいた。文章の始めにイラストが描かれていてわかりやすい。金色の文字で『光のとこにいてね』まずタイトルに惹かれ、第一章でガツンとやられた。

自由と束縛
ママの秘密、ママの知らない私の秘密
女子特有の抵抗と降伏
家庭と学校
協力と裏切り…
真逆なものが繊細な感性で描かれる。

子どもだった二人が高校生になり、再び出会う第二章。傷つきやすい不安定な時期に、お互いを鏡のような特別な存在として結珠と果遠は惹かれ合っていく。

ギュスターヴ・ル・グレイのモノクロ写真を観たいと思った。
第三章では写真のような「寂しい感じの海に行きたい」と言った果遠が住む海街に、大人になった結珠がやってくる。私の苦悩や哀しみを両手を広げて受け止めてくれた人。自分の人生に欠かせない愛おしい存在であることを、お互いが認めていく様子が描かれていく。

光は希望の象徴だけど、照らされたら逃げも隠れもできない。嘘やごまかしを許してくれない。そして足下に影を生む。

優しい嘘は相手を傷つける。
モノクロの世界でいつも光を放っていたのは他ならぬあの子だった。私の隣にいて欲しいのは、あの子ただ一人。
ラストは、同じ思いの二人が荒波の海に向かい微光に包まれるシーンをイメージしていたので、読み終えて少し違和感が残った。


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2024年05月07日

Posted by ブクログ

何回も泣いた。タイトルいいな〜、
どちらの夫も本当に素敵で優しくていい人で、それが逆にしんどくて。でも、2人が一緒にいれるなら何でもいいと思えちゃうくらい運命で愛しかった。

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2024年05月02日

Posted by ブクログ

環境は違えどママならない環境に身を置いていた2人
大人になって自分のことは自分で決められるようになり、光と陰だった2人が光に向かって走っていく最後のシーンが印象的だった

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

今隣にいる人が一番大切な人とは限らない。
何度もすれ違いを繰り返して、現実にはなかなか無いのかもしれないけど凄い引力でまた引き寄せられる2人の運命のストーリーに引き込まれてどんどん読み進めたくなった。
その土地の風景が目に浮かんでくる表現や方言も良かった。

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2024年04月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんというか、すごく不思議な関係の二人。過ごした時間は少ないけど、なぜか惹かれ合う。つかず離れずで表現が難しいけど心地良さが凄くある。美しい表現や描写も相まって、スラスラと読めた。この先も二人は再開と別れを繰り返すのだろうか。切なくもあり、希望も感じられる。そんなラストだった。

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2024年04月21日

ネタバレ

自由

結珠(ゆず)も果遠(かのん)もまるで鳥籠の鳥のよう。作中に鳥がよく出てくるが、「自由」を象徴しているように感じられた。
子供は親の管理下で不自由、思春期も子供か大人か微妙な立ち位置で子供のように伸び伸びはできず制約もある、大人になれば配偶者や子供など家族で自由にはいかない。人生の不自由さと自由との葛藤が描かれていると思いました。
飛躍しすぎかもしれないが、「きみどり」はゆず(柚子)のこと?未熟な果物でかのんのこと?最後には結珠(ゆず)も強くなるし、果遠(かのん)も旦那の家族に向き合って、鳥籠から抜け出したのかもしれない。「アイタイ」という「気持ちだけを持って行動しなかったら」、きみどりのようになっていたのかもしれない。「あなたの鳥籠はなんですか?」「いつ鳥籠から抜け出しますか?」と訴えているようにも思える。
「光のとこにいてね」、女性目線で描かれており、男には分かりずらいところもあるけれど、綺麗な言葉と余韻の残る文章で書かれていて、読み応えのある一冊でした。

#じれったい #切ない #深い

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2024年03月25日

購入済み

大切なもの

友達以上家族未満の大切な人。離れたり又、出会ったり最終的にはかけがいのない存在。相手の心を読んで深く追求したりしない事が良い関係を続けることなのかもと思います。この二人がずっと幸せでありますようにと願わずにいられません。

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2023年03月05日

Posted by ブクログ

三部構成だったが、三部に入った段階でまだ残りのページが半分以上あり、ここからそんなに話広がる!?と思ったけど、果てしないストーリーだった。
子供の頃って自分の片割れの様に感じるお友達ができることがある。少なくとも私には経験がある。だけど、大人になるにつれて自分が確立されて、人格は仕事とか家庭とかありと凡ゆる経験で強固になり、片割れは片割れでなくなってしまう。
この物語では2人はずっと片割れ同士で、強く惹かれあっている。複雑な精神構造を丁寧に美しく描写されてて圧巻だった。だけどやっぱり、ラストはお互い捨て身すぎて私には辛く感じてしまったな。

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2024年05月15日

Posted by ブクログ

スモールワールド、ツミデミックが最高に面白かったので期待して読んだらこれは全く系統が違った。残念。育児放棄の話は好きじゃない

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

初めは女性同士の恋愛小説かと思ったが、恋愛や友愛、家族愛を超えた愛情があることを知った。
「光のとこにいてね」という切なくて暖かいけど真綿で相手を締めるような言葉が、果遠ちゃんの不遇さや実直さが、胸に何度もグッときて涙が出そうになった。でも水人さんが不憫すぎて…。
ところどころに散りばめられている光の表現がとても素敵だった。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

医者家庭の結珠、母子家庭の果遠、生活環境の違う2人が幼少期に午後の団地で出会い短い一緒の時間で2人は認め合う。幼少期の短い出会いから其々気になりつつも別れて其々の生活を過ごし高校の始業式の講堂で再会し果遠は母が団地に住めなくなる短い期間、図書室、音楽室、果遠のバイト帰りの夜道等での思い出を作り再度惜別する。其々別地で結婚をして生活を送り、結珠が教職での悩みから休職で夫と共に本州最南端の環境の良い地に知人を通じて静養を兼ね引越す。その地でお互い29歳にして3度目の果遠と再会し絆を深め合う。お互い良夫に巡り合って果遠には子供(瀬々)もいて良い関係を築いていたが、其々の夫は、2人の関係に好意を持ちつつ複雑な思いを抱く。最後は、果遠は夫と別れ結珠は東京に戻る決心をするも2人の絆は深く。。。で終える。
プラトニック同性愛の内容なのか?女性同士の友情の内容なのか?良く理解出来ない展開で其々の夫が優しく2人を深く愛していた中での展開は靄が立つ。
何故か?「糸」の歌が内容と重なって切なくもあり複雑な思いで完読する。

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2024年05月01日

Posted by ブクログ

全く環境の異なる二人の少女が共鳴し合い、出会いと別れが何度か訪れる。ソウルメイトみたいな二人だなの会話を通して少女から大人の心の変遷や家族との葛藤など繊細な表現が素敵だなと思った。最後は読者の想像に任せる的な終わり方だけど少し設定に無理があるように感じた。
本屋大賞3位に対する期待が大きすぎたかもしれない。

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2024年04月27日

Posted by ブクログ

無鉄砲で真っ直ぐで
嘘ばかりな世界で心から信じられるものが1人同士な2人の話
あまりわからなかったけど、この発想はすごいな

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

果遠と結柚の深い愛のはなし。
小学生の頃の運命の出会い、高校生の頃、大人になってからの偶然の再会。
お互いの信頼と愛情を深めながら、今後はどこに向かっていくのか。

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

感想が難しい。感想を言えるほど、2人の感情など深いところまで理解できていたかもわからない。
『お前は強くて優しいから母親を捨てられない、捨てるのはいつも弱い方なんだ。』分からなくもない。

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2024年04月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

とても難しい作品でした。

登場人物の感情を読むことがあまりにも難しかったです。その人にしかわからない感情がこちらに伝わってこない、というか読者では理解の範疇を超えており、感情移入もできず俯瞰的な目で作品を読みました。あまりに繊細で複雑すぎる。だからこそ、少し置いてけぼりな気分にもなりました。

遇が真反対な二人。だからこそ、お互いにないものをお互いで補い合う、お互いが神同士であり、生きる希望でもある。この人がいるから生きていける、その為ならなんでも投げ出せる程の存在としてお互いを認めている。そんな2人の間に第三者があれこれ介入し考察する余地がそもそもなく、登場人物の感情を読むことができないというのは悪い意味ではなく、むしろそれだけ完璧に書き上げた作者の力量の素晴らしさを実感します。

この本が教えたい事などは、特にないように思います。人生は難しいとか、恋愛的にどうこうとか、ジャンルで括るのも難しい。ただ、結珠と果遠が、後悔しながらも、苦しみながらでも、もうお互いを引き裂くような出来事は起こらないでほしい。そう心から願います。

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2024年04月12日

Posted by ブクログ

2人の関係は独特なもので、上手く言葉では言い表せないように思いました。疑問に思う点は何個かありましたが、読んで良かった小説です。

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2024年05月04日

匿名

購入済み

共感できず…

高評価のレビューが多いですが…

直木賞の候補作として読みましたが、
受賞作や他の候補作を読んだ後だったせいか、
文章全体に幼さを感じました。

前半は、同じ時間を、それぞれの視点から。
なかなか進まず、飽きてきて、
後半は、進むのは早くなったけれど、
どの人物の気持ちも共感できず

最後まで、私には挿さりませんでした。

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2023年02月09日

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