配信予定・最新刊

作品一覧

  • 冷ややかな悪魔
    NEW

    小説・文芸

    3.9
    1巻699円 (税込)
    一年中海外を飛び回っている商社勤務の有田ユカリ。 ある日、本社に呼び出されると、出張禁止を告げられた。 理由は、体脂肪率が高いために、万が一があると困るから。 思いがけず日本での暮らしを強いられたユカリは、既婚か未婚かを問われる村社会っぷりにげんなりし、今すぐにでも海外にエクソダスしたい。 そのためにも体脂肪率を下げるべくジムに熱心に通い、狙い通り数字も改善されてきた矢先、あるものを拾い......。
  • わたしを庇わないで

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    100万部読まれてほしい、史上最高のデブ小説! 九段理江さん(小説家) この一年で読んだ小説の中で、一番好きかもしれない。 ラランド・ニシダさん(お笑い芸人) あなたは人に「デブ」と言えますか? 欺瞞の薄皮をぴりりと剥ぎとる、 笑いと皮肉てんこ盛りの、傑作中編小説集! 三國造船で働く安井は、職場の人たちを「サンゾウ」と一括りにし、直視せぬようやり過ごしてきた。労働組合からの要請を受け、改めて個々のサンゾウを観察し始めるが・・・・・・。 ――「世紀の善人」 小学校を卒業した望は、友人とディズニーランドに行く計画を立てたが、自分の顔が嫌いで乗り気になれない。「奇跡の一枚」を目にしたことで、自意識が変わり・・・・・・。 ――「小人二十面相」 タナマル水産の広報部員として働くアヤノは、自他ともに認める「デブ」である。担当する食べ歩き企画で、その食べっぷりと自虐ネタが「おもしろい」と話題になり・・・・・・。 ――「わたしを庇わないで」 【著者略歴】 石田夏穂(いしだ・かほ) 1991年埼玉県生まれ、現在東京都在住。東京工業大学工学部卒。2020年に「その周囲、五十八センチ」で大阪女性文芸賞受賞。2021年に「我が友、スミス」が、第45回すばる文学賞佳作、第166回芥川賞候補作となる。2022 年「ケチる貴方」が第44回野間文芸新人賞候補に。2023年「我が手の太陽」が第169回芥川賞候補、第45回野間文芸新人賞候補となる。他の著作に『黄金比の縁』『冷ややかな悪魔』『緑十字のエース』『ノーメイク鑑定士』等。
  • ノーメイク鑑定士

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,980円 (税込)
    考えてみれば、人に「化粧をしていますか?」と訊くのは「大便したあと尻を拭きますか?」と訊くのに似ている。 「御社にスッピン社員がいる」という取引先の一言から、塗装会社の営業部員・中村に、「スッピン女子捜し」の密命が下る。 あの手この手で同僚たちの化粧事情を探る中村。しかし、彼女には秘密があった。 実は中村自身が、人生で一度も化粧をしたことがないスッピン女子なのだった――(ノーメイク鑑定士)。 働くみんなの日常は、事件で溢れている。 気鋭の著者が綴る、新時代のお仕事小説全四篇!
  • 緑十字のエース

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,760円 (税込)
    大手デベロッパーのエリート社員だった浜地は、とある事情から閑職に追いやられて自己都合退職し、どうにか中堅ゼネコンの契約社員となる。だが、そこで任されたのは、ショッピングモール建設工事現場の安全衛生管理責任者。……俺、未経験なのに!? 浜地の教育担当となった松本は、度を超えた厳しさで安全指導をする男。……バカ真面目すぎる。だが、浜地はやがて知ることになる。松本の行動に隠された本当の目的を――。ユーモア+苦み+スリルを混合してミキシング! 唯一無二の読後感が待ち受ける工事現場ノベル、堂々完工!
  • 黄金比の縁

    小説・文芸

    3.7
    1巻473円 (税込)
    (株)Kエンジニアリングの人事部で働く小野は、不当辞令への恨みから、会社の不利益になる人間の採用を心に誓う。彼女が導き出した選考方法は、顔の縦と横の黄金比を満たす者を選ぶというものだった。自身が辿り着いた評価軸をもとに業務に邁進していくが、黄金比の「縁」が手繰り寄せたのは、会社の思わぬ真実だった・・・・・・。ボディ・ビルを描いた『我が友、スミス』で鮮烈なデビューを果たした著者が、本作では「就活」に隠された人間の本音を鋭く描く!
  • ケチる貴方

    小説・文芸

    3.9
    1巻649円 (税込)
    【冷え性×脂肪吸引】 コンプレックスを抱えるすべての人に捧ぐ、痛快"身体"小説! どうして私は、金太郎のようにガッチリ、ムッチリなのに、こんなにも寒がりなんだろう。 佐藤は極度の冷え性だが、その見た目のため、同僚にバレないように暖をとって生活している。 しかし新入社員の教育担当になった途端、身体が火照り始めーー? 第44回野間文芸新人賞候補となった表題作と、 第38回大阪文芸賞を受賞した、脂肪吸引がテーマの「その周囲、五十八センチ」を豪華同時収録。 ~こんなに冴えない人間であるが、それでも私は自分がいちばん可愛い。~ どうしてこの身体は、頑なに熱を生産しないのだろう。 骨と皮なら理解できるが、お前は脂肪の塊じゃないか。(ケチる貴方) 私の脚は、生まれながらに、人並み外れて太かった。 脚が太いと、ヒトの人生は、ものすごく難易度が上がる。(その周囲、五十八センチ)
  • ミスター・チームリーダー

    小説・文芸

    3.7
    1巻1,650円 (税込)
    勤務先で係長に抜擢された後藤は、ボディビルの選手でもあった。ある日、社内の人材の無駄に切り込み組織の代謝を上げると大会に向けて停滞中だった減量も進むことに気づき、身体を仕上げるべくチームの脂肪の除去に驀進し始める。肉体と組織がシンクロしたとき、たたき出されるのはベストパフォーマンスか、それとも――。
  • 我が友、スミス

    小説・文芸

    4.0
    1巻528円 (税込)
    「別の生き物になりたい」――筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかった…。鍛錬の甲斐あって身体は仕上がっていくが、職場では彼氏ができてダイエットをしていると思われ、母からは「ムキムキにならないでよ」と心無い言葉をかけられる。モヤモヤした思いを解消できないまま迎えた大会当日。彼女が決勝の舞台で取った行動とは? 世の常識に疑問を投げかける圧巻のデビュー作!
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

    ラノベ

    3.6
    1巻737円 (税込)
    これが当たり前になった時代で、あなたならどう生きる? 信者に人生を壊されたVtuber、バズって神格化された女子高生、呪いのアプリの謎に迫る調査員、未だに動く亡き夫のアカウント。それぞれの物語に隠された、生きていくための秘密と嘘。ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフも収録した、新進気鋭の最注目作家7名による“今”を切り取るアンソロジー。
  • 我が手の太陽

    小説・文芸

    3.6
    1巻1,562円 (税込)
    第169回芥川賞候補作。 鉄鋼を溶かす高温の火を扱う溶接作業はどの工事現場でも花形的存在。その中でも腕利きの伊東は自他ともに認める熟達した溶接工だ。そんな伊東が突然、スランプに陥った。日に日に失われる職能と自負。野球などプロスポーツ選手が陥るのと同じ、失った自信は訓練や練習では取り戻すことはできない。現場仕事をこなしたい、そんな思いに駆られ、伊東は……。 “「人の上に立つ」ことにまるで関心がった。 自分の手を実際に動かさないのなら、それは仕事ではなかった。” ”お前が一番、火を舐めてるんだよ” ”お前は自分の仕事を馬鹿にされるのを嫌う。 お前自身が、誰より馬鹿にしているというのに” 腕利きの溶接工が陥った突然のスランプ。 いま文学界が最も注目する才能が放つ異色の職人小説。

ユーザーレビュー

  • ケチる貴方

    Posted by ブクログ

    「女性の身も蓋もない本音」が、遠慮なく、それでいて辛口なユーモアたっぷりに描かれている。
    主人公たちは、立派な人間とはいいがたく?、後輩に知識を教えたくないと思い、他人を見た目で判断し、自分のことを一番大切に思う。意地悪で偏屈で。しかし、その本音が隠されることなく語られるからこそ、妙な説得力を持って胸に迫ってくる。
    読みながら感じたのは、この作品の背景には、男性が作り上げてきた会社や社会の構造があるということだ。もちろん時代は変わりつつあるが、それでもなお、男性中心の価値観が色濃く残る組織の中で、女性はどのように生きていくのか。その問いが、『ケチる貴方』にも『その周囲、五十八センチ』にも通底し

    0
    2026年07月18日
  • わたしを庇わないで

    Posted by ブクログ

    石田夏穂さんの小説は、見事に斜に構えた物語が大変魅力である。

    本作の中で「世紀の善人」の''安井の仕事''は、全くもって理不尽でありながらも、視線を合わさず生きぬきながら無神経な男性社員たちを暗く見つめる。
    そしてついに反撃に出た安井の行動と結末のカタルシスは、抑圧から自らを解き放つ安井への応援となっていった。

    「わたしを庇わないで」のデブという言葉が、デブを庇う人間の裏側の感情を皮肉にも見事に表していく。
    アヤノに対してデブを口にしない偽善者との戦いが、読者も意にしない展開が皮肉に溢れて読み手を飽きさせなかった。

    人や社会や会社を独自な視点から痛

    0
    2026年07月11日
  • わたしを庇わないで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『 世紀の善人』
    めちゃくちゃ笑った!
    すばるに掲載されていた2024年に読んだ時も、2024年に読んだ小説の中で一番好きだったけど、単行本で改めて読んだらやっぱり面白かった。1ページのなかで笑っちゃう文章が沢山出てきて、思わず音読したくなった。
    本当に、サンゾウ(職場の昭和的なおじさん達)の気持ち悪さについて、ここまで色々な表現で数十ページにわたって面白く書けるのすごいなーと思う。
    職場のおじさんが嫌いな女性達に布教したい。

    『私を庇わないで』
    デブに「デブ」と直接言わないことで、暗にデブと言っている罪についての話。これも面白い。
    直接的に「デブ」と言ってくる人を「正直者」や「挑戦者」と書

    0
    2026年07月10日
  • わたしを庇わないで

    Posted by ブクログ

    笑ってる場合じゃないくらい刺さるし重いテーマなのに、ユーモアの質と量があまりに圧倒的で笑ってしまう…。これで笑えるってことは私は当事者じゃないのか?当事者だからこそ笑えるのか?と常に疑問が渦巻くような、脳が混乱してくる作品です。
    3つの短編からなりますが、どれも展開も目まぐるしく一気読みしました。

    1作目「世紀の善人」は、昭和気質な会社勤めの身としてはめっっっちゃわかると頷きながら読みました。そうそう、殺意や鬱を通り越すとなぜか庇護欲のようなものに変化していくんだよね…。認知的不協和と言えそう。

    0
    2026年07月04日
  • わたしを庇わないで

    Posted by ブクログ

    社の食レポ広報を任される太った主人公が周囲の欺瞞に気づいていく。

    3作品どれも面白いけど表題作がずば抜けて面白かったです。面白く、そしてすごかった。

    石田夏穂さんの文章、端々に散りばめられた皮肉、自虐、悪意が本当に面白くて、コラム書いたらナンシー関みたいになるのではと思うほどですが、本作はそれに加えて薄い良識やルッキズム批判、ポリコレ的なものをビリビリに引き裂く強烈さがあります。

    その昔、小人プロレスが世間の声に押されて消えたのと同じような、良識ある差別者の圧力を受け止める主人公の思考の変遷はすごくささるものがありました。

    デブ、ハゲ、チビ、その他容姿コンプレックスを抱える人はぜひ読ん

    0
    2026年06月29日

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