黄金比の縁

黄金比の縁

小説・文芸
473円 (税込)

2pt

(株)Kエンジニアリングの人事部で働く小野は、不当辞令への恨みから、会社の不利益になる人間の採用を心に誓う。彼女が導き出した選考方法は、顔の縦と横の黄金比を満たす者を選ぶというものだった。自身が辿り着いた評価軸をもとに業務に邁進していくが、黄金比の「縁」が手繰り寄せたのは、会社の思わぬ真実だった・・・・・・。ボディ・ビルを描いた『我が友、スミス』で鮮烈なデビューを果たした著者が、本作では「就活」に隠された人間の本音を鋭く描く!

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    黄金比の縁
  • タイトルID
    :
    20133982
  • 電子版発売日
    :
    2025年06月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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黄金比の縁 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    主人公が熱心に採用活動をすればするほど、その活動自体は成果を出すけど、比例して着実に会社の不利益になっていて、お互い噛み合ってしまっているところが皮肉で面白かった。

    就活もビジネスも凄く平等に権利が与えられているように見えるシステムを作るのに、実は公平じゃないことが多くて、そういう歪さに初めて直面するのが就活なのかもしれない、、?

    会社が定量的な物差しで決定をしてないことと対比して、主人公が一貫して同じ基準で採用活動をするところは、復讐というよりも会社へのアンチテーゼなのか?

    内定を持っている先輩、OBOG訪問で会う社会人が神のように見えてしまう現象ってなんだったんだろう、、。この会社に入りたい!この会社じゃないとダメだ!と思わせられる現象もなんだったんだろう。

    0
    2026年02月15日

    Posted by ブクログ

     石田夏穂さんの作品は、1つ設定を決めてから主人公が突っ走っていくので、解説の朝井リョウさんも話しているが、石田さんの作品からしか得られない文章があるというのは、この人を読み続ける理由に十分なりうるなと思います。
     今回だと、「就活生を黄金比の顔で採用する」という主人公の軸があるので、「新卒一括採用は信用ならない」ことや「人事部の他の人たちのよくわからない判断軸を批判しない」ということに含まれていると思いました。
     それぞれの作品で、主人公の軸を動かされる場面が必ずあるが、それを悲観したり悔恨したりせず、グイっと主人公の軸を変えてすすんでいき作品が終わるのでそれがいい。出てくる登場人物は社会の中で働き、そのシステムにもがき、視点を持ち、生きていくがそれでもうまくいかない。それをひょいっと乗りこなす、軸を変えることへの抵抗がある私にとっては彼らが輝いて見える。今年も新作が楽しみな作家さんです。

    0
    2026年01月09日

    Posted by ブクログ

    顔面の黄金比でしか人を見てないのに、「人を見る目がある」と評価されるところが皮肉で良いわ。

    コネ入社だと分かった時点で落とすのではなく、コネ入社だと私は分かっているよと本人と採用担当に知らしめた上で落とさない、というところが怖くて良い。顔面の比率が綺麗やったからね!

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    冒頭から非常に解像度の高い文章で、会社員の自分は、めっちゃ面白!と感じました。こういう感情あるある、という感じです。
    主人公のある種ストイックな姿勢もすごいですね!

    朝井リョウさんが、同書の解説を書かれていて気になって購入しました。他の書籍も読んでみようと思います。
    文量も少なめで、ちょうど良かったです!

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ


    自分が採用担当社員なのでとても面白く読みました。

    そもそも人が人を選ぶってすごくおこがましいし、無理難題。人は未知数なので。「ひとは自分に似た人が好き」ってほんとだよなーと思います。採用活動というブラックボックスの中で「縁」という言葉は真実を表している思います。良くも悪くも「縁」。本人のポテンシャルは未知数。

    これから採用活動に臨む人たちには、受けた会社から落とされても落ち込む必要は全くないよ、と言いたい。お見合いと一緒。

    会社に復讐しようとする主人公がいいですね。石田夏穂作品は、ユーモアが効いてて大好きです。朝井リョウさんの解説もいい。

    0
    2026年10月02日

    Posted by ブクログ

    社会の縮図たる会社はテキトーで無責任で矛盾に満ちている。女性軽視は根強く、その場凌ぎの判断と評価、そして「縁」で人を不当に扱う。抜群のユーモアとセンスで現代日本における「身体」や「外見」について切り込んできた著者が、今作で描くのは新卒採用。会社に復讐するために、会社の不利益になる人間を採用する。選考基準は「顔の黄金比」のみ。面白過ぎる。

    0
    2026年07月09日

    Posted by ブクログ

    Xでこの本が面白いって呟きを見て衝動買いした。
    初読みの作家さん。

    どういうストーリーなのかも調べもせずにポチッとしたけど、面白く読めました。

    物語は不本意ながら会社の人事部に異動した小野の仕事のこだわりを書く。
    就活の合説でエントリーシートをたくさん集めて、一次面接で次々にチェックして二次面接に通すための条件、というかどこを見て決めるかの基準を考え抜いた小野。
    顔である。


    そのこだわりとか、徹底してて良い。
    しかも、会社に対しての恨みもあるから基準も同僚にも言わない。
    クスッとしちゃう感じかと思ってたら、
    終盤に急に不穏な空気になって、その後が気になる終わり方。



    0
    2026年04月07日

    Posted by ブクログ

    石田夏穂さんの作品はどれも見事にクセになる。
    本作は人事部に配属になった主人公が、会社に復讐するために採用方法を顔の黄金比のみで行うという話。一見とんでもないことをしているように思えるが、主人公の心情に共感してしまう部分もあったりするので、実際にあり得ないことでもないよなぁと思わせてくれる。解像度高めのブラックユーモアにくすりと笑ったり、ゾクゾクしたり。終始いろんな気持ちになって感情が忙しかった。他の作品も読むのが楽しみです。

    0
    2026年04月03日

    Posted by ブクログ

    83点:「ジェネラリストの評価は不可避的にジェネラルである。ポテンシャルの評価はそれ自体がポテンシャルである。つまりまったくわからない。」

    会社に最大限の復讐をする、という地点から出発すると必然的に明確な評価基準をもつ人事部社員が生まれぱっと見、仕事ができるように見えるという構造が面白い。
    文章の面白さもトップレベル!

    0
    2026年01月22日

    Posted by ブクログ

    朝井リョウさんが、中央大学の学生への講演会で就活関係のオススメ本として紹介してたことを知り、とりあえず読んでみた。たしかに就活って正しく機能してないなと思えるし、重いテーマかと思いきや気軽な感じで短時間で読めてよかった。

    0
    2026年01月10日

黄金比の縁 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    集英社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    集英社文庫
  • タイトル
    :
    黄金比の縁
  • タイトルID
    :
    20133982
  • 電子版発売日
    :
    2025年06月20日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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