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Posted by ブクログ
主人公が熱心に採用活動をすればするほど、その活動自体は成果を出すけど、比例して着実に会社の不利益になっていて、お互い噛み合ってしまっているところが皮肉で面白かった。
就活もビジネスも凄く平等に権利が与えられているように見えるシステムを作るのに、実は公平じゃないことが多くて、そういう歪さに初めて直面するのが就活なのかもしれない、、?
会社が定量的な物差しで決定をしてないことと対比して、主人公が一貫して同じ基準で採用活動をするところは、復讐というよりも会社へのアンチテーゼなのか?
内定を持っている先輩、OBOG訪問で会う社会人が神のように見えてしまう現象ってなんだったんだろう、、。この会社に入りたい!この会社じゃないとダメだ!と思わせられる現象もなんだったんだろう。
Posted by ブクログ
石田夏穂さんの作品は、1つ設定を決めてから主人公が突っ走っていくので、解説の朝井リョウさんも話しているが、石田さんの作品からしか得られない文章があるというのは、この人を読み続ける理由に十分なりうるなと思います。
今回だと、「就活生を黄金比の顔で採用する」という主人公の軸があるので、「新卒一括採用は信用ならない」ことや「人事部の他の人たちのよくわからない判断軸を批判しない」ということに含まれていると思いました。
それぞれの作品で、主人公の軸を動かされる場面が必ずあるが、それを悲観したり悔恨したりせず、グイっと主人公の軸を変えてすすんでいき作品が終わるのでそれがいい。出てくる登場人物は社会の中で働き、そのシステムにもがき、視点を持ち、生きていくがそれでもうまくいかない。それをひょいっと乗りこなす、軸を変えることへの抵抗がある私にとっては彼らが輝いて見える。今年も新作が楽しみな作家さんです。
Posted by ブクログ
自分が採用担当社員なのでとても面白く読みました。
そもそも人が人を選ぶってすごくおこがましいし、無理難題。人は未知数なので。「ひとは自分に似た人が好き」ってほんとだよなーと思います。採用活動というブラックボックスの中で「縁」という言葉は真実を表している思います。良くも悪くも「縁」。本人のポテンシャルは未知数。
これから採用活動に臨む人たちには、受けた会社から落とされても落ち込む必要は全くないよ、と言いたい。お見合いと一緒。
会社に復讐しようとする主人公がいいですね。石田夏穂作品は、ユーモアが効いてて大好きです。朝井リョウさんの解説もいい。
Posted by ブクログ
Xでこの本が面白いって呟きを見て衝動買いした。
初読みの作家さん。
どういうストーリーなのかも調べもせずにポチッとしたけど、面白く読めました。
物語は不本意ながら会社の人事部に異動した小野の仕事のこだわりを書く。
就活の合説でエントリーシートをたくさん集めて、一次面接で次々にチェックして二次面接に通すための条件、というかどこを見て決めるかの基準を考え抜いた小野。
顔である。
そのこだわりとか、徹底してて良い。
しかも、会社に対しての恨みもあるから基準も同僚にも言わない。
クスッとしちゃう感じかと思ってたら、
終盤に急に不穏な空気になって、その後が気になる終わり方。
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