作品一覧

  • 我が友、スミス
    4.0
    1巻528円 (税込)
    「別の生き物になりたい」――筋トレに励む会社員・U野は、Gジムで自己流のトレーニングをしていたところ、O島からボディ・ビル大会への出場を勧められ、本格的な筋トレと食事管理を始める。しかし、大会で結果を残すためには筋肉のみならず「女らしさ」も鍛えなければならなかった…。鍛錬の甲斐あって身体は仕上がっていくが、職場では彼氏ができてダイエットをしていると思われ、母からは「ムキムキにならないでよ」と心無い言葉をかけられる。モヤモヤした思いを解消できないまま迎えた大会当日。彼女が決勝の舞台で取った行動とは? 世の常識に疑問を投げかける圧巻のデビュー作!
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)
    3.6
    1巻737円 (税込)
    これが当たり前になった時代で、あなたならどう生きる? 信者に人生を壊されたVtuber、バズって神格化された女子高生、呪いのアプリの謎に迫る調査員、未だに動く亡き夫のアカウント。それぞれの物語に隠された、生きていくための秘密と嘘。ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフも収録した、新進気鋭の最注目作家7名による“今”を切り取るアンソロジー。
  • 黄金比の縁
    3.8
    1巻473円 (税込)
    (株)Kエンジニアリングの人事部で働く小野は、不当辞令への恨みから、会社の不利益になる人間の採用を心に誓う。彼女が導き出した選考方法は、顔の縦と横の黄金比を満たす者を選ぶというものだった。自身が辿り着いた評価軸をもとに業務に邁進していくが、黄金比の「縁」が手繰り寄せたのは、会社の思わぬ真実だった・・・・・・。ボディ・ビルを描いた『我が友、スミス』で鮮烈なデビューを果たした著者が、本作では「就活」に隠された人間の本音を鋭く描く!
  • ケチる貴方
    3.8
    1巻649円 (税込)
    【冷え性×脂肪吸引】 コンプレックスを抱えるすべての人に捧ぐ、痛快"身体"小説! どうして私は、金太郎のようにガッチリ、ムッチリなのに、こんなにも寒がりなんだろう。 佐藤は極度の冷え性だが、その見た目のため、同僚にバレないように暖をとって生活している。 しかし新入社員の教育担当になった途端、身体が火照り始めーー? 第44回野間文芸新人賞候補となった表題作と、 第38回大阪文芸賞を受賞した、脂肪吸引がテーマの「その周囲、五十八センチ」を豪華同時収録。 ~こんなに冴えない人間であるが、それでも私は自分がいちばん可愛い。~ どうしてこの身体は、頑なに熱を生産しないのだろう。 骨と皮なら理解できるが、お前は脂肪の塊じゃないか。(ケチる貴方) 私の脚は、生まれながらに、人並み外れて太かった。 脚が太いと、ヒトの人生は、ものすごく難易度が上がる。(その周囲、五十八センチ)
  • ノーメイク鑑定士
    3.8
    1巻1,980円 (税込)
    考えてみれば、人に「化粧をしていますか?」と訊くのは「大便したあと尻を拭きますか?」と訊くのに似ている。 「御社にスッピン社員がいる」という取引先の一言から、塗装会社の営業部員・中村に、「スッピン女子捜し」の密命が下る。 あの手この手で同僚たちの化粧事情を探る中村。しかし、彼女には秘密があった。 実は中村自身が、人生で一度も化粧をしたことがないスッピン女子なのだった――(ノーメイク鑑定士)。 働くみんなの日常は、事件で溢れている。 気鋭の著者が綴る、新時代のお仕事小説全四篇!
  • ミスター・チームリーダー
    3.8
    1巻1,650円 (税込)
    勤務先で係長に抜擢された後藤は、ボディビルの選手でもあった。ある日、社内の人材の無駄に切り込み組織の代謝を上げると大会に向けて停滞中だった減量も進むことに気づき、身体を仕上げるべくチームの脂肪の除去に驀進し始める。肉体と組織がシンクロしたとき、たたき出されるのはベストパフォーマンスか、それとも――。
  • 緑十字のエース
    3.6
    1巻1,760円 (税込)
    大手デベロッパーのエリート社員だった浜地は、とある事情から閑職に追いやられて自己都合退職し、どうにか中堅ゼネコンの契約社員となる。だが、そこで任されたのは、ショッピングモール建設工事現場の安全衛生管理責任者。……俺、未経験なのに!? 浜地の教育担当となった松本は、度を超えた厳しさで安全指導をする男。……バカ真面目すぎる。だが、浜地はやがて知ることになる。松本の行動に隠された本当の目的を――。ユーモア+苦み+スリルを混合してミキシング! 唯一無二の読後感が待ち受ける工事現場ノベル、堂々完工!
  • 我が手の太陽
    3.5
    1巻1,562円 (税込)
    第169回芥川賞候補作。 鉄鋼を溶かす高温の火を扱う溶接作業はどの工事現場でも花形的存在。その中でも腕利きの伊東は自他ともに認める熟達した溶接工だ。そんな伊東が突然、スランプに陥った。日に日に失われる職能と自負。野球などプロスポーツ選手が陥るのと同じ、失った自信は訓練や練習では取り戻すことはできない。現場仕事をこなしたい、そんな思いに駆られ、伊東は……。 “「人の上に立つ」ことにまるで関心がった。 自分の手を実際に動かさないのなら、それは仕事ではなかった。” ”お前が一番、火を舐めてるんだよ” ”お前は自分の仕事を馬鹿にされるのを嫌う。 お前自身が、誰より馬鹿にしているというのに” 腕利きの溶接工が陥った突然のスランプ。 いま文学界が最も注目する才能が放つ異色の職人小説。

ユーザーレビュー

  • ミスター・チームリーダー

    Posted by ブクログ

    面白かった!
    同僚への悪口がコンプラ無視の毒舌
    主人公のボディビルの大会に向けてストイックになるにつれて、仕事がうまくいかないのを同僚のせいにする。悪口が口に出ちゃって、うける

    0
    2026年04月18日
  • ケチる貴方

    Posted by ブクログ

    軽妙諧謔な語り口の陰で、ふとした瞬間に、ホモソ価値観のもとで太古から醸成されてきた「毒」がまわる。「ケチる」彼女も、せっせと脂肪吸引に課金する彼女も、その行動原理の根底には、どんなに「コンプライアンス遵守」が叫ばれるようになった世の中であっても尚もうっすらと漂い続ける「毒」に侵されたことでの「中毒」がある。側から見ればすごいヤツらなのだが、かなり理にかなった振る舞いではあるし、それを淡々と軽々と紡ぐ石田さんの筆致にやられる。

    筆者は東工大工学部卒らしく、両編ともに建築系?会社の中堅女性社員が主人公だったことにも請け合い。面白かったし好きな文体だった、他の作品も読みたい。

    0
    2026年04月11日
  • ノーメイク鑑定士

    Posted by ブクログ

    職場で起こるしょうもないが面白いあれこれの顛末短編。

    クッソワロタ、と言いたくなる方向の面白さ満載で最高でした。すげー面白い。なんだこれ。

    会社という環境で起こる、なんだかわからなくそうなっちゃうけど、でもそうだよなみたいなところで始まるへんてこなあれこれがいちいちユーモラスに描かれていて、話の先が気になると同時に文章そのものをニヤニヤ笑いながら読んでいました。外出先で読むのは何なら危険なレベルです。

    「フットブレイク」と「ノーメイク鑑定士」がとにかく良かった。本当に面白いです。しばらくは会う人誰にでも勧めると思います。

    0
    2026年04月10日
  • ノーメイク鑑定士

    Posted by ブクログ

    4本の短編集。お仕事小説ということでいずれも職場がメインでした。
    軽妙な語り口で全部おもしろい…!読みながらくすくす笑ってしまいました。ワードセンスが良い。キレッキレ。けっこう毒づいてるんですけどそれが社会人らしさあってリアルで(笑)いやそこまで口悪くはないけど自分も近さを感じます。直接毒づかないのはむしろ偉い。でもわたしはスリッパ履く派なのでそこは共感できなかったかな。我らがDNAはちょっと終わり切なかった…やっぱ働きすぎは良くないよ。未経験の男はふつうにひどい終わり方だったの笑いましたね。お前それはあかんやろ!と突っ込んでしまった。ノーメイク鑑定士はすでにアンデルで読んでたけど何回読んでも

    0
    2026年04月09日
  • ミスター・チームリーダー

    Posted by ブクログ

    体脂肪を減らして減量することを、組織のスリム化に繋げていたのがゾクゾクした。イヤミス感あって私は好み。
    使えないやつ=体脂肪として捉え、どんどん排除していく。その結果、少数精鋭となりスリムになりつつある部署。それと並行して自身の体重・体脂肪率を減量することに快感を覚えていく主人公。上司と部下の立場から見えてくる心情の描き方も解像度高めで中々おもしろかったです。

    0
    2026年03月30日

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