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SF・ファンタジー 19位
京都が生んだ、やさしい奇跡。
ホルモー・シリーズ以来16年ぶり
京都×青春感動作
女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。
謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。
京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは――。
今度のマキメは、じんわり優しく、少し切ない
人生の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る傑作2篇。
大学時代を京都で過ごした万城目学さんが『鴨川ホルモー』でデビューしたのは2006年。その後も『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』など、独自の世界観と鮮烈な感性で私たちを驚かせ続けてきましたが、意外にも京都を舞台にしたのは『ホルモー六景』(2007年)が最後でした。
その万城目さんが16年ぶりに京都に帰って来ます。収められた2篇はそれぞれ、女子高校生と男子大学生を主人公としたド直球の青春小説。まさに「ホルモー」シリーズの万城目学、再来!とも言えますが、「ホルモー」が途轍もない勢いを感じさせる作品だとしたら、本書は瑞々しい感性はそのままに、しかしどこか成熟の匂いがします。
京都で起こる奇跡のようなフシギな出来事が、私たちの心の中にじんわりと優しく、同時になんとも切ない感情を呼び起こすのです。青春とは、人生とは、こうしたものかもしれない、そういう名状しがたい感動が心に拡がります。もしかすると、これまでのどの万城目作品にもなかった読後感かもしれません。
鮮烈なデビューから17年。いまふたたび、万城目学に「再」入門してみてはいかがでしょうか。
Posted by ブクログ 2024年04月10日
ぜひとも映像化してほしい作品。
一編目の「十二月の都大路上下ル」がとても良いプロローグ的な導入になっていて、次の表題作も同じように不思議なことが起こるのかな?と自然とフワーッといつの間にかあちらの世界に連れて行かれてしまったような、そんな感覚。
八月に京都に残っている人は“八月の敗者“なのだそうです...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月21日
良かった!
実際にこういった体験をした事ある人は実は少なくないらしい・・?といった事を聞いたことがある。
何となくストーリーの流れが変わった「!!」の瞬間、嬉しくて、早く知りたくて、手が止まらなかった。
ただ野球がしたい。
もっと生きたかっただろうなぁ。
この物語のほんの少し先を見たかった...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月19日
万城目学さん著『八月の御所グラウンド』の概要と感想になります。
概要ですが、本作は『十二月の都大路上下ル』の短編と表題作『八月の御所グラウンド』の二編で構成されています。
前半は女子全国高校駅伝、後半は御所グラウンドで繰り広げられる草野球というスポーツを題材とした作品ですが、京都の冬と夏をそれぞ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月17日
読み始めは、若者の微笑ましくも本人には深刻な日常を描いた作品だと思ったが、実はホラーのような展開がある。収録されている2作品は独立したものかと思ってしまうが、通して読むと共通するものが見えてくる。瑞々しい物語の内側に過去の亡霊が現代に顕現する。それの意味を考えると、いろんな解釈ができそうで、読んでい...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月14日
ほんのりあたたかい 読後感良い物語
第170回直木賞受賞作品ということで読んだ本
著者の万城目学さんを 「まきめまなぶ」さんと読むのだということと いくつかの著書のタイトルを知っているだけで 万城目さんの本を読んだのは初めてだった
文体が平易で場面状況も分かりやすく非常にサクサク読めたが 京都を舞...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月12日
全国高校駅伝大会に出場する方向音痴の女子高生と新選組。御所グラウンドで行われた謎の草野球大会に参加することになったぐーたら大学生と沢村栄治たち。
どちらも不思議な話だか、京都が舞台だとそういうことが起きても不思議ではないと妙に納得してしまった。
2つ目の話は「八月」と「御所グラウンド」が物語のキーワ...続きを読む
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