われは熊楠
  • NEW

われは熊楠

2,200円 (税込)

11pt

5.0

奇人にして天才――カテゴライズ不能の「知の巨人」、その数奇な運命とは

「知る」ことこそが「生きる」こと

研究対象は動植物、昆虫、キノコ、藻、粘菌から星座、男色、夢に至る、この世界の全て。
博物学者か、生物学者か、民俗学者か、はたまた……。

慶応3年、南方熊楠は和歌山に生まれた。
人並外れた好奇心で少年は山野を駆け巡り、動植物や昆虫を採集。百科事典を抜き書きしては、その内容を諳んじる。洋の東西を問わずあらゆる学問に手を伸ばし、広大無辺の自然と万巻の書物を教師とした。
希みは学問で身をたてること、そしてこの世の全てを知り尽くすこと。しかし、商人の父にその想いはなかなか届かない。父の反対をおしきってアメリカ、イギリスなど、海を渡り学問を続けるも、在野を貫く熊楠の研究はなかなか陽の目を見ることがないのだった。
世に認められぬ苦悩と困窮、家族との軋轢、学者としての栄光と最愛の息子との別離……。
野放図な好奇心で森羅万象を収集、記録することに生涯を賭した「知の巨人」の型破りな生き様が鮮やかに甦る!

...続きを読む

われは熊楠 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

    Posted by ブクログ

    常人ならざる「脳力」と、
    嵐のように己の内に荒れ狂う情熱、感性。
    生きていく道筋も見えないまま、
    それでも知りたいことに没頭せずにはいられなかった南方熊楠の評伝小説。

    この御しがたい知への渇望、
    そして知ることの喜び。
    読書が好きな人なら、きっと刺さるはず!

    ラストに熊楠がたどりついた世界が美し

    0
    2024年05月15日

    Posted by ブクログ

    読む前は南方熊楠ある程度は知っているつもりでしたが、この評伝を読んで奇想天外な生涯に驚愕しました。博物学、民族学、生物学特に菌類学の執念には驚かせるものがありました。こんなにも壮大な評伝はいまだかつて読んだことのない作品でした。ぜひともNHKの朝ドラになってほしいと思ってしまいました。南方熊楠を知る

    0
    2024年04月18日

われは熊楠 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春e-book の最新刊

無料で読める ノンフィクション

ノンフィクション ランキング

岩井圭也 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す