【感想・ネタバレ】われは熊楠のレビュー

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Posted by ブクログ

歴史小説、南方熊楠、人とは何か、生きるとは何か。決して新しさはないのに、なぜこんなにも虚しく、しかし温かさで満たされるのか。
一つに、岩井圭也さんの人物関係の描き方がありそう。読者が主人公を他者として理解しようとするうちに、別の人物が痛いほど合理的に主人公を理解しようとしない。しかし、登場する全員が、実に「人間」である。それぞれの複雑な何かを抱える人間である。これがまた、読者に返ってくる。人間って、私って。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

読む前は南方熊楠ある程度は知っているつもりでしたが、この評伝を読んで奇想天外な生涯に驚愕しました。博物学、民族学、生物学特に菌類学の執念には驚かせるものがありました。こんなにも壮大な評伝はいまだかつて読んだことのない作品でした。ぜひともNHKの朝ドラになってほしいと思ってしまいました。南方熊楠を知るにはこの作品が一番です。あなたもこの大傑作を読んで感動して下さい。

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2024年04月18日

Posted by ブクログ

自分のことを知りたい。
というのが熊楠さんが博物学者になった主要な動機。

そうした動機には僕も理解を示す。
自分も自分のことを知りたいと思うことはある。

しかしそれは建前ではないかと思った。本当はただ粘菌と呼ばれる生物を収集してコレクションするその生態を研究することが大好きなだけだったのではと思った。

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2024年06月02日

Posted by ブクログ

岩井圭也さんも既刊で読みたい本がまだまだあるので、さほど新刊にこだわっていないんだが、そりゃあれば借りるよ
だって男の子だもん

はい、生物学者であり民俗学者でもある「知の巨人」南方熊楠の生涯を描いた『われは熊楠』です

うーん、面白かったんだけど、ちょっと消化不良
だって南方熊楠よ?逸話が多すぎてそんなもん単行本300ページちょっとにまとめるなんて無理よ
もちろん、無理は承知でそうとう端折ってるんよ

で、端折ってるのはいいんだけど、そうなるとかなり明確に分かりやすく焦点を絞ってくれないと納得感がないんよね
全体的にぼやっとしてて、わいにはちょっと何が言いたいのかよく分からんかったです

熊楠の生涯のこことこことここを取り上げた意味ってのがよく読み取れなかったです

岩井圭也さん×南方熊楠で相当な傑作を期待してたんやけどね



では最後に南方熊楠仰天エピソード!(ドンドンパフー)

〜現在、熊楠の脳が大阪大学解剖教室に保存されている。 驚異的な記銘力を自ら認識していた熊楠の遺言によって大阪帝国大学病理学の森上助教授が南方家の庭で解剖を行い、当時側頭葉の溝の発育が特に優れているとの報告がなされたという。〜(不二たん白質研究財団ホームページより)

すっげーΣ(゚Д゚)
わいの脳も保存しといたほうがいいかな?(何の役にも立たんわ!)

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2024年05月26日

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