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Posted by ブクログ
岩井圭也さん作品を読むのは4作品目
今回はミステリーサスペンスの趣きだった。
『この夜が明ければ』
先ず目次頁の演出にドキッとする。
読後改めてデザインにも注目してみると、種明かしになっていることに気付く。
未読の方は、是非注目してみて欲しい。
物語は北海道の港町で季節バイトに参加した男女7名に巻き起こる、ある一夜の出来事が舞台。
年齢も経歴も様々で、偶然に出会った男女が、
期間限定で共に働き、寝食も共にする。
見知らぬ土地での開放感あり、
かすかな恋の予感あり、
な〜んて淡いムードは、
バイト仲間の一人の遺体が見つかったことで一変!
それぞれの知られざる顔が徐々に明らかになり・・・
男女7人の目線を転々と変えながら進むので、一夜の出来事でありながら、その濃度の濃さに驚かされる。
次第に暗くなる夜の描写と、閉ざされた環境下で繰り広げられる心理戦とが相まって、深く静かな岩井圭也さんワールドにどんどん溺れていくようだった。笑
一人ずつ正体が明らかになっていく中で、それぞれの過去に思いを巡らして、やり切れない気持ちになった。個人的には、亮が受けてきた不遇な環境に一番憤りを感じた。
この夜が明ければ・・・
この夜が明けた先に、
明るい未来は待っていないかもしれない。
それでも、その道を選んだことが人の弱さでもあり、
逆を言えば、それこそが生きていくための強さなのだとも思った。
読者への問題提起のような内容だったが、見通しの立たないラストだけは、モヤモヤ感が残ってしまった。
まぁ、それでも岩井さん作品らしい没入感で、今回もどっぷり溺れました♪
Posted by ブクログ
面白かったです!北海道に行く用があり、積読本の中から北海道舞台の本作片手に飛行機に乗り込みました。正直、北海道感はそんなに無い作品でしたが、内容はとても面白かったです。期間限定のアルバイトに集まる7名の人物達。その中の1人が謎の死を遂げる。他殺か自殺か。警察に通報をしたがらない残りのメンバー。謎、秘密が徐々に明かされていく様がとても面白い。人は大なり小なり秘密や色々な過去を抱えて生きているものです。逃避は未来に進む為の一歩。状況や事情によっては、逃げることは必ずしも悪ではない、そんな気付きを与えてくれる作品だと思いました。読みやすくて人物描写もとても上手く描かれています!
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