【感想・ネタバレ】この夜が明ければのレビュー

あらすじ

北海道東端の港町で行われる水産加工の夏季アルバイトに参加した秀吾は、六人の男女と宿舎に泊まりこみ仕事に励んでいた。しかしある晩、アルバイトの男の一人が遺体となって見つかる。通報しようとした秀吾だが、「警察を呼ばないで」とバイト仲間の一人に懇願され携帯電話を奪われる。秀吾は異議を唱えるが、他のアルバイト達もみな警察を呼ぼうとしない。どうやらこの宿舎にいる者達は、それぞれ人に言えない秘密があるようで……。一夜のうちに次々と見える世界が反転する傑作サスペンス!

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Posted by ブクログ

岩井圭也さん 2冊目
7人の男女が季節バイトで北海道に集まった。
そのうちの一人が死んでしまう。
みんな過酷な状況と誰にも相談できない環境に居て読むのが辛かったし、償いとか未練とか自分を責めていて常にダークな印象。
向き合うだけ無駄な問題もあるし、百人いたら百通りの正解があっていい。
白!か黒!じゃなくてグレーももちろんなければ生きてけないよ。

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2025年09月17日

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ネタバレ



面白かった。
最後まで予想がつかなかったのと、登場人物達の壮絶な過去に同情したり、もし自分だったらどうするか一緒に苦悩した。
自分以外の人間に支配される生活は辛く苦しいだろう。
逃げたくなるのも当然だと思う。

ラストは清々しく、私的には「よかったじゃん!」という感じだったけど、もしかしたら賛否両論あるのかもしれない。

アルバイトメンバー達の幸せを祈っています!

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2025年08月12日

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季節バイトの北海道にてバイトリーダーが謎の死を遂げた後に各々の秘密がどんどん明かされていく構成。どの人物にも感情移入できるし没入感もすごい。
今年上半期1かも。

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2025年06月30日

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ネタバレ

岩井圭也さんを読むのはこれで二冊目。
北海道東端にある港町で、マスを捌く季節バイトに集った7人。
ある日、そのうちの1人が崖から落ちて無くなっているのを発見するが、なんと6人中4人が警察に通報するのに反対するという展開に。
正義感の強い青年の「シュウ」は、人が死んでいるのであれば必ず通報するべきだと主張するが…
「騙された末の不法滞在」「決して自分を認めない毒親からの脱出」「家族に介護殺人という濡れ衣を着せられ逃走」「離婚を認めないモラハラDV夫からの呪縛」等、警察に通報できない事情を4人はそれぞれかかえています。
4人が通報を反対し、自身の問題から逃げる事が正解ではないかもしれません。
しかし、4人それぞれが今の状況に陥るまでの過程が悲痛すぎて、同情する気持ちが抑えられず、読んでいて胸が締め付けられました。
「シュウ」は、とにかく自分が正しいという信念を持つ人物で、自分のことを否定する存在を恐れ、物事を「黒」と「白」という二つの側面からしか捉えられないため、所謂「グレー」の世界にいる4人の境遇を全く慮ることができません。
そんなシュウが、最後に過去の自分を捨て、新たな自分に生まれ変わろうとするラストシーンが良かった!
ルールや規定を守ることはとても大事ですが、それだけに囚われて思考を停止してしまうことは、他人の考えを否定してしまうことを教えてくれる一冊でした。
犯人も最後の最後まで分からず(結局自殺)、伏線もいくつも張られていて、ミステリとしても非常に面白かったです。

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2025年04月26日

ネタバレ 購入済み

ページを捲る手が止まらなくなる

面白かったです
それぞれに秘密があって、徐々に暴かれていくのですが、早く読みたいと思わせるストーリー構成がお上手で勉強になります
秘密を抱える登場人物の事情に、同情できたりできなかったり。
そこもまた、人間の多面性を描いているのかと思います

#深い #タメになる

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2024年12月23日

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ネタバレ

「逃げる」ことがこの先の未来を明るく照らすことをここまで納得させられたのははじめてだった。
何がいいか悪いかなんて誰にもジャッジできないものだなって思う。

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2024年10月27日

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ネタバレ

大学生のとき、いろいろなアルバイトをした。レストラン、水商売、弁当屋、清掃員、中元歳暮の百貨店、球場のビール売り…ただ季節季節に限り、住み込みでひと夏ひと冬で稼ぐようなアルバイトはした事が無かったなあ。海の家とかスキー場なんてのもそうかな。

この小説の舞台は、漁業の季節バイトをしに北海道に集まった七人の男女が殺人事件に巻き込まれる話だ。

ある日、リーダー格の男性が死体で発見される。当然警察へ通報する…はずが、一人を除き通報することを拒む…それは何故?
その後、それぞれの視点で順次語られる警察に通報されるのは困る事情…物語はたった一夜のことだけなのが面白い。

秘密のない人間なんて、きっといないかもしれない…清廉潔白をうたう人も実は…なんてことが世の中にはあるのだろうな。

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2025年07月23日

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岩井圭也さん作品を読むのは4作品目
今回はミステリーサスペンスの趣きだった。
『この夜が明ければ』

先ず目次頁の演出にドキッとする。
読後改めてデザインにも注目してみると、種明かしになっていることに気付く。
未読の方は、是非注目してみて欲しい。

物語は北海道の港町で季節バイトに参加した男女7名に巻き起こる、ある一夜の出来事が舞台。
年齢も経歴も様々で、偶然に出会った男女が、
期間限定で共に働き、寝食も共にする。
見知らぬ土地での開放感あり、
かすかな恋の予感あり、
な〜んて淡いムードは、
バイト仲間の一人の遺体が見つかったことで一変!

それぞれの知られざる顔が徐々に明らかになり・・・

男女7人の目線を転々と変えながら進むので、一夜の出来事でありながら、その濃度の濃さに驚かされる。
次第に暗くなる夜の描写と、閉ざされた環境下で繰り広げられる心理戦とが相まって、深く静かな岩井圭也さんワールドにどんどん溺れていくようだった。笑

一人ずつ正体が明らかになっていく中で、それぞれの過去に思いを巡らして、やり切れない気持ちになった。個人的には、亮が受けてきた不遇な環境に一番憤りを感じた。

この夜が明ければ・・・
この夜が明けた先に、
明るい未来は待っていないかもしれない。
それでも、その道を選んだことが人の弱さでもあり、
逆を言えば、それこそが生きていくための強さなのだとも思った。

読者への問題提起のような内容だったが、見通しの立たないラストだけは、モヤモヤ感が残ってしまった。
まぁ、それでも岩井さん作品らしい没入感で、今回もどっぷり溺れました♪

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2025年06月03日

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ドラマを見ているような感じで、盛り沢山な内容を楽しめた。個人的には亮さんの過去が辛くて…。
とても読み応えのある1冊でした。

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2025年04月23日

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面白かったです!北海道に行く用があり、積読本の中から北海道舞台の本作片手に飛行機に乗り込みました。正直、北海道感はそんなに無い作品でしたが、内容はとても面白かったです。期間限定のアルバイトに集まる7名の人物達。その中の1人が謎の死を遂げる。他殺か自殺か。警察に通報をしたがらない残りのメンバー。謎、秘密が徐々に明かされていく様がとても面白い。人は大なり小なり秘密や色々な過去を抱えて生きているものです。逃避は未来に進む為の一歩。状況や事情によっては、逃げることは必ずしも悪ではない、そんな気付きを与えてくれる作品だと思いました。読みやすくて人物描写もとても上手く描かれています!

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2025年03月22日

Posted by ブクログ

登場人物たちの背景が見え始めると先が気になって一気に読めた。自分がもしこの立場だったらと考えると途方に暮れるような問題を抱えた人ばかり。だけど今もどこかで同じような問題に直面してる人がいるんだろうなと考えさせられる。
シュウみたいな自分が一番正しいと思う気持ちは自分にも多少あるから気をつけないといけないな。

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2025年02月03日

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登場人物みんなが抱えてる秘密が現代でも誰かしらが抱えてるように思えるもので...みんな苦しい過去を生きてきたんだな...って思った。みんなの秘密が暴かれていくシーン、そんなに辛い過去があったんだって心苦しくなりながら読んでた。ルールを守るのは確かに大事だけど、必ずしもそれが正解じゃないっていう彩子さんのセリフは刺さったな。自分がもしそんな立場に立ったらどうするかなって思う。とにかく一気に読んだし、面白かった。

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2025年01月19日

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各章で語り手になっていない人物がほとんどいない作りになっており、結末の予想がつきづらかったです。
それぞれが抱える過去がどれもつらく、全員幸せになってもらいたいと思いました。

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2025年01月03日

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季節バイトに集まった7人のうち、1人が遺体で見つかる。犯人捜しのミステリに進むのかと思いきや、意外な方向に。
先が気になって一気に読んだ。
踏み出した明るい場所に待つものが、本当に夜明けなのかは分からない。
ただ、過去への執着やしがらみから抜け出し、意志をもって踏み出す一歩こそが、自分を変えていくのだと感じた。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初めて文庫本を3時間強で読破しました。
一文一文が短く簡潔で読み易いため、工夫の凝らされた文章を楽しむというより、展開を楽しむ本という印象です。
映像化したら面白そう。

登場人物がみな魅力的でしたが、主人公と唯ちゃんだけがずっと気味が悪かったです。
その不気味さも、心の内が知りたくて早く読み進める促進剤となりました。
独白シーンで、主人公には共感できましたが、唯ちゃんは本当に気持ち悪いと思いました。

最後は皆でお金持ってバイト飛んだという解釈で合ってるのでしょうか。
本人たちが自分の過去をそれで清算できるなら、それでよいのでしょう。
雇用者が可哀想だな、と思いましたが。

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2024年10月31日

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書店で見つけて衝動買いしました。北海道が舞台というのが気に入って。読み始めたら、止まらなくなりました。あっという間の350ページでした。次どう展開するのかが待ちきれなくなります。

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2024年10月29日

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重かった。季節アルバイトで北海道南端の港町に集った男女7人。描かれるのはたったの1日。7人それぞれが秘密や葛藤を抱えていて、それぞれがみんな重い。悪い見方をすればミステリーの形を借りた不幸自慢ともいえる。全体としてまとまりがあるのか、登場人物たちの夜は本当に明けたのか、スッキリしない感じも残ります。ただ、読みごたえはあるし、いろいろと考えさせられるお話でした。

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2024年10月19日

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岩井圭也さん著「この夜が明ければ」

北海道の漁港に短期バイトで集まった面々、その各々の過去に重苦しい背景があり、その内の一人の死をきっかけにその背景が明らかになっていくという物語。

感想として自分にはあまり馴染めなかった。クローズドサークル系によく感じてしまう緊迫感の無さを顕著に感じてしまった。
過去に疚しさを持つ6人の人物。誰もの抱える訳あり具合全てに引っ掛かりを持ってしまいすんなりと物語に入り込めない。
オーバーステイ中国人、家出少女、介護放棄による高齢者死亡事故、結婚詐偽、盗撮盗聴魔、正義感の定義のあやふやな元警察官の6人。盛り過ぎ…

一晩で明らかになるこれら…
やりすぎだろう、読んでいて違和感を強く感じてしまった。
結末もそんな感じか…ちょっと残念だった。

「楽園の犬」「文身」等、著者の作品の奥深さを期待して読み進めたが、今回の作品は比べてしまえば浅さが際立つ作品だった。
また次作に期待。

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2025年11月10日

Posted by ブクログ

 北海道の港町でカラフトマスを捌く季節バイトのメンバー7人の男女、ある晩その内の1人が遺体となって発見される…。正義感の強いシュウが警察に通報すべきと訴えるも、他のメンバーは通報はしたくないとシュウの携帯を取り上げてしまう…。通報を拒むのは何故か?そしてメンバーの死に隠された真相とは?

 こんなにも特殊な事情を抱えたメンバーが偶然にして同じ場にいるというのも、エンディングもなんか納得できませんでした。過去から逃げたっていい、それも一理あるけど、逃げても何も変わらないのでは??むしろ、向き合うことも必要なのではないかと感じました。でも、シュウだけはちょっと前向きになれたってことかな?

 読みやすくて一気に読んじゃいましたが、違った切り口でのストーリー展開を期待したくなりました。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

この作者さんをもう少し嗜んでみる、の2冊目。

北海道東端の港町で季節バイトをしに集まった7人の男女。ある晩、その内の一人が遺体となって見つかり、警察を呼ぼうとした秀吾だったが、バイト仲間はこぞって通報に反対し…というところから展開するお話。
通報に反対するメンバーはいずれも警察を避けたい訳アリで、犯人ではないかと疑われては一人ずつそれぞれが抱える秘密を語りだす。
よく仕組まれた話で、どのような結末になるかも含めてズイズイと読ませる。
ただなあ、ここで通報しなくても朝になれば誰かが見つけて通報して遅かれ早かれ警察はやって来ると思うと、秀吾の存在があるとはいえ、こんなことやっていないで逃げるなら早く逃げろよと思ってしまう。
明かされるそれぞれの事情も今の社会の縮図のような話だが、本の上の話としてはありがちで、語る人物は気の毒ではあるが誰にもあまり共感できず。
ラストも腑に落ちず、次の瞬間、警察に囲まれる6人を想像してしまった。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

熊楠さんの作品しか読んでいない岩井さん。
これはかなり 面白く読め 一気読み。

季節労働者として集められたいわば流れ者の男女。
40歳までという勤務条件だから、まぁ平成、令和の空気感が良く出ている行動、会話内容。

一個の遺体が発見されたところから流れは激流に。
よく海外物ミステリーにある「一夜話
7人のそれぞれにある事情が、どれもあるあるで、身をつまされそうになってしまう。
キャラ設定が巧みな性か、荒唐無稽の展開がない。

筆者は我が家の息子らより少し下。
北大農学部大学院出身と言えども、そっち臭くはなく、手垢が付く道事情描写がないのは新鮮。

サスペンスを通してポイっと投げてきたメッセ、受け止めた感ありで満足。

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2025年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今までのような興味を広げてくれるタイプの作品ではなく、ミステリーっぽい作品を読んでみた。

「警察を呼ばないで」
彼らには、それぞれ人に言えない秘密があった。自分の無罪を主張するために、1人ずつ過去を語り始めるが。。。

それぞれの過去が辛くて重い。
全員の悲惨な過去を聞き続けるのが苦痛になってしまった。
私は現実逃避で読書してるので、この手の現実にありそうな重い話は苦手だ。

その中には自分が直面している介護問題もあり、自分で傷口に塩をズリズリ塗り込んでいるような感じになって読むのが辛かった。
【「いやぁ……俺が代わりに面倒見たいくらいだよ」「だったら、やってみろ」】
兄弟のセリフがリアル過ぎて辛い。
こういう一言がどれだけ相手の心を傷付けるか、言う方は一生わからないだろうな。

岩井さんの伝えたいメッセージはわかるんだけど、何となく腑に落ちないラスト。
読後も傷口は痛いままで、モヤモヤが残った。

自分的にはなんだけど、岩井さんの作品では自分の知らない新しい世界を教えてくれてるテーマの方が、やっぱり好きだな。

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2025年04月16日

Posted by ブクログ

一夜で自分たちの未来が変わったらどう思いますか?
今も昔も人にはそれぞれ悩みがあってそれから逃げたくて逃げる人もいます
ルールを破った人は一概に悪いですか?
読むと今までの自分の価値観などが変わると思います

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2025年03月12日

Posted by ブクログ

正義は正しい事ではないんだ、と思ったけどじゃあこの正しいことってなんなんだろう
人の気持ちに寄り添うこと?宴会で芸を披露すること?逃げること?自分を犠牲にして誰かのために生きること?
誰かを救うことの難しさをひしひしと感じた

読む前と読んだあとのタイトルの感じ方が違う
みんなの夜はまだ続きそうで、逃げた先にどうか、夜明けがくるといいな

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2025年03月05日

Posted by ブクログ

読み物としては飽きることなく読めるけど、深夜に呼び出した人物が「あの人」しかあり得ないし、人物描写が個々ではあるがバラバラでなんの繋がりもない。最後まで読んでも何か強烈な共通項があるわけでもなく、「で?」以外の感想はない。
特に勧めはしない

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2025年01月29日

Posted by ブクログ

岩井圭也さん、11作目となりました

北海道東端の港町
水産加工の夏季アルバイトに集まった男女7人

ある晩リーダー格だった男性の遺体が見つかる
文庫の帯には、
「お願いだから、警察は呼ばないで」
残された6人のうちほとんどが警察への通報を拒否します
彼らはなぜ通報を拒否するのか
それぞれが抱えた過
逃避しなければならない理由が
本人の言葉で明らかにされていきます
ルールを守る正しさの証明の危うさを感じます

一体の遺体をめぐる推理戦であり
揺れる六人の心理戦であり
緊迫した一夜の物語です

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2024年12月02日

Posted by ブクログ

 北海道東部の港町で、季節バイトに集まった男女7人の、一晩に凝縮された心理サスペンスです。
 岩井圭也さん12冊目で、これまで重厚な人間ドラマ中心に魅せられてきましたが、本作は、少し毛色の違う印象を受けました。

 水産加工場でカラフトマスを捌く仕事で、いわゆる闇バイトではありません。ところが、バイト仲間の一人の男が、砂浜でまさかの遺体で発見され、さらに、警察への通報を6人中4人がまさかの反対をします。
 さらにさらに、互いに疑心暗鬼の中、各々がまさかのヤバイ事情・秘密をカミングアウトしていく、妙に既視感のある展開となっています。

 自分の言動への疑いを晴らすように、視点が次々と変わり、重く悲惨な過去がそれぞれ語られていきます。詳細は明かされませんが、彼らの共通点は、皆が何かから逃げてきた者たち、ということです。社会や法律から取りこぼされ、普通に生きて来られなかった人たち、とも言えます。

 なかなか登場人物への共感にまで至りませんが、日常の身の回りに、悩み苦しみ足掻いている人はきっとたくさんいるでしょう。少なくとも「彼らを責めることはできるのか?」「誰かを追い詰めていないか?」と自問する機会となりました。
 また、同調圧力や保身を優先し、何が正しいのか判断も曖昧なまま日々過ごし、誰かを傷付けていないかと、問いかけられている気にもなりました。

 最後はさらに、まさか×3の真実と結末‥。一夜の濃密な物語、会話とカミングアウトによる構成は飽きさせませんし、問題提起としては有りですが、正直なところ、一つの物語としては釈然としない読後感でした。でも、"隠れ岩井ファン"として、もう少し追いかけます!

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2024年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中まではあんまり考えずにミステリ感覚で読んでたけど、この作者にはこの作品を通して伝えたいことがあるんだなぁと思って、そう思うといい話だなと思った。

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2024年10月30日

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