ブラックボックス
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ブラックボックス

小説・文芸
682円 (税込)
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第166回芥川賞受賞作。

ずっと遠くに行きたかった。
今も行きたいと思っている。

自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。
自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。

昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。(本書より)

気鋭の実力派作家、新境地の傑作。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    ブラックボックス
  • タイトルID
    :
    1518340
  • ページ数
    :
    208ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年02月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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ブラックボックス のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久しぶりに良い意味で陰鬱で 心がザワザワする作品で良かった。

    自分も 何かしらの軽い発達障害を持っているのではないかと
    なんとなく思っている
    この作者の 「自分の尺度では」頑張っている感じ
     物事が上手くいかない感じ

    読みながら 上手く呼吸出来ない感じ(閉塞感)に
    久しぶりに
    良い意味で暗い気持ちで本を読んだ
    よかった

    0
    2025年03月10日

    Posted by ブクログ

    人が行動を起こす時、その内側では何が起きているのか?私達はみな一瞬ともいえないような時間で、言葉にも変換されないイメージのようなものが生じて、それから行動に移る。その一瞬(ブラックボックス)をよくここまで文字にしたなあ。

     その時その時、滴のように優しい人の気持ちが滴ることがあってもサクマには気付くことも、活かすこともできない。サクマはイメージを持てない。サクマは見通しを持てない。サクマのような人はいて、サクマのような人はブラックボックスのなかを、このようには語れない。けれどもし、それを表現してくれるなら、私はそれをききたい。

    0
    2024年08月25日

    Posted by ブクログ

     Audibleにて。
     前半は、「ケーキの切れない非行少年たち」を連想させる内容であった。「推し、燃ゆ」の少女もそうだが、生まれ持った何らかの苦手さがありそうだ。

     しかしその特性に気づき、何らかの工夫を凝らせばこの特性を苦手さにしないことは可能なのだ。各種認知特性に対するユニバーサルデザイン、色覚に難を持つ人に対して作られた最近のゲーム(例えばぷよぷよ)のような合理的配慮が求められる。(倫理資本主義の観点から言っても、これは素晴らしい試みだと感じる)

     必要なのは、コグトレなのか環境整備の方なのか。おそらく両方だが、個人的にはコスパ&タイパ的に、後者重視で良いんじゃないか?と思う。

     明日はどうなるか分からない。この強烈な不安感から逃れるために、人は「黙過」を必要とする。
    黙過は、どうしたらよいか分からない時に許された一人で生き抜くための防衛機制だ。「人間」ではなく、「人」である時の生きる手段、それが黙過ではないか。

    0
    2024年05月08日

    Posted by ブクログ

    ロードバイクの描写がリアル。昔ロードバイクに乗っていたのでよく分かる。喧嘩の描写も迫力がある。
    心情の表し方も分丁寧で分かりやすい。
    P185変わるということと認めることの近さに思いをいたした。
    のところがなるほど確かにと思った。

    0
    2026年08月09日

    Posted by ブクログ

    自由気ままに思えるバイシクルメッセンジャーの仕事としての不安定さを通じて、コロナ禍に見舞われた生きづらい世の中への若者のやり場のない憤りが描かれていき、最後まで興味深く読めました。主人公の目線で描かれる状況描写に強いリアリティを感じました。

    0
    2026年05月02日

    Posted by ブクログ

    人生に対するぼやっとした不安 同じ氷河期世代なのだろうか、日頃感じている表現しにくい不安をうまく表現している。どんな仕事も長く続かず、メッセンジャーボーイをしている主人公。いつまでも続けられないと感じつつ、かといって正社員になる行動もとれない。それどころか、家に訪ねてきた税務署員を殴り、どんどん廃退するのだった。

    0
    2026年01月01日

    Posted by ブクログ

    制度があったりルール強くある方が楽に生きる事ができそうだ。今風の会社で勤めることのトレンドとして自分の意思が会社の意思よりも反映されやすく、パワーバランスが昔と逆転している気がする。
    (フレキシブルな働き方、週休3日、転職のハードルが低くなったり)
    自由を求め、何にも縛られない生活が良いのかなぁと信じているのはムショに入る前のサクヤ。冒頭の
    「信号なんかに足止めをくらいたくなかった。」
    が分かりやすい。
    自由であり、自分の意思で物事を決める事ができるようになった今の時代には、生活には溢れるように娯楽が転がっている(ネトフリ、YouTube、スマホゲーム等)。そのせいで、「このままじゃダメだ。」と思っていても、そんな思念を上書きするかのようにあらゆる娯楽が時間潰してくれる。そして、現実生活と向き合う事をおろそかにしてしまう。向き合わなくてもある程度満足出来てしまい、現実に起きた些細な事に対して無視できてしまう。だから、昨日と今日は全く違うのに今日を吸収しようとしなくなる。

    0
    2024年10月30日

    Posted by ブクログ

    芥川賞私小説読むシリーズ。なかなか好き。生きづらい人間が沈んでいくなかに何かを見出す話は古今東西ハズレがない。

    0
    2024年09月20日

    Posted by ブクログ

    主人公の「このままでいいのか」と焦りや不安がひしひしと伝わる作品でした。コロナがピークだった時は、給料が安定しない会社で働くことに不安を感じる人も多かったと思います。

    前半後半で大きく場面が変わり、後半に入ったときは『なぜ、刑務所にいるのか』と困惑したけど、徐々にその経緯がわかっていきました。

    0
    2024年07月03日

    Posted by ブクログ

    砂川文次『ブラックボックス』講談社文庫。

    初読み作家と思っていたが、どうやら2作目のようだ。この作家の先に読んだ第164回芥川賞候補作『小隊』が面白くなかったことを思い出す。

    元自衛官の作家による第166回芥川賞受賞作。

    バブル崩壊後の失われた30年と言われる長い不景気、新型コロナによる社会に漂う閉塞感。いつの間にか不安定な非正規雇用が当たり前という時代になってしまった。そんな嫌な雰囲気の中で物語は展開する。

    前半は読む限りでは、主人公のサクマが現代の非正規労働に苦しむ若者たちの姿と重なり、可哀想に思った。しかし、中盤過ぎの展開からサクマが何事にもだらしなく、直ぐにキレて暴力を振るうが故に仕事が長続きしなかったのだと知ると同情心は粉々に砕けてしまった。

    物語の構成は少し変わっていて面白い。唐突に主人公のサクマの現在の置かれた状況を描いてから、何故そういう状況に陥ったのかが描かれるのだ。

    特に唐突だなと思ったのが中盤過ぎの展開で、何故かサクマは刑務所に収監されているという場面だ。小さな山谷があるくらいで、眼を見張るような展開は無い。では、出所してからのサクマが描かれるのかと思えば、そうでもなく、結末が曖昧なままに小説は幕を閉じてしまう。


    自衛隊の辞め、次に勤めた不動産会社も辞め、その後もアルバイトを主とした職業を点々とし、今は都内で自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは焦りと苛立ちを感じ始める。

    そんな中、同棲中の彼女が妊娠し、サクマはさらに焦りと苛立ちを募らせる。

    場面は変わり、サクマは刑務所に居る。一体何が……

    定価682円
    ★★★★

    0
    2024年02月28日

ブラックボックス の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    ブラックボックス
  • タイトルID
    :
    1518340
  • ページ数
    :
    208ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年02月15日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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