ブラックボックス
  • 値引き

ブラックボックス

682円 (税込)
477円 (税込) 12月25日まで

2pt

第166回芥川賞受賞作。

ずっと遠くに行きたかった。
今も行きたいと思っている。

自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。
自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。

昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。(本書より)

気鋭の実力派作家、新境地の傑作。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

ブラックボックス のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    久しぶりに良い意味で陰鬱で 心がザワザワする作品で良かった。

    自分も 何かしらの軽い発達障害を持っているのではないかと
    なんとなく思っている
    この作者の 「自分の尺度では」頑張っている感じ
     物事が上手くいかない感じ

    読みながら 上手く呼吸出来ない感じ(閉塞感)に
    久しぶりに
    良い意味で暗い気持

    0
    2025年03月10日

    Posted by ブクログ

    人が行動を起こす時、その内側では何が起きているのか?私達はみな一瞬ともいえないような時間で、言葉にも変換されないイメージのようなものが生じて、それから行動に移る。その一瞬(ブラックボックス)をよくここまで文字にしたなあ。

     その時その時、滴のように優しい人の気持ちが滴ることがあってもサクマには気付

    0
    2024年08月25日

    Posted by ブクログ

     Audibleにて。
     前半は、「ケーキの切れない非行少年たち」を連想させる内容であった。「推し、燃ゆ」の少女もそうだが、生まれ持った何らかの苦手さがありそうだ。

     しかしその特性に気づき、何らかの工夫を凝らせばこの特性を苦手さにしないことは可能なのだ。各種認知特性に対するユニバーサルデザイン、

    0
    2024年05月08日

    Posted by ブクログ

    制度があったりルール強くある方が楽に生きる事ができそうだ。今風の会社で勤めることのトレンドとして自分の意思が会社の意思よりも反映されやすく、パワーバランスが昔と逆転している気がする。
    (フレキシブルな働き方、週休3日、転職のハードルが低くなったり)
    自由を求め、何にも縛られない生活が良いのかなぁと信

    0
    2024年10月30日

    Posted by ブクログ

    芥川賞私小説読むシリーズ。なかなか好き。生きづらい人間が沈んでいくなかに何かを見出す話は古今東西ハズレがない。

    0
    2024年09月20日

    Posted by ブクログ

    主人公の「このままでいいのか」と焦りや不安がひしひしと伝わる作品でした。コロナがピークだった時は、給料が安定しない会社で働くことに不安を感じる人も多かったと思います。

    前半後半で大きく場面が変わり、後半に入ったときは『なぜ、刑務所にいるのか』と困惑したけど、徐々にその経緯がわかっていきました。

    0
    2024年07月03日

    Posted by ブクログ

    砂川文次『ブラックボックス』講談社文庫。

    初読み作家と思っていたが、どうやら2作目のようだ。この作家の先に読んだ第164回芥川賞候補作『小隊』が面白くなかったことを思い出す。

    元自衛官の作家による第166回芥川賞受賞作。

    バブル崩壊後の失われた30年と言われる長い不景気、新型コロナによる社会に

    0
    2024年02月28日

    Posted by ブクログ

    物語だと終わりがあって、それが主人公又は読み手にとって収まりの良くないものであれば、バッドエンドと呼ばれる。しかし、現実はそうではない。多くの場合、突然人生が暗転したとて、まだ幕切れというわけには行かない。再び明かりがついたりつかなかったりする。そんな人生を生きていくために大切なことが何かを考えさせ

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    始終、陰鬱とした空気で物語は進む。
    このままじゃいけないと頭の隅で思いながらも、日々生活する為のルーティンに追われることで、枯渇していく未来をふわっと遠くに押しやり、思考に蓋をする主人公に共感した。
    恐らくADHDであろう主人公から見た社会は、ブラックボックスのように分かりにくい世界で、だから順応出

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    ある種俯瞰的な表現で語られるのが特徴的。タイトルは外形と中身の話と理解したが、中盤の展開はその点からも印象深い。

    0
    2025年07月07日

ブラックボックス の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

講談社文庫 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

砂川文次 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す