極楽征夷大将軍

極楽征夷大将軍

2,200円 (税込)

11pt

史上最も無能な征夷大将軍
やる気なし
使命感なし
執着なし
なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか?

動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。
足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。
一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。
後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。
怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。

混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、
何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか?
幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。

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極楽征夷大将軍 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    第169回直木三十五賞

    垣根涼介さんの歴史小説を初めて読んで圧倒された。
    史実を元に緻密に練り上げられた壮大な物語で、武士一人一人が丁寧に描かれていた。
    極楽殿と呼ばれた足利尊氏は、御家人たちから毒気を抜いてしまう愛嬌ある人柄で、読者もきっと好きになってしまうと思う。
    前半は優秀な直義と師直の力に

    0
    2025年11月26日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。壮大で深い。
    長いけど、長編だから出せる人間の深みと面白さだと思った。
    古文書から人柄を読み取る著者の凄みを感じる

    0
    2025年11月05日

    購入済み

    実に面白い

    本当に読みやすく分かりやすい
    時代小説は読んだことがなかったのですが
    垣根さんの小説は好きなので、初めて読みましたが、一気読みでした
    その他のものも読みたいと思います。

    #ドキドキハラハラ

    0
    2025年02月13日

    Posted by ブクログ

    いやー長かった。549ページ2段組。
    足利尊氏の印象って、室町幕府の初代の将軍でしょ、それしか無かった。正直、興味をひかれる人物でも無かった。
    が、極楽征夷大将軍と言うタイトルと帯の【やる気なし使命感なし執着なし】が絶妙過ぎて興味をひかれてしまった(まあ勿論、直木賞受賞と言うことも大きな理由の1つ)

    0
    2024年11月16日

    Posted by ブクログ

    足利尊氏側の本を初めて読んだが学びが多く非常に面白かった。
    ・単なる戦記ではなく、事がそこに至った経緯やそれぞれの考えがわかりやすく書かれおり学びが多い
    ・人の世はいつの時代も自分の家族をどう護るかに執着している→尊氏も直義も子をなしてから自分の一存では行動できなくなっていると思う
    ・処罰に情が挟ま

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

     鎌倉幕府倒幕と室町幕府創設の立役者となった足利尊氏の生き様を描く歴史大作。

     物語は尊氏の少年時代から病死までの一代記で、弟の直義と執事の高師直の視点で交互に描かれる。
     第169回直木賞受賞作品。
              ◇
     北条宗家の有力御家人である足利家。だがその庶子に過ぎない又太郎と次三郎

    0
    2023年12月26日

    購入済み

    「涅槃」に続き読み応えたっぷり

    の歴史大作。

    登場人物が多彩でしかも刻々と局面が転換していく時代を、作者の切り口で克明に語る物語に圧倒された。これまでモヤモヤしていた場面も納得出来たところがか多く作者の洞察力にただただ敬服。直木賞受賞も納得。

    0
    2023年08月08日

    Posted by ブクログ

    やる気なさすぎて、所々で笑ってしまった記憶。

    固定観念が崩れて、
    新しい尊氏像が自分の中に出来ました。
    長いですが、読んで良かった。

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    足利尊氏の浮世の極楽風を、主に弟の直義や側近の高師直の目線から描かれた物語。尊氏は気弱く、無責任でもあるのに、うすぼんやりとした愛嬌で、ただ執着心がないという一点で、多くの武将から誤解も含みながら慕われたという稀有な人だった。でも、それは弟の直義や高師直の努力があったからである。しかし、絶えず数万の

    0
    2025年10月20日

    Posted by ブクログ

    足利尊氏は優柔不断で出世欲もなく、たまたま名門の一族に生まれてしまっただけの「極楽様」のような平凡な人間だった。

    そんな男が鎌倉幕府崩壊の混沌とした時代でトップに上り詰めてしまった理由は、全くタイプの違う2人、足利直義と高師直に支えられていたからだ。

    直義と師直の2人が活躍すれば、主人公尊氏の存

    0
    2025年10月19日

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