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Posted by ブクログ
戦後間もなく始まった移民政策。
しかしそれは移民とは名ばかりの口減らしの棄民政策だった。国家に裏切られ絶望のまま異国の土に還っていった家族や仲間のために、過去への復讐が始まる。
上巻は移民した当時の話で、絶望的な状況を必至で生き抜こうとする人々が描かれており、政府への怒りと犯人への共感を覚える。
下巻は恋愛あり、アクションありのエンターテイメント色が強い。ケイと貴子の掛け合いも笑える。
復讐劇なのだがケイの能天気なキャラクターもあり読後感は爽快で、万人に勧められる作品だ。
ただ前作も感じたが、やはり車などのマニアックな描写は人を選びそうだ。私はもうちょっとタイトにしてほしかった。
まあ、そんなことはどうでも良いくらい文句無しに面白かった。
Posted by ブクログ
旦那に勧められてたやつやっと読んでみた。
上巻は事を起こす原因の方ー設定がいい。戦後間もないブラジル移民のコミューンを取り扱った社会派サスペンス。
壮絶。この人達がどうなるのか気になって仕方がない。
下巻は本格的な復讐劇だろう。
マフィアのエログロやハードボイルド系はお腹いっぱいだし、サスペンスはあまり好きではないが
この小説には
その復讐劇に至る心理過程に強い衝撃と丁寧な説得力がある。人間の闇と生命力に魅せられ、夜を徹して読んでしまうくらい
印象的だったのは
「白米が食べたい」って言葉…
切実に遺伝子レベルに訴えてきた
棄民の事は詳しくは知らないが事実ではある。ルポや歴史本を読もうと思う。
こういう人を人と思うわぬ思考停止の政府や官僚にとって今も氷河期世代を打ち捨てるぐらい何とも思ってないでしょうな
Posted by ブクログ
昔の移民政策の当事者達の復讐劇のお話。移民後の政府の説明とかけ離れた現地での惨状から始まり、時間は経ち、日本での当時の政府関係者達への報復へと移り変わっていく。
章ごとに視点が切り替わり、登場人物それぞれにストーリーがあり、皆んな何かを抱えており、全員に魅力を感じた。
前半では、移民後の凄惨な実態が語られ、日本政府へ憤りを覚え、衛藤達の報復を自然と応援したくなる気持ちになっていた。
とにかく後半の計画の実行になってからは、疾走感が心地よく、読み手を飽きさせない。
最後は、とても綺麗な終わり方で、ドラマの終わりを観ているような感覚…!
出会えて良かったと思える一冊でした。
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