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命を削り今を生きる「止観の道士」たち。
時に精神は現実を凌駕する――
織田信長が天下統一へ向け着々と歩みを進めていた元亀元年(一五七〇年)、京の街でこれまで交わることのなかった「止観の道士」たちの運命が交錯する。
「水観」の円四郎、「炎観」の平助、「月観」の桂月。
現実と幻想の狭間で揺れる自己矛盾、その道士という生き方にあえぎながらも、厳しい修行の末に彼らが得た止観の力は、やがて到来した織田家との戦いに大きな影響を与えていく――。
歴史上一切語られることのなかった儚き者たち。
その生の輝きと熱情が、乱世の闇を鮮烈に切り裂く!
『ヒートアイランド』 『ワイルド・ソウル』 『室町無頼』に連なる
垣根ワールドのエンターテインメント最高到達点!!
「25年小説を書いてきて初めて、全てをエンタメに振り切った物語を書いた」(著者)
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Posted by ブクログ
感想
人外の力を持つには半死半生の努力が必要。その割には報われないのが痛い。
炎観と信長が出てきた時から最後はこういう風になるんだろうなと思っていたが、最後にちょっぴり裏切られる展開だった。
あらすじ
円四郎は子供の頃に伊賀下忍に拾われ、死にそうな厳しい修行を受ける。ある日、承元という僧に拾われる。そこでも厳しいながら充実した修行を積み、幻術の一種である止観と水観を習得する。
時は戦国時代、織田信長が勢力を伸ばしていた。円四郎が18歳になる頃に師匠から独立して英気を養えと言われ、師匠に呼び出される時を待つ。
娼家に生まれ、湯屋掘り出された平助は果心居士に弟子入りして炎観を習得する。平助は山で月観を操る桂月に精気を吸われて死にかける。京にて円四郎と対峙し、取り逃がす。
円四郎と平助は、自ら死にそうな体験をすることで行法を体得していく。桂月は双子の義母に習い、月観を習得する。自分に会いに来た円四郎を寝殺し、記憶を読み取る。円四郎は生かして返す。
松永弾正に付いた果心居士は信長に平助を差し出す。平助は十兵衛付きとなり、戦の手助けをする。円四郎は承元が長島で一向一揆の手助けをしていることを知り、承元の頼みで信長に水観を試みるも通じない。
平助は里芋平助として信長に好かれる。叡山の焼き討ちに参加して功をあげる。桂月は岩村城に武田の患者として潜り込むが織田方のお艶と情念を交わしてしまう。岩村城は武田に寝返り、桂月もそこを離れる。円四郎は一乗谷の殲滅戦に参加し、風観の風我を倒す。しかし信長の苛烈なやり方に納得が出来ずに出奔する。出奔したところを果心居士に襲われるが、承元に救われる。その後、二人は桂月のところで手当てされる。
承元と円四郎は伊勢に手助けに行くが、承元は死ぬ。円四郎と平助と桂月は反織田を掲げて、一向一揆を支援する。桂月と平助は石山本願寺の伽藍を焼失させるのに一役かう。桂月と平助は、光秀が本能寺を襲う際に月観を使って、光秀隊が本能寺に近づくのを気づかせるのを遅らせる。
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