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Posted by ブクログ
読み始めたら止まらない一冊だった。人物描写が素晴らしく、一人ひとりが生き生きと描かれ、すっかりのめり込んでしまった。
主人公はリストラを告げる仕事をしているが、相手を冷たく切り捨てるのではなく、その人の人生や性格を丁寧に見極め、公平に向き合いながら、新たな一歩を踏み出せるよう背中を押していく(本当に酷いことをした人はフェアに切っていくが)。その姿勢には厳しさだけでなく、人への深い愛情を感じた。
重いテーマでありながら温かさにあふれ、仕事や人生について考えさせられる作品だった。垣根涼介さんの巧みな人物描写に引き込まれ、あっという間に読み終えてしまった。
Posted by ブクログ
昌男はリストラ面接をきっかけに自分がどうして経済学部を選んだのか。何故企業精査部での仕事にこだわっていたのかゆっくりと思い出す。
出世競争に負け会社での立場が悪くなるとともに、自分の仕事に対する本当の気持ちを見失っていた。
実家の建具屋をシスティマティックな会社に変え、親父に仕事の誇りを持たせ、お袋にはもっと生活を楽にさせたいというささやかな思いが自分にはあった。
基本に戻れば、いつだって物事はシンプルになる。
なら、そういうチョイスをすればいい。それが自分にとっての仕事の幸せだ。
これがやりがいに繋がっていくのだろう。
つまるところイメージングなのだ。相手の立場になって付き合えるかどうか。そうすれば自然と涙は出る。飯だって奢る。その共感性の高さが繋がりを密にする。相手を信用させる。
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