ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
「私はもう用済みってことですか!?」リストラ請負会社に勤める村上真介の仕事はクビ切り面接官。どんなに恨まれ、なじられ、泣かれても、なぜかこの仕事にはやりがいを感じている。建材メーカーの課長代理、陽子の面接を担当した真介は、気の強い八つ年上の彼女に好意をおぼえるのだが……。恋に仕事に奮闘するすべての社会人に捧げる、勇気沸きたつ人間ドラマ。山本周五郎賞受賞作。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
キャラが魅力的で物語もサクサク! 首切り交渉部隊をとりまく人間ドラマが読んでて心地よかった。 一般論ではなく自分がどうしたいかが大事。
仕事、とその後、を考える今日この頃の自分には良いタイミングの本だったかも。陽子さん、素敵ですね。「相手の立場になって付き合えるかどうか」。共感性の高さ。確かに。
昌男はリストラ面接をきっかけに自分がどうして経済学部を選んだのか。何故企業精査部での仕事にこだわっていたのかゆっくりと思い出す。 出世競争に負け会社での立場が悪くなるとともに、自分の仕事に対する本当の気持ちを見失っていた。 実家の建具屋をシスティマティックな会社に変え、親父に仕事の誇りを持たせ、お袋...続きを読むにはもっと生活を楽にさせたいというささやかな思いが自分にはあった。 基本に戻れば、いつだって物事はシンプルになる。 なら、そういうチョイスをすればいい。それが自分にとっての仕事の幸せだ。 これがやりがいに繋がっていくのだろう。 つまるところイメージングなのだ。相手の立場になって付き合えるかどうか。そうすれば自然と涙は出る。飯だって奢る。その共感性の高さが繋がりを密にする。相手を信用させる。
村上真介が主人公。 冷徹な中にも暖かさがある主人公。リストラのアウトソーシング会社に勤める。 リストラされる側の人生が垣間見える
とても読みやすくておもしろい。 首を切っていく仕事をしている人の話で、いろんなエピソードの中で「仕事とは」というテーマを何度も考えさせられるものでもあった。 どこかのエピソードで「知的背景(チテキハイケイ)」という言葉が出てくるが、なんとなく人間関係において言語化できていなかった価値観がここで言語化...続きを読むされた。 夫の好きなシリーズで、今回再読してみたら、夫の思考の原点がここだったんだな、と感じる点が多くて個人的にはそういった再発見もできた良書。
面白い。 垣根涼介さんの作品は初めて読んだが、面白い。 タイトルは君たちに明日はないだが、登場人物全てに明日がある感じで前向きにそれぞれのストーリーが終わっていく展開も読んでいて心地良い。 続編も読みたい。
企業の代わりにリストラ業務を代行する会社に勤める主人公と、リストラを言い渡される人々を描いた物語 まず、設定が巧い。その上でリストラという重いテーマながら後味スッキリと明るく読める仕立てが面白い オムニバス的に構成されており、主人公はさまざまな会社でリストラ代行業務を進めていくが、各登場人物の背景や...続きを読む心理描写、とりわけ無意識下にある感情を言語化して表現する巧さが凄い 何よりも各話のストーリーが面白く、テンポよく楽しく読めたので、続編もぜひ読んでみたい名作
垣根涼介さん3作目。本作はビジネス小説です。主人公は村上真介33歳、「リストラ請負会社」で辞職勧告を促す有能面接官‥、恐ろしい設定です。 そもそも、人減らしの首切り専門会社なんて、あり得ませんよね。社員の個人情報を社外へ提供しているし、会社の経営難による人員削減や優遇条件での退職勧奨が適法でも...続きを読む、下手をすれば不当解雇にもなりかねません。 現実社会でも、不景気やコロナ禍の相次ぐ企業倒産など、余りにも身近で切迫感があり、リアルな描写になっています。 真介は、人の運命を預かる仕事ゆえ、手を抜かず用意周到な面接により、リストラ候補者を希望退職に追い込んでゆきます。当然、恨みを買うことも多々あるし、成果を上げることは相手会社社員のクビの量と同義で、やり切れなさも感じています。 あまり共感を得られないような主人公ですが、不思議な魅力を醸し出しています。血も涙もない冷酷人間ではありません。好きな仕事を続けるためになりふり構わない男との面談で、かつての自分を投影し、何とか救いと願いを持つのでした。 登場人物たちも、家族や生活を抱える生身の人間であり、リストラに怯え苦悩する様子と、葛藤しながらどう折り合いをつけていくかが絶妙に描かれています。首を切る側と切られる側の人間ドラマは、興味深いものがありました。 元々『CHOKER』タイトルで小説新潮に連載、改題し2005年に刊行。同年、山本周五郎賞を受賞。第5作までシリーズ化。チョーカーは、首にピッタリのネックレスだが、"首を絞める"意味もあり、改題した本タイトルも頷けます。
リストラ請け負い会社に勤める村上。クビにするのもされるのも嫌だけど、物語として読むのには新鮮で興味深かった。
主人公の仕事は実質「首切り屋」。働いてる人を調査し、話し合うことで自主退職に追い込む。正直大抵の小説では敵キャラだろう。だが、この作品ではそのキャラが主人公となって、いろいろな人たちとドラマを紡ぎながら生活していく。話し合い相手と恋に落ち、同級生と出会いそれでもなお仕事をこなしていく。印象的だった事...続きを読むは、主人公はこの仕事に誇りこそ持っているけれど、人の首を切ると言う仕事を楽しんでいるわけではないと言うことだ。誠心誠意面接担当者と向き合い、話を深めていくからこそ、読者は心を動かされるのだろう。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
君たちに明日はない(新潮文庫)
新刊情報をお知らせします。
垣根涼介
フォロー機能について
「新潮文庫」の最新刊一覧へ
「小説」無料一覧へ
「小説」ランキングの一覧へ
蜻蛉の夏
借金取りの王子-君たちに明日はない2-
試し読み
君たちに明日はない(1~5)合本版(新潮文庫)
ギャングスター・レッスン
クレイジーヘヴン
狛犬ジョンの軌跡
極楽征夷大将軍
午前三時のルースター
「垣根涼介」のこれもおすすめ一覧へ
一覧 >>
▲君たちに明日はない(新潮文庫) ページトップヘ