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「私はもう用済みってことですか!?」リストラ請負会社に勤める村上真介の仕事はクビ切り面接官。どんなに恨まれ、なじられ、泣かれても、なぜかこの仕事にはやりがいを感じている。建材メーカーの課長代理、陽子の面接を担当した真介は、気の強い八つ年上の彼女に好意をおぼえるのだが……。恋に仕事に奮闘するすべての社会人に捧げる、勇気沸きたつ人間ドラマ。山本周五郎賞受賞作。
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Posted by ブクログ
村上真介が主人公。 冷徹な中にも暖かさがある主人公。リストラのアウトソーシング会社に勤める。 リストラされる側の人生が垣間見える
とても読みやすくておもしろい。 首を切っていく仕事をしている人の話で、いろんなエピソードの中で「仕事とは」というテーマを何度も考えさせられるものでもあった。 どこかのエピソードで「知的背景(チテキハイケイ)」という言葉が出てくるが、なんとなく人間関係において言語化できていなかった価値観がここで言語化...続きを読むされた。 夫の好きなシリーズで、今回再読してみたら、夫の思考の原点がここだったんだな、と感じる点が多くて個人的にはそういった再発見もできた良書。
内容的に暗い話になるのかと思ったが、そうではなく次も読んでみようと思える内容だった。主人公の人間性などがそうさせているのだろう。こういう職業もあるんだな、と興味深く読める。
垣根涼介さん3作目。本作はビジネス小説です。主人公は村上真介33歳、「リストラ請負会社」で辞職勧告を促す有能面接官‥、恐ろしい設定です。 そもそも、人減らしの首切り専門会社なんて、あり得ませんよね。社員の個人情報を社外へ提供しているし、会社の経営難による人員削減や優遇条件での退職勧奨が適法でも...続きを読む、下手をすれば不当解雇にもなりかねません。 現実社会でも、不景気やコロナ禍の相次ぐ企業倒産など、余りにも身近で切迫感があり、リアルな描写になっています。 真介は、人の運命を預かる仕事ゆえ、手を抜かず用意周到な面接により、リストラ候補者を希望退職に追い込んでゆきます。当然、恨みを買うことも多々あるし、成果を上げることは相手会社社員のクビの量と同義で、やり切れなさも感じています。 あまり共感を得られないような主人公ですが、不思議な魅力を醸し出しています。血も涙もない冷酷人間ではありません。好きな仕事を続けるためになりふり構わない男との面談で、かつての自分を投影し、何とか救いと願いを持つのでした。 登場人物たちも、家族や生活を抱える生身の人間であり、リストラに怯え苦悩する様子と、葛藤しながらどう折り合いをつけていくかが絶妙に描かれています。首を切る側と切られる側の人間ドラマは、興味深いものがありました。 元々『CHOKER』タイトルで小説新潮に連載、改題し2005年に刊行。同年、山本周五郎賞を受賞。第5作までシリーズ化。チョーカーは、首にピッタリのネックレスだが、"首を絞める"意味もあり、改題した本タイトルも頷けます。
リストラ請け負い会社に勤める村上。クビにするのもされるのも嫌だけど、物語として読むのには新鮮で興味深かった。
主人公の仕事は実質「首切り屋」。働いてる人を調査し、話し合うことで自主退職に追い込む。正直大抵の小説では敵キャラだろう。だが、この作品ではそのキャラが主人公となって、いろいろな人たちとドラマを紡ぎながら生活していく。話し合い相手と恋に落ち、同級生と出会いそれでもなお仕事をこなしていく。印象的だった事...続きを読むは、主人公はこの仕事に誇りこそ持っているけれど、人の首を切ると言う仕事を楽しんでいるわけではないと言うことだ。誠心誠意面接担当者と向き合い、話を深めていくからこそ、読者は心を動かされるのだろう。
2007年刊。退職召喚のアウトソースを生業とする30代男性主人公。なにやら、いけ好かない主人公かな…と思いつつ読み進めていくと印象が大きく変わって行くように書かれていて面白い。仕事的にかなり心気臭く泥臭い、殺伐とした内容だなぁと思いつつ読み進めるが、様々な登場人物の置かれた上記・視点で描く事で泥沼に...続きを読むハマらずに読める。生身の人間臭さプンプンなので、それが苦手な人には勧められない。それこそ共感・間接体験の面白さがある!と感じる人にはお勧め。私は中間なので「4」としました。
クビ切り面接官のお話かと書いてあったので人事や法律のお話かなと思ったけど、働く人への応援小説でした! 個性豊かな人物がたくさん出てきて、ワクワクします。 人生の半分以上を占める『労働』とうまく向き合うきっかけになりそうな小説!
直木賞作家・垣根涼介、初読み。 リストラ請負会社『日本ヒューマンリアクト㈱』で、リストラ対象者の面接官を担当する村上真介。 真介は、リストラ対象者のこれまでをじっくり調べて、どの選択が幸せかを考えて、対象者を導こうとしている。 対象者も、人生を振り返り、どうすればいいかを考えている。 陽子も、...続きを読む緒方も、池田も、日出子も。 日出子は結局、実家のとんかつ屋を継ぐんだろう。 音楽プロダクションの石井だけはまだ考えられてはいないだろうけど… リストラって、敗者って感じが強いが… やり方なんだろうなって感じる。 それだけでネガティブなリストラがポジティブに。 リストラ請負会社って、実在するんだろうか? あった方がいいな。 人事だけに任せておくとできるものもできなさそうで… たぶん、自己都合退職パックを出して、はい、さよなら、だろう。 辞めていくひとのこれから先のことなんて、考えてないだろう。 それが真介たちリストラ請負会社との違いで、リストラをネガティブなものにしてしまうんだろう。 真介と陽子はどうなって行くんだろう。 最後に出てきたのは、順子?? 『借金取りの王子』、読まなければ。
数年前に日経か何かで、 お仕事小説特集ページで紹介されていて、 気になっていた一冊。 直木賞受賞作家ということで、 近くの書店で発見、綺麗な状態の本を購入できました。嬉) リストラ請負会社に勤める村上真介の面談を中心に描かれています。 面談者(リストラ候補者)に恋をしてしまったり、 学生時代の友人...続きを読むと面談で再会することになったり。 私だったら、精神もたなくなりそうですが、 真介は迷いながらもタフにこなしていきます。 解決策が力強かったり、容赦なかったり。 面談者が社内の人間だと、 どうしても私情、社内政治、派閥などが影響しそうだし、 後々のしこりを最小限にするためには、 外部に委託する、という選択はありなのかもと思います。 以前読んだジェーンスーさんのエッセイにも、 自己責任という言葉が最近頻出することに違和感を覚える、みたいなことが書いてあったのを思い出しました。 生きてくためには生活費が必要だし、 もちろん自己研鑽だって必要だと思います。 結婚していれば、自分だけの問題ではないし、 日々の中で全員が全員勝ち組に回れるわけではなくて。 もし自分が真介だったら… もし自分が被面談者(リストラ候補)だったら… 考えな方読むと、もやもやが止まりませんでしたが、 小説として、とても面白い一冊でした! リストラというテーマは重たいですが、 真介のひょうひょうとした感じとか、 ちょっとダメな男っぽいけど、 結末はどうよ、みたいな感じとか、 読後は良かったです。 垣根さんの作品を初めて読みましたが、 もう少し読んでみたいと思いました。
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君たちに明日はない(新潮文庫)
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垣根涼介
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