室町無頼(上)(新潮文庫)

室町無頼(上)(新潮文庫)

小説・文芸
781円 (税込)

3pt

応仁の乱前夜。天涯孤独の少年、才蔵は骨皮道賢に見込まれる。道賢はならず者の頭目でありながら、幕府から市中警護役を任される素性の知れぬ男。やがて才蔵は、蓮田兵衛に預けられる。兵衛もまた、百姓の信頼を集め、秩序に縛られず生きる浮浪の徒。二人から世を教えられ、凄絶な棒術修業の果て、才蔵は生きる力を身に着けていく。史実を鮮やかに跳躍させ混沌の時代を描き切る、記念碑的歴史小説。

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  • 映画化

    「室町無頼」

    2025年1月17日公開
    出演:大泉洋、長尾謙杜、松本若菜

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室町無頼(新潮文庫) の一覧

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1~2件目 / 2件
  • 室町無頼(上)(新潮文庫)
    781円 (税込)
    応仁の乱前夜。天涯孤独の少年、才蔵は骨皮道賢に見込まれる。道賢はならず者の頭目でありながら、幕府から市中警護役を任される素性の知れぬ男。やがて才蔵は、蓮田兵衛に預けられる。兵衛もまた、百姓の信頼を集め、秩序に縛られず生きる浮浪の徒。二人から世を教えられ、凄絶な棒術修業の果て、才蔵は生きる力を身に着けていく。史実を鮮やかに跳躍させ混沌の時代を描き切る、記念碑的歴史小説。
  • 室町無頼(下)(新潮文庫)
    781円 (税込)
    唐崎の古老のもと、過酷な鍛錬を積んだ才蔵は、圧倒的な棒術で荒くれ者らを次々倒す兵法者になる。一方、民たちを束ね一揆を謀る兵衛は、敵対する立場となる幕府側の道賢に密約を持ちかける。かつて道賢を愛し、今は兵衛の情婦である遊女の芳王子は、二人の行く末を案じていた。そして、ついに蜂起の日はやってきた。時代を向こうに回した無頼たちの運命に胸が熱くなる、大胆不敵な歴史巨編。(解説・早島大祐)

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室町無頼(上)(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    まだ、上巻しか読んでいないので全体を読み終えての感想は書けません。室町時代の末期の荒れた世相を背景に、自分の中に何か確信を持って生きていく人間を描いている。主人公の才蔵のみならず、彼に関わる人の人生や想いが詳しく描写されている。これらは、下巻での展開に関わりを持たせる伏線なんだろうと想像します。私の少ない知見から、この主人公の設定は、斎藤道三が下地になっていると感じました。
    もっと高い見識を持たれている方は、直ぐに気がつかれたのかもしれませんが、私は、上巻の後半ぐらいになってようやく思い至りました。
    また、主人公が棒術の修行をする中で、具体的な数を基に自分の力量を評価する下りは、同じ著者の作品「光秀の定理」に通底するものを感じました。

    2026年、13冊目でした。

    0
    2026年05月10日

    Posted by ブクログ

    あまり、歴史的になじみのない応仁の乱前であるものの、とにかく人物描写が巧みで、主人公のとある少年の成長が、手に取るように明瞭に現れてくる。何でもっと早よ読まんかったんやろ。
    すぐ、下巻読む!!

    0
    2025年11月12日

    Posted by ブクログ

    映画を愉しく観たので、原案になった小説を読んでみようと思い付いた。上下巻から成る小説の上巻を手にして、愉しく読んだ。
    本作は複数の視点人物が入れ替わりながら綴られるという物語であると思う。有名な「応仁の乱」に突入する少し前の時期を背景にした物語である。
    主要視点人物は17歳の少年である才蔵、才蔵と出会う骨皮道賢や蓮田兵衛、道賢や兵衛と関わる女性の芳王子だ。蓮田兵衛に関しては、寧ろ他の主要視点人物達との関りで言動が見える感なのだが、本作で描かれて行く事態の鍵を握る人物として大きな存在感を示している。
    上巻に関しては、才蔵が主人公的に感じられる。完全に零落した武家の出で、子どもの頃から苦労が絶えない生き方であったが、土倉の用心棒をするようになっていた。その土倉で骨皮道賢と出くわす。連れて行かれるのだが、結局は蓮田兵衛に貰われる。その蓮田兵衛は、才蔵が独習していた六尺棒を使う武術に関して、その道を究めるべく修行をせよと唐崎に在る師匠の下に送り込む。
    この才蔵の物語の合間に、骨皮道賢の動きや、来し方を振り返りながら骨皮道賢や蓮田兵衛と関わる芳王子の様子が描かれるというような様子だ。
    上巻は室町時代の半ばを過ぎたような頃の世相という中で、骨皮道賢や蓮田兵衛と出会って行く才蔵や、独特な生き様の芳王子を掘り下げるようなことで、「人生と共に在る社会」ということ、逆に「社会の状況故の人生ということがじわりと伝わるような物語になっているという気がした。
    また蓮田兵衛が才蔵に色々と語る場面が在るのだが、そういう場面が何か好い感じだと思った。この蓮田兵衛が未だ17歳の才蔵に向って語る「世の中」という話しは、現代に在っても「言えている…」ということかもしれない。
    映画で描かれた“事態”が発生して行く前の時期というような上巻である。下巻が愉しみだ。

    0
    2025年04月11日

    Posted by ブクログ

    時代小説を読むのは中学時代ぶり(?)ですが、先日観た上映中の『室町無頼』が思いのほか面白く、衝動的に原作を購入。
    少年才蔵のやり場のない怒り、哀しみといった感情や、芳王子の出自の苦労多きエピソードなどの背景にある室町社会の実相が巧く投影されており、時代考証がよく練られた大変読み応えのある作品だと感じました。まだ上映中なので、興味のある方はぜひ映画館へ。

    0
    2025年03月09日

    Posted by ブクログ

    室町時代が舞台であり、歴史背景を細かく描写しているわりにすごく読みやすいと思う。
    上巻は兵衛というよりも、才蔵と道賢を中心に描かれてる割合が多い気がしますが、面白かったです!
    下巻も楽しみ!

    0
    2025年01月10日

    Posted by ブクログ

    新しく、どハマりする作家さんに出会えた。
    最高の展開。人物描写。いずれもお見事。
    そして、何より、何でも与えられる、安全、丁寧、優しい、今の風潮とは一線を画し、自ら考えることの大切さをこれでもかと、伝えてくれる。

    与えられたもの、既存のルールに盲目に従うのではなく、ゼロベースで、自分の足で立つことの大切さを描く。浪漫。ネガティブケイパビリティについても言及する。

    努力、友情、勝利、夢は叶うという、幻想に毒されない、リアルを生きることが描かれる。
    そして、成長のメカニズム、心の動きも具に描写されている。

    珠玉のものがたり。


    聞くだけでなく、たまには自分で考えろ
    おのれでこの世の仕組みを考えぬ者は、死ぬまで他人の遣い走りで終わる

    分からぬことはわからぬこととして、当座は受け入れておく。留保する勇気だ

    謙虚であれ。未熟な自分を受け入れ、人に盲従することなく、信じよ。間合いを測りつつも、相手を敬え



    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    映画化が決まったので原作を購入しました。

    歴史物ですが、才蔵の成長や人間関係に重きが置かれており、とても読みやすかったです。

    0
    2024年06月21日

    Posted by ブクログ

    室町時代、没落武士の子で天涯孤独の少年才蔵は用心棒として土倉を営む法妙坊暁信に雇われる。
    ある日土倉は盗賊に襲われるが、頭目骨皮道賢に見込まれ、百姓からの信頼を集める浮浪の徒蓮田兵衛に預けられ、棒術の修行を経て生きる術を身につける。

    応仁の乱前夜を一揆側の視点から描いた歴史小説であるが、歴史に従いながらも一つのドラマの様な読み方ができる。歴史があまり好きじゃ無い人にもお薦めの作品。

    0
    2024年03月30日

    Posted by ブクログ

    たった1回の予告編で「観たい」と思わせる映画は久しぶりかもしれない。そのまま原作を読む運びとなった。
    映画の方(来年1月公開)はエグい描写もあるようだが、不思議なもので原作版だとそこは何の気なしに読み進められる。(※あくまで!個人の感想です) (下)で全てをまとめようか迷ったけど、(上)から凄かったので各々書いていくことに決めた!

    時は室町時代後期、応仁の乱前夜。
    土倉の用心棒として雇われていた天涯孤独の青年 才蔵は、ある事件をきっかけに骨皮道賢に見込まれる。道賢(恐らく姓名ともに偽名…)は市中のならず者を率いる頭目でありながら、幕府直々に市中警護役を任されている。
    やがて才蔵は蓮田兵衛(こちらも多分偽名…)という男に預けられ、戦闘に必要な技術を身につけるための修行へと身を投じていくこととなる…

    「そもそも善悪など、見る側の都合によって決まる。それだけのものじゃ」

    京都人が言う「先の戦争」とは応仁の乱を指す…と言うのは有名な話。
    それによって市中は荒れ果てたのだと自分も授業で聞かされていたが、乱よりも前から荒廃していたというのは目新しい情報だった。建物は焼き払われずとも、人々の暮らしが荒廃していたのだ。

    当時の京は政治経済の中心地であると同時に貧富の差も激しかった。鴨川や四条大路は大量の餓死者で溢れ返り、他方では金融業や輸送業で私腹を肥やす者がいた。才蔵が守っていた土倉も貸し付け後に不当な額の利子をつけていく、いわば闇金だった。
    その地獄から道賢に拾われた才蔵は、幸運でしかなかったのだと思わずにはいられない。

    「自分の居場所というものは、自らの手で作っていくしかないのか」

    生きるためには手段を選ばない。道賢と出会う前の才蔵然り、遊女の芳王子然り。自分のやりたいことを優先する現代とは大違いだ。
    先述で「才蔵が幸運でしかなかった」と書いたのは、彼が食い扶持を確保しただけでなく夢よりも命を繋ぐことで精一杯の世の中で、志を持った道賢と兵衛に出会えたことでもある。(芳王子も2人の確固たる自分を持ったところに惹かれたのだろう)
    世間にとって自分は塵芥でしかないと思っていた才蔵が、2人から世の中や生き方の心得を説かれ自分の進む道を見極めようとしている…。そこから才蔵が自我に目覚め、自分の居場所を確立していくと想起させるような流れである。

    (上)では道賢や兵衛以外の人物らにスポットが当たっていたが、終盤にかけての才蔵の修行にも注目したい。(修行の描写が鮮明に頭に焼きついていた影響もあって、冒頭にて「凄かった」と書いた)
    棒術を極めるための修行なのだが、特訓メニューがなかなかにユニーク。そのため才蔵同様戸惑うこともあるとは思うがそれぞれがちゃんと意味をなし、繋がっていることが後々分かってくる。
    これが映像化されるとどうなるのか、今から楽しみ!道賢役が堤真一さんなのはちょっと引っかかるけど笑(本書に書かれているビジュアルから渡辺謙さんくらいの迫力を想像していたもんで汗)

    0
    2024年03月14日

    Posted by ブクログ

    無頼。
    手元の辞書を引いてみると(一回やってみたかったやつ)
    1 正業に就かず、無法な行いをすること。また、そのさまや、そのような人。
    2 頼みにするところのないこと。
    とある。

    思うに「無法」とは世のルールではなく自らの流儀に従うことなのだろう。
    世が乱れている時代は、法の正しさを担保する政権の権威が弱まり、役人や寺社は腐敗する。そういう時代には自分以外に恃む物のない無頼の徒が多く出るのではないか。
    道賢、兵衛、芳王子、唐崎の古老らを見るにそう思う。
    才蔵を育てることになったのも、自分が受けた物を次に繋ぐという仁義なのかなと。

    0
    2023年04月09日

室町無頼(上)(新潮文庫) の詳細情報

  • 映画化

    「室町無頼」

    2025年1月17日公開
    出演:大泉洋、長尾謙杜、松本若菜

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