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Posted by ブクログ
一気に読み切ったという感じです。
自分が大学生の頃、司馬遼太郎の歴史小説を、夜通し読みふけり、翌日の講義を欠席した昔日を思い出しました。
当時は小説の主人公の活躍に心を引かれ没入して読んでいた。今回読んだ「室町無頼」は、室町幕府の施政が崩壊し応仁の乱が始まる前の時代を描いています。誰かが活躍して何かが成し遂げられといったストーリーとして描かれてはおらず、これまで読んだ歴史小説とは趣が異なり少し面食らった感覚です。描かれている時代は救いようのない戦乱の時代の序章的な位置づけですが、誰も救われない浮浪たちの生き様を史実と照らし合わせながら精緻に描いていることにより、この破滅的な浮世の中で生き抜く、いや人生を全うする力を浮き出させていると感じた。
特に、上巻の中で、棒術を学んでいく才蔵に「自分で考えろ」と周りから何度も言われる。この言葉が、キーワードなのかもしれないなあ。
2026年、15冊目です。
おわり
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