襷がけの二人

襷がけの二人

1,900円 (税込)

9pt

オール讀物新人賞で注目を浴びた新鋭、初の長編小説

裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。

「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。
実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。
夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、
元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。

やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、
不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに……

幸田文、有吉佐和子の流れを汲む、女の生き方を描いた感動作!

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襷がけの二人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    女性のための女性の物語。
    生きて、作って、食べて、
    戦中、戦後を生き抜い二人の女性。
    年齢も立場も違えど、形を変えながら固い絆で繋がる二人の人生が尊く、愛おしい。
    今年最後の本に相応しいので、これにて完!
    また来年たくさんのよい本と出会えますように。

    0
    2024年12月25日

    Posted by ブクログ

    大正から戦後を舞台にした 二人の女性の不思議な絆。
    本当にどう言ったらいいのだろう。二人の関係。

    立場が変わっても仲間の様な、師弟のような。奥様だった千代の優しさ、純粋さが
    女中頭だった初にも通じ。きっと二人で戦後を乗り越えていくのだろう。二人なら乗り越えられる。

    女性二人の友情の話⁈

    0
    2024年12月16日

    Posted by ブクログ

    感想を書き忘れていた。4カ月以上経ってしまったが、覚えていることを記録。
    初めての作家さん。純粋に楽しめた。朝ドラを観ているかのよう。大きな商家のお嫁さんと女中さんの関係が、上下や主従と言うよりは、それぞれが仕事としてその立場を務めているように描かれていたのが、とても新鮮だった。だからこそ、立場や状

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった。大正から昭和にかけて、暗い時代に生き抜いた女性たちのお話。でも話自体は暗くなくて、日々の生活の様含めて軽妙な描写も多く、ストーリーの全体の雰囲気は明るい。
    戦果の影響や当時の社会的地位の低さなどの困難はあれども、女性の逞しさやどんな時代にも日々の明るさはある点などを、感じつつ、気持

    0
    2024年09月05日

    Posted by ブクログ

    裕福な家に嫁いだ地味で平凡な女性千代とその家の女中頭のお初との大正から昭和にかけてのシスターフッドの物語。 寡黙な夫と心通わせられない千代はお初、女中のお芳とともに家事を取り行う日々。時代の変化とともに家族、周囲の人々、社会環境が変わりゆく中で、互いの秘密を共有する二人はより一層支え合うように暮らし

    0
    2024年09月01日

    Posted by ブクログ

    作品紹介にあるように、確かに幸田文から有吉佐和子、それに続く小説。この二人の作家が大好きなので、期待して読んだ。

    目に浮かぶような描写。猫のトラオが抜けになっているのが現代的?で読みやすい。

    3人。いいなぁ
    読後感もいい

    0
    2024年04月22日

    Posted by ブクログ

    昭和24年、鈴木千代が口入屋(職業紹介所)から斡旋されて三村初衣という三味線のお師匠さんの家を訪ねる場面から始まる
    千代は目が不自由な初衣の家で住込みで働くのだ…
    しかし初衣はその昔、千代が嫁いだ先の女中…
    つまり千代が奥様だった
    東京大空襲で目が見えなくなっていた初衣と喉を痛め銅鑼声の千代
    千代は

    0
    2025年09月04日

    Posted by ブクログ

    朝ドラ「あんぱん」とドラマ「めおと日和」で、ちょうど同じ時期に戦前戦中の暮らしが描かれていたことがきっかけで、こちらの本に興味を持ちました。

    工夫しながら丁寧に家事をして日々を過ごしている様子が好印象でした。ご飯もおいしそう!
    タケのように噂好きな人はいるでしょうが、基本的には他人の暮らしが見えず

    0
    2025年08月30日

    Posted by ブクログ

    世代も育ちも違う女性達のシスターフッド。
    意地悪な人や理不尽な環境があっても、
    味方になってくれる人がいたら乗り越えられるかも。

    タキさん、嫌い。
    噂話をばらまくせいで、放送局呼ばわりされている叔母を思い出す。縁を切りたいけど、未亡人になった母はご近所だからって妙に頼ってしまっている。
    家族とはい

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

     太平洋戦争を挟んで、ひょんなことから二人で一緒に生活していくこととなった二人の女性の出会いと別れ、そして再会の物語です。

     物語は、主人公がとある女性の家に住み込みの女中として働き始めるところから始まる。その女性は、盲目だがしゃんとした人で三味線のお師匠をしている。彼女は、主人公にとっては戦時の

    0
    2025年05月02日

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