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人生の節目で催される行事を総じて冠婚葬祭という言葉があります。冠は成年として認められる成人式を、婚は婚姻の誓約を結ぶ結婚式を、葬は死者の霊を弔う葬式を、祭は先祖の霊を祀る祭事を指します。四つの行事は、人生の始まりから終わりへ、そして当人が死してなおその先まで縁を繋いでいきます。故に冠婚葬祭は多くの物語で描かれてきましたが、連綿と変わりなく続いているように見えながら、私たちの社会や文化と同じように絶えず変化が生まれているはずです。現在の、そしてこれからの私たちと冠婚葬祭をテーマに書かれた六つの短編小説からなる文庫オリジナル・アンソロジー。/【目次】もうすぐ十八歳=飛鳥井千砂/ありふれた特別=寺地はるな/二人という旅=雪舟えま/漂泊の道=嶋津輝/祀りの生きもの=高山羽根子/六年目の弔い=町田そのこ
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年02月20日
6人の作家からなる冠婚葬祭の短編集です。
他の作品も読んだことがある作家さんの短編は流石だなと。
普段短編集、それも作家さんが違うと話についていくのに少し戸惑いますがすぐにその世界に入る事が出来ます。
そしてやっぱりその先も読んでみたくなります。
人の弱さ、憎しみ、罪悪感、どうしようもないものを描く...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月24日
冠婚葬祭に際する人々の生活を描いたアンソロジー。個人的にあまり刺さった作品はなかったけど、町田そのこの『六年目の弔い』、飛鳥井千紗『もうすぐ18歳』、寺地はるな『ありふれた特別』はよかったな。子供を産むということをテーマにしているのかな?とも思ったラインナップだった。
p.82 幼さは、他人への...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月26日
飛鳥井千砂さんの作品が読める!ということでご本を見つけて即買いしました。
飛鳥井千砂さんのお話もちろんサイコーだった!そしてほかの作家さんのお話も面白かった。
飛鳥井千砂さんの書く主人公の女性がとっても好きで、今回のもうすぐ十八歳も夢中になりながら読んだ。
後半の展開に、主人公の気持ちになってえ!...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月25日
飛鳥井千砂さんのもうすぐ十八歳【冠】
18歳で子供を持つという事
寺地はるなさんのありふれた特別【冠】
幼馴染のこどもと自らの成人式。予想外。
雪舟えまさんの二人という旅【婚】
宇宙ものはそもそも苦手なので、読み始めは理解できなかったが、途中から、どうなるのかなに変わった。読まず嫌いはいけない。...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月25日
寺地はるなさんと町田そのこさんが参加していると聞いて購入。飛鳥井千砂さんの小説が一番好きだったな。
・飛鳥井千砂さん「もうすぐ18歳」(成人)
18歳で子どもを産んだ母親の話。周囲からの偏見に対しての家族の暖かさ、最後に同僚の菜摘さんに「18歳で生んだの」と打ち明けたときの爽やかな読後感が良かった...続きを読む
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