星を掬う

星を掬う

836円 (税込)

4pt

手に掬い取れるものが、星のようにうつくしく輝きを放つものであればいい。
そのひとつに、わたしとの記憶もあったら、嬉しいな。


千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、かつて自分を捨てた母・聖子がいた。他の同居人は、家事を完璧に担う彩子と、聖子を理想の「母」と呼び慕う恵真。
「普通」の家族関係を築けなかった者たちの奇妙な共同生活は、途中、うまくいきかけたものの、聖子の病で終わりを告げ――。
すれ違う母と娘の感動長篇。
〈解説〉夏目浩光

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星を掬う のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    千鶴と聖子の親子が関係を再生させてゆく話であると同時に、恵真も含めた3人が、家族として絆を深めてゆく過程が丁寧に描かれている。
    ストーリーも綺麗にまとまっていて良かった

    0
    2025年12月21日

    Posted by ブクログ

    「私の人生は私のもの」という言葉はよく聞くけれど、この小説を読んで、その意味を改めて考えさせられた。
    無意識のうちに相手に寄り添い、自分の気持ちを後回しにしてしまうところが自分にもあると感じた。それは優しさでもあるけれど、同時に自分の人生から目を逸らしてしまうことでもあるのだと思った。
    まずは自分自

    0
    2025年12月13日

    Posted by ブクログ

    ラジオの「あなたの想い出買い取ります」コーナーに、母との想い出を売ってしまった千鶴。元夫に付き纏われて、給料日には押しかけられて暴力を振るわれ、有金を巻き上げられる日々。もう夫を殺してしまおうと決心したところに、ラジオで売った想い出をたよりに、母と同居しているという女性から連絡を受ける。千鶴のひどい

    0
    2025年12月10日

    Posted by ブクログ

    親と子は生まれた時から別の人間で、重なっているようでも違う人生を歩んでいる。当たり前のようで、それを受け入れるのは難しいと思った。親に甘やかされて育った私は、苦境に立った時、自分の人生の手綱を親にも一緒に握って欲しいと思ってしまうだろう。けれども母の人生が母のものであるように、私の人生は私が責任をと

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    幼い頃に親をはじめとした周囲の人たちからの愛を十分に得られないと、大人になったときに自分は必要ないのでないかという感覚や、自信の喪失に繋がってしまう。

    作中の登場人物たちのように、自分の人生なのだから過去に左右されずに、自分の意思で切り拓いていくのだということを早いうちに自覚できればよいが、そう簡

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    ページを閉じる瞬間まで胸にそっと置いておきたくなる言葉がいくつもあって読み終えるのが名残惜しかった(T_T) 誰かのせいにしてしまいそうな出来事も、根っこを辿れば自分の内側にある問題と向き合うことが必要なんだと気づかされた。だからこそ自分の足で前へ進もうとする登場人物たちの強さが沁みたし、私もそんな

    0
    2025年11月25日

    Posted by ブクログ

    病院仲間に借りました。これも読みたかった本。
    ところどこれにマーカーが引かれてます。気になる文なんでしょうね。

    0
    2025年11月24日

    Posted by ブクログ

    町田そのこさんの小説でも郡を抜いて好きです...♡自分の生き方を考え直すきっかけになるそんな小説です

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    自分の人生は自分のもの。他の誰かに干渉されて歪められることがあってはいけない、と強く思い続けることが、自分の人生を豊かにし、人にも優しくできる。

    0
    2025年11月07日

    Posted by ブクログ

    泣いた。星を掬うっていう表現からは想像出来なかったくらい、重くて苦しかった。自分がこの立場だったら、人生が上手くいかないことも、情けなさも親のせいにしてしまうと思う。ここまで酷い環境で真っ当に生きられるとは思えない苦しかった。

    0
    2025年11月03日

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