駐車場のねこ

駐車場のねこ

小説・文芸
800円 (税込)

4pt

「オール讀物」新人賞受賞作「姉といもうと」を含む傑作短篇集。

幸田文の『流れる』に憧れる家政婦の姉と、指がないが活動的でラブホテル受付をする妹。
つぶれたスナックの女性店員たちが開いた競馬場での同窓会。
職人気質のクリーニング店主と常識外れの若い女性客。
駐車場の猫に餌をあげている布団屋の妻と、“役者のような美男子”の夫……。

おもわずほほえんでしまうユーモア。人間観察からあふれでる、生きることへの“姿勢の良さ”がにじみ出る。

解説・森絵都「どんな個性も大らかなユーモアをもって包みこむことで、マイナスをもプラスに転化させる。これぞ嶋津マジックだろう」

何気ないやりとりから生れる違和感がクセになる、オリジナリティ溢れる全7篇。

※この電子書籍は2019年9月に文藝春秋より刊行された単行本『スナック墓場』の文庫版を底本としています。
文庫化にあたり、改題しました。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    駐車場のねこ
  • タイトルID
    :
    1112914
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年04月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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駐車場のねこ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    どのお話も淡々と進み、結末もスッキリとした形じゃなく、静かに、含みを持たせた感じで終わりになります。
    個人的には、凄く幸せな余韻が残ってくれる、素敵な小説でした。

    0
    2026年07月05日

    Posted by ブクログ

    どれも好きだなー

    「一等賞」
    気づくと、細田守監督がアニメ化した映像を勝手にイメージして読んでいた。
    脳内に映像がどんどん浮かんできて、それはどこかポップな絵で、いかにもアニメ的だった。
    主人公が転んだ場面、冬であったりその原因や怪我の状況などが、私の小学生の時の思い出とかなり重なっていてビックリした。

    GOAT初号に収められていた短編をきっかけに読んだわけだけれど、期待を裏切られず大いに楽しめた。
    もうすっかり嶋津輝さんファンである。

    森絵都さんの解説も楽しく、最後のツッコミ?的な指摘に大いに納得した。

    0
    2025年12月11日

    Posted by ブクログ

    短編7編。
    主人公は普通の人だったりちょっと風変わりな人だったり…。普通の人などいないのかもしれない。それぞれに生活があり、淡々と暮らしている。今を生きてる強さみたいなものを感じた。

    0
    2026年10月03日

    Posted by ブクログ

    7つの短編で構成されてるのですが、分かるようなすぐ側の日常の中でのほっこりや、内に秘めた個性?の人の目線。暗い背景のようで、その登場人物たちは普通に明るく過ごしてる強さ。
    とても個性溢れた登場人物や、謎の人物などが出てきます。
    すごいなぁ、この人の独特の世界観?視点、面白い!と思ったらあとがきで、普通という事にこだわりましたで、解説の方同様ずっこけました。
    すごいですね、この方のこれから描いていく世界が気になります。

    0
    2026年08月27日

    Posted by ブクログ

    なんとも言えず面白かった。ひやっとして嫌な予感がする展開でも、杞憂に終わって本当に悪い人は誰もいない。そういえば、直木賞受賞作でも旦那さんは浮気などしていなかったな。作者は平凡そうに見せかけて変わった人間を描く作家だけど、いい人なんだろうな。ちょっとクセになるお話ばかり。もっと他の作品も読みたいと思う。

    0
    2026年07月20日

    Posted by ブクログ

    七篇の短編集
    いずれも市井の人々の日常を描いたものだが、どれもがひと癖あってじんわりくる
    「一等賞」のアラオさん
    「あねいもうと」の多美子さん
    「スナック墓場」のハラちゃんが好き

    0
    2026年06月07日

    Posted by ブクログ

    短編集。7本中の3本目で「あ、これは作者の『リアリティ』なんだ」と気付いてから一気に面白くなりました。特殊な状況で明確になる、特殊ではない感情に、共感。よかった。

    0
    2026年06月01日

    Posted by ブクログ

    表題作「駐車場のねこ」を含む全7編の短編集。
    単行本時「スナック墓場」から改題。

    商店街を中心にした人間模様が描かれる。

    少しスカッとしたり、
    ちょっとほっこりしたり。

    一体何が起こっていたんだろう、という作品も。

    分からない作品は、作家さんが書きたいものがより際立つ気がして興味深い。

    それにしてもあまりにヒキのない題でびっくりする。
    直木賞を獲っていなければまず手にとらなかった。
    獲ってくれたから、読むことができた。
    直木賞ありがとう。

    0
    2026年05月14日

    Posted by ブクログ

    【感想】普通のようでいて、どこか奇妙な感じの人びとが棲息してる短編集。湿っぽくなく、したたかに、やすらかに暮らしている。
    【内容】(01)作業ラインで知り合った女たちのほのかな交流。(02)シミ抜き好きクリーニング屋主人と乾いた感じの妻と洗濯をしない不思議な女性カシさん。(03)女中願望のある里香と指に欠損があるが屈託ない多美子の姉妹の仕事と生活。(04)布団屋の民子・治郎夫婦と地域猫とフグ屋の女将。(05)女性にぞんざいに扱われると気分が高揚する益郎はぶっきらぼうな母娘の米屋で弁当を買う。(06)ときどき何かを探そうとする発作が起きる荒雄さんと、商店街のみんなと、いろんな店でアルバイトしている演技好きなユキ。(07)妙に賑わってるスナックは常連客がよく死ぬ店でもあった。

    ■メモ

    「ちゃんと手ぇ動かしてね!」(p.15)

    「あたしは一流の人間が好き」(p.25)

    柔らかい声がした。高くも低くもなく、ただ柔らかくて、まるく響く声だった。(p.47)

    女客はどこかわくわくしているような目つきをし、笑いを堪えているような口許をしていた。(p.48)

    あなたの汗って、なんとなく、汚くなさそうな感じがするわ(p.66)

    「だって、あなたって、乾いた雑巾みたいだもの」(p.66)

    里香にはもともと女中願望がある。(p.81)

    「あるもので何とかする」(p.93)

    「うん、たしかにやることが一番大事だけど、なんで、を考えるのも時々は必要じゃないかなあ」(p.110)

    「そう、里香ちゃんは、凄いところがある」(p.130)

    夫はなぜか猫をべつの動物に例えたがる。(p.137)

    民子はこの女店主の笑う以外の表情を見たことがない。(p.140)

    益郎は、女性にぞんざいに扱われると気分が高揚する。(p.168)

    店主たちは一致団結し、荒雄さんを手から手へ運んでいくのだ。(p.189)

    貧しくも健気な人間ごっこは徐々にエスカレートしていった。(p.194)

    ユキはあたかも商店街全体とフリー契約でも結んでいるような形で、人手が足りないと声がかかるや、どの店にでも手伝いに出ている。(p.202)

    なんのきっかけもなく、ある日突然、ああ、いま自分はこの店の一部である、と理解したのだ。(p.223)

    0
    2026年05月12日

    Posted by ブクログ

    不思議な作家さんである。
    ここにいる人たちは、どこにでもいるような普通の人たちなのだが、それでも小説になるほどの個性は持ち合わせている。事件らしい事件は起きないが、心がざわついたり、想定外の事態に狼狽えたりする。しかし、大きなオチもない。
    人生で、誰かに起こりそうで起こらない、または起こらなそうでも実際起きていそうな、そんな人生の綾を描いた短編集。

    0
    2026年04月11日

駐車場のねこ の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    文藝春秋
  • 掲載誌・レーベル
    :
    文春文庫
  • タイトル
    :
    駐車場のねこ
  • タイトルID
    :
    1112914
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2022年04月06日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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  • 【閲覧できる環境】
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