カフェーの帰り道

カフェーの帰り道

1,799円 (税込)

8pt

東京・上野の片隅にある、あまり流行っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。/【目次】稲子のカフェー/嘘つき美登里/出戻りセイ/タイ子の昔/幾子のお土産

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カフェーの帰り道 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2025.直木賞、芥川賞の候補作品が
    発表され、前回受賞作品がなかったことから
    気になっていて候補作品をいくつか
    読みたくなりました。

    1番初めに目についたのがこの作品で
    直木賞、芥川賞の候補作は読み進めにくい
    物が多いような気がして躊躇したのですが
    題材がカフェー(カフェではなく敢えてのカフェー

    0
    2025年12月26日

    Posted by ブクログ

    派手さや強い感動を与えてくるわけではないけど、読み終わると胸の中が満たされている。心を撫でられたような良い空気感。

    0
    2025年12月25日

    Posted by ブクログ

     忘れ去られたような寂れた一角に、そのカフェーはある。著名な哲学者にあやかって名付けられた正式名称を持つが、覚え違いによる哲学者名の誤りを帝大の教授に指摘され、備前焼の西行法師で看板を隠したことで、いつしか『カフェー西行』と呼ばれるようになった。女給の出入りも激しく、そこには様々な女給たちがいる。字

    0
    2025年12月18日

    Posted by ブクログ

    東京上野の場末、お客は近所の年寄がメインの、流行らないけど細々続くカフェー西行。そこで銘仙の着物の上に白いフリルエプロンを着て働く女給たち。彼女達を主人公に、大正末期から大戦後までの場末の風情を描いた連作短編。
    物語の中で何か特別な事件が起こるわけでもなく、大きな変動に揉まれた時代の片隅の風情~カフ

    0
    2025年12月08日

    Posted by ブクログ

    昭和の戦前の情景が目の前に流れるような本です。

    カフェーと聞けば大正の頃を想像しますが、戦前、戦中、戦後のお話で、庶民のどうしようもできない無力感を感じました。でもその中で立ち直って行く人間。

    特に悲しくも、驚くこともないのですが、淡々と続く日々を綴った良書です。

    多分タイ子さんやセイさんは、

    0
    2025年11月27日

    Posted by ブクログ

    大正〜戦後を舞台に、上野の池之端近くにある喫茶店で働く女性たちの群像劇。

    自分の主人の不倫(かもしれない)相手や、大胆な嘘をつく同僚といった、同性に対しての興味や憧れ方というのが、どことなく女性的で、かつよい関係性だと感じた。

    話の中で戦争を経ていくが、彼女たちなりの経験を通してより「いい女」に

    0
    2025年12月26日

    Posted by ブクログ

    嶋津さんの前回の本は、とても苦手でスルーしていましたが、今回こちらも直木賞候補作に選ばれたので購入。大正時代、カフェーで働く女性たちを描いていてとても面白かった。

    0
    2025年12月16日

    Posted by ブクログ

    とても良かった。大正から昭和に掛けてカフェーで働いていた女給達の物語。大事件は起こらなくて極めて平穏な日々。でも子供や恋人を戦争に取られるのは辛かった。「襷がけの二人」の著者

    0
    2025年12月08日

    Posted by ブクログ

    街中を歩けば、この作品の登場人物たちが働いている。
    そんな情景が頭に浮かぶ。
    戦前・戦時・戦後。それぞれの時間で戦う女性たちの生きる姿に、現代の裕福さの中であぐらをかく自分が情けないと感じた。
    我慢して、我慢して、我慢して━━━。
    そんな当時を暮らした人たちがいたことを、
    忘れないでいたい。

    0
    2025年11月29日

    Posted by ブクログ

    装丁賞を差し上げたい。
    当時をイメージした表紙デザインそして、本の上部
    「天アンカット」であること。

    歴史的背景が書ききれていなさが残念。
    カフェーという場所がどういう場所なのか、そこの描き方のゆるさに肩透かしを喰らう。
    それは読者側が知識を他で獲得するしかない。
    たんたんと、市井の人たちのオムニ

    0
    2025年12月19日

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