【感想・ネタバレ】カフェーの帰り道のレビュー

あらすじ

【第174回直木賞受賞作】東京・上野の片隅にある、あまり流行っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。/【目次】稲子のカフェー/嘘つき美登里/出戻りセイ/タイ子の昔/幾子のお土産

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Posted by ブクログ

〜8/25

面白かった。あっという間だった。
成瀬シリーズ並の読みやすさ。
同じ舞台で主人公が変わるオムニバス式のため、世界観をいろんな角度から楽しめた。戦前から戦後まで、直接戦争の描写があるわけではないけれど、生活や心を少しずつ蝕む感じがぼんやりとあって、でも強く生きる女の人たちがいて。いい小説を読んだなと思った。

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2026年09月06日

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東京上野にある、食堂や喫茶も兼ねたあまり垢抜けない店「カフェー西行」で活き活きと働く個性豊かな女性たちの物語。
竹久夢二の絵から抜け出たような、人目をひく美しさを持つタイ子。
親切で清々しいけれど、噓をつく癖のある美登里。
野性的な容姿で物怖じしない性格の、文学好きなセイ。
十九歳と見え透いた噓をつく中年女性の園子。
読んでいると自分がまるで百年前に生きているのかと錯覚してしまうくらい描写が鮮やかで楽しく、銘仙に白いエプロンをつけた女給たちの働く姿がありありと目に浮かびます。
大正から昭和にかけて、終戦の五年後までを年代を追って綴られた物語。
服装や髪型は今とは随分違っているけれど、彼女たちの気持ちに共感できるのは、女性の芯の部分には今とは少しも変わらないものがあるということなのかもしれません。
戦争という悲しみも困難も乗り越えて、未来を夢見て働く彼女たちの奥ゆかしく健気な様子が心に染みてきます。
笑顔と元気をもらえるとてもいい小説に出会えました。

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2026年08月31日

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大正時代から昭和終戦の頃までのカフェの女給達の物語。
其々の事情を抱えて、カフェの女給になり、そして其々カフェから離れていく。
時代の移り変わり、戦時中の話、女性が生きていくのは中々大変。
嘘つき美登里さんの話が面白かった!
最後、戦争が終わり、みんなカフェに集ってきて心温かい読み終わり。

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2026年08月31日

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直木賞受賞作ということで手に取った。

大正から昭和を生きた女給たちの物語。
100年前の私たちの物語。

時代の移り変わりを感じながら読み進めるうちに、心が温まり一気読みしました。
登場する女性たちも、一見個性豊かに感じるけど、意外と身近にいそうで親近感が湧いた。
いつの時代も懸命に生きている私たちをホッコリさせる良書でした〜♡

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2026年08月27日

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カフェーを通した女性の物語。同じ時代にカフェー西条で働く女性5人の問題を描く小説で、1人づつ短編小説的に紡いでいく心当たたまる物語は、束の間の幸福です。是非一読を

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2026年08月25日

Posted by ブクログ

大正から戦後に渡るカフェーをめぐる物語。短編だが、カフェーを通して時代が経過していくので、登場人物のその後がわかり、安心したり悲しくなったり。それでもみんなたくましく生きていく女性たちは美しかった。中でも美登里さんが、ずっと美登里らしくて微笑ましかった。心穏やかに読める小説。

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2026年08月23日

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ネタバレ

戦前から戦後にかけて、カフェーで女給として働く女性たちの連作短編集。

登場人物みんな個性的で面白い。みんな事情があって「カフェー西行」というカフェーで働いているのだけれど、それぞれ容姿にしろ、育ちにしろコンプレックスがあって、どこか卑屈だった。そこが同じ女性として共感できたし、自分の持っているポテンシャルでどうにか生きようとしている姿に元気を貰えた。数章に渡り、カフェー西行で働く女給たちの生き様を見て、最後は登場人物みんなが愛おしく感じた。

また、最初はカフェーで働くただのお仕事小説的な小説かと思ったが、章が進むにつれ、どんどん戦争の話へと移り変わったのがぐっと物語に引き込まれたポイントだったように思う。

各章は同じ時期の話とは限らず、1章で脇役として出てきた女給の子供が、別の章では時を経て、戦地へ出征することとなる描写がある。私は「あの時、あんなに幼かった子が…」と泣きながら読んだ。

当時、戦争に行く訳でもない女性という立場で、どう生きたか。

身を削る思いで愛する人を戦地へと送った女性たち。
この作品は、フィクションではあれど、戦時中はこのように苦しんだ人がいっぱいいたのだろうな、と想いを馳せることが度々あった。

戦争は、決してしてはいけないと改めて思った。

戦争を知らない世代が国民の8割を占める現代。
語り継ぐ人が減って、戦争が風化している中で、こういった作品があると、戦争のおぞましさを忘れずにいられる。日本は、戦争を決して忘れてはいけないと思う。この本を読んでから、平和を祈らずにはいられない。

しかし、戦争をテーマにしながらも、この本が暖かく感じる所以は、戦争のおぞましさだけではなく、そんな中どう生きたかを描いているところだと思う。

戦時中でも人との繋がりを忘れず、カフェーで働いていた皆で力を合わせながら少しずつ立ち上がる登場人物達に、最後は元気や勇気を与えてもらえる、とても良い作品だった。

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2026年08月23日

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ネタバレ

大正時代の舞台設定が元々好きで、冒頭からその時代ならではの装いや文化に惹かれるとともに、現代に生きる私たちと通ずる女性の感性の動きが精緻に描かれていて、文体も心地好くかつわかりやすく、情緒のある見慣れぬ単語も上手く扱いながら溶け込むような優しさがあってとても好きな作品となりました。
カフェーを取り巻く女性たちの短編集で、各章スポットの当たる人物が変わるも全て繋がりのあるお話となっており、時系列も進む形となっています。
途中から戦争の時代が色濃く表れており、かつ印象的だったのは「戦争時代・戦後の日常生活を生きる人々」が描かれていたことです。戦争そのものに焦点を当てた作品は数多くあるかと思いますが、戦争の悲惨さそのものではなく、そこに生きる人々の、時代が違っても現代と通ずる感情がひたひたと心に染み入りました。
「お国のために」と国民全体が思い込んでいた時代という漠然とした印象がありましたが、子を想う親の心は今も昔も変わりなく、再び戦争の時代を迎えぬようにしなければならないと思いました。

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2026年08月22日

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面白い
短編が少しずつ前の話と繋がっていて、読み終わりも明るい未来を思わせていて、ほっこりした。読んで良かった

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2026年08月22日

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ネタバレ

時の流れとともに、いろんなものが大きく変わっていく。穏やかだった日常もなにもかも、戦争がすべてを塗りつぶしていく。それでも変わらないものがある。そんなことを感じさせてくれる作品でした。おもしろかったです。

大正から昭和の時代にかけて、喫茶店「カフェー西行」で女給として働いていた女性たちの人生の足跡を追体験するような物語。
最も秀逸に思ったのは、直接的な戦争の描写がほとんどないのに、その悲惨さがありありと感じ取れることだ。残された人側の、特に女性の目線で、戦争に対する思いが赤裸々に表現され、戦争は国家を運営するお偉いさん方が自分たちの面子を保つためだけにやってることで、国民のことなどまったく考えていないんだなということが今更ながらはっきりと理解できた。

第174回直木賞受賞作品で装丁がお洒落で厳かなこともあり、当初はとっつきにくさを感じていたのだけど、読み始めてみるとそんなことは吹っ飛んでしまった。ちょっと古い言い回しだったり、初見で読めない漢字はいくらかあったけども、それもまた勉強です!

それにしても、当時の雰囲気をそのままの空気で感じられるようなこの感覚はなんだろう。著者の先生の技巧の為せる技だとは思うのだけど、うまく説明できない……。
まるで私自身が「カフェー西行」の客になって、懸命に生きる女給たちの姿を眺めていたような……。こんな言い方をするとストーカーみたいになっちゃうけど、疚しい意味はもちろんありませんよ!

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2026年08月20日

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大正ロマンを感じました!!
登場人物すべてストリーがあり、
その時代を生き抜いている様子が描かれていてる。
私もその中に入ってる感じがしました。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

タイ子さんと豪一くんの章では泣いた。
戦争に息子を送り出す母親の気持ちは想像するだけでもつらすぎた。

登場人物それぞれの人生が交差したり少しずつ関係しあっていて、そのつながりが読んでいておもしろかったのでよかった。

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2026年08月23日

Posted by ブクログ

カフェー西行を舞台に大正から昭和を生きた女性達の物語
様々な女給さんが通り過ぎていく
みんな逞しくて可愛らしい
ちょっとした噓をつく美登里さんも面白いけど園子さんがいいキャラだなぁ
タイ子さんの、息子との手紙のやり取りに涙
最後の幾子さんの話はカフェーの歴史の集大成ともいえるお話
時代に根付いて生きる女性たちを見守りながら、なんだろう、とにかく不思議と前向きになれる物語だと思いました

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2026年09月07日

Posted by ブクログ

さほどの事件も感動シーンがあるわけでもない。戦争期ではあるが、時間の経過に合わせた変化が、時期に応じて、人を変え、異なる視点から描かれている。それらの人のつながりが、なにか妙に響いた。

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2026年09月05日

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途中から戦争が入ってくるけれど、いたずらに暗くなり過ぎないのが良かった。
読後感もほのぼのと明るい気分になれた。
繰り返される日常の幸せに気付かされる作品。

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2026年09月05日

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2025年下期の直木賞受賞作。大正から昭和初期、戦中、戦後まで上野の裏路地にあるカフェを舞台にそこで働く女給の人生をスナップショットで描く。華やかな大正カフェ文化と戦争の悲惨さと女性としての生き方がないまぜになる一方で、しかし物語は果てしなく自然体だ。

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2026年09月05日

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大正から昭和にかけて カフェーの女中さんの話

学がなくても女給として働く 文字も読めずに仕事してるけど、大学教授から教えてもらう 奥さまは不倫かと勘違い

戦時中の息子からの手紙泣けた

戦後の物のない時代 息子が異国で病死 母塞ぎ込む

 

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2026年09月04日

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大正から昭和にかけてカフェー西行で働いてた女給達とその周りの人々のお話
出てくる登場人物みんないい人(個性的な人もいるけど)だしそれぞれの関係性もいい
戦争も間にはさんだが、ホッコリするお話だった

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2026年09月04日

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良かった。大正時代のレトロな雰囲気、戦争前の自由な日本、今の令和ではNGな文化だったり、雰囲気がいい。
そして戦争で自由を奪われていく人々と時代。2度とそんな時代に戻りたくない、戦時中の日本。今の日本大丈夫?って問いかけたくなっちゃう。

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2026年09月01日

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関東大震災後から戦後を舞台に、カフェー西行の女給を描いた連作短編。
時代に翻弄されながらもこんな生活や悩みがあったのだろうなと。
マスターの菊田のスピンオフ読みたい。

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2026年08月29日

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どの立場の人もどんな生き方をしている人も、責めず否定せずに寄り添う作者の温かい語り口がとても心地よかった。自分の境遇を諦観しつつ、飄々としていながらしたたかで逞しく生きる、美しくて優しいタイ子さんが一番気になった。

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2026年08月28日

Posted by ブクログ

直木にしては軽めの連作短編集
喫茶店の女給さんそれぞれの人生で、時代を感じさせてくれるお話でした
あっという間に読める手軽な作品

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2026年08月26日

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大正から昭和にかけての頃、上野の片隅の西行という名のカフェで働く女給の話
後半は戦争の話が濃くなって、物資不足、栄養失調、家族を戦死で亡くした、子どもに先立たれた親の気持ちなど切ない

キャラ立ちした4〜5人の女給の全盛期、出戻り、辞めてからのそれぞれの生活、結婚などレトロな雰囲気でゆったりと進む中にハッとさせられる瞬間もあり
当時の女性の生き方が垣間見られる

どこかで読んだことのあるような気もする?
直木賞受賞作
当時の生活を垣間見たような、映画にできそうな、令和の今だからいいのか?うーん

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2026年08月26日

Posted by ブクログ

直木賞受賞作。東京は上野の片隅にある、あまり流行っていない「カフェー西行」で働く個性豊かな女給たちの連作短編集で、全員の話がしみじみと良かった。
まだまだ女性の社会進出が夢のようだった時代で、美登里やセイをはじめとする気持ちのよい働きぶりには好感しかなかった。器量よしの未亡人、したたかな生き様のタイ子も憎めない。

にぎやかで瑞々しい若さのきらめきは、現代と変わらないように読めていたのに、それをすべて変えてしまうのが戦争なのだ。
徴兵されたタイ子の息子・豪一が、あまりにも母親思いのいい子すぎて、その消息が気になって仕方なかった。
終戦から5年後が描かれる「幾子のお土産」では、戦争で息子を失った幾子の母親が泣き暮らす描写が胸につまった。
お兄ちゃんではなく私が死ねばよかったんだ、とまで思い悩む幾子の姿が可哀想でならず、それをあたたかく支えてくれるカフェー西行の変わらないあたたかさに救われた。
幾子が、タイ子にもらった煙草をお土産に持ち帰り、兄を偲んで母親と父親が盛大に咽せながら喫煙するシーンは読んでいて泣き笑いになってしまった。

カフェーが「純喫茶」に、その後は女給が「ウエイトレス」に、時代の移ろいとともに名前を変えながら、それでも変わらずに残り続けるものの尊さを感じた。
とってもさわやかな読後感。登場人物みんな魅力的なので、ぜひ朝ドラで実写化を見たい。

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2026年08月24日

Posted by ブクログ

大正から昭和にかけ時代の変化に翻弄されながらもしなやかに生きていく女性たちの連作。最終章の幾子と二つ違いの母も戦後、姉妹とチョコレートを喜んで食べていたという。
それぞれ素敵な話でした。出戻りセイは切なかったけれど、最後は元気そうで良かった。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

大正から昭和にかけてのカフェーで働く女給たちの物語。

なんと言っても文章のリズムがいい。
冒頭の一文、
「上野黒門町、池之端仲町の繁華街を過ぎてちょっとゆくと」
の音の心地よさよ。

Audibleで聞いたら気持ちいいんだろうなぁ。

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2026年08月29日

Posted by ブクログ

直木賞ということで早速買って積読でしたが、やっと読みました。体調悪く仕事休んでいたので2日間で読んじゃった。
体調悪くてもスッと入る小説でした。
時は戦前戦後の20−30年ぐらいに生き続けたカフェ「西行」(本当の名前は違うけど)。
そこに働く女給さんたちなど4人ぐらいのそれぞれのお話。
最後に皆んなが集まるのね。最初の主人公が最後にすれ違ったりして。
今は戦前から続くカフェはあるのでしょうか?カフェの定義が今とは違うみたいだけどなんかいいね。
この時代(できれば戦前)の小説をもっと読みたいけど、歴史を紐解いて書くのはそれなりい大変そうだ。
嶋津さんの小説また探してみます。

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2026年08月30日

Posted by ブクログ

関東大震災から2年を経過した大正末期から終戦後まで、東京、上野と、湯島と本郷の狭間にある寂れた一角にあった「カフェ-西行」で働く女給たちの姿を描く。

時代が少しずつ進む5作の連作構成となっている。

幕開けとなる一作目では、竹久夢二が書いた絵そっくりの美しい女給・タイ子と夫の関係を疑い、カフェー西行に出かける稲子が逆にタイ子に魅了されるという話になっている。
タイ子は、独特の厚化粧で新聞に取り上げられ、京橋のカフェーにスカウトされる。

二作目では、嘘つきだが面倒見のいい美登里、小説家を目指すセイ、年齢や身分に関し大胆な嘘をつく新米の園子らが登場する。

三作目は、いったん女給をやめていたセイが家庭の都合もあり、「西行」に出戻り、客である若き理髪師の助言から輝き出す姿を描く。

四作目は、戦地に赴いた息子・豪一と手紙のやり取りをするタイ子の姿を取り上げる。

五作目は、終戦から5年後、「純喫茶」に変わった「西行」にウエイトレスとして働く17歳の幾子の目を通して、もうすぐ喜寿を迎える店主やその妻になっている美登里、客として現れるセイやタイ子のその後を描いている。

全体を通して、厳しい時代背景でありながら、ユーモアも交えた明るい基調で、女給たちがたくましく、戦中、戦後を生き抜いた様子がわかりやすく描かれていた。

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2026年08月21日

Posted by ブクログ

物語のはじめ、昭和初期のノスタルジーや、『谷根千文学傑作選』を読んだあとなこともあり、この時代の土地の雰囲気をイメージして楽しめた。 しかし2話くらいを読んだ限りでは、「え、このまま女給さんのお話が延々続くの?」と少しがっかりな気分だった。失礼ながらこれで直木賞?とか思ったり。
それがお話が進んで戦争の気配が漂ってくると、一気に深みが増した。「戦争」というコンテンツ?に引き寄せられるのもどうかとは思うが、変哲もない日常や、他愛もない人と人とのやり取りが、戦争の対極で俄然輝いてしまうのは仕方がない。
戦死した人物に涙ぐみ、無事に帰ってきた人物には心底嬉しくなる。彼らを待つ人物たちの心境にもいちいち苦しくなったりほっとしたりする。店が焼けても無事に集う彼らに「あー、よかった」と安堵する。
戦争を生き抜いた人々の話の前に、のんびりとしてカフェー文化を楽しむ昭和初期の雰囲気を味わうことが必要だったんだなと、読み終わったいまはそう思う。

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2026年08月20日

Posted by ブクログ

当時の女性の職業としてはかなりイケてる女給の話なのだが、浮ついた感はなく、しっとり落ち着いた丁寧な世界観の佳作と思う。
セイの話が泣けた。

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2026年08月20日

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