【感想・ネタバレ】襷がけの二人のレビュー

あらすじ

オール讀物新人賞で注目を浴びた新鋭、初の長編小説

裕福な家に嫁いだ千代と、その家の女中頭の初衣。
「家」から、そして「普通」から逸れてもそれぞれの道を行く。

「千代。お前、山田の茂一郎君のとこへ行くんでいいね」
親が定めた縁談で、製缶工場を営む山田家に嫁ぐことになった十九歳の千代。
実家よりも裕福な山田家には女中が二人おり、若奥様という立場に。
夫とはいまひとつ上手く関係を築けない千代だったが、
元芸者の女中頭、初衣との間には、仲間のような師弟のような絆が芽生える。

やがて戦火によって離れ離れになった二人だったが、
不思議な縁で、ふたたび巡りあうことに……

幸田文、有吉佐和子の流れを汲む、女の生き方を描いた感動作!

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ネタバレ

カフェーの帰り道が面白かったので、こちらも読んでみました。
少しずつ時が進んでいくのはカフェーの帰り道と同じ。ただ、視点がずっと千代さんなので、より感情移入してしまう。
前半の茂一郎と上手く行かないもどかしさ、タケさんの嫌な感じ。モヤモヤしつつも、お初さんとの暮らしにほっこりさせられる。
戦後のお初さんとの再会は本当に嬉しくって!!
引き込まれるように一気に読んでしまいました。とても面白かったです!

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2026年06月02日

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お初さん強くて格好良すぎる。私もついて行きたい。
お初さんの影響で、お千代さんが葛藤を乗り越えて成長していくのが素敵。
これは女同士の友情や師弟関係も越えた、さっぱりとした愛だ。

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2026年05月17日

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とても好きです。
穏やかで優しくて・・・直木賞の作品もよかったのですが、
こちらも読むのが楽しくてあっという間でした。
今の私の年代だからかもしれない…けどとてもいいです。

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2026年05月12日

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戦前から戦後の東京、のんびり屋の千代としっかり屋の初が織りなす物語。昭和24年に千代は盲目の三味線の師匠の元で女中奉公をすると言う所から話ははじまる。遡って千代の婚礼、婚家で女中をしていた初との出会い、女性2人での生活を余儀なくさせられた戦時中。時が変わろうと主従が変わろうと、2人の連帯と絆、成長がとても感動的に描かれている。凄く良くて一気読みした。

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2026年05月09日

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「カフェの帰り道」で最近直木賞を受賞された嶋津輝さんの作品。女同士の友情が爽やかで読後感がいい。

千代は目の見えない三味線のお師匠さん初衣のところに住み込み女中としてお世話になることになった。初衣は空襲で目が焼けて見えなくなった。千代も空襲で喉が焼けてしまって今はダミ声である。それで初衣は千代がわからなかったのだ。初衣と千代はもともと知り合いだった。

大正15年、千代は山田家に嫁ぐ。初衣はそこのお手伝いさんだった。家事全般何をさせても手際が良く、素晴らしい。特に料理がうまく、千代は初衣に教えてもらったようなものだ。初衣は元芸者で、夫の父に落籍されて山田家に来ていた。

夫が高崎の方に仕事に行くようになり、東京への帰りは1-3月に一回になった。高崎では若い子に手をつけているようで、妊娠の機会さえ訪れない。千代は次第に離婚を考えるようになるが、夫が頑なに離婚を拒んだ。

戦争が始まった。隣組が結成された。東京大空襲で千代と初衣は別れてしまった。その後30人の従業員がいる寮母さんになり、5升の米を研いで炊く生活になる。量も多いから、朝4時に起きて働き出す。

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2026年03月08日

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ネタバレ

襷がけをして家事に勤しむ2人の姿と、長い人生をかけて交差する2人の関係性を掛けているんですね…

おっとりした千代さんと芸妓あがりで粋なお初さん。主従関係が入れ替わりながらも長い間連れ添った2人の関係性が羨ましい。
義父の妾と嫁という間柄で、お互いに軽蔑しようと思えばできたのに、尊敬しあって支え合う2人の心根の良さが沁みました。

お料理シーンが大変多く出てくるので、昔の手の込んだ旬の食材を使ったお料理が美味しそうで美味しいそうで…現代では高いお金を払わなければ食べられなくなりましたが、手間暇かけて自分と誰かのためにお料理したくなりました。

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2026年03月01日

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この世に生きる人たちが綴る日常ひとつひとつが、大切な人生でありドラマなのだと思わせる物語。どのエピソードも人物も愛おしく、読み終わると心が温かくなる本でした。

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2026年02月14日

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『カフェーの帰り道』で直木賞を受賞した嶋津さんの作品を初めて手に取りました。本作は『カフェー…』と同じ、大正から昭和の時代を生き抜いた女性たちの生きざまを描いた小説でした。

物語の主人公である“千代"とお初さん。戦前と戦後でこの二人の主従関係が逆転するという出色のストーリー展開に、まずはびっくりさせられました。それなのに、二人の仲は時が経るにしたがって「不思議な絆」で結ばれていきます。

まず、関東大震災や太平洋戦争といった出来事が、彼女たちの人生に色濃く影を落とすのですが、世間の荒波や風聞に押しつぶされそうになりつつも、しっかりと地に足を付けて日々の暮らしを立てていきます。

特に、人間が生きるために重要な「食」の部分を、彼女たちは時に堅実に、時に優雅にこしらえて味わう、という楽しみ方を体現するのでした。

その過程で、もはやどちらが主人で、どちらが従者かということは一切関係なく、共に力を合わせて生き抜いていくためのバディなのだという意識が「不思議な絆」に繋がったのだろうと思いました。

これは、今回の直木賞受賞作の方もぜひ読んでみたいと思いました。

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2026年05月26日

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​正直なところ、はじめはあまり惹かれなくて、一度は読むのをやめていた。
でも、その後から段々と面白くなり、気が付くと彼女たちの日常に夢中になっていた。

挫けそうになっても必ず助けてくれる人がいる。
大変な時代でも女性たちがお互いに助け合って、明るく楽しく頑張って生きている。
特に、誰かを思って作る丁寧な料理のシーンは、彼女たちの温かさがじんわりと伝わってきた。

そして、『カフェーの帰り道』ではあまり描かれていなかった戦争中の悲惨な体験や、抗えない現実も今作は描かれている。
それでも重くなりすぎず、さらっと描かれている。

嶋津さんの作品は、いかに悲惨だったかをストレートに伝えるものではなくて、登場人物の目を通してこちらに自然に伝わってくる。

自分は捻くれ者なので、​ドラマチックな感動や、わざとらしい「女性の連帯感」を押しつけられるとすぐに冷めてしまうんだけど、嶋津さんの作品には一切それを感じない。

そして、辛い話でも読んでいるこちらまで気分が落ち込むことはなく、むしろ前向きな明るい気持ちになれるのもすごいところだと思う。
なぜ辛くても彼女たちが前向きに生きていけるのか、その答えは最後のお初さんの言葉の中にあったような気がする。

そして私は猫のトラオに助演俳優賞をあげたい。
ある場面でのトラオを想う千代の言葉に、彼女の優しさや人柄が強く表れていて、とても印象に残った。
愛猫家にしか描けない「一匹の猫」の存在感とリアルな愛を感じた。

淡々とした描き方なのに、人生の苦しみや人の温かさは不思議と深く残る。
そのギャップも嶋津さん作品の大きな魅力だと思う。
Audibleにて。

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2026年05月20日

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表紙の穏やかそうな女性二人の波瀾万丈の人生と絆が描かれた作品でした。

登場人物に色々なタイプの女性がいましたが、なかでも芯の強い初衣にひかれました。知られたくない過去を持ちつつも、置かれた立場でおおらかに前向きに生きる姿がよかったです。

大正から昭和にかけての物語の中で、主人公の千代が守られる側から守る側へと成長し、心から信頼できる人とも出会え、今までの経験を糧に生きていこうとする姿を見守るような読書時間でした。

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2026年05月19日

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ネタバレ

なんと、まともな男性(個人的な感想)は1人?2人しか出てこなかった…ように思える
親都合での結婚、女中の仕事や妾の存在など、この時代ならではの女性の苦労も多いほか、戦争描写がある為、実際に胸が詰まり読んでいて苦しくなる場面もかなり多かった。
その反面、幸せな場面を描くのも上手で、読んでいる自分もまるでその空間に混ぜて貰っているような気持ちになる。
容姿も良く、仕事ができ、人からも愛されるお初さんでも、人には言えない過去を抱えていて、そしてその過去に対して後ろ指を刺されているんじゃないかと何十年経っても心配しているところに人間味を感じた。
主人公の千代は幾度と大変な思いをして、何度か環境が変わったけれど、すべての過去の地続きが最終的に繋がっているようで、勝手に自分まで安心した。
千代とお初さん、(そしてお芳ちゃん)皆愛おしくて、途中の苦しさもさることながらラストはホッと胸を撫で下ろすことができて良かった。
千代が幸せで、お初さんが幸せならそれで良かった。

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2026年05月19日

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結果女3人の生活に。あの時代にタンシチュー作る初枝さんカッコいい。トラオが空襲に合わなかったのは良かったというのがわかる。

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2026年05月03日

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オーディブルにて。
「カフェーの帰り道」が面白かったので続けて読んだ。序章で、あれ?この2人の関係は逆転していた?と気になる書き方に引き込まれた。
戦争描写も少しありつつ、暗く重たい作風ではない。この時代の女性の生き方が知れて面白かった。好き。

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2026年04月26日

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これも2人の女性の何気ない日々を描いた作品。不倫や戦争を挟んだ過酷な時代設定で眉を顰めてしまう出来事もあるのに、軽やかでほのぼのした読後感。老ネコのトラオもいい味出してる。「世の中には曖昧にしたままでいいものもある。なにもかもはっきりさせなくたって、どうせ人間なんて大抵のことはわからないまま死んじまう。それでいいじゃないですか。生まれてきたんだから、ただ生きて、いずれ死んで、それでいいんじゃないですか」グダグダ考えない。「ちみちみとついばむ」初めて聞いた表現。なんかかわいい。

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2026年04月24日

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大正〜昭和にかけて。
戦時下という過酷な時代だが、
主人公・ 千代とお初さんの強い絆、
お互いにかけがえのない二人のやりとりは、明るく和やかで本当に素敵な関係だと思いました。

千代さんの半生、映画を1本観たような充実感がありました。

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2026年04月17日

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ネタバレ

HKさんのおすすめ。

千代は、三味線のお師匠さんである初衣の家で働く女中。
初衣は東京大空襲で目が見えなくなっていたため黙っていたが、
千代は東京大空襲の夜まで初衣と一緒に暮らしていた。
千代が主人で初衣が女中として。
いや、千代の義父の妾として。

「カフェーの帰り道」と同じ作者だったが、
それよりももうちょっとしっとりした感じだった。
製罐工場の社長の妻として不自由のない暮らしをしていた千代が、
夫とは心の通わぬまま別居になり、
義父も亡くなり、もう一人の女中と三人で暮らしている様子は幸せそうだった。
さらに、大空襲をきっかけに、
独身寮の住み込み女中として自立できて、
そこで悲しい恋もし、初衣と再会できて良かった。

狸のような、でも小心者の飼い猫、トラオがかわいらしかった。

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2026年04月12日

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大正から昭和にかけての時代を生きた女性2人の物語。

父の友人が経営する製缶会社の跡取り息子に嫁いだ千代は、無口な夫とは心も体も通じず、女中頭の初衣や歳若い女中のお芳ちゃんと家事をする毎日だった。

千代と夫の関係がどうにもならなくなったり、初衣が元芸者で義父と関係があったことなどやさまざまなことがあるなかで、戦禍のなか逃げているうちにはぐれた千代と初衣。

ひとりで健気に生きようとする千代が、やっと親しくなれた男性にも裏切られ、次に出向いたのは住み込みで盲人の三味線のお師匠さん宅だった。


空襲に巻き込まれて喉を潰した千代と目が見えなくなった初衣との再会は、2人の立場が逆転したとはいえ、そんなことなど関係ないほどに絆は深かったのだと感じられた。
男運に恵まれたとはいえないし、子どもにも縁はなかったが、相性のいい2人にはずっと一緒にいてほしいと思った。
年齢差もあり、性格も違うけれど気になる2人。




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2026年03月09日

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忘れ得ないもの、ってあると思いますか?そんな問いかけが聞こえてくるようだった。懐かしい気持ちにさせられる、不思議な文体であった。

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2026年03月05日

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戦前から戦後にかけての家父長制の時代。そんな中で、女性が「自分の生きたいように」生きることは、どれほど困難だっただろう。 さまざまな出来事に翻弄されながらも、「家」や「普通」という枠からはみ出すことを恐れずそれぞれの道を選び取っていく千代と初枝さんの姿はとても力強く凛としていて、心から素敵だと思った。 主人と女中という立場の違う二人が、次第に心を通わせ、やがてタッグを組む。そのときに生まれる絆の強さには思わず惚れ惚れする。身分や常識を越えて結ばれる信頼関係の尊さが、心に残る作品。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

千代は容姿が平板で後味を残さない。
それがいいのか、悪いのか。

昭和24年、千代が訪れたのは
盲人で三味線の師匠をしている女性・初衣の家。
師匠の身の周りの世話をする仕事を得た千代。
そこから2人がどのように生きてきたのか
世の中の動きと共に明かされていく。

大正15年、千代が嫁いだ先に女中頭の初衣がいた。
時代と共に日常生活から戦局が深刻化していく様子が伝わってくる。

初衣と千代、その時代を生きた全ての女性たちの力強さが
読むものの胸にしっかり響いてくる。

木内昇さんが好きで読み続けているけれど
似ているようでまた違った面白さがある。
初読み作家さんだったが、この先も追っていきたい。

ひとつ、初衣の言葉で印象に残った箇所を。
p166
〈世の中にはさまざまな役割の人がいて、
そういう人たちが、こちらの人生に、なにか、
印になるような、置き土産みたいなもんを残していくもんです。
そういうのを拾ったり踏んづけたり、
場合によっちゃつまづいたりするのも、
生きていくってことのひとつだと思っています〉

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2026年03月05日

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大正14年
19歳で工場を経営する山田家へ嫁いだ千代
その婚家で女中頭だった初衣
二人は20歳差ながら、気の合う仲間

千代の夫である茂一郎はあまり喋らない人で夫婦関係はうまくゆかない
よその女性との間に子供を作り家にはほぼ帰らない

この時代の女性達は、一人で暮らしていける様な仕事もないから、どんな夫であろうと離縁されると生きてゆけず我慢するしか無いのですね

女性が一人前の仕事をしていた、数少ない人たちは
朝ドラのヒロインになる位珍しい事だったのでしょう

戦争の後初めて、一人で必死で生きる千代
戦禍の中生き別れになってしまった千代と初衣
そして再会出来た後、前向きに今を生きる二人の姿が、清々しく心地よい
苦しく生きにくい時代を、暗くなり過ぎず描く作者はとても好感が持て、本当に楽しく読み終えました

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2026年02月26日

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2人の女性の愛情物語。
ただやさしく、暖かい話ではなく、日々をなんとか生きていくためにもがいている人びとの姿が描かれている。

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2026年02月22日

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この人すごく惹かれるな、好きだなと思う友愛のような気持ちにとても共感した。
千代の母親の冷たさがつらかった分、お初さんの愛情に安心した。

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2026年02月14日

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とてもよかった。
女性はたくましい。
だけど、終盤で山田だか鈴木だかわからんくなって、作者も間違えてると思う箇所がいくつかあった気がする‥

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2026年02月02日

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ネタバレ

主人公の人生は、結構悲惨だと思うけど、ラストは清々しい。
戦前から戦後にかけての女性の立場の弱さや生きる事が大変な時代の暮らしなどがよくわかる小説。
おっとりとおおらかな千代だからこそ生き抜けたのかも。まっすぐで裏のない千代を大事にした20歳も年上の初さんとの友情がとても心地よい。婚家の女中として出会った初さんは、過去の出来事を悔いている。千代は初のサッパリとした男らしいとさえ感じる性格や品のある優雅な物腰に憧れる。だが、夫はそうではなかった。理由は次第に明らかになるが、不幸な夫婦だったと感じた。
それにしても戦後の千代は頑張ったと思う。初が感心するくらいテキパキと動く。
2人の再会は奇跡的。いや、きっと運命だったんだ、と思う。読んでよかった(^^)いい作品だった。

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2026年02月01日

Posted by ブクログ

今回の直木賞受賞の嶋津輝さんの作品。直木賞候補。
住み込み女中と奥様が固い絆で結ばれ大正から昭和の時代の変化を生き抜き、戦後は雇い主と女中に立場逆転。
その時代の家族関係、夫婦関係、主従関係が興味深い。

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2026年01月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直木賞候補に上がっていたときから気になっていた小説。
大正時代から昭和にかけて、婚家の女中頭であった初枝と、嫁いできた千代、それに年下の女中、およしの3人の人生を描く。
千代の結婚と、東京大空襲が二人の運命を翻弄していくが、さらに二人の女ならではの事情が絡んでいく。育った環境も、それまでの人生も全く違う二人が一つ屋根の下で暮らし、山田家の男たちと暮らしていく。千代は夫との関係に悩むが、初枝にも事情があった。
女が耐え忍ぶばかりの話かと思ったらそうではなく、男たちにも事情があり、時代を感じさせる。千代は印象が薄いくらいの目立たない女で、苦労知らず、世間知らずであるのに、初枝はそういうおおらかなところが千代の良さだと言ってくれる。千代は、初枝、そしてお労と共に強かに時代を生き抜く。

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2026年03月29日

Posted by ブクログ

作品紹介文にある、「全編にわたるユーモア」はよくわからなかった。
夫の茂一郎の寡黙で思いやりがなくて冷たい感じはイラっとした。
子を成さない女性は肩身が狭かったり、妾がいたり、この時代は苦労が多そう。
そんな中、千代と初衣が共同生活をして淡々と日々を過ごす様子や、互いに信頼している様子に好感がもてる
女性の体の話はびっくりするような展開で面食らった
それ以外は『カフェーの帰り道』同様、派手な展開はなく、2人の過ごした時間と絆がちょっぴり心に沁みる感じ。

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2026年04月15日

Posted by ブクログ

中盤までそんなに起伏が激しくなく、主人公のチヨの性格も平坦で怒ることもなく、何かに執着することもなく同調できなかった。
途中からチヨのお宝が話題になって話が面白くなった。
最後にチヨもお初さんもいろいろあったけど幸せそうなので良かった。
よくある戦前から戦後にかけての男尊女卑や苦しい生活の話だけど、なぜかな心に残る物語。

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2026年04月07日

Posted by ブクログ

戦前から戦後へのあの時代を生きた庶民の物語。
シスターフッドものとして傑作と思うけれど、こんな時代に戻りたくはない。

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2026年03月17日

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