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不思議な文章で、AIによる回答も多々引用されている。感想を言うのが難しい。言葉を発するときにいちいち「これは言っても大丈夫か?」と考えなきゃいけないのはすごく疲れるだろうな。
Posted by ブクログ 2024年03月20日
すごくおもしろかった。
言葉の限界について。
自分の使う言葉に脳内でまで検閲する主人公。外来語が本来の意味を曖昧にしてそれを使う人々の思考までも曖昧にすると言うのは現実でもよく感じる。
外来語に限らずとも言葉でラベリングすることによって思考が止まる。わかった気になる。
犯罪者=悪人と受け止め、それ以...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月20日
第170回芥川賞受賞作品。
最初は目が滑って仕方がなかった。登場人物の牧名は目の前の現象に脳内検閲を通った当たり障りのない感想を提出するだけで、信条らしい信条がなく(というより、抑圧している)、饒舌でありながら主張が何一つとして頭に入ってこない。彼女自身がAI的で、この人物に視点を置く大胆さがすごい...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月19日
“言霊”という言葉が頭の中に浮かんだ。この作品では言葉とは何かを表現している。言葉には意味を示す対象があるが、それは本当に存在しているのか、誰が分かるというのだろう。そして人間が使う言葉とAIが生成する言葉の羅列は同じ言葉なのだろうか。言葉には命が宿っているかもしれない。人間の行為を越える存在の言葉...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月07日
芥川賞受賞作。現代があらゆる属性に対して理解を示すことが求められる時代であることを描いている作品って多いと思う。(朝井リョウ・正欲、宮藤官九郎・不適切にもほどがある)
犯罪者を「ホモ・ミゼラビリス同情されるべき人々」として定義して、刑務所から豪華なタワーマンションのような「東京都同情塔」に住まわせる...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月26日
朝日新聞ポッドキャストのメディアトーク(#100-145.146)で朝デジ編集長伊藤大地氏が〝たまげたね〜、腰抜かした〟と仰ってたので書店で探した所、カバー装丁に惹かれ即購入
いやぁ今までに読んだ事ないタイプでした。
カタカナ語が多く改行も少なめで私的には読みにくかったのに、内容が斬新かつ辛辣で...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月21日
平穏な新宿御苑に不穏さ漂う巨大な塔(刑務所)を登場させる辺りにバランスの悪さ、危うさを予感させる。日本人の生成AIの依存、カタカナ濫用等の蓄積が、まるで東京都同情塔に反映しているかのようである。同じ言葉にしても漢字・ひらがな・カタカナの使い分けで異なる印象を抱けるのは、言語感覚(情緒)のある日本人な...続きを読む
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