しをかくうま

しをかくうま

1,599円 (税込)

7pt

第45回野間文芸新人賞受賞作

「東京都同情塔」が芥川賞を受賞して更なる注目を集める著者が、
ほとばしる想像力で描く、馬と人類の壮大な歴史をめぐる物語。

太古の時代。「乗れ!」という声に導かれて人が初めて馬に乗った日から、
驚異の物語は始まる。この出逢いによって人は限りなく遠くまで
移動できるようになった――人間を“今のような人間”にしたのは馬なのだ。
そこから人馬一体の歴史は現代まで脈々と続き、
しかしいつしか人は己だけが賢い動物であるとの妄想に囚われてしまった。
現代で競馬実況を生業とする、馬を愛する「わたし」は、人類と馬との関係を
取り戻すため、そして愛する牝馬<しをかくうま>号に近づくため、
両者に起こったあらゆる歴史を学ぼうと
「これまで存在したすべての牡馬」たる男を訪ねるのだった――。

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しをかくうま のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    この人の書く本が本当にすきだと再確認。
    名前のくだりは本当に不意をつかれるような感覚になった。
    女性としての視点を交えながら、色んなものをみて、考えられる人なのだろう。村上春樹くらい偉大な作家さんになりそうだし、ずっと読み続けたい作家さん。

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    独特の世界観に引きずられて一気読みした
    嵐の様な速度で読んだ、グイグイ引っ張られて掴まれて囚われて仕方なかった
    作家の想像力が暴力的でそのストームの中にいるような読書体験
    あまり頭で考えずに感覚で読むとよい気がする
    物語のようであり散文のようでもある
    聴覚的な読書体験だった

    0
    2025年09月14日

    Posted by ブクログ

    「しをかくうま」(九段理江)を読んだ。
    
ぶっ飛んだよ。
まさに《言葉の魔術師》の降臨であろうか。
    
ひとと馬と詩の物語。
    
九段理江さんほど言葉の持つ力を存分に発揮してガツンと読者の頭をぶん殴りにくる作家はそうは居ないね。
    
彼女には日本語の未来が見えているに違いない。
少し長いけど引用する。
(

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    意味は全然わかんないけど、読んでてとっても楽しい。作品全体が詩みたいだし、馬みたいでもある(今わたしたちが持ってる"ブレイン"とは全く違う基準で動いているような、という意味で)。
    根安堂(ネアンドウ)家おもしろすぎるし、途中で出てくる順番記号は競馬の順位や予想も連想させるし、あと

    0
    2024年07月09日

    Posted by ブクログ

    タイトルも意味不明だが内容もぶっ飛んでいた。静かに。そしてその世界観が何故かとても心地よかったのだ。何故だ。
    松浦理英子の犬身を読んだときも同じように心震えるものがあったことを思い出した。

    0
    2024年05月04日

    Posted by ブクログ

    ウマとヒトと言葉と時間がぐわーーと押し寄せてくる本
    分からないままに読んでるとグッと面白くなる
    最後はディストピア的なんだけど、コトバを探す苦しさが伝わってくる
    もう一度最初から読み直したい

    0
    2025年05月06日

    Posted by ブクログ

     私の中で、九段理江さんは新しもの好きなイメージがあったものの、本書を読めば決してそれだけではないことが分かる、過去も現在も未来も縦横無尽に行き来した、その一見突拍子と思われる物語も、最後まで読むと伝わってくるものがありながら、毎度の如く、その豊富な知識量や興味のあるものに対する飽くなき姿勢には感服

    0
    2025年03月16日

    Posted by ブクログ

    人間が進もうとしている未来について、漠然と持っていた違和感や不安を、書き表してもらったような感じがして、たくさんのフレーズを書き留めた。

    特に印象に残ったのは、
    「一貫性と政治的正しさと共感を集めることに徹した言葉を選んでいくとなると、最後は誰もが同じ言葉を喋る未来しかないんだよね。つまり言葉は死

    0
    2024年10月24日

    Posted by ブクログ

    続けて九段理江さんの作品を。最初はとってきにくかったが、どんどん引き込まれました。現代文学は面白いなあ。

    0
    2024年08月10日

    Posted by ブクログ

    結構好きなんだけれど、なんというか、さらなる踏み込み方がありそうというか、もっと馬自体の美に踏み込んでいたほうが私はこの小説を好きになっていただろうと思う

    0
    2024年06月16日

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